苔図鑑の選び方は?
「苔」ってなんだか大人の趣味な印象……。
一見ハードルが高そうに感じる「苔」を楽しみながら学べる図鑑の選び方のポイントを3つ紹介します!
苔図鑑の選び方①写真やイラストが豊富で美しいものを選ぶ
苔には苔に似た種類の別の植物がいます。
また苔の種類によっても姿かたちはさまざまです。
まずは苔の特徴と名前を一致させて、1つずつ覚えていくことをおすすめします。
そのため、鮮明な写真やイラストが掲載された図鑑を選びましょう。
違いがわかってくると、より苔の奥深さを知れて楽しみが増えていきますよ!
苔図鑑の選び方➁より新しい情報がのった最新刊を選ぶ
科学の情報は日々更新され、研究は常に進んでいます。
今現在確認されている苔の数も最新の研究によって今後も増えていく可能性があります。
また地球温暖化などの環境の変化で苔の生態も変わっていくこともあるでしょう。
学びの上でも最新の情報を知ることはとても重要なことです。
苔図鑑の選び方③紹介されている苔の種類が多いものを選ぶ
先ほども記載しました通り、日本に存在する苔だけでも1800種類以上あります。
また、生殖している場所は身近なところに生えているものから、山奥に生えているものまで。
苔を見つけたら、その苔はなんという名前の苔なのか、すぐに調べられる豊富な種類を記載した図鑑を選びましょう。
夏休みの自由研究などにも役立ちます。
苔図鑑のおすすめ【小学生向け】
小学校の校庭には実は「苔」がたくさん。
そんなはじめて触れる「苔」の世界をやさしくわかりやすく解説した図鑑を紹介します。
『ずかん こけ』
画像参照:amazon.co.jp
出版社:技術評論社
発行年月:2019年2月
値段:2680円+税
対象年齢:小学校中学年~
『ずかん こけ』のおすすめポイント
そもそも苔って何なのか?
そんな基本中の基本の知識から、コケの種類が生える場所別に紹介されています。
苔の和名、学名は勿論、その苔のレア度もわかるので楽しみながら苔探しに没頭できるでしょう。
また、動画のアイコンがついているものはQRコードから動画で苔の特徴を見ることができます。
すべての漢字にルビが振られているので、難しい専門用語も難なく覚えることができます。
苔図鑑のおすすめ【中学生向け】
中学生になったら「苔」の種類だけでなく、「苔」にまつわる豆知識にも興味が出てくるのではないでしょうか?
また夏休みの課題にもぴったりの1冊も紹介します。
『コケはともだち』
画像参照:amazon.co.jp
著者:藤井 久子
監修:秋山 弘之
出版社:リトルモア
発行年月:2011年5月
値段:1500円+税
対象年齢:中学生~
『コケはともだち』のおすすめポイント
偶然ベランダで置いてあった植木鉢に苔が生えたことからK子さんと苔の物語が始まります。
苔の種類を人や生き方にたとえて面白おかしく紹介している、苔の入門書。
中盤にはK子さんのご近所苔マップが記載されており、思わず自分の町にもどんな苔がいるのか照らし合わせてみたくなります。
片手に持ちやすいサイズとなっていますので、この1冊を持って「推し苔」を探しに行ってみてはいかがでしょうか?
『コケのふしぎ』
画像参照:amazon.co.jp
著者:樋口 正信
出版社:ソフトバンク クリエイティブ
発行年月:2013年6月
値段:1100円+税
対象年齢:中学生~
『コケのふしぎ』のおすすめポイント
本の表紙にも書かれているように「なぜコンクリートの隙間や塀に生えるの?」や、「原始的な陸上植物といわれるワケは?」など、苔にまつわる疑問を解決してくれる1冊。
苔と日本人は古来より深い関係が……国歌にも登場する、日本人から見た苔の魅力とは?!
また、苔の楽しみ方を初級~上級編で紹介。
苔に興味を持ち始めたら、1度は読んでほしい興味深い図鑑となっています。
『部屋で楽しむ 小さな苔の森』
画像参照:amazon.co.jp
著者:石河 英作
出版社:家の光協会
発行年月:2018年7月
値段:1400円+税
対象年齢:中学生~
『部屋で楽しむ 小さな苔の森』のおすすめポイント
テラリウムの語源は、ラテン語で「テラ(terra)= 大地・陸地」と「リウム(arium)= 場所」を合わせた造語です。
これは、ガラスなど光が通る密閉された透明なケースの中で、陸上の生き物を育てる方法のことを言います。
インテリア感覚で楽しめる「苔テラリウム」を、初心者でも簡単に作れるように紹介していますので、夏休みの課題にもぴったりです。
苔別に作り方や育て方も記載されていますので、ぜひ自分好みの「苔テラリウム」を作ってみてはいかがでしょうか?
『コケに誘われ コケ入門』
画像参照:文一総合出版
著者:秋山 弘之、有川 智己、今田 弓女、伊村 智、鵜沢 美穂子、河井 大輔田中 美穂、樋口 正信、藤井 久子、堀川 大樹、吉田 有沙
出版社:文一総合出版
発行年月:2017年9月
値段:1600円+税
対象年齢:中学生~
『コケに誘われ コケ入門』のおすすめポイント
苔のスペシャリストたちがタッグを組んで作られた入門書です!
苔の生活史から、苔の進化の話などいろんな角度から苔のことを知ることができます。
世界最大の苔「ドウソニア」も記載。
知っておきたい苔100種類も紹介されているので、1冊で幅広く苔のことを学ぶことができます。
『ミクロの写真で楽しむ コケの国のふしぎ図鑑』
画像参照:amazon.co.jp
著者:佐木山 祝一
出版社:株式会社エクスナレッジ
発行年月:2019年7月
値段:1600円+税
対象年齢:中学生~
『ミクロの写真で楽しむ コケの国のふしぎ図鑑』のおすすめポイント
本作の特徴はなんといっても、苔の表面や朔(さく)の拡大画像です!
なかなかルーペが買えない、苔を探しにいけない人にとって、とても役立つ1冊となっています。
拡大画像に合わせてわかりやすい解説が添えられているので、それぞれの苔たちの特徴を理解しやすいでしょう。
途中で挟まれているコラムでは、苔のミニ知識が得られ、苔たちの意外な一面も知れるかもしれません。
苔図鑑のおすすめ【高校生、大人向け】
高校生、大人になったらいよいよ本格的に「苔」の世界にハマってみてはいかがでしょうか?
休日に「苔」探索、「苔」を使ったインテリアづくり……。
趣味にぜひ活用してみてください。
『知りたい会いたい特徴がよくわかる コケ図鑑』
画像参照:amazon.co.jp
著者:藤井 久子
監修:秋山 弘之
出版社:家の光協会
発行年月:2017年4月
値段:1800円+税
対象年齢:高校生~
『知りたい会いたい特徴がよくわかる コケ図鑑』のおすすめポイント
苔を見分けるための3ステップから、丁寧に苔の知識を掲載されています。
ルーペの使い方の紹介もされているため、初心者向けの1冊となっています。
また苔ひとつひとつのページ下に書かれているメモは解説で紹介しきれなかったエピソードや、苔の豆知識なども記載されています。
ルーペと、この本を持って魅力たっぷりの苔の世界に飛び込みましょう!
『ときめくコケ図鑑』
画像参照:amazon.co.jp
著者:田中 美穂
写真:伊沢 正名
出版社:山と渓谷社
発行年月:2014年2月
値段:1600円+税
対象年齢:高校生~
『ときめくコケ図鑑』のおすすめポイント
本作は106種という数の苔を紹介しています。
苔の表面だけでなく、蒴(さく)という苔の胞子が入っているところのクローズアップした写真なども載っています。
また、地形図から苔スポットを探すコツや、「学名はなぜラテン語なのか?」などのミニ知識も紹介。
あなただけの苔のときめきポイントをぜひ見つけてください!
『校庭のコケ』
画像参照:amazon.co.jp
著者:中村 俊彦、古木 達郎、原田 浩
出版社:全国農村教育協会
発行年月:2002年9月
値段:1905円+税
対象年齢:高校生~
『校庭のコケ』のおすすめポイント
校庭のコケの苔を190種類も紹介している本作は、自由研究などに役立つ1冊となっています。
苔の種類も多く紹介していますが、調査方法や顕微鏡での観察方法を詳しく記載されているのが特徴です。
また標本づくりの方法も書いてますので、この機会に「苔博士」になってみてはいかがでしょうか?
『じっくり観察 特徴がわかるコケ図鑑』
画像参照:amazon.co.jp
著者:大石 善隆
出版社:ナツメ社
発行年月:2019年5月
値段:1500円+税
対象年齢:高校生~
『じっくり観察 特徴がわかるコケ図鑑』のおすすめポイント
まさに苔の大図鑑!
圧倒的な苔の数279種類を紹介しています。
ページのレイアウトも統一されているため、苔探しの時などとても見やすいです。
また苔の和名が漢字で知ることができるのも特徴。
それぞれの苔が好む光環境や、水環境を知ることもできます。
この本を持って自分が住む町には何種類の苔が見つかるか、探検してみてるのも楽しいですよ。
『苔登山 もののけの森で山歩き』
画像参照:amazon.co.jp
著者:大石 善隆
出版社:岩波書店
発行年月:2019年6月
値段:1600円+税
対象年齢:高校生~
『苔登山 もののけの森で山歩き』のおすすめポイント
本作は、街中や学校での苔ではなく、「山の苔」にフューチャーを当てた1冊。
奥多摩や北アルプス、屋久島と土地や山の高さが変われば生えている苔もさまざま。
簡単な地図や周辺情報も記載されているので、旅行や登山をする際はぜひこの本を参考にして森林だけでなく、「山の苔」にも注目してみてください。
『「コケ旅」へ行こう!』
画像参照:産業編集センター
著者:産業編集センター
出版社:産業編集センター
発行年月:2019年7月
値段:1500円+税
対象年齢:大人~
『「コケ旅」へ行こう!』のおすすめポイント
最近旅行の楽しみ方の1つとして「コケウォッチング」がひそかなブームを呼んでいることをご存じですか?
「コケウォッチング」とはその名のとおり、苔を見ること。
1度は行ってほしい「コケ旅」スポットを地元の名物スポットと併せて紹介しています。
かわいくて癒される「コケウォッチング」を旅行のメニューに組み入れてみてください!
『フィールド図鑑 コケ』
画像参照:amazon.co.jp
著者:井上 浩
出版社:東海大学出版会
発行年月:1986年12月
値段:1999円+税
対象年齢:大人~
『フィールド図鑑 コケ』のおすすめポイント
人里付近、常緑樹林、落葉樹林、針葉樹林、高山の5つの生育地に分けられた苔、180種類を紹介しています。
図鑑としてとてもシンプルにまとめられており、サイズも片手で持ちやすいです。
さらには、栞紐や、メモを書き留めるノート部分もあるので苔散策の際にはぜひ持っていきたい1冊です。
『アレンジをたのしむ 苔玉と苔の本』
画像参照:amazon.co.jp
著者:Green Scape
出版社:メイツ出版
発行年月:2015年3月
値段:1500円+税
対象年齢:大人~
『アレンジをたのしむ 苔玉と苔の本』のおすすめポイント
苔テラリウムから少し発展させたいな、と思ったら「苔玉」を作ってみるのはいかがでしょうか?
苔玉の作り方やメンテナンス、さらには観葉植物や園芸植物との組み合わせ方のコツをわかりやすく紹介しています。
エントランスやダイニング、ベッドルームなどを苔玉で装飾して、自分だけの癒し空間を作ってみましょう!
『「苔ボトル」育てる楽しむ癒しのコケ図鑑』
画像参照:amazon.co.jp
著者:佐々木 浩之、戸津 健治
出版社:電波実験社
発行年月:2015年8月
値段:1500円+税
対象年齢:大人~
『「苔ボトル」育てる楽しむ癒しのコケ図鑑』のおすすめポイント
苔をインテリアとして飾ってみたいけど、あまり費用をかけたくないし、難しいのはちょっと……と思う方にはこちらの1冊をおすすめします。
数百円で作れるものや、わずか5分で作れる「苔ボトル」を紹介しています。
ボトル別に適した苔も記載しており、後半は37種類の苔の特徴を知ることができます。
日常の中で「わびさび」をお手軽に感じてみてください!
【苔図鑑まとめ】独自の楽しみ方を探して!
いかがでしたか?
対象年齢別に「苔」の図鑑を紹介しました。
単に「苔」を紹介しているだけでなく、「苔」と日本人の密接度を紹介したものや「苔」をアレンジするものまで楽しみ方はさまざまです。
大人の趣味と敬遠しがちだったイメージが、身近なものに感じられたのではないでしょうか?
ぜひ、自分だけの「苔」の楽しみ方を見つけて、「苔」のふしぎの奥深さを味わってくださいね!
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