1936年に創業し、戦後に子どもの本専門の出版社となった偕成社。
誰もが一度は手にしたことがあるような、数々の名作絵本を生み出してきました。
ベストセラー作品の「ノンタン」シリーズは、親、子、孫と三世代にわたって愛読している人も多いのでは。
『はらぺこあおむし』など、長く愛される魅力的な翻訳本もたくさん出版されています。
この記事では、偕成社の人気おすすめ絵本をランキング形式で10冊ご紹介します。
日本語が美しい新美南吉の作品や、緻密なイラストも魅力のかこさとしの作品、「ピタゴラスイッチ」の制作者コンビが手掛けた絵本などもランクインしています。
ぜひ、お気に入りの1冊を見つけてくださいね。
偕成社の人気おすすめ絵本ランキング10選!

それでは、偕成社の人気おすすめ絵本を1位から順番に紹介していきます。
1位『ノンタンおしっこしーしー』
引用:Amazon.co.jp
出版社:偕成社
発行日:1987年8月
値段:600円+税
対象年齢:1歳から
『ノンタンおしっこしーしー』のあらすじ
しーしーしー なんのおと?
ノンタンが耳をすますと、みんなのおしっこの音が聞こえてきます。
ぶたさんはオムツで、たぬきさんはおまるで、くまさんはトイレでしーしーします。
うさぎさんはみんなで仲良くおしっこしーしー。
ノンタンも上手におしっこできるかな?
『ノンタンおしっこしーしー』のおすすめポイント
みんな大好き「赤ちゃん版ノンタン」シリーズの1冊です。
繰り返しのリズムが楽しく、トイレトレーニングにもぴったりの絵本。
表情豊かなノンタンと仲間たちに、大人も思わずにっこりとしてしまいますよ。
同シリーズには食事マナーや歯みがきをなど扱った絵本があるほか、3歳以上を対象とした「ノンタンあそぼうよ」シリーズもあります。
2位『はらぺこあおむし』
訳:もりひさし
出版社:偕成社
発行日:1976年5月
値段:1,200円+税
対象年齢:4歳から
『はらぺこあおむし』のあらすじ
日曜日、葉っぱの上の卵から生まれた小さなあおむしは、さっそく食べ物を探し始めます。
月曜日にはリンゴを一つ見つけて食べました。
火曜日には梨を二つ、水曜日にはスモモを三つ…
土曜日、はらぺこのあおむしは、チョコレートケーキにアイスクリーム、ピクルス、チーズなど、ありったけの食べ物を食べます。
その後、丸々と太ったあおむしはサナギになって何日も眠り、美しいちょうちょに変身します。
『はらぺこあおむし』のおすすめポイント
世界中で愛されている絵本作家、エリック・カールの代表作品。
チャーミングなキャラクターとおいしそうな食べ物は、コラージュの技法を使って描かれています。
あおむしが食べたところには丸い穴が開いており、のぞいたり指を使ったりして楽しめる仕掛け絵本になっています。
数や曜日を自然に覚えられるのもいいですね。
コンパクトサイズのボードブックや、英語でも読める二カ国語版などもあります。
3位『からすのパンやさん』
引用:Amazon.co.jp
出版社:偕成社
発行日:1973年9月
値段:1,000円+税
対象年齢:4歳から
『からすのパンやさん』のあらすじ
いずみがもりのからすのパン屋さんには4羽の子どもがいます。
お店と子育てで夫婦は毎日大忙し。
チョコちゃん、リンゴちゃん、レモンちゃん、オモチちゃんのおやつはこげて売れないパンです。
そんなちょっと苦いけど香ばしいおやつパンは友だちの間で評判になります。
そこで、家族みんなで、いろいろな形の楽しいおいしいパンをどっさり焼くことに。
すると、街中が大騒ぎになるぐらい、からすのパン屋さんにお客さんが押し寄せて…
『からすのパンやさん』のおすすめポイント
世代を超えて愛されるロングセラー作品。
一羽ずつ丁寧に描かれた表情豊かなからすたちと、さまざまな種類のパンは眺めているだけでも楽しいです。
きょうりゅうパンにかみなりパン、サボテンパンなど、見開きいっぱいにたくさんのパンが描かれたページは子どもに大人気。
「かこさとし おはなしのほん」シリーズは20冊出版されており、『おたまじゃくしの101ちゃん』『どろぼうがっこう』などもおすすめです。
4位『いないいないばああそび』

出典:偕成社
出版社:偕成社
発行日:1988年12月
値段:680円+税
対象年齢:0歳から
『いないいないばああそび』のあらすじ
子犬のコロも、猫のミケも、ゆうちゃんも、お顔を手でかくして
「いない いない……ばあ!」
みんな笑顔で“いないいないばあ”あそびを楽しみます。
小鳥のピイちゃんやかいじゅうさんも登場しますよ。
絵本を縦にして、ページを手前にめくりながら読む仕掛け絵本です。
『いないいないばああそび』のおすすめポイント
赤ちゃんが夢中になるゆかいな遊びの絵本。
ページいっぱいに描かれた、かわいらしいキャラクターたちも魅力的です。
「あかちゃんのあそびえほん」シリーズは0歳児から無理なく楽しめ、遊びながら生活習慣を身につけられる絵本がそろっています。
小型で持ち運びに便利なボードブックも出版されています。
5位『手ぶくろを買いに』

出典:偕成社
絵:黒井健
出版社:偕成社
発行日:1988年3月
値段:1,400円+税
対象年齢:5歳から
『手ぶくろを買いに』のあらすじ
寒い冬の朝、初めて見る雪に興奮して森の中をかけまわる子ぎつね。
母ぎつねは、ぼうやの手にしもやけができたらかわいそうだと、町で手ぶくろを買おうと考えます
しかし、町のあかりを前に、過去のつらい出来事を思い出して足がすくんでしまいます。
母ぎつねは、ぼうやの片手を人間の子どもの手に変えて、ひとりで手ぶくろを買いに行かせることに。
人間は本当に怖いものだから、決してきつねの手のほうを出さないようにと言い含めて…
『手ぶくろを買いに』のおすすめポイント
『手ぶくろを買いに』は、4歳で生母を亡くした新美南吉が、20歳のときに創作した作品。
絵本に登場する母子の姿には、彼の憧れのようなものが詰まっているのかもしれません。
この絵本は、黒井健の優しいイラストも魅力的です。
美しい日本語にぴったりの挿絵で、読む人の心を温かくしてくれますよ。
『ごんぎつね』とともに、子どもたちにぜひ読んでもらいたい名作です。
6位『もぐらバス』

出典:偕成社
出版社:偕成社
発行日:2010年4月
値段: 1,000円+税
対象年齢:3歳から
『もぐらバス』のあらすじ
地面の下にはもぐら建設が掘ったトンネルがあり、もぐらバスが走っています。
運転手がアクセルを踏もうとしたその時、ハプニングが発生。
なんと道路の真ん中にたけのこが顔を出しています。
「たけのこじゃ しかたない」
「じこに ならんで よかったのう」
もぐら建設の穴掘り係がやってきて、立派なたけのこを掘り出します。
マーケットに運ばれたたけのこは、大きな釜でゆでられて買い物客に無料で配られます。
『もぐらバス』のおすすめポイント
NHK教育テレビ「ピタゴラスイッチ」の制作者コンビが手掛けた楽しい絵本です。
地下の世界を運行するもぐらバスだなんて、想像力が刺激されますよね。
工事車両やたけのこ料理の登場に、乗り物好きの子や食いしん坊な子どもたちは興味津々です。
のんびり、ゆるーい世界観のお話に大人も癒やされますよ。
7位『はしれ!たくはいびん』

出典:偕成社
絵:鈴木まもる
出版社:偕成社
発行日:2005年12月
値段: 1,000円+税
対象年齢:2歳から
『はしれ!たくはいびん』のあらすじ
北国のおじいちゃんの畑でとれたリンゴが、箱に詰められて宅配便で運ばれていきます。
町の営業所から仕分けセンターへ。
リンゴの箱は、収集されたほかの荷物と一緒に、大型のトラックに積み込まれて夜の高速道路を移動します。
朝早く、別の仕分けセンターに到着したリンゴの箱は、また別のトラックに乗せられて…
『はしれ!たくはいびん』のおすすめポイント
おじいちゃんのリンゴが家に配達されるまでの物流のしくみが、分かりやすく描かれています。
街で見かける宅配便の車や、どうやって荷物が家まで届くのかに興味を持つ子に読んであげたい1冊。
「竹下文子×鈴木まもる のりもの絵本」シリーズは、リアルな描写ではたらく車についてよく分かると人気があります。
同シリーズには、代表作の『ピン・ポン・バス』のほか、パトカーやショベルカーなどをテーマにした絵本もあります。
8位『ゆきのひ』

出典:偕成社
訳:きじまはじめ
出版社:偕成社
発行日:1969年12月
値段:1,200円+税
対象年齢:3歳から
『ゆきのひ』のあらすじ
雪が積もった朝、赤いマントを着て外へ飛び出したピーター。
自分の足跡を確かめながら、雪の上を歩いていきます。
木につもった雪を落としたり、ゆきだるまを作ったり、寝っころがって天使の形を作ったり…
ピーターは、新しい遊びを次々に思いつきます。
最後に作ったゆきだんごを大事にポケットにしまい、家に帰って今日のことをお母さんに話します。
『ゆきのひ』のおすすめポイント
アメリカで出版された当時、黒人の男の子を主人公にした絵本はほかになく、コルデコット賞を受賞するなど高い評価を得た作品です。
雪にワクワクするピーターの様子には、人種や国、時代を超えて共感できます。
コラージュの技法で描かれた、躍動感あふれる絵も印象的。
読み終えたときには、きっと親子で雪遊びをしたくなりますよ。
9位『ないたあかおに』

出典:偕成社
絵:いけだたつお
出版社:偕成社
発行日:1965年12月
値段:1,000円+税
対象年齢:4歳から
『ないたあかおに』のあらすじ
山のがけに建つ家に、赤鬼がたった一人で住んでいました。
心の優しい赤鬼は、人間たちとも仲よく暮らしたいと思っていたのです。
しかし、なかなかうまくいきません。
悩む赤鬼に、青鬼は自分が悪者になって一芝居打つことを提案します。
青鬼のおかげで、村人たちと仲よくなることができた赤鬼でしたが…
『ないたあかおに』のおすすめポイント
姿かたちは怖くても、優しい気持ちを持っている赤鬼と青鬼のものがたり。
みんなで仲よくしたいと考える赤鬼と、友のために悪者になることも、孤独になることもいとわない青鬼。
不器用な二人をみていると、優しさや思いやりとは何なのかを深く考えさせられます。
余韻が残る切ない結末は、読む人によってさまざまなとらえ方がありそうです。
10位『よるくま』

出典:偕成社
出版社:偕成社
発行日:1999年11月
値段:1,000円+税
対象年齢:3歳から
『よるくま』のあらすじ
ある夜、“よるくま”というクマの子が僕のところへやってきた。
目が覚めたらお母さんがいなくて、探しているらしい。
一緒に探してあげたんだけど、公園にも家にもお母さんはいないみたい。
とうとう泣き出したよるくまの目から真っ黒な涙が…
周りは真っ暗になり、男の子は流れ星に助けを求めます。
ふたりは流れ星に導かれて、魚を釣る仕事をするお母さんのもとにたどり着きます。
『よるくま』のおすすめポイント
男の子がよるくまのために、お母さんさがしに奮闘するファンタジー絵本。
夜中の冒険のワクワク感、お母さんが見つからない寂しさや怖さ、最後にはお母さんにぎゅっと抱きしめてもらえる安心感など、子どもたちが感情移入しやすいお話です。
大人にとっては、読んだ後に子どもをぎゅっと抱きしめてあげたくなってしまう絵本でもあります。
寝る前の読み聞かせにもおすすめですよ。
【偕成社の絵本まとめ】世代を超えて愛される作品がいっぱい

偕成社の人気おすすめ絵本ランキングはいかがでしたか?
気になっていた絵本や、すでに読んだという絵本もあったかもしれませんね。
偕成社からは、世代を超えて愛されるすてきな絵本が数多く出版されていますよ。
この記事をきっかけに、お気に入りの作家やシリーズが見つかれば幸いです。

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