小学校一年生になった途端に、ひらがな、カタカナ、漢字と続けて文字学習が始まります。
漢字はひらがなやカタカナに比べて難しい、と思われがちですが、実は小さな子どもにとっては、漢字こそが文字認識の入り口として簡単だとご存知でしたか?
ひらがなの「あ」と「お」、カタカナの「シ」と「ツ」などのように子どもにとっては見分けにくいものを先に教えるよりも、「一」や「十」、「目」や「手」などの簡単な漢字をまず目に入れるようにしてあげたほうが、子どもの理解も早く、自信にも繋がります。
漢字学習に苦手意識を持たないように、まずは幼稚園・保育園のうちに手に取れる漢字の絵本と、漢字に面白さを感じ始める小学生におすすめの漢字の絵本を紹介します。
漢字の絵本おすすめ人気作品【0歳児向け】

最初に、0歳児への読み聞かせにおすすめの絵本を紹介します。
『しましまぐるぐる』

画像引用:Amazon.co.jp
作者:柏原晃夫
出版社:学研プラス
発行日:2009年4月
値段:968円
対象年齢:0〜1歳
『しましまぐるぐる』のあらすじ
赤ちゃんが大好きな「しましま」と「ぐるぐる」、コントラストの強い色使い。
しましま、ぐるぐるの中にも顔が書かれているなど、赤ちゃんの興味をひくような仕掛けがたくさんあります。
『しましまぐるぐる』のおすすめポイント
色や形の認識をし始める赤ちゃんにおすすめのファーストブックです。
漢字の文字を認識する前に、書かれているものの形を楽しむところから始めます。
そして、最初はしましまとぐるぐるにしか注意が向かない赤ちゃんも、少しずつページの端に描かれた動物に気づくなど、観察力を養い、発見の喜びを知ることができる1冊です。
漢字の絵本おすすめ人気作品【1、2歳児向け】

ここからは1、2歳児向けの漢字の絵本を紹介します。
『いちまるとふしぎな手』

画像引用:Amazon.co.jp
作者:日本漢字能力検定協会
出版社:日本漢字能力検定協会
発行日:2017年11月
値段:1,100円
対象年齢:1〜3歳
『いちまるとふしぎな手』のあらすじ
いちまると妹は、おばあちゃんの家までお使いに出かけます。
途中で、「手」と描かれた扉を見つけ、押して中を見てみました。
小さな赤ちゃんの手、子どもの熱を測るお母さんの優しい手、物を作り出すお父さんの力強い手。
「手」の漢字1つから、いろいろな話が広がります。
『いちまるとふしぎな手』のおすすめポイント
出てくる感じは「手」、たった一文字です。
その「手」の字が持つ意味や、読み方、成り立ちまでを解説されているので、子どもが触れる初めての漢字として、この本はおすすめです。
主人公のいちまるがキャラクターになっている「いちまるとはじめよう!わくわく漢検」ワークドリルも販売されているので、この本でいちまるを好きになることからワークドリルに取り組めるかもしれません。
『さわって!あそんで!みんなの漢字』

画像引用:Amazon.co.jp
作者:大塚ゆうこ(文)、のじままゆみ(絵)
出版社:日本漢字能力検定協会
発行日:2010年1月
値段:2,090円
対象年齢:1〜3歳
『さわって!あそんで!みんなの漢字』のあらすじ
可愛らしい絵本で、視覚的に楽しむことができるしかけ絵本です。
探検に出かける男の子の周りに次々と広がる漢字のしかけ扉。
覚えることよりも、まず漢字に親しみ、クイズをしながら読み進めるなど、学習するよりも遊ぶ感覚で手にとれる1冊です。
『さわって!あそんで!みんなの漢字』のおすすめポイント
子どもが大好きな探検を軸にしたストーリー、しかけ扉、クイズ、といった遊び心たっぷりの、「漢字と遊ぶ」絵本です。
漢字だけではなく、簡単な英語の単語やフレーズも記載されているなど、飽きることなく、長く楽しめる1冊です。
漢字の絵本おすすめ人気作品【3、4歳児向け】

次は3、4歳児向けの漢字の絵本を紹介します。
『一日十分 おばけ 漢字えほん』

画像引用:Amazon.co.jp
作者:あきやまかぜさぶろう
出版社:講談社
発行日:2019年8月
値段:2,178円
対象年齢:3歳〜
『一日十分 おばけ 漢字えほん』のあらすじ
子どもたちが大好きな“おばけ”が次々と漢字の形に変身!
ユーモアのある絵柄とはっきりした色使いで、漢字が苦手になる前に好きになってしまう不思議な絵本です。
小学一年生で習う漢字80字の「書き順」、「音読み」、「訓読み」、「成り立ち」をおばけと一緒に楽しみます。
『一日十分 おばけ 漢字えほん』のおすすめポイント
絵から楽しく覚える「あきやまメソッド」により著された1冊です。
音読みと訓読みなどの漢字の難しい部分も、おばけと一緒に声に出して読むことで、一度覚えると忘れないように工夫されています。
シリーズ物として「一日十分おばけ漢字ポスター」や「おばけ漢字かるた」も人気です。
『漢字えほん』

画像引用:Amazon.co.jp
作者:わらべきみか
出版社:ひさかたチャイルド
発行日:2007年2月
値段:1,760円
対象年齢:3〜5歳
『漢字えほん』のあらすじ
小学校低学年で習う漢字84字を、可愛らしいイラストで解説します。
「読み方」、「書き順」、「使い方」、「成り立ち」を記載しているのはもちろん、イメージで漢字を掴む練習にぴったりの1冊です。
『漢字えほん』のおすすめポイント
子供の知育絵本を多数出版している人気イラストレーターわらべきみかによる、幼児向けの漢字えほんです。
シンプルかつわかりやすい色使いで漢字の成り立ちが描かれており、イラストからイメージで漢字をインプットできる1冊です。
身近な単語を使って、音読みと訓読みも理解できる工夫がされています。
『漢字えほん』

画像引用:Amazon.co.jp
作者:とだこうしろう
出版社:戸田デザイン研究室
発行日:1994年12月
値段:1,980円
対象年齢:4歳〜
『漢字えほん』のあらすじ
ただ暗記するだけではなく、奥深い漢字の世界をシンプルかつ美しいデザインで表現された、楽しめる漢字のえほんです。
小学一、二年生で習う重要漢字を中心に、「成り立ち」、「書き順」、「音読み」、「訓読み」を学べます。
『漢字えほん』のおすすめポイント
中央に配置された象形文字により、漢字をイメージで掴むことに重点をおかれていることがわかる1冊。
デザイナーから絵本作家に転向したとだこうしろうが著したこの絵本は、レイアウトからデザインまでも楽しめるものになっています。
漢字の絵本おすすめ人気作品【5、6歳児向け】

続いて、5、6歳児におすすめの漢字の絵本を紹介します。
『かんじのえほん』

画像引用:Amazon.co.jp
作者:灰島かり(文)、小中大地(絵)
出版社:玉川大学出版部
発行日:2013年12月
値段:1,430円
対象年齢:5歳〜
『かんじのえほん』のあらすじ
「川田まゆ」ちゃんは自分の名前をもう漢字で書けるんだって!
「田中光生」」くんが“田”の漢字を見て、「僕の名前にも“田”があるよ」と言った矢先に、“口”の中が窮屈だった“十”が飛び出してどこかへ行ってしまいました。
さぁ、「かんじたんけんだん」による“十”の捜索の開始です!
『かんじのえほん』のおすすめポイント
小学一、二年生で習う漢字から選ばれた22字を掲載した本書。
ストーリー性のある話で“十”を追いながら、わかりやすい絵で、22字の漢字を丁寧に成り立ちから教えてくれます。
巻末にある書き順表も、本文の絵と同様に可愛らしい絵文字でかかれているので、楽しんで学べます。
『漢字の絵本』

画像引用:Amazon.co.jp
作者:五味太郎
出版社:岩崎書店
発行日:1980年3月
値段:1,430円
対象年齢:5歳〜
『漢字の絵本』のあらすじ
言葉図鑑でお馴染みの五味太郎による漢字の絵本。
小学一年生で習う全ての漢字と、二年生で習う漢字の一部が掲載されています。
著者特有の色使いとシンプルな絵柄で、漢字をイメージで掴めるような工夫がされていて、幼い子が絵を見る感覚で漢字を吸収できます。
『漢字の絵本』のおすすめポイント
1ページに2つから4つまでの漢字がシンプリに絵と共にのせられています。
読み方は基本的なものだけ、書き順はなく、その漢字を使った単語をのせられてもいません。
ただ、シンプルに漢字とそれを表現した絵のみ。
だからこそ、漢字をイメージで掴むことがより簡単になっていて、1980年の発行以来、30年以上にわたって人気の漢字の絵本であり続けています。
『素敵な漢字』

画像引用:Amazon.co.jp
作者:五味太郎
出版社:講談社
発行日:2012年1月
値段:1,980円
対象年齢:5歳〜
『素敵な漢字』のあらすじ
「すてきなひらがな」、「ステキナカタカナ」と同じシリーズの「素敵な漢字」は、上述の「漢字の絵本」の著者五味太郎によるもの。
見開きの左側に漢字一字とそれを筆で書かれた物が大きく載り、右側に絵と単語、対応する英単語がカタカナとともに載っています。
『素敵な漢字』のおすすめポイント
小学校の低学年で習う漢字を43字ピックアップし、遊び心いっぱいに表現した1冊。
漢字と意味をなんとなく掴み始めた子どもへの次のステップ、その漢字を使った単語を絵のイメージで繋げていきます。
巻末には方角や色、動物などをグループごとに色分けした漢字50字ほどもおさめられています。
『一年生の漢字えほん』

画像引用:Amazon.co.jp
作者:いわいまき(文)、かしわらあきお(絵)
出版社:あかね書房
発行日:2012年10月
値段:1,760円
対象年齢:5歳〜
『一年生の漢字えほん』のあらすじ
小学一年生で習う漢字80字を可愛いイラストともに紹介する1冊です。
透明の横長に太い縦線が入った「まほうのシート」をしましま模様が入っているところに重ねると、少しずらすことで絵が現れたり、漢字が現れたりする楽しい工夫がされています。
『一年生の漢字えほん』のおすすめポイント
見るだけではなく、手を動かすことで、体に刺激を与えながら漢字に親しむ絵本です。
漢字が学びになる前に、こんなに楽しく向き合えるのだということを示せる絶好の機会です。
次のページにはどんな漢字が隠れているのか、ワクワクしながら覚えられる1冊です。
漢字の絵本おすすめ人気作品【小学生以上向け】

続いて、小学生におすすめの漢字の絵本をご紹介します。
『漢字だいぼうけん』

画像引用:Amazon.co.jp
作者:宮下すずか(文)、にしむらあつこ(絵)
出版社:偕成社
発行日:2014年2月
値段:1,100円
対象年齢:小学生以上
『漢字だいぼうけん』のあらすじ
「ひらがなだいぼうけん」、「カタカナダイボウケン」に続く、「ぼうけんシリーズ」の漢字編です。
3つの短編で構成され、1つの漢字で複数の読み方があることなどが、詳しく紹介されます。
同じ漢字を使っているのに読み方が違う苗字があることや、同じ響きなのに違う漢字を使う言葉、ちょっとした書き間違いで全然違う漢字になってしまうことなどを、主人公のすうくんを通して一緒に学びます。
『漢字だいぼうけん』のおすすめポイント
漢字に興味が出てきて、音読みと訓読みの複数の読み方をもっと知りたい子どもにちょうど良い絵本です。
書き間違えたら意味が通じないことや、黒板に書いてある転校生の名前は一体どう読むんだろう、といった身近なちょっとしたわくわくがこの1冊で味わえます。
『はじめてのかんじ』

画像引用:Amazon.co.jp
作者:ブレッド・メイヤー
出版社:Jリサーチ出版
発行日:2019年8月
値段:1,100円
対象年齢:小学生以上
『はじめてのかんじ』のあらすじ
基本の漢字が100字、1ページに1字記載されて紹介されています。
はじめて日本語を学ぶ外国人向けの漢字の絵本ですが、シンプルな絵でわかりやすく表現されていて、漢字1字の「行書」、「草書」、「楷書」が並んで載せられているなど、日常生活に密着した漢字のスタイルを教えてくれます。
『はじめてのかんじ』のおすすめポイント
漢字の書き順や音読み・訓読みはもちろん、外国人向けの漢字の絵本なだけあって、英語も併記されている、情報量たっぷりの1冊です。
一章は小学一年生から二年生までに習う基本の漢字100字を1ページに1字と大きく、二章では「体」、「動物」、「色」、「家族」などの身近な言葉の漢字を分野別に一覧表で載せるなど、漢字初心者への細かな配慮が見られます。
『親子で楽しむ!わくわく漢字の世界の大冒険』

画像引用:Amazon.co.jp
作者:馬場雄二(文)、ふわこういちろう(絵)
出版社:日本図書センター
発行日:2013年6月
値段:1,650円
対象年齢:小学生以上
『親子で楽しむ!わくわく漢字の世界の大冒険』のあらすじ
新米忍者のかんぺー丸が、相棒のさるのもんすけと師匠も文字斎と共に、漢字の里へ修行に出るストーリー。
小学一年生から2年生までに習う漢字の中から131字を抜粋。
パズルを解く形で様々な漢字を楽しむことができます。
『親子で楽しむ!わくわく漢字の世界の大冒険』のおすすめポイント
全く漢字を知らない子どもではなく、記載されている漢字を知っている上でさらに認識を深めたり、復習したりといった使い方をするゲーム形式の漢字の絵本です。
初めに「漢字忍術のチャレンジ五か条」が掲げられ、「まずはひとりでチャレンジすべし」、「どうしてもわからなければ答えをみてもOK。でも、もういっかいためすべし!」などと、子どもたちの遊び心をくすぐる楽しい1冊です。
『四字熟語ショウ』

画像引用:Amazon.co.jp
作者:中川ひろたか(文)、村上康成(絵)
出版社:ハッピーオウル社
発行日:2007年12月
値段:1,650円
対象年齢:小学生以上
『四字熟語ショウ』のあらすじ
「ことわざショウ」で大人気の、中川ひろたかと村上康成のコンビによる1冊。
漢字から四字熟語に興味を持ち出す子どもにぴったりの、軽快な文章とシンプルかつわかりやすい絵で、四字熟語すらイメージで覚えることができます。
四字熟語の解説に添えられる作者のちょっとした一言が、とにかく考えさせられます。
『四字熟語ショウ』のおすすめポイント
「臨機応変」の作者の解説は、「物事を、その場、その場でうまく対処していく。方法はいろいろ。ひとつに決めない。柔軟なの。そういう頭のやわらかさ、身のこなしは重要だ。いちばん身につけたいことのひとつ」。
1つの四字熟語に対して、これでもか、これでもか、と子どもでも理解できるように噛み砕いで教えてくれ、横に添えられるシンプルな絵は、解説文をわかりやすくあっさりと表現してます。
『いきもの漢字図』

画像引用:Amazon.co.jp
作者:えざきみつる
出版社:あすなろ書房
発行日:2019年5月
値段:1,650円
対象年齢:小学生以上
『いきもの漢字図』のあらすじ
生き物は全て、名前を持っているということで制作された、全編版画による漢字の絵本です。
見開きいっぱいにぎっしりと詰め込まれた生き物と漢字。
全く読めない!と思っても、ページをめくれば答えがのっているのでご安心を。
この本にたった1つ、作者の創作漢字があるので見つけてみよう!
『いきもの漢字図』のおすすめポイント
色鮮やかな版画で表現される生き物と漢字の絵本。
ページをめくればひらがなで漢字の読み方が載せられていますが、漢字の説明などはありません。
魚の名前や虫の名前、花の名前など、学校で習わない名前の漢字がたくさん載っていて、とにかく漢字に興味が出ている時期の子どもにおすすめの1冊です。
漢字の絵本は乳児から小学生まで人気!選び方は?

漢字の絵本の選び方① 0歳から3歳までの子どもには?
まずは、“形”の面白さに興味を持てるような絵本がおすすめです。
0歳の赤ちゃんには形が変わる面白さを、1、2歳の子どもにはその形には何か意味があるようだ、と知れる面白さが詰まったものを見せてあげて、絵本を見ることと“形”の楽しさを教えてあげてください。
漢字の絵本の選び方② 4歳から6歳の子どもには?
小学校に上がってからの漢字学習がつらいものにならないように、漢字を知ることは楽しいことだと思える楽しい絵本がおすすめです。
漢字の成り立ちが紹介されているものだと、形の変わり様を面白く感じられ、漢字自体のイメージを掴みやすくなります。
漢字の絵本の選び方③ 小学生以上の子どもには?
小学生にもなれば、大人が読めないような難しい漢字にも興味が出てきます。
少し難しいかな、と思うレベルの漢字の絵本を渡してみると、「ねぇ、この漢字知ってる?」と自慢げに聞いてくることもあるので、子どもの知的好奇心に合わせて、簡単過ぎないものを選んであげてください。
漢字の絵本まとめ

漢字の絵本を15選で紹介しました。
ひらがなやカタカナと違い、果てしない漢字の世界。
単純な音読みと訓読みだけでなく、当て字があったり、超難読のものがあったりと漢字学習は終わりがありません。
その漢字の世界を楽しめるかどうかは、最初が肝心!
子どもが漢字に苦手意識を持ってしまう前に、楽しさと面白さを発見できるような「絵本」で漢字にふれる機会をあげてみてください。

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