日本には四季があり、四季ごとにさまざまな行事もあります。
この記事では、より一層季節や行事を楽しむための、季節や行事のおすすめの絵本・図鑑をご紹介します。
季節や行事の絵本を子供と一緒に読めば、より季節や行事を楽しむきっかけになります。
また、季節感を学ぶというねらいから小学校受験対策にも多く採用されています。
季節や行事の絵本・図鑑を読めば、子どもだけでなく、大人も知らなかった季節や行事の世界を知ることができます。
また、季節や行事の絵本・図鑑には、幼児だけでなく中学校に上がる前まで役立つものも。
対象年齢別におすすめの作品、おすすめポイントも紹介しているので、是非選ぶ時の参考にしてみてください。
季節や行事の絵本・図鑑の選び方

季節や行事の絵本・図鑑の選び方①作風で選ぶ
日本では、季節ごとに雰囲気がガラッと変わりますよね。
絵本もその雰囲気に合わせて作られている作品が多いです。
是非季節の雰囲気を感じられて、好みの作風のものを選んでみてください。
季節や行事の絵本・図鑑の選び方②年齢で選ぶ
絵本や図鑑には出版社が目安として設定した対象年齢があります。
子供の理解度や語彙の多さを考慮して設定されていますが、必ずしもその年齢でなければ読んではいけない、ということはありません。
あくまで選ぶ時の参考程度にしてみてください。
季節や行事の絵本・図鑑の選び方③ねらいや目的で選ぶ
季節や行事の絵本の中には、ストーリーを楽しむ絵本だけでなく、ためになる知識が詰まった絵本・図鑑もあります。
近年の小学校受験では季節感を問う問題が頻出していることもあり、その対策として季節や行事の絵本・図鑑を採用しているご家庭も多いのだとか。
是非楽しみながら学べるものを選んでみてください。
季節や行事の絵本を紹介【0歳、1歳児向け】
ここからは0歳〜1歳の乳児から楽しめる季節や行事の絵本をご紹介します!
『ちょうちょうひらひら』

絵:にしまき かやこ
出版社:こぐま社
発行日:2008/2/1
値段+税:972円
対象年齢:1歳から
ほんわかした気持ちになる春の絵本
ちょうちょう ひらひら。ちょうちょうは、うさちゃんにとまりました。またしても、ちょうちょう ひらひら。今度は、しかさんにとまりました。ちょうちょう ひらひら。次にとまるのは、ぞうさんかな?あ、ぞうさんじゃなく、ねずみにとまった。
蝶々がそれぞれの動物たちに止まると、動物たちは嬉しそうに笑います。その笑った顔や、笑い声がかわいくて、楽しくなる絵本です。同じ言葉の繰り返しがあり、小さいお子さんから楽しめます。蝶々が舞う春の季節に読みたい絵本です。
『こぐまちゃんのみずあそび』

絵:わかやま けん
出版社:こぐま社
発行日:1971/11/1
値段+税:864円
対象年齢:1歳から
サンサンと輝く太陽の下で水遊び
こぐまちゃんは、花に水をあげるのが仕事です。金魚にも、ありにも、じょうろで水をあげます。すると、しろくまちゃんがホースを持ってきました。こぐまちゃんもホースを持ってきて、2匹で水を掛け合います。川では、葉っぱでボートを作りましょう。
人気の「こぐまちゃん」シリーズの1冊です。夏は暑いから、水遊びがしたいですね。こぐまちゃんたちと一緒に、水遊びをしたくなります。子どもとホースで水の掛け合いっこをしたら夏を楽しめますね。
『ほわほわさくら』

絵:きうち たつろう
出版社:くもん出版
発行日:2010/2/1
値段+税:864円
対象年齢:1歳から
美しい桜で春を感じる絵本
ほわほわふわん ほろほろほろり。美しい桜の木から、花びらが舞っています。桜が舞う様子を表した言葉も素敵ですが、桜の木に囲まれた子どもの様子も、楽しそうで見ていて微笑ましくなるでしょう。素敵な言葉と素敵な絵で春を存分に感じてください。
春という季節を美しく感じることができます。1歳児に読み聞かせてあげて、桜を見に出掛けたら素敵な思い出になりますね。桜の花びらを実際に手に取って、子どもに触らせてあげるのもいいかもしれません。
『へんしん!おばけちゃん』

出版社:ほるぷ出版
発行日:2019/6/3
値段+税:1949円
対象年齢:1歳から
おばけだけど、怖くないしかけ絵本
おばけちゃんは何に変わるかな?きいろおばけちゃんは、バナナ。しろおばけちゃんは、ソフトクリーム。くろおばけちゃんは、ねこ。にじいろおばけちゃんは、綺麗な花火に!しかけを動かすたびにおばけちゃんたちがいろいろなものに変身します。
夏といったら怖い話ですが、この絵本はちっとも怖くありません。楽しいしかけ絵本になっており、おばけちゃんの変身がかわいいです。夏になったらぜひこの絵本を読んで、花火を子どもと一緒に見たいですね。
『はなびドーン』

出版社:童心社
発行日:2012/6/20
値段+税:1026円
対象年齢:1歳から
夏の季節を彩る美しい花火
暗い夜空に、何かが打ち上がりました。それは、花火。パパパパーン。キラキラキラ。シューッ。パッ。ドドドーン。星型、ニッコリマーク、ハート型もあります。最後のページには、たくさんの花火が打ち上げられて、とてもきれいです。
花火は、夏の風物詩。夏という季節を感じることができる絵本となっております。花火の美しさを絵本で教えてあげられますね。擬音語が多いので、子どもにとっても聞きやすいでしょう。
『さわさわもみじ』

絵:きうち たつろう
出版社:くもん出版
発行日:2013/9/9
値段+税:864円
対象年齢:1歳から
秋という季節を美しい言葉で感じる
さわんさわん。紅葉したもみじが、空に飛び出します。さわさわさわ。秋といえば、どんぐり。ぽとんことん。どんぐりが、落ちました。ひゅるるるる。冷たい風も、吹いてきました。秋という季節を、素敵な文字と鮮明な絵で感じることができます。
美しい秋の音。美しい秋の風景を楽しむことができます。秋は紅葉。暑すぎず寒すぎない季節なので、ハイキングにもちょうどいい季節ですね。この絵本を読んで、子どもと一緒に秋を探しに行きたくなります。
季節や行事の絵本を紹介【2歳児向け】
ここからは、2歳児におすすめの季節や行事の絵本をご紹介します!
『さっちゃんのてぶくろ』

絵:つちだ のぶこ
出版社:金の星社
発行日:2014/2/6
値段+税:1404円
対象年齢:2歳から
寒い冬には、手袋と絵本を
さっちゃんは、手袋を片方なくしてしまいました。手袋は大切なものなので、なくなった片方を探します。すると、発見したのはおすもうさんの手袋。そのおすもうさんの手袋をストーブで暖めると、たくさんの手袋たちが出てきました。さっちゃんの手袋は…。
寒い冬の季節に、手袋をなくすと大変ですね。ポケットに入れておくと、落としてしまうことがあるので迷子の手袋は多いのではないでしょうか。冬に読みたい絵本です。たくさん登場する手袋たちの表情は必見ですよ。
『まほうつかいのトビィ』

訳:石津 ちひろ
出版社:光村教育図書
発行日:2010/11/1
値段+税:4723円
対象年齢:2歳から
ハロウィーンの時期に読みたい
主人公のトビィは、魔法使いなのに飛べません。飛べないので、友達がいないトビィは、ある日ドラゴンに出会います。ドラゴンが飛び方を教えてくれることになり、トビィはドラゴンと友達になりました。しかし、ナイトがドラゴン退治にやってきて…。
絵がかわいく、優しいお話になっております。秋のハロウィンの季節に読んであげると、魔法使いになりたがるかもしれませんね。友達を思う気持ちも学べる絵本なので、優しい心を成長させるのにもおすすめです。
『ねずみくんうみへいく』

絵:上野 紀子
出版社:ポプラ社
発行日:2009/6/1
値段+税:1080円
対象年齢:2歳から
夏という季節を満喫する絵本
ねずみくんは、暑いから海へ行くことにしました。ねずみの女の子と、うさぎさんと、ぶたくんと、らいおんさんと、ぞうさんと、かめさん。海に着くと、かめさんの友達のくじらさんも一緒に遊びました。みんな海を満喫できたかな?
夏は暑いので、海に入りたくなりますね。海がバーンッと広がっているページは、とても壮大です。海にプカプカと浮いているねずみさんたちが、とても気持ちよさそうで海に入りたくなってきます。一緒に夏を感じてください。
『はなびらがとんできた』

絵:つちだ よしはる
出版社:鈴木出版
発行日:2015/2/20
値段+税:1296円
対象年齢:2歳から
春の訪れを感じる絵本
桜が咲き、桜の花びらがひらりひらりと舞います。その花びらを、ねこは蝶々だと思いました。パンダは、花びらの上ででんぐり返しをします。動物たちは、舞い落ちる花びらを楽しみ、春という美しい季節を感じていました。
かわいらしい絵と桜で、春の訪れを感じることができる絵本です。入園前や入学の前など、桜の花びらが舞う季節におすすめできます。子どもに花吹雪を散らしてあげると喜ぶかもしれませんね。一緒に桜を見に行きたくなります。
季節や行事の絵本を紹介【3歳児向け】
ここからは、3歳児におすすめの季節や行事の絵本をご紹介します!
『よーいどん!』

絵:村上 康成
出版社:童心社
発行日:1998/8/28
値段+税:1404円
対象年齢:3歳から
こんな運動会楽しそう!
いちについて よーい うどん!跳び箱飛んだら、網をくぐって。紅組も白組も応援されています。応援してくれるのは、赤鬼や雪だるま。泳いだり、三輪車で競争したり、縄跳びでは空を飛んで。最後は、借り物競争です。どっちが勝つかな?
「よーいどん!」と聞くと、かけっこが浮かびますね。この絵本のかけっこは、ただのかけっこではありません。「そんなことまで!」とびっくりするような展開が盛り沢山です。運動会が楽しみになる絵本です。
『ぐりとぐらのおきゃくさま』

絵:やまわき ゆりこ
出版社:福音館書店
発行日:1967/6/1
値段+税:972円
対象年齢:3歳から
クリスマスが楽しみになる1冊
ぐりとぐらはのねずみです。雪合戦をしていると、大きな足跡を見つけます。その足跡をたどっていくと、そこはぐりとぐらの家です。大きな靴に、見知らぬ服が家に干されています。誰だろう?いい匂いがすると思ったら、おじいさんがおいしそうなケーキを作ってくれていました。
サンタさんから、嬉しいクリスマスプレゼントです。ケーキは、友達の動物たちと仲良く食べました。冬は、クリスマスが楽しみですよね。ぐりとぐらと一緒に、クリスマスを楽しみましょう。
『ようちえんのはる・なつ・あき・ふゆ』

絵:ふじた ひおこ
出版社:佼成出版社
発行日:2010/2/1
値段+税:1620円
対象年齢:3歳
幼稚園の1年間の行事が分かる
今日は入園式です。幼稚園に入ると、新しい生活が始まります。たくさん友達を作って、親以外の大人である先生とも会って。幼稚園の1年間の行事が分かる絵本です。幼稚園で行われる楽しい季節ごとの行事が分かれば、入園が待ち遠しくなりますね。
3歳児からおすすめできる絵本です。入園のお話なので、入園前に不安がっている子どもや、楽しみにしている子どもに読んであげたら、幼稚園がどういうところか想像できるかもしれませんね。楽しい幼稚園生活を送るためにも、読んであげたら喜びますよ。
『こよみともだち』

絵:ましま せつこ
出版社:福音館書店
発行日:2006/12/20
値段+税:1188円
対象年齢:3歳から
こよみが友達になっていくしかけ絵本
日本の1年間は、1月から12月まであります。そのひと月ごとに、キャラクターがいるのです。1月さんから12月さんまで。月日が経つごとに、どんどんこよみ友達が増えてきて…。最後のページはしかけ絵本となっており、楽しさも倍増です。
こよみをキャラクター化し、友達が増えていくという素敵な絵本となっております。こよみの変化を楽しめるので、日本の季節の移り変わりを感じることができるでしょう。
『さつまのおいも』

絵:村上 康成
出版社:童心社
発行日:1995/6/20
値段+税:1404円
対象年齢:3歳から
秋といったらほくほくの焼き芋
おいもは、土の中で暮らしています。ご飯も食べ、歯も磨き。トイレも、お風呂にも入ります。それだけでなく、トレーニングも。すると、子どもたちがおいもを畑から引っ張ります。綱引き負けたおいもたち。さぁ、焼き芋大会です。
秋といえば、食欲の秋。おいしい焼き芋が食べたくなりますね。おいもを育てて、落ち葉を集めて、みんなで焼き芋を食べれば何倍もおいしくなります。自宅でおいもを育ててみるのも、楽しいですね。
季節や行事の絵本・図鑑を紹介【4、5歳児〜小学生向け】
ここからは4、5歳児、小学生向けに季節や行事の図鑑絵本を紹介していきます!
季節や行事を感じられる絵本はたくさんあります。
しかし、子どもに「なんでこの行事をやるの?」と聞かれて、答えられず困ることがあるかもしれません。
季節や行事の由来や意味を知りたいと思ったら、図鑑絵本がおすすめです。
子どもと一緒に、日本の季節や行事を勉強しましょう。
『きせつの図鑑』

出版社:小学館
発行日:2007/2/23
値段+税:3024円
対象年齢:幼児〜小学生高学年
幅広い年齢層に役立つ図鑑絵本
幼児から小学校高学年までためになる、知育学習年齢が広い図鑑絵本です。季節ごとの行事が分かることはもちろん、自然や食べ物も扱っています。イラストと写真が満載なので、小さい子どもから楽しむことができるでしょう。
子どもが大好きなクイズもあるので、飽きずに季節や行事を学ぶことができますね。中学受験用としても活用されている図鑑絵本なので、子どもが小さいときから購入しておいてもいい絵本です。1歳児から、日本の季節や行事に触れさせてあげてください。
『「和」の行事えほん 春と夏の巻』

出版社:あすなろ書房
発行日:2006/6/26
値段+税:1728円
対象年齢:小学校中学年から
春と夏の行事が詳しく分かる
なぜ、端午の節句でかしわもちを食べるのか知っていますか?他にも、ひな祭りの由来を聞かれたら、答えられる人は少ないと思います。そのような春と夏の「和」の行事を詳しく知ることができる図鑑絵本です。
日本にはさまざまな行事があります。それらの行事は季節ごとに楽しむことができ、行事の意味を知ればより一層深く楽しむことができますね。日本には四季があるので、それぞれの季節を思う存分楽しめるように、知識を取り入れておきたいです。
『「和」の行事えほん 秋と冬の巻』

出版社:あすなろ書房
発行日:2007/10/1
値段+税:1728円
対象年齢:小学校中学年から
秋と冬の行事が詳しく分かる
『「和」の行事えほん春と夏の巻』の秋と冬の巻です。秋と冬にも行事は盛り沢山。七五三の意味、知っていますか?お正月には、何をするの?今回も、子どもに聞かれたら大人でも答えるのが難しい事柄を、詳しく知ることができます。
かわいい絵で分かりやすく、日本の季節と行事について紹介されているので、とても勉強になる図鑑絵本です。ぜひ、「春と夏の巻」も一緒に手元に置いておき、日本の春夏秋冬すべての行事を、知識として取り入れられるようにしてください。
『ぎょうじのえほん』

監修:新谷 尚紀
出版社:ポプラ社
発行日:2011/12/10
値段+税:3800円
対象年齢:2〜5歳
絵本+図鑑が1冊で楽しめる
日本には、12ヶ月というこよみがあります。そのこよみひと月ずつの行事を、絵本として楽しめる図鑑絵本です。読み聞かせができる部分と、行事を知識として知ることができる部分があるので、絵本も楽しむことができますし行事の知識も蓄えることができます。
さまざまな絵本画家が携わっており、日本の季節、行事だけでなく絵本の世界も深く楽しむことができるでしょう。季節ごとの行事の由来や意味が分かれば、楽しさ倍増ですね。親子で知識欲を刺激し、日本の行事を楽しみましょう。
『きせつとぎょうじのえほん』

出版社:ひさかたチャイルド
発行日:2012/3/1
値段+税:1728円
対象年齢:2、3歳から
子どもと楽しむ季節と行事絵本
季節と行事について、52項目から知ることができる絵本です。季節と行事を、日付順に紹介しているので、1年間の順番の知識も蓄えることができますね。図鑑絵本と聞くと難しそうですが、子どもも楽しめるようになっております。
日本には四季があり、それぞれで行事も多いです。日本の文化、自然についての話もあるので、日本の季節と行事を十分楽しめるでしょう。子どもと一緒に、日本の季節、行事の素晴らしさを学んでください。クイズを出し合うのも、楽しいかもしれませんね。
絵本や図鑑で日本の素晴らしい季節と行事をもっと身近に

いかがでしたでしょうか。
日本には他の国にはない四季があり、四季ごとに楽しい行事がたくさんあります。
そんな日本だからこそ、絵本も季節を題材にしたものや、楽しい行事を描いたものが多いです。
季節や行事を描いた絵本を読むことにより、子どもは季節や行事の素晴らしさ、楽しさを学ぶことができます。
1歳児、2歳児、3歳児という小さい子どもだからこそ、小さいうちから日本の季節や行事を感じさせてあげたいですね。
子どもが小さいからこそ、心の成長や知識の取り入れにも、おすすめできる絵本といえます。
日本の素晴らしい季節と行事を、ぜひ親子で目一杯楽しんでください。
季節と行事の絵本を読んで、子どもと素敵な思い出を、たくさん作れますように。

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