みなさんは、幼虫は好きですか?
幼虫を家で飼ったことがある人もいるのではないでしょうか。
身近な場所だと、蝶や蛾の幼虫を葉っぱの上でよく見かけますよね。
緑色の体をしていたり、毛虫と呼ばれ、毒を持つものもいます。
カブトムシやクワガタなどの甲虫(こうちゅう)の幼虫は、土の中でほとんど動かずに過ごします。
今回はそんな幼虫のおすすめ図鑑を対象年齢別に16冊ご紹介します。
図鑑は、写真がたくさん載っているので、調べ物に最適です。
あまり観察することができない、ゲンゴロウなどの水生生物や水生昆虫の幼虫もじっくり見ることができますよ。
この記事を読めば、気になる幼虫図鑑が見つかるはずです。
幼虫図鑑の選び方は?
まずはじめに、幼虫図鑑を選ぶときのポイントを3つ紹介します。
実際に、書店や図書館などで図鑑を選ぶ際の参考にしてみてください。
幼虫図鑑の選び方①写真やイラストが豊富で美しいものを選ぶ
幼虫の図鑑は、たくさんの写真やイラストが掲載されているものを選びましょう。
目から入る情報は印象に残りやすく、写真やイラストがあればより理解を深めることができます。
また、写真やイラストが豊富だと、字が読めない小さい子どもも楽しんで見ることができますね。
幼虫は小さいものが多く、肉眼だと細かい部分は見えにくいですが、イラストや写真で拡大されていると、体のつくりや模様がよく見えておもしろいです。
写真やイラストが豊富な幼虫図鑑は、大人も新たな発見ができて楽しめますよ。
幼虫図鑑の選び方②日本の幼虫か世界の幼虫かで選ぶ
幼虫図鑑には、日本の幼虫について詳しく解説したものから、世界中の幼虫を紹介したものまであります。
日本でよく見かける幼虫を厳選した図鑑には、生息場所や見つけ方、育て方なども掲載されています。
世界中の幼虫を幅広く集めた図鑑には、めったに見ることができない幼虫も掲載されていますよ。
子どもの興味や関心に合った内容の図鑑を選んであげたいですね。
幼虫図鑑の選び方③ポケットサイズ・ミニサイズで持ち歩きに便利なものを選ぶ
毎日の散歩や、出掛けた先などで幼虫を見かけることもあるでしょう。
ポケットサイズ、ミニサイズの幼虫図鑑を持っていると、その場ですぐに調べることができます。
幼虫には、毒を持つものもいるため、むやみに触らず、すぐに図鑑で調べることができれば安心ですね。
特に子どもは好奇心が旺盛なので、なんでもすぐに触ってしまいます。
その場ですぐに調べて、触っていいものであれば、貴重な幼虫との出会いを大切にしてあげましょう。
幼虫図鑑のおすすめ【3、4、5、6歳児向け】
ここでは、幼児におすすめの幼虫図鑑を紹介します。
この年頃の子どもは、好奇心の塊なので、気になったものはなんでも触ります。
安全な幼虫かどうか、大人がしっかり見極めて、サポートしてあげましょう。
『小学館の図鑑NEO イモムシとケムシ DVDつき チョウ・ガの幼虫図鑑』
出典:小学館
監修:広渡俊哉・矢後勝也
監修協力:杉本美華
出版社:小学館
発行日:2018年6月22日
値段:2000円+税
対象年齢:3歳頃から
『小学館の図鑑NEO イモムシとケムシ DVDつき チョウ・ガの幼虫図鑑』のおすすめポイント
キモカワイイと大人気の、イモムシ、ケムシを約1100種類紹介しています。
かわいらしい顔をしたものから、かっこいい見た目のものまで、その姿はさまざまです。
それぞれの幼虫の生態をはじめ、探し方や飼育方法なども載っています。
貴重な映像をおさめた約75分のDVD付きです。
ナレーションは子どもたちに大人気のドラえもんとのび太が担当しています。
『イモムシとケムシ チョウ・ガの幼虫図鑑(小学館の図鑑NEO POCKET)』
出典:小学館
監修:広渡俊哉・矢勝也
監修協力:杉本美華
出版社:小学館
発行日:2019年6月19日
値段:950円+税
対象年齢:3歳頃から
『イモムシとケムシ チョウ・ガの幼虫図鑑(小学館の図鑑NEO POCKET)』のおすすめポイント
『イモムシとケムシ チョウ・ガの幼虫図鑑』が、持ち運びに便利なポケットサイズになりました。
よく見かける幼虫を約580種類に厳選して紹介しています。
白い背景で撮影しているので、細部まで見やすいです。
幼虫を実物大で掲載しているので、よりリアルな姿を見ることができます。
毎日のお出かけに、ぜひ持って行きたい一冊です。
『飼育と観察(小学館の図鑑NEO)』
出典:小学館
指導・監修:荻原清司・相馬正人・樋口幸男
出版社:小学館
発行日:2005年7月8日
値段:2000円+税
対象年齢:3歳頃から
『飼育と観察(小学館の図鑑NEO)』のおすすめポイント
昆虫や川や海で暮らす生き物の見つけ方や飼育方法を紹介しています。
また、ペットとしてお馴染みの、犬、ネコ、鳥、ハムスターなどの飼い方も書かれています。
さらには、植物の育て方もくわしく解説しており、自由研究におすすめの図鑑です。
この図鑑では、普段は土の中にいて見られないカブトムシの幼虫の姿を、あらゆる角度から観察することができます。
幼虫の体のそれぞれの部位も紹介されており、大人も知らないことがたくさん載っています。
『昆虫(小学館の図鑑NEO POCKET)』
出典:amazon.co.jp
出版社:小学館
発行日:2010年6月22日
値段:950円+税
対象年齢:3歳頃から
『昆虫(小学館の図鑑NEO POCKET)』のおすすめポイント
昆虫採集に出かけるときに持っていってほしい図鑑のひとつです。
コンパクトサイズとはいえ、その内容はとても充実しています。
「ポケット」シリーズでは最大級の、約850種類もの昆虫が載っています。
昆虫たちの卵や幼虫の姿も紹介しており、さらに見分けやすくなっています。
さあ、この図鑑を持って、昆虫を探しに出掛けましょう。
『イモムシとケムシシール(まるごとシールブック 小学館の図鑑NEO)』
出典:小学館
出版社:小学館
発行日:2019年6月19日
値段:560円+税
対象年齢:3歳頃から
『イモムシとケムシシール(まるごとシールブック 小学館の図鑑NEO)』のおすすめポイント
小学館の図鑑NEOがシールブックになりました。
実物大のイモムシとケムシのシールが250枚もついています。
とてもきれいな写真シールで、まるで本物がそこにいるようです。
名前シールなども付いており、使い方はあなた次第!
巻末のミニ図鑑「イモムシとケムシずかん」も利用すれば、遊びながら楽しく学べますよ。
幼虫図鑑おすすめ【小学生向け】
次に、小学生以上におすすめの幼虫図鑑を紹介します。
学校の授業や、夏休みの自由研究などで幼虫を調べることもあるかもしれません。
クラスのみんなで幼虫を育てることもあるでしょう。
その幼虫の生態や飼い方などをしっかり調べて、成虫に育てあげることで、達成感が得られます。
『幼虫(学研の図鑑ライブポケット)』
出典:学研出版
出版社:学研出版
発行日:2016年4月21日
値段:980円+税
対象年齢:小学校低学年頃から
『幼虫(学研の図鑑ライブポケット)』のおすすめポイント
身近に見られるチョウ目などの幼虫を見やすい写真でまとめています。
似ているものを並べて、その見分け方を紹介しています。
持ち運びに便利なポケットサイズで、毎日のお出掛けのお供におすすめです。
道端で出会った幼虫をその場ですぐに調べることができますよ。
また、AR機能付きで、スマートフォンを使って動画を見ることができます。
『イモムシハンドブック』
出典:文一総合出版
監修:高橋真弓・中島秀雄
出版社:文一総合出版
発行日:2010年4月7日
値段:1400円+税
対象年齢:小学校低学年頃から
『イモムシハンドブック』のおすすめポイント
身近な道、庭、公園、畑などで見られるチョウやガの幼虫を、226種類紹介しています。
幼虫の姿だけでなく、それぞれの卵や蛹、成虫の写真も掲載していて、見応えがあります。
分布図や見られる時期、食べているものもわかるので、上手に捕まえてそのまま飼うこともできますね。
イモムシたちを並べた一覧ページは、普段見られないこともあって、なかなかおもしろいですよ。
『カブトムシ&クワガタムシ 飼い方のポイント 幼虫・成虫の見つけ方から育て方まで(まなぶっく)』
出典:メイツ出版
出版社:メイツ出版
発行日:2018年6月25日
値段:1000円+税
対象年齢:小学校低学年頃から
『カブトムシ&クワガタムシ 飼い方のポイント 幼虫・成虫の見つけ方から育て方まで(まなぶっく)』のおすすめポイント
子どもたちに大人気のカブトムシ、クワガタムシを飼う方法をまとめています。
幼虫や成虫がいる場所、見つけ方、上手に育てるポイントなどを、詳しく解説しています。
はじめて育てる人におすすめです。
大人も知らないことがたくさん書いてあるので、親子で調べて、協力して育てるのもいいですね。
自分の手で成虫に育てあげたときの達成感は計り知れないでしょう。
『大研究カイコ図鑑 生態から飼育方法、歴史まで。カイコのひみつがすべてわかる!』
出典:国土社
出版社:国土社
発行日:2014年7月
値段:3800円+税
対象年齢:小学校低学年頃から
『大研究カイコ図鑑 生態から飼育方法、歴史まで。カイコのひみつがすべてわかる!』のおすすめポイント
カイコを学校で育てたことがある人はいますか?
カイコは蛾の幼虫です。
カイコは養蚕業での大事な家畜として、昔から日本人の暮らしにとても役立っています。
そんなカイコの知られざる生態や、飼育方法、養蚕の歴史などをたっぷりの写真で詳しく解説しています。
これを読んだら、カイコを飼ってみたくなりますよ。
『チョウのそだち方 飼育・観察・採集・展翅』
出典:国土社
著:かとうけいこ
出版社:国土社
発行日:2020年5月
値段:4200円+税
対象年齢:小学校高学年頃から
『チョウのそだち方 飼育・観察・採集・展翅』のおすすめポイント
卵から幼虫がうまれ、やがて蛹になり、成虫へ育っていく様子を、写真でわかりやすく解説しています。
チョウの体のつくりや捕まえ方、飼育方法、標本の作り方なども紹介。
病気や天敵についても解説されており、これ一冊でチョウのすべてが学べます。
この本でしか見られない、珍しいチョウも載っており、チョウが大好きな人にはたまらない図鑑です。
『イモムシ・ケムシぞろぞろ大図鑑』
出典:PHP研究所
出版社:PHP研究所
発行日:2012年5月1日
値段:2800円+税
対象年齢:小学校中学年頃から
『イモムシ・ケムシぞろぞろ大図鑑』のおすすめポイント
蝶や蛾は、卵からかえって幼虫になります。
やがて蛹になって成虫になるまで形を大きく変えて成長する完全変態の生き物です。
この図鑑は、日本で見られる126種類の幼虫の生態を写真で紹介しています。
幼虫は鳥などに狙われやすいため、それぞれ身を守るために擬態したり、毒を持っているものもいます。
幼虫図鑑おすすめ【高校生以上、大人向け】
高校生、一般向けの幼虫図鑑を紹介します。
より専門的な図鑑が多くなります。
マニアックな幼虫もたくさん載っているので、幼虫が好きな人にはぜひ読んでほしい図鑑です。
まわりをアッと言わせる幼虫博士を目指してみませんか。
『日本産幼虫図鑑』
出典:学研出版
出版社:学研出版
発行日:2005年10月6日
値段:18000円+税
対象年齢:高校生頃から
『日本産幼虫図鑑』のおすすめポイント
野外でよく見かける幼虫の生態や分布を、カラー写真とともにわかりやすく紹介しています。
蝶や蛾などに種類を限定せず、昆虫全般の幼虫が載っている図鑑は珍しいです。
概説ページでは、目や亜目、科などの分類ごとの幼虫の特徴や生活史なども紹介。
巻末には学名・和名対照一覧も付いています。
日本に生息する昆虫に興味がある人、幼虫好きな人におすすめです。
『原色川虫図鑑 幼虫編』
出典:全国農村教育協会
著:丸山博紀・高井幹夫
出版社:全国農村教育協会
発行日:2016年8月2日
値段:3800円+税
対象年齢:高校生頃から
『原色川虫図鑑 幼虫編』のおすすめポイント
見分けるのが難しい川虫幼虫を、写真と精密図でわかりやすくまとめています。
カゲロウ、カワゲラ、トビケラを合計125種類紹介しています。
川虫が生息している場所も載っているので、実際に探すときの手掛かりになります。
この図鑑は成虫編もあり、併せて読むとより川虫への理解が深まるのでおすすめですよ。
『世界のタテハチョウ図鑑 卵・幼虫・蛹・成虫・食草』
出典:北海道大学出版会
出版社:北海道大学出版会
発行日:2016年1月21日
値段:32000円+税
対象年齢:高校生頃から
『世界のタテハチョウ図鑑 卵・幼虫・蛹・成虫・食草』のおすすめポイント
タテハチョウとは、羽を立てて止まっているチョウの仲間です。
この図鑑は、世界のタテハチョウ686種類を紹介しています。
チョウが好きな人はもちろん、タテハチョウマニアにはたまらない一冊です。
成虫だけでなく、幼虫の写真や細密描写図もたっぷり載っています。
タテハチョウは、羽を閉じているときと開いているときの模様のギャップが魅力の一つです。
図鑑では、そんな羽の模様の違いも見ることができますよ。
『原色日本トンボ幼虫・成虫大図鑑』
出典:北海道大学出版会
出版社:北海道大学出版会
発行日:1999年6月25日
値段:60000円+税
対象年齢:高校生頃から
『原色日本トンボ幼虫・成虫大図鑑』のおすすめポイント
1998年までに日本で発見された、197種・17亜種のトンボのカラー標本写真や生態写真を掲載しています。
細かい部分まで正確に描かれた絵解き検索は、使いやすいように二色刷りになっています。
3600枚を超える写真と、450枚を超える解説図版は見ごたえあり。
日本産のトンボ図鑑の決定版とも言える図鑑です。
トンボが好きな人におすすめです。
『道ばたのイモムシケムシ』
出典:東京堂出版
編:みんなで作る日本産蛾類図鑑
出版社:東京堂出版
発行日:2012年6月8日
値段:1600円+税
対象年齢:高校生頃から
『道ばたのイモムシケムシ』のおすすめポイント
約140種を紹介した『庭のイモムシケムシ』に続いて、今回は、道ばたなどで見られるイモムシやケムシの種を選んで解説しています。
後半では食草と食樹についても解説しており、イモムシやケムシからも、食草や食樹からも検索できる便利な一冊となっています。
イモムシやケムシの自然のままの姿が、写真でたくさん紹介されていますよ。
【幼虫図鑑まとめ】幼虫だって一生懸命生きている!
いかがでしたか。
気になる幼虫図鑑が見つかったのではないでしょうか。
幼虫は好きな人にとってはたまらない生き物ですが、苦手な人が多いのも確かです。
幼虫は、私たち人間でいう赤ちゃんや子どもの時期であり、一生懸命生きて立派な成虫になろうとしているのです。
道端で見かけても、あまり嫌がらず、そっと見守ってあげましょう。
それが、私たちと幼虫の両者にとって、一番最適なことなのかもしれませんよ。
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