「人の生命を大事にし子供を愛することを原点」としている童心社は、数多くの優れた紙芝居や絵本を発行している歴史ある出版社です。
『いないいないばあ』をはじめとしたおなじみのたくさんの赤ちゃん絵本。
子供たちも大好きな『くれよんのくろちゃん』など人気のキャラクターのシリーズもの。
また『さがしています』など戦争を扱った絵本など、その種類は多様です。
人気の絵本は親子でずっと読みつづけている方も多いのではないでしょうか。
そんな長く愛される絵本を作り続けてきた童心社のおすすめの絵本をランキングでご紹介します。
赤ちゃん向けから小学校低学年の子が読めるものまで。
あらすじやおすすめポイントも合わせて参考にしてみてくださいね。
童心社の人気おすすめ絵本ランキング10選!
それではここから童心社のおすすめ絵本をランキングでご紹介します。
1位:『いないいないばあ』
出典:Amazon.co.jp
絵:瀬川 康男
出版社:童心社
発行日: 1967年04月15日
値段:700円+税
対象年齢:0歳から
『いないいないばあ』のあらすじ
にゃあにゃがほらね。
いないいない ばあ!
かわいらしい動物たちが次々とあらわれ、「いないいないばあ」をします。
簡潔だけれど美しくリズムある文章と、日常に溶け込むような淡いイラストが何度読んでも味わい深い絵本です。
『いないいないばあ』のおすすめポイント
赤ちゃんだからこそ「美しい日本語と最高の絵を!」
そんな思いで作られたこの絵本は1967年刊行されてから、長く親子の笑顔に寄り添い続けたベストセラー絵本です。
読み聞かせをしながら「ばあ!」の部分では赤ちゃんの顔を覗き込んで一緒に笑ったり、抱きしめたり、親子で喜びをぜひ分かち合ってくださいね。
2位:『くれよんのくろくん』
出典:Amazon.co.jp
出版社:童心社
発行日:2001年10月
値段:1200円+税
対象年齢:3歳から
『くれよんのくろくん』のあらすじ
小さなくれよんたちはいつまでも新品のままなので退屈して、箱の外に飛び出します。
きいろくんやあかさん、ピンクちゃんもくれよんたちは白い画用紙を見つけて、みんなでちょうちょやお花を描き始めます。
けれど、くろくんだけはせっかく描いた絵をまっくろにされてはたまらないと仲間に入れてもらえません。
『くれよんのくろくん』のおすすめポイント
それぞれが個性を持った素敵な存在であり、仲間外れがいけないことを小さな子にも丁寧にわかりやすく伝えます。
くれよんたちのかわいい動きを見ているうちに自分もお絵描きをしたくなり、楽しくお絵かきすることにもつながっていきます。
人気の『くれよんのくろくん』シリーズの一作目になります。
3位:『14ひきのあさごはん』
出典:童心社公式サイト
出版社:童心社
発行日:1983年07月
値段:1200円+税
対象年齢:3歳から
『14ひきのあさごはん』のあらすじ
森の中で14ひきで暮らす野ねずみの家族たち。
いちばん早起きはおじいさんねずみ。
お母さんねずみやお父さんねずみも起きてきて子供たちを起こしてみんなで朝ごはんのしたくです。
どんぐりの粉でパンを作ったり、野イチゴをつみに出かけたり。
さあ、おいしい朝ごはんを家族みんなでいただきます!
『14ひきのあさごはん』のおすすめポイント
自然の風景が、細部にわたって美しく描かれており、絵本を読みながら自分も14ひきの仲間になって森の中で暮らしているような気持になります。
「自然と家族は国や時代をこえて、生きる喜びを与えてくれる心のよりどころ」と作者がいうようにいつまでも心のよりどころになるようなあたたかい絵本です。
4位:『どんどこ ももんちゃん』
出典:Amazon.co.jp
出版社:童心社
発行日:2001年09月
値段:800円+税
対象年齢:2歳から
『どんどこ ももんちゃん』のあらすじ
どんどこどんどこ
ももんちゃんがいそいでいます。
川では橋をわたって、山でくまさんにとおせんぼされてもももんちゃんは止まりません。
ころんで頭をぶつけて泣いてもももんちゃんは進みます。
ももんちゃんはいったいどこへ向かうのでしょうか。
『どんどこ ももんちゃん』のおすすめポイント
どんどこ、という軽快なかけ声とともにどんどん進んでいくももんちゃんに子供たちは興味津々の絵本です!
どんどん進むももんちゃんと同じようにひっくり返ったり、頭をぶつけたときは一緒にさすってみたり、絵本を読みながら子供たちも同じ体験ができるところも楽しめるポイントです。
5位:『じごくのそうべえ』
出典:Amazon.co.jp
出版社:童心社
発行日:1978年05月
値段:1400円+税
対象年齢:3歳から小学校低学年まで
『じごくのそうべえ』のあらすじ
そうべえは軽業師。
けれどある日つなわたりに失敗して落ちて死んでしまいます。
そして同じように死んだ山伏のふっかい、歯ぬき師のしかい、医者のちくあんとともに地獄に落とされますが、4人があまりにハチャメチャをするので地獄の鬼たちも大弱り。
果たして4人の結末は……?
『じごくのそうべえ』のおすすめポイント
「地獄八景亡者戯」(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)という落語をもとにして描かれた絵本です。
関西弁の軽妙な語り口や、豊かな色彩とユーモアあふれるイラストが子供たちにも大人気の絵本です。
小さな子たちに物事の善悪を教えるためにも地獄という存在は貴重であり、それにわかりやすく触れる手掛かりともなる一冊です。
6位:『あまがえるのあおちゃん』
出典:Amazon.co.jp
出版社:童心社
発行日:2007年06月
値段:900円+税
対象年齢:3歳から
『あまがえるのあおちゃん』のあらすじ
田んぼのオタマジャクシたちはみんな育って立派なかえるになりました。
兄弟たちは、ぴょんぴょん跳ねながら田んぼの稲に飛びうつって遊んでいます。
でもいちばん小さいあおちゃんはまだうまく飛べません。
お母さんかえるとお父さんかえるは、あおちゃんにも「思い切って飛んでごらん」と、言いますが……。
『あまがえるのあおちゃん』のおすすめポイント
かわいいいきもののえほんのシリーズで親しみやすくかわいいキャラクターのイラストに子供も大喜びします。
このほかにも、ザリガニ、かめ、めだかのキャラクターの絵本もあり、自然とその生き物に関心を持つことができるシリーズです。
7位:『おしいれのぼうけん』
出典:Amazon.co.jp
出版社:童心社
発行日:1974年11月01日
値段:1300円+税
対象年齢:3~6歳
『おしいれのぼうけん』のあらすじ
ミニカーの取り合いでけんかをしたさとしとあきらは、みずの先生に押し入れに閉じ込められます。
押し入れに閉じ込められた二人は、そこで地下世界に住む恐ろしいねずみばあさんに出会います。
さとしとあきらを追いかけてくるねずみばあさん。
でも二人は決して手を離さずにどこまでも逃げます。
『おしいれのぼうけん』のおすすめポイント
素朴ですが、大胆な構図やタッチのイラストは文章のもつイメージを大きくふくらませてくれます。
子供たちは読みながらさとしやあきらと一緒に押し入れを冒険した気分になることでしょう。
どんな時も子供たちのイマジネーションを妨げることはできない。
そして子供には真摯に向き合わなければならないことを教えてくれる、大人にもおすすめの絵本です。
8位:『かあちゃん取扱説明書』
出典:Amazon.co.jp
絵:佐藤 真紀子
出版社:童心社
発行日:2013年05月25日
値段:1200円+税
対象年齢:小学校3、4年
『かあちゃん取扱説明書』のあらすじ
かあちゃんはぼくの顔を見るといつも文句ばかりだ。
哲哉はガミガミ怒って文句ばかり言うお母さんに腹が立って仕方ありません。
「母ちゃんはほめると機嫌が良くなる。パソコンやビデオも扱いを間違えると動かないからそれと同じさ」
そうか、お母さんの扱いを間違わなければいいんだ!
哲哉はお父さんにそう言われてお母さんの取扱説明書を作ろうと思い立ちます。
『かあちゃん取扱説明書』のおすすめポイント
かあちゃんの取扱説明書、というくらいなので主人公と同じ年の子供たちにたいへん共感を呼んでいる一冊です。
どこの家庭でもありそうな母親の態度と、それに対する子供の気持ちが丁寧に面白く描かれています。
楽しみながら親子の情愛をほのぼのと感じることのできる作品です。
9位:『どこへいくの?To See My Friend!』
出典:Amazon.co.jp
出版社:童心社
発行日: 2001年11月
値段:1700円+税
対象年齢:幼児から
『どこへいくの?To See My Friend!』のあらすじ
どこへいくの? ともだちにあいに! To See My Friend!
どんなともだち? うたがうまいんだ
ともだちに会いに犬は出かけます。
するとどんどんともだちが増えていき、真ん中の見開きページにはたくさんのともだちたちが!
日本語と英語で紡がれたやさしくあたたかい絵本です。
『どこへいくの?To See My Friend!』のおすすめポイント
エリック・カールといわむらかずお、世界を代表する絵本作家の二人が合作した絵本です。
絵本の半分は日本語ではじまり、もう半分は英語ではじまります。
最後にまんなかのページで二人の作家の作品が出会い、そしてたくさんのともだちたちの姿が描かれます。
小さな子が英語を学ぶのにも適した絵本です。
10位:『さがしています』
出典:Amazon.co.jp
写真:岡倉 禎志
出版社:童心社
発行日:2012年07月20日
値段:1300円+税
対象年齢:小学校3、4年から
『さがしています』のあらすじ
長い針と短い針をもつ私ーー時計ーーは「おはよう」につづく「こんにちは」をずっとさがしています。
でも8月6日のピカッと光った朝から私の時間は止まったままです。
子供たちが使っていた軍手やお弁当箱ーーたくさんのヒロシマを知っているものたちが、大切な人たちや未来につづく道を、さがしています。
広島の原爆の悲惨さを伝える写真絵本です。
『さがしています』のおすすめポイント
実際に広島の資料館に保存されていた品物が14点登場します。
広島の原爆で焼け残った品々が語りかけてくる言葉に深い痛みと感動を覚えずにはいられません。
悲惨な過去を見つめなおし、戦争という人間のおろかな行為を見つめ直すためにも親子で読みたい一冊です。
【童心社の絵本まとめ】子供たちの笑顔に寄り添ってきた童心社の絵本
いかがでしたか。
たくさんある童心社の絵本の中で赤ちゃんから小学生まで楽しめるものを厳選し、ランキングでご紹介しました。
もちろんこのほかにもまだまだ素敵な童心社の絵本はたくさんあります。
どうぞ、親子でたくさんの童心社の絵本を手に取ってその魅力あふれる絵本の世界に浸ってみてくださいね。
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