日本には四季があり、それぞれの楽しみ、美しさを感じることができます。
季節のお花が登場する絵本を読むことでも、春夏秋冬、その時々の良さを感じられて良いですね。
今回は梅雨におすすめのあじさいが登場する絵本をご紹介します。
梅雨時期の雨が降りつづく中で咲く「あじさい」は、ユウウツな気分になりがちなこの季節に見ると、パッと心を明るくしてくれるお花です。
また、小さな花がたくさん集まって咲いている様子は可憐でかわいらしく、子どもたちにとって覚えやすい人気のお花でもあります。
また、あじさいの絵本はかたつむりなどの他の動物たちもたくさん登場。
身近なあじさいの花の美しさを絵本から感じることで、子どもの情緒もきっと豊かになりますよ。
あじさいの絵本おすすめ人気作品【0、1、2歳児向け】
あめのふる音、長ぐつ、かっぱ、あめにぬれて咲くあじさい、かたつむり。
あめの日の楽しみを、はじめて知る子どもたちにおすすめします。
『あめあめぱらん』
出典:Amazon.co.jp
著:木坂 涼
絵:松成 真理子
出版社:のら書店
発行日:2014年5月1日
値段:1300円+税
対象年齢:0歳から2歳
『あめあめぱらん』のあらすじ
あめあめぱらん、ぽつぽつぱらん、そらから なみだ?、あめのみずたま、ぱらん ぽろん ぴとん……。
楽しく耳に心地よいことばのひびきがつまっています。
『あめあめぱらん』のおすすめポイント
淡い色合いのやさしい雰囲気の絵が素敵です。
むらさき、ピンク、水色……子どもの身長を越すサイズのあじさいの木立も美しく描かれています。
子どものまなざしで切り取られたあめの日の情景が、楽しく美しく描かれます。
『おさんぽおさんぽ』
出典:Amazon.co.jp
著:ひろの たかこ
出版社:福音館書店
発行日:2008年6月20日
値段:800円+税
対象年齢:0歳から2歳
『おさんぽおさんぽ』のあらすじ
雨上がりに長ぐつをはいて出かけたら、はじめてのもの、おもしろいもの、いろいろなものに出会えます。
だんご虫さん、ありさん、かたつむりさん、あじさいにはカエルさん、それから水たまり!
子どもらしく元気なおさんぽに胸が高鳴ります。
『おさんぽおさんぽ』のおすすめポイント
雨上がり、長ぐつで出かけた子どもの思いっきり楽しむ様子がほほえましい絵本です。
長ぐつをずっと追う視線で展開されるので、登場するあじさいも下の方。
かえるさんがこっそりかくれています。
『あめふりさんぽ』
出典:Amazon.co.jp
著:江頭 路子
出版社:講談社
発行日:2014年5月15日
値段:1200円+税
対象年齢:0歳から2歳
『あめふりさんぽ』のあらすじ
今日はあめふり。
大好きな赤い傘と長ぐつをはいて、水色のかっぱをきて、あめふりさんぽにいこう。
とちゅうで出会うカタツムリさん、アジサイさん、オタマジャクシさんにカエルさん。
みんなで楽しく歌います。
『あめふりさんぽ』のおすすめポイント
江頭 路子の透明水彩で描かれた雨の情景の美しさにうっとりします。
ユウウツなはずの梅雨がとても素敵な季節に思えてきます。
『ちいさなかくれんぼ』
出典:福音館書店
著:松永 悠一郎
出版社:福音館書店
発行日:2019年6月1日
値段:407円+税
対象年齢:0歳から2歳
『ちいさなかくれんぼ』のあらすじ
「おや おや、かくれているのは だあれ?」
「あら、てんとうむしさん こんにちは」。
たんぽぽからテントウムシ、葉っぱからアリ、そしてあじさいからはもちろん、カタツムリが登場します。
赤ちゃんが大好きなかくれんぼの絵本です。
『ちいさなかくれんぼ』のおすすめポイント
やさしい色合いのかわいらしい絵は、小さな子どもから読み聞かせをする大人まで人気があります。
赤ちゃんから幼児まで大好きなかくれんぼ。
きっと、なんども繰り返し「みーつけた!」と、遊びながら読むことができますよ。
『てるてるぼうずとふりふりぼうず』
出典:Amazon.co.jp
著:せな けいこ
出版社:金の星社
発行日:2016年5月6日
値段:1300円+税
対象年齢:0歳から2歳
『てるてるぼうずとふりふりぼうず』のあらすじ
雨の好きなイヌと、お天気の好きなネコ。
それぞれ「ふりふりぼうず」と「てるてるぼうず」の力を借りて、雨にしてもらったり、晴れにしてもらったり……。
『てるてるぼうずとふりふりぼうず』のおすすめポイント
子どもたちに大人気のせな けいこの絵本。
雨が好きなイヌも、お天気が好きなネコも、どちらもかわいらしい。
最後に、きれいなあじさいが虹の下で輝いています。
『あめぽっつん』
出典:福音館書店
著:杜 今日子
出版社:福音館書店
発行日:2015年6月1日
値段:389円+税
対象年齢:2歳から
『あめぽっつん』のあらすじ
ぽっつん。
あめつぶ ひとつ おちてきた。
どしゃどしゃ、ばしゃばしゃ、ざん、ざん、ざん。
雨はどんどんつよくなり、やがてどしゃ降りになります。
『あめぽっつん』のおすすめポイント
かえるやみみず、かたつむりにとってはどしゃ降りの雨もなんのその。
負けずに、雨を楽しみたいものですね!
あじさいの絵本おすすめ人気作品【3、4、5歳児向け】
少しお兄さん、お姉さんになった子どもに向けて、よりストーリー性のある「あじさい」の絵本を集めました。
『あめのひのころわん』
出典:Amazon.co.jp
著:間所 ひさこ
絵:黒井 健
出版社:ひさかたチャイルド
発行日:1986年5月1日
値段:1000円+税
対象年齢:2、3歳から
『あめのひのころわん』のあらすじ
ころわんは、ころころ かわいいこいぬ。
今日は雨がぴとぴと降っています。
お母さんは「ハクションがくるからそとに出てはいけません」と言います。
でも、雨の日だって元気いっぱいのころわんはじっとなんてしていられません!
『あめのひのころわん』のおすすめポイント
絵本の中のころわんが、ふわふわでかわいらしくて、思わず笑みがこぼれます。
夢中になって遊ぶうちに「ハクション」のことなんかすっかり忘れてしまうところなど、子どもにはとても共感できるのではないでしょうか?
最後はお母さんのところに帰ってホッとできるところも良いですね。
『あめがふってよかったね』
出典:Amazon.co.jp
著:よしい たかこ
絵:石倉 ヒロユキ
出版社:佼成出版社
発行日:2010年5月1日
値段:1300円+税
対象年齢:3歳ころから
『あめがふってよかったね』のあらすじ
あしたはようちえんのうんどうかい。
でも、外は雨。
「かけっこ、いっぱいれんしゅうしたのに……」
けんちゃんは雨に向かってさけびます。
「あめ、やめー!あめ、ふるなー!」
すると、その時「あめ、ふれ!あめ、もっとふれ!」という声が聞こえて……。
『あめがふってよかったね』のおすすめポイント
あじさいのはっぱのうえでかけっこの練習をするかたつむりのデンデンに出会ったけんちゃん。
「かたつむりは雨がふらないとはっぱの上をうまくはしれない」ことを知ります。
けんちゃんのやさしい言葉に「相手を思いやる」ことの大切さを教えられます。
『ぽっつんとととはあめのおと』
出典:Amazon.co.jp
著:戸田 和代
絵:岡田 千晶
出版社:PHP研究所
発行日:2012年6月18日
値段:1200円+税
対象年齢:4、5歳ころから
『ぽっつんとととはあめのおと』のあらすじ
ぽっつん ととと……雨がふっています。
「あーあ、つまんないな……だれもあそびにこないし、おはなをつみにいけないし」
あーちゃんは、たいくつでたまりません。
そこへ現れたのはかえるくん。
「つまらなかったら、ぼくんちにいらっしゃい!」
『ぽっつんとととはあめのおと』のおすすめポイント
雨の日に、こんな素敵なことが起こったら……と想像すると楽しくなります。
あじさいにかこまれていた素敵なかえるくんの家でパーティーが始まります。
かえるくんに会いたくて、きっと、「ぽっつん ととと」と言ってみたくなります。
『あめのもりのおくりもの』
出典:Amazon.co.jp
著:ふくざわ ゆみこ
出版社:福音館書店
発行日:2006年4月20日
値段:1200円+税
対象年齢:4歳ころから
『あめのもりのおくりもの』のあらすじ
「おおきなクマさんとちいさなヤマネくん」シリーズ4作目です。
雷が鳴り響く大雨の日、クマさんは怖くて布団をかぶってふるえています。
そこへヤマネくんが現れて、なないろ谷へあじさいを見に行こうと誘います……。
『あめのもりのおくりもの』のおすすめポイント
クマさんにあじさいを見せたいヤマネくんと、こわがりだけど、一人で出かけたヤマネくんが心配になり、こわいのも忘れて走り出すクマさん。
どちらもやさしくて、お互いのことがとても大事な友だちなんですね。
友情のすばらしさを教えてくれる絵本です。
『かたつむりののんちゃん』
出典:Amazon.co.jp
著:高家 博成・仲川 道子
出版社:童心社
発行日:1999年6月20日
値段:900円+税
対象年齢:3歳から
『かたつむりののんちゃん』のあらすじ
ポツンポツンと雨がふってきました。
雨が大好きなかたつむりののんちゃんは、おさんぽに出かけます。
とちゅうで出会ったあまがえるが「あじさいのところでなかまが楽しそうにあそんでいるよ」と教えてくれたので、のんちゃんはいそいで向かいます。
『かたつむりののんちゃん』のおすすめポイント
雨の日が大好きなかたつむりののんちゃん。
おさんぽのとちゅう、水たまりに落ちた やすでの子を助けてあげるのんちゃんの様子はかっこいいし、ちょっと、おもしろい。
ハラハラしたり、クスッと笑ったりできる絵本です。
『かたつむりのでんでんちゃんうまれたよ』
出典:Amazon.co.jp
著:たけがみ たえ
監修:須田研司
出版社:童心社
発行日:2021年5月10日
値段:1300円+税
対象年齢:4、5歳から
『かたつむりのでんでんちゃんうまれたよ』のあらすじ
「なつのはじまり、ちいさな ちいさな かたつむりが ゆっくり ゆっくり あるいていました。」
赤ちゃんかたつむりのでんでんちゃんは、生まれたばかりでも、自分で食べ物をさがします。
あたたかいうちにたくさん食べて、寒い冬になるとからにとじこもり、入り口にまくをはっておやすみします……。
『かたつむりのでんでんちゃんうまれたよ』のおすすめポイント
かわいらしい絵ですが、「世界でいちばん素敵な昆虫の教室」の監修もされている須田研司監修の本格派。
かたつむりについて詳しくなれる一冊です。
あじさいの絵本おすすめ人気作品【小学生以上向け】
あじさいのことや、梅雨のこと、もっと知りたい!と思ったら……。
ここからは、学びにぴったりの小学生以上向けのあじさいの絵本をご紹介します。
『6月のえほん』
出典:Amazon.co.jp
監修:長谷川 康男
出版社:PHP研究所
発行日:2011年4月14日
値段:1300円+税
対象年齢:小学校中学年くらいから
『6月のえほん』のあらすじ
「季節を知る・遊ぶ・感じる」という副題のことばどおり、6月の行事、旬の食べ物、季語、記念日、見られる植物などが絵で楽しく紹介されています。
もちろん、「あじさい」も描かれていますよ。
『6月のえほん』のおすすめポイント
「長持に 春ぞ暮れ行く 更衣(ころもがえ)」とは井原西鶴の句です。
この「更衣」が初夏の季語なのですね。
このように、勉強にもなる一冊なので、親子で楽しみながら読んでみるのも良いですね。
『でんでんむしのかなしみ』
出典:Amazon.co.jp
著:新美 南吉
絵:井上 ゆかり
出版社:にっけん教育出版社
発行日:2005年5月1日
値段:1300円+税
対象年齢:小学校低学年から
『でんでんむしのかなしみ』のあらすじ
でんでんむしは、ある日とつぜん、「自分の背中のからの中に悲しみがいっぱいつまっている」ことに気づきます。
いてもたってもいられなくなった でんでんむしは友だちのでんでんむしのところへ行って相談します。
すると、その友達のでんでんむしは「それは、あなただけではない。私の背中のからの中にも悲しみはいっぱいつまっている」というのです……。
『でんでんむしのかなしみ』のおすすめポイント
教科書にも載ったことのある有名なお話です。
新見南吉の作品は、いろいろな人が絵本やさし絵を描いて出版されています。
この絵本は、幻想的なあじさいとかたつむりの絵に、かたつむりの心情がよく表れています。
短いお話ですが、いろいろなことを考えられる深いお話です。
『庭に咲く花えほん』
出典:Amazon.co.jp
著・イラスト:前田 まゆみ
出版社:あすなろ書房
発行日:2019年5月23日
値段:1500円+税
対象年齢:一般
『庭に咲く花えほん』のあらすじ
あすなろ書房の「知」の絵本シリーズの一冊です。
庭に咲く花々が、写真ではなく、やわらかな美しい絵で紹介されています。
初夏のページにはあじさいが……。
『庭に咲く花えほん』のおすすめポイント
絵が素敵なので、ずっと眺めていられます。
ガーデニングの知識もたくさんつまっているので、「つぎは何を植えよう?」など、実際に花を育てるのにも役立ち、家族みんなで楽しめる一冊です。
あじさいの絵本は乳児から小学生まで人気!選び方は?
雨にの季節にぴったりの、可憐なあじさいの絵本がたくさんありましたね。
ここでは、あじさいの絵本を選ぶ時のポイントを年齢別にお伝えします。
あじさいの絵本の選び方① 0、1、2歳までの子どもには?
はじめて「あじさい」に触れる年齢です。
雨ばかりつづく梅雨に気づくのも初めてかもしれません。
そんなユウウツになりがちな毎日をあじさいの絵本を読むことで楽しめるようになるでしょう。
あじさいの絵本の選び方② 3、4、5歳までの子どもには?
行動範囲もぐっと広がり、観察する力も増す時期です。
「雨の時に咲く花」、「かたつむりがいる花だ」など、梅雨になると咲く花、あじさいに親近感も持っているはず。
子どもたちは、知っているもの、身近なものが絵本に出てくることを好むものです。
あじさいの絵本を読むことで、雨の日でも楽しめる!と気づくはずです。
あじさいの絵本の選び方③ 小学生以上の子どもには?
学び、知的好奇心が高まる時期です。
上手に子どもたちの興味を引き出してあげて、一緒に調べたり、学んだりしたいですね。
親子で一緒に読めるあじさいの絵本で、知的好奇心を高めましょう!
あじさいの絵本まとめ
あじさいの絵本をご紹介しました。
あじさいが、ほんのちょっとしか登場しないものから、メインとなるくらいたくさん出てくるものまであります。
あじさいがページに登場するだけで、初夏、梅雨の季節だなとわかりますよね。
存分に季節を感じられるあじさいの絵本をおともに、子どもたちと一緒に梅雨のひと時を楽しんでみてください。
コメント