洋菓子店やコンビニエンスストアなどでは、常に人気の売れ筋商品であるプリン。
蒸し派か、焼き派か。
カスタードプリン派か、クレーム・ブリュレ派か。
お好みの硬さは、お皿に添えるものは、などなど語り続ければ、たかがプリンされどプリン。
今回は、そんなプリンが登場する人気の絵本15作品を、年齢別におすすめします。
カラメルソースを帽子にみたてた『おいしいぼうし』や、グリとグラのおなじみコンビがかぼちゃプリンを作る『ぐりとぐらとすみれちゃん』。
もちろんプリンの作り方がのっている絵本もありますよ。
ぜひ、プリンの絵本を選ぶ参考にしてください。
プリンの絵本おすすめ人気作品【0、1、2歳児向け】
歯がまだ生えそろわない赤ちゃんのころから、プリンなら大丈夫!
スプーンですくって、口に入れると……まあるいほっぺが落ちそうですよ。
まず、0歳から2歳の子どもにおすすめの絵本を紹介します。
『おとなりさん』
画像引用:講談社『おとなりさん』
作者:木坂涼(文)、大塚いちお(絵)
出版社:講談社
発行日:2020年3月
値段:1,000円+税
対象年齢:1歳ごろから
『おとなりさん』のあらすじ
くまさんくまさん、くまさんのおとなりさんはだあれ?
あれ、長い耳が見えてるよ。
ほらね、やっぱりうさぎさん。
うさぎさんうさぎさん、うさぎさんのおとなりさんはだあれ?
『おとなりさん』のおすすめポイント
つぎつぎと、小さい子どもになじみのあるものが登場します。
おとなりさん、という響きと愛らしい絵。
少しだけ見えるヒントから次の絵を予想して、次のページを開くと答え合わせ。
最後には、すてきなごちそうが出来上がります。
『プリンちゃん』
画像引用:Amazon.co.jp
作者:なかがわちひろ(文)、たかおゆうこ(絵)
出版社:理論社
発行日:2011年8月
値段:1,200円+税
対象年齢:2歳から
『プリンちゃん』のあらすじ
プリンちゃんは、おかしの国に住んでいる女の子。
今日のドレスは、ホイップクリームを選びました。
さぁ、次はかみかざりを選びます。
お出かけをするプリンちゃんは、可愛らしいおひめさまになりました。
『プリンちゃん』のおすすめポイント
おしゃれに目覚め始めた年ごろのこどもにはぴったり!
「おかしのくにプリンちゃんシリーズ」の第1弾です。
ドレスもヘアアクセサリーも、どれにしようかあれこれ迷うところなんて、子ども自身も自分と重ねたりするのではないでしょうか。
『ぶんぶんきいろ』
画像引用:Amazon.co.jp
作者:柏原晃夫
出版社:学研プラス
発行日:2010年6月
値段:880円+税
対象年齢:0〜2歳
『ぶんぶんきいろ』のあらすじ
くろときいろのしましま模様のハチが、ぶんぶんと飛んでいます。
バナナを見つけて、ぶんぶんぶん。
プリンを見つけて、ぶんぶんぶん。
『ぶんぶんきいろ』のおすすめポイント
強い色のコントラスに反応する赤ちゃんの特徴に合わせた絵本「いっしょにあそぼシリーズ」の黄色編です。
ハチやバナナ、プリンなどの黄色いものをたくさん集めた1冊です。
赤ちゃんになじみのあるものばかりなので、ことばを覚えるのにもぴったりの絵本です。
『おかしなおかし』
画像引用:Amazon.co.jp
作者:石津ちひろ(文)、山村浩二(絵)
出版社:福音館書店
発行日:2013年5月
値段:900円+税
対象年齢:2歳から
『おかしなおかし』のあらすじ
おかしたちが、スポーツセンターにやってきました。
「ぷるぷるプリンがトランポリン」、「くさもちもちろんちからもち」、などそれぞれが思い思いのスポーツをします。
『おかしなおかし』のおすすめポイント
『くだものだもの』『おやおや、おやさい』に続く、「幼児絵本シリーズ」の第3弾、おかし編です。
語呂合わせのようなことばが並び、声に出して読むとさらに楽しい絵本です。
『スプーンちゃん』
画像引用:福音館書店『スプーンちゃん』
作者:小西英子
出版社:福音館書店
発行日:2018年1月
値段:800円+税
対象年齢:0〜2歳
『スプーンちゃん』のあらすじ
プリンたべるの、プリリンリン。
メロンたべよう、ララロンロン。
かわいいスプーンちゃんが、たくさんのおいしいたべものを乗せてくれます。
『スプーンちゃん』のおすすめポイント
スプーンちゃんと色鮮やかなたくさんのたべもの。
そしてリズミカルな文章で、子どももわくわくが止まりません。
スプーンやフォークなどを使っての食事を始めたころに、おすすめの絵本です。
プリンの絵本おすすめ人気作品【3、4歳児向け】
みんな大好き、プリンアラモード。
どこから先に手をつけるのか、どこを最後まで残すのか。
小さな子どもといえども、すでに食べる順番のこだわりがあって、見ているとおもしろいですよね。
次は、3歳から4歳の子ども向けの絵本を紹介します。
『ものすごく大きなプリンのうえで』
画像引用:Amazon.co.jp
作者:二宮 由紀子(文)、中新井 純子(絵)
出版社:教育画劇
発行日:2010年4月
値段:1,300円+税
対象年齢:3〜6歳
『ものすごく大きなプリンのうえで』のあらすじ
ものすごく大きなプリンのうえで、みんなでなわとびをするときは、プリンがゆれやすいので気をつけましょう。
ものすごく大きなホットケーキの上でだったら、溶けかかったバターで滑らないようにしましょう。
では、ショートケーキの上だったら……?!
『ものすごく大きなプリンのうえで』のおすすめポイント
とにかく大きなおかしの上で、みんなでなわとびをする時の注意事項を教えてくれます。
どうしてそんな場所で?という疑問はありつつも、注意事項には思わず納得。
子どもと一緒に、いろいろなおかしでなわとびをする場合を話し合うのもおもしろいですね。
『プリンハムスター』
画像引用:Amazon.co.jp
作者:ささきみお
出版社:WAVE出版
発行日:2020年4月
値段:1,200円+税
対象年齢:3〜4歳ごろ
『プリンハムスター』のあらすじ
プリンみたいな色をした、プリンハムスター。
とととと、とコップの中に入り込めば、すっかりプリンのできあがり。
今度は、体をくるっと丸めて、ロールケーキになりました。
『プリンハムスター』のおすすめポイント
実在するハムスターの種類のひとつ、プディングハムスター。
黄みがかったベージュがまるでプリンの色のようだとなづけられたハムスターです。
プリンになったり、ロールケーキになったりと、自身の色と小さな体を使った変身ぶりがかわいらしい1冊です。
『ポンテとペッキとおおきなプリン』
画像引用:Amazon.co.jp
作者:仁科幸子
出版社:文溪堂
発行日:2012年8月
値段:1,500円+税
対象年齢:4歳から
『ポンテとペッキとおおきなプリン』のあらすじ
ねずみの兄妹ポンテとペッキは、ある日おおきなプリンを見つけました。
持ち主をさがそうとは思ったものの、あまりにもおおきくおいしそうなので、思わずパクリ。
そしてどんどん食べ続けた2人は、残りの分はあとで食べるつもりで隠そうとします。
そこへ、プリンの持ち主があらわれました。
『ポンテとペッキとおおきなプリン』のおすすめポイント
あまりにも魅力的な落とし物に心がゆらいでしまったポンテとペッキ。
いけないことだとは思いつつも、誘惑には勝てませんでした。
あらわれたプリンの持ち主が、なんのためのプリンだったのかを話した時、ペッキは自分たちのしたことを後悔し、涙を流しながら罪を告白します。
落とし物を拾ってもそれは自分のものではないことや、悪いことをしたら素直にあやまることなどを学べる絵本です。
『ぐりとぐらとすみれちゃん』
画像引用:Amazon.co.jp
作者:なかがわえりこ(文)、やまわきゆりこ(絵)
出版社:福音館書店
発行日:2003年10月
値段:900円+税
対象年齢:3歳から
『ぐりとぐらとすみれちゃん』のあらすじ
ぐりとぐらのおうちに、すみれちゃんがやってきました。
大きなリュックサックに、とっても大きくて重いかぼちゃを入れて。
このかぼちゃを使って、ぐりとぐらがお得意の料理を始めます。
『ぐりとぐらとすみれちゃん』のおすすめポイント
あまりにも大きなすみれちゃんのかぼちゃ。
どうやっても割れないので、すみれちゃんはポーンと高く放り投げて、地面に落として割りました。
その豪快さにおもわずクスリ。
かぼちゃで作られたプリンもかりんとうもコロッケも、どれもおいしそうなので、読み終えたらすぐに子どもからかぼちゃ料理のリクエストが来そうですね。
『はじめてのおるすばん』
画像引用:Amazon.co.jp
作者:しみずみちを(文)、山本まつ子(絵)
出版社:岩崎書店
発行日:1972年4月
値段:1,300円+税
対象年齢:3歳から
『はじめてのおるすばん』のあらすじ
急にごようができたままが、みほちゃんにおるすばんをすることになりました。
みほちゃんは、今年で3さい。
上手におるすばんができるでしょうか。
『はじめてのおるすばん』のおすすめポイント
小さなみほちゃんには、ちょっとこわかったおるすばん。
小包を配達にきた人とも、新聞の集金にきた人とも、会話はしたのですがもう誰にもチャイムを押して欲しくないのです。
やっと帰ってきたままの手には、ごほうびのプリン。
この絵本を読みながら、子どもとおるすばんについて話し合ってみるのもいいですね。
プリンの絵本おすすめ人気作品【5、6歳児向け】
焼きプリンのおいしさに気づくと、ちょっと大人の気分。
クリームブリュレのように、ザラメ糖をバーナーであぶってちょっとほろ苦くなってる部分は、噛むと良い音がなって、楽しいきもちになりますね。
ここからは、5歳から6歳向けの絵本を紹介します。
『おいしいぼうし』
画像引用:Amazon.co.jp
作者:シゲタサヤカ
出版社:教育画劇
発行日:2013年5月
値段:1,100円+税
対象年齢:5〜6歳
『おいしいぼうし』のあらすじ
おじいさんとおばあさんは、家の前の木になにやら気になるものがひっかかっているのを見つけました。
ひっぱり下ろして家に持ち帰ると、なんだかとってもおいしそう。
思わずひとくち食べてみると、もうやめられない!
するとその夜、なくしたぼうしを探していると言って、プリンが2人の家にやってきました。
『おいしいぼうし』のおすすめポイント
おいしいぼうしとは、プリンのカラメルソースの部分でした。
おじいさんとおばあさんが夢中で食べてしまうおいしさなのは、うなずけますよね。
プリンがさめざめと泣きながら、なんだか犯人の目星をつけている様子なのも笑ってしまいます。
最初から最後まで、笑いっぱなしの絵本です。
『スイスイスイーツ』
画像引用:Amazon.co.jp
作者:さいとうしのぶ
出版社:教育画劇
発行日:2012年2月
値段:1,100円+税
対象年齢:5〜6歳ごろ
『スイスイスイーツ』のあらすじ
うちはスイーツが大好き。
お母さんとおばあちゃんが子どものころは、うちとおんなじようなスイーツ食べてたんかな?
えっ、スイーツって言葉がなかったって?!
『スイスイスイーツ』のおすすめポイント
大阪弁で展開するスイーツのおいしい話。
3世代にわたる甘党の女子たちが、あれやこれやとお気に入りの甘いお菓子を紹介します。
和菓子、洋菓子、昔のお菓子に外国のお菓子と盛りだくさんの甘いお菓子が登場するので、読み終えた頃にはそのままおやつタイムになりそうですね。
『はじめて絵本 すてきなおかし作り』
画像引用:Amazon.co.jp
作者:福田淳子(監修)、おおでゆかこ(絵)
出版社:河出書房新社
発行日:2013年2月
値段:1,600円+税
対象年齢:5〜6歳から
『はじめて絵本 すてきなおかし作り』のあらすじ
かわいい動物たちと一緒に、はじめてのおかし作りに挑戦しましょう。
パンケーキに、クレープ、シュークリームに、プリンにドーナツ。
まだまだたくさんありますよ。
『はじめて絵本 すてきなおかし作り』のおすすめポイント
14種類ものレシピが、かわいい絵で描かれたおかし作りの絵本。
それぞれの準備の仕方や注意点はもちろん、道具の使い方や計量の仕方まで、おかし作り初心者にもわかりやすく教えてくれます。
大人と一緒に作るのはもちろん、小学3年生くらいからなら1人でも作れるように、漢字には全て読み仮名がついています。
プリンの絵本おすすめ人気作品【小学生以上向け】
キッチンに立つお母さんの姿をじっと見ている時期はもう終わり!
プリンなら、少ない材料で危険もすくなく、小学生にはうってつけ。
今日のおやつを自分で作ってもらうのはどうでしょうか。
最後に、小学生以上向けの絵本を紹介します。
『ルルとララのカスタードプリン』
画像引用:Amazon.co.jp
作者:あんびるやすこ
出版社:岩崎書店
発行日:2008年9月
値段:1,000円+税
対象年齢:小学生以上
『ルルとララのカスタードプリン』のあらすじ
秋になり、ルルとララのアイスクリームからお客さんの足は遠のいてしまいました。
森には果実や木の実がいっぱいありますし、冬には冬眠したり南のあたたかい場所へ移動するなかまたちもいます。
そこで2人は、おかしのパーティを開くことにしました。
ちょうどその日は、クヌギじいさまの200歳の誕生日でもあります。
『ルルとララのカスタードプリン』のおすすめポイント
大人気のおかし作りの絵本「ルルとララシリーズ」の8作目は、カスタード・プリンです。
森のパーティーに出すお菓子を考えていると、シュガーおばさんがオーブンを使わないカスタード・プリンを提案してくれました。
ゼラチンを使うことで、オーブン要らずのこのプリン。
読み終えたら、早速プリン作りの準備に取り掛かれそうですよ。
『わかったさんの ひんやりスイーツ』
画像引用:Amazon.co.jp
作者:寺村 輝夫(原文)、永井郁子(企画・構成・絵)
出版社:あかね書房
発行日:2017年9月
値段:1,200円+税
対象年齢:小学生以上
『わかったさんの ひんやりスイーツ』のあらすじ
プリンやシュークリームなどの定番スイーツはもちろん、カッサータやキンジンといった耳慣れないスイーツもわかったさんは作ります。
なんとアイスは冷たいアイスではなくて“フェイク”アイス!!
一体どういうことでしょうか。
『わかったさんの ひんやりスイーツ』のおすすめポイント
30年以上にわたるおなじみの児童書「わかったさんのおかしシリーズ」が、すてきな絵本になりました。
シュークリーム、プリン、アイスクリームのレシピは児童書から、そのほかにも新たに追加された多くのスイーツレシピもかわいらしいイラストとともに紹介されています。
親子でわかったさんファンになるのも、素晴らしいですよね。
プリンの絵本は乳児から小学生まで人気!選び方は?
絵や写真を見るだけでも、口の中に甘い味が広がりそうな、みんなが夢中になるプリン。
それだけにプリンが出てくる絵本もたくさんあります。
絵本を選ぶポイントを紹介するので、参考にしてくださいね。
プリンの絵本の選び方① プリンが主役!
カラメルソースのぼうしをなくして泣くプリンや、おでかけの格好にこだわるおしゃれなプリンアラモード。
子どもたちが大好きなプリンだけあって、絵本の中のしゃべったり動いたりするプリンたちに感情移入してくれそうです。
プリンの絵本の選び方② おやつやごほうびとしてのプリン!
甘くて柔らかくて、なんだか特別にやさしい味がするプリン。
みんなを励ますためだったり、パーティーのお菓子だったり、がんばったお留守番のご褒美だったり、気持ちを高めてくれる存在ですよね。
たくさんあるプリンの中でも、このプリンは特別な日だけ、と決めておくのもいいですよ。
プリンの絵本の選び方③ プリンを作ろう!
レシピが載っている絵本もいくつか紹介しました。
定番の蒸しプリンや焼きプリン、ゼラチンを使った焼かないプリンなど、工夫を凝らしたものもありましたね。
子どものお気に入りの絵本が見つかれば、そこからプリン作りに目覚めてくれるかもしれません。
【プリンの絵本まとめ】
プリンが登場する絵本を15作品紹介しました。
いかがでしたか?
プリンの持つ独特の優しい色、カラメルソースの香り、そしてあのプルプル食感。
そのどれもに魅了されている絵本の世界のキャラクターに、わかるわかると共感しっぱなしですよね。
初めての読み聞かせの後には、プリンでおやつタイムをしてみてください。
すると、その後はそのプリンの絵本を読むと、その時のプリンのおいしさを思い出しながら聞いてくれますよ。
おいしい幸せな記憶を呼び起こす1冊が、見つかりますように。
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