小さい子どもたちはカバンが大好きですね。
お父さんお母さんのカバンの中身を全部出してしまったり、おもちゃを詰め込んだカバンをどうしても外に持っていくと駄々をこねたり。
この記事ではカバンの絵本のおすすめ人気作品を、年齢別に15冊紹介します。
赤ちゃん向けの人気作品『かばんばん』、何度読んでも発見があると大人気の『かばんうりのガラゴ』など、話題の作品も紹介しています。
ノベルティとして制作され人気になった『かばんねこ』や、カバン型の楽しい絵本『わたしのおかいもの』はご存知でしょうか?
子どもも大人も夢中になる楽しい作品がたくさんありますよ。
ぜひこの記事を参考に、お気に入りの『カバン』の絵本を見つけてくださいね!
カバンの絵本おすすめ人気作品【0歳児向け】
中からものが出てきたり、何でも入れることができたり、カバンは赤ちゃんにとってワクワクするもの。
きれいな色がいっぱいの絵本が大好きな0歳頃の赤ちゃんに、おすすめの作品を紹介します。
『かばんばん』
出展:福音館書店
作:尾崎 玄一郎・尾崎 由紀奈
出版社:福音館書店
発行日: 2017年11月1日
値段: 389円+税
対象年齢:0才から
『かばんばん』のあらすじ
手と顔がついた、青いかばんの『かばんばん』。
「ばんばんばんばん」の音とともに、いろいろな形が飛び出してきました!
『かばんばん』のおすすめポイント
ボタンの目がついて、暖かそうな布でできた かばんばん はとてもユーモラス。
色とりどりの丸や三角や四角がポンポン飛び出す様子がかわいらしく、赤ちゃんの目を引きますよ。
「ばんばん」「ぽこぽこ」「ばしゃばしゃ」とリズミカルな言葉もとても楽しい絵本です。
『ムーちゃんのかばん』
出展:Amazon.com
作:いとう ひろし
出版社:主婦の友社
発行日: 2004年8月1日
値段: 700円+税
対象年齢:9ヶ月から
『ムーちゃんのかばん』のあらすじ
ムーちゃんは元気いっぱい。
かばんに宝物をいっぱい詰め込んで、さあ出発!
ところがかばんが重すぎて、前に進めません。
『ムーちゃんのかばん』のおすすめポイント
あれもこれも、子どもはカバンにお気に入りのものを詰め込むのが大好きですね。
動けないほどたくさん詰め込んでしまうムーちゃんがとても微笑ましいです。
最後はお父さんが登場して、かっこ良く助けてくれますよ。
ぜひ読み聞かせもお父さんがしてみてはいかがでしょうか。
カバンの絵本おすすめ人気作品【1~2歳児向け】
少し目を離した隙に、子どもがカバンの中のものを全部出してしまっていた!という経験をされたことはありませんか。
そのくらい、子どもにとってはカバンは気になる存在なのですね。
カバンの中には何が入っているのかな?
1~2歳の子どもにおすすめの絵本を紹介します。
『あけて・あけてえほん かばん』
出展:Amazon.com
作:新井 洋行
出版社:偕成社
発行日: 2012年4月3日
値段: 600円+税
対象年齢:1才から
『あけて・あけてえほん かばん』のあらすじ
子どものかばんに、大人のかばん。
中には何が入っているのでしょう?
「でておいでー!」「はーい」
『あけて・あけてえほん かばん』のおすすめポイント
可愛い顔がついたカバンから、いろいろなものが出てきますよ。
「でておいで」と呼ぶと、「はーい」と中のものたちが良いお返事をして出てくる、繰り返しの絵本です。
子どもたちも「はーい」とお返事しながら、ニコニコとても楽しそうですよ。
丈夫なボードブックなので、お出かけのお供に持って行くのも良いですね。
『トコトコ とこちゃん』
出展:Amazon.com
作:真木 文絵
絵:石倉 ヒロユキ
出版社:ひさかたチャイルド
発行日: 2017年2月28日
値段: 1,300円+税
対象年齢:2~3才から
『トコトコ とこちゃん』のあらすじ
黄色いかばんのとこちゃんは、赤い靴をはいてお散歩に出かけました。
動物たちが「ぼくもつれてって」とやってきます。
とこちゃんは中のものを出して、みんなを入れてあげるのですが…。
『トコトコ とこちゃん』のおすすめポイント
きれいな黄色いとこちゃんと、可愛らしい動物たち。
子どもたちが大好きな色合いの絵本です。
入った動物たちが重くて、どっすーんと転んでしまったとこちゃんから出てきたのは、大きなお弁当。
お弁当をみんなで食べるのは楽しいですね。
子どもたちがワクワクする楽しいものが、これでもかとたくさん詰まった作品ですよ。
『ムーミンママのハンドバッグ』
出展:Amazon.com
絵:リーナ・カーラ/サミ・カーラ
作:カタリーナ・ヘイララ/レーナ・ヤルヴェンパー
訳:高橋 絵里香
出版社:講談社
発行日: 2016年12月8日
値段: 1,100円+税
対象年齢:2才頃から
『ムーミンママのハンドバッグ』のあらすじ
ムーミンママのバッグには何が入っているの?
大切な黒いハンドバッグの中を見てみましょう!
『ムーミンママのハンドバッグ』のおすすめポイント
『ムーミン』シリーズの中で、いつもムーミンママが肌身離さず持っているハンドバッグが絵本になっています。
物語に実際に出てくるアイテムが入っていて、ファンにとってはたまらない内容ですよ。
持ち手が付いたカバンの形になっているので、子どもたちはこの絵本を持ってお出かけしたくなりそう。
「おしゃれをするのにかかせないもの」「あいたじかんがたのしくなるもの」など、毎日を楽しく過ごすためのヒントもたくさん詰まっています。
カバンの絵本おすすめ人気作品【3~4歳児向け】
子どもにとってカバンのワクワクするところは、いろいろなものを入れられるところ。
カバンひとつに必要なものを全部入れて旅をする絵本なんて、最高にワクワクしますね。
3~4歳から楽しめる、カバンの絵本を紹介します。
『かばんうりのガラゴ』
出展:Amazon.com
作:島田 ゆか
出版社:文溪堂
発行日: 1997年11月1日
値段: 1,300円+税
対象年齢:3才頃から
『かばんうりのガラゴ』のあらすじ
ガラゴは旅をしながら、カバン屋さんをしています。
お客さんにぴったりのカバンを出してあげるのが、ガラゴはとても得意なのです。
『かばんうりのガラゴ』のおすすめポイント
どんなお客さんにもぴったりのカバンが出てきてしまう、ガラゴのカバンは何でも入っているしベッドにもなるし、とにかくすごいのです。
大人にも子どもにも大人気の秘密は、絵のあちらこちらに、楽しい仕掛けがたくさんあること!
『バムとケロ』シリーズのキャラクターも登場しますよ。
どんなカバンがあったら楽しいかな、と想像してみたり、ページの隅から隅までよく見て、新たな発見を楽しんだり。
宝探しのような気持ちで、ぜひ読んでみてくださいね。
『もりのかばんやさん』
出展:学研出版サイト
作:ふくざわ ゆみこ
出版社:学研プラス
発行日: 2020年5月9日
値段: 1,300円+税
対象年齢:3才頃から
『もりのかばんやさん』のあらすじ
はりねずみのハリハリは、森でかばんやさんをしています。
お店にぴったりのかばんがないときは、お客さんの希望どおりに作ります。
新しい弟子のくもくんもやってきて、がんばっていますよ。
『もりのかばんやさん』のおすすめポイント
温かい色合いの絵に優しいストーリーで、読むと気持ちが温かくなる絵本です。
ハリハリがお客さんの希望を丁寧に聞いて、ぴったりのカバンを作り、みんなの役に立っている姿がとても良いですね。
本当の「仕事」とはこういうことだと、大人にとっても感じることがある絵本です。
ひつじさんの楽しそうなピクニック用のバスケットや、ぶたのお母さんの使いやすいママバッグもとても素敵。
ハリハリにどんなカバンを作ってもらおうかな?と想像力が膨らみますね。
『こぶたのかばん』
出展:金の星社
作:佐々木 マキ
出版社:金の星社
発行日: 2013年3月15日
値段: 1,200円+税
対象年齢:3才頃から
『こぶたのかばん』のあらすじ
こぶたのぐぷたは黄色いかばんを持って、おつかいに出かけました。
買ったケチャップをしまって、拾ったものをしまって、もらったものをしまって…。
ぐぷたの小さいかばんは、どんどん大きくなっていきます!
『こぶたのかばん』のおすすめポイント
ぐぷたが誰かに親切にするたび、お礼にどうぞ、ともらったもので、カバンがどんどん膨らんでいきます。
分かりやすい繰り返しのストーリーなので、子どもたちは安心して楽しめる様子。
笑ったり、カバンの心配をしたり、わいわいと盛り上がります。
最後、無事に家に帰ったぐぷたを迎えたお母さんはびっくり。
さてカバンの中身はどうなったのかは、読んでのお楽しみですよ。
『モーリーのすてきなおいしゃさんバッグ』
出展:ひさかたチャイルド
作:ミリアム・モス
絵:デボラ・オールライト
訳:浜崎 絵梨
出版社:ひさかたチャイルド
発行日: 2014年12月14日
値段: 1,600円+税
対象年齢:3~4才から
『モーリーのすてきなおいしゃさんバッグ』のあらすじ
変身ごっこが大好きなモーリーは、今日はお医者さんに変身します。
忘れちゃいけないのはお医者さんバッグ!
モーリーと一緒にみんなを元気にしてみましょう。
『モーリーのすてきなおいしゃさんバッグ』のおすすめポイント
仕掛け絵本になっていて、お医者さんバッグの中に入っている体温計などを使って、患者さんを診察するごっこ遊びが楽しめます。
バッグの中のものはページごとに違うので、何が入っているがワクワクしつつ読み進めてくださいね。
お医者さんごっこをしたい子どもにとってはたまらない絵本ですよ。
『かばんねこ』
出展:吾輩堂
作:はしもと ゆたか
発行元:土屋鞄製造所
発行日: 2006年12月
対象年齢:3~4才から
『かばんねこ』のあらすじ
道ばたに大きなみどり色のかばんがありました。
かばんの中にいるのは、かばんねこ。
かばんにぜんぶを詰めこんで、旅をしています。
『かばんねこ』のおすすめポイント
飄々とした表情のかばんねこは「いじわるできむずかしや」。
かばんに必要なものを詰め込んで旅をし、状況に応じてどんどんかばんも作り替えてしまいます。
自由でマイペースなかばんねこ、大人も惹きつける魅力がありますね。
実はこの絵本は、ランドセルで有名な土屋鞄製造所にて、ランドセル購入者へのノベルティーとして制作されたもの。
鮮やかでおしゃれな絵と、ストーリーの展開も面白く、流通していない絵本としてとても有名です。
図書館でひょっこり出会えたという声もありますので、ぜひ探してみてくださいね。
カバンの絵本おすすめ人気作品【5~6歳児向け】
カバンの形の絵本のページが、お店になっていたら…!
考えただけでワクワクが止まらない楽しい絵本がありますよ。
想像力を思い切り働かせて楽しめる絵本など、5~6歳向けの作品を紹介します。
『コクヨのえほん わたしのおかいもの』
作:株式会社アーク・コミュニケーションズ
絵:わたなべ ちいこ
出版社:コクヨ
発行日: 2008年12月
値段: 2,780円+税
対象年齢:4~5才から
『コクヨのえほん わたしのおかいもの』のあらすじ
今日は、ママと一緒にデパートでおかいもの。
1ページ1ページがデパートのフロアです!
いろんなお店が、遊んでくれるのを待っていますよ。
『コクヨのえほん わたしのおかいもの』のおすすめポイント
持ち手の付いたカバン型の絵本の、1ページ1ページに仕掛けがいっぱいです。
着せ替えを楽しんだり、色鉛筆でお絵描きしたり、子どもが「こんな絵本があったら楽しいな」というものが詰まっています。
プレゼントしても、とても喜ばれる絵本ですよ。
大人と一緒に遊ぶなら3歳くらいから楽しめますが、丈夫とはいえ紙でできたパーツがあるので、ものを丁寧に扱えるようになる4~5歳からおすすめします。
『ぴょんぴょんぱん のかばんです』
出展:Amazon.com
作:香山 美子
絵:柿本 幸造
出版社:新日本出版社
発行日: 1982年6月25日
値段: 1,200円+税
対象年齢:3~4才から
『ぴょんぴょんぱん のかばんです』のあらすじ
うさぎさんは小さいすてきなかばんを作りました。
動物たちが欲しがったので、うさぎさんはみんなにも同じかばんを作ってあげます。
ところがぞうさんもかばんが欲しいと言って…。
『ぴょんぴょんぱん のかばんです』のおすすめポイント
ふんわりとした可愛い絵、優しいストーリーで人気の絵本です。
すてきなものをお友達が持っていたら、同じものが欲しくなりますよね。
みんなで布を持ち寄って、ぞうさんの大きなかばんを作ったけれど、ぞうさんはみんなと同じかばんが欲しかったようです。
大きいかばんがどうなったか、絵本の中には何もヒントは書かれていません。
どう使ったら楽しいかな、とぜひ親子で話し合ってみてくださいね。
『ふしぎなかばんやさん』
出展:Amazon.com
作:もとした いづみ
絵:田中 六大
出版社:鈴木出版
発行日: 2014年6月9日
値段: 1,200円+税
対象年齢:4~5才から
『ふしぎなかばんやさん』のあらすじ
街角で帽子をかぶったかばん屋さんが、かばんを広げています。
お客さんにぴったりのかばんを選んでくれるというのですが、どれも希望を違うように見えるものばかり。
ところがかばんを開けると、あらあら不思議…!
『ふしぎなかばんやさん』のおすすめポイント
かばん屋さんも登場するお客さんも、街もどこか不思議は雰囲気をたたえています。
たくさん入る大きなカバンが欲しいと言ったのに、「これがぴったりです」と出てきたのは、小さいカバン。
でもその後の変化がとても不思議で面白く、子どもたちはたちまち夢中になりますよ。
かばん屋さんのカバンにも驚きの秘密があり、びっくりしたとの声がたくさんあります。
想像力を思い切り広げて、楽しんでくださいね。
『かあさんのまほうのかばん』
出展:童心社
作:よこみち けいこ
絵:なかざわ くみこ
出版社:童心社
発行日: 2016年9月15日
値段: 1,400円+税
対象年齢:4~5才から
『かあさんのまほうのかばん』のあらすじ
かあさんはお出かけするときに、大きな「まほうのかばん」を持っていく。
妹の「まこ」のものは何でも出てくるのに、ぼくのズボンは出てこなかった。
でもばあちゃんのかばんを見せてもらって、ぼくは気付いた。
『かあさんのまほうのかばん』のおすすめポイント
「まほうのかばん」は妹のためのカバンだとがっかりした男の子が、実は自分のものも入っていたと気付いて、その心の動きが丁寧に描かれた作品です。
おばあちゃんやお母さんのカバンの中身が、見開きいっぱいに描かれたページが楽しいですよ。
家族に困らないように、楽しく過ごせるように、考えて入れられたカバンの中身は家族への愛情なのですね。
自分は愛されていると、子どもたちは実感できる絵本です。
子育てに悩みがちな大人も、大きなマザーバッグは子どもへの愛情だと、そっと語りかけてくれるような温かさを味わってくださいね。
カバンの絵本おすすめ人気作品【小学生以上向け】
スーツケースのような古い四角いカバンが、想像の力を使うと、あら不思議。
魔法のカバンに変身してしまうことも。
小学生以上の子どもに、想像力の大切さを教えてくれる絵本を紹介します。
『あかいかばんのひみつ』
出展:国土社
作:エマ・アレン
絵:フレヤ・ブラックウッド
訳:木坂 涼
出版社:国土社
発行日: 2016年2月25日
値段: 1,400円+税
対象年齢:小学校低学年から
『あかいかばんのひみつ』のあらすじ
小学校に入学するモニカにお母さんが渡してくれたのは、みんなが持っているのと全然違う赤いかばんでした。
こんなかばんで学校に行きたくないと怒るモニカでしたが、赤いかばんには秘密があったのです。
『あかいかばんのひみつ』のおすすめポイント
オーストラリア児童図書賞受賞作品です。
モニカはリュックが欲しかったのに、お母さんに渡された古い赤いかばんを使わなければならなくなってしまいました。
しかし学校で想像力を使って遊ぶ、という時間があり、赤いかばんはとても役に立ったのです。
好きではないものを使わなければならなかったり、学校では気分の乗らないことをしなければならない場面もあるかもしれません。
想像力を働かせることで楽しく乗り切れることもあると、この絵本は教えてくれます。
カバンの絵本は乳児から小学生まで人気!選び方は?
赤ちゃんから小学生向けまで、『カバン』にまつわる絵本には様々な内容のものがあります。
選ぶときのポイントをまとめてみました。
カバンの絵本の選び方① 何が出てくるか楽しめるものを選ぶ
カバンから何が出てくるか、想像しながらページをめくる絵本は、ワクワクして作品の世界に集中することができます。
絵本の世界はとても自由。
思いがけないものがカバンから飛び出したりすることも。
驚いたり、笑ったりしながら、ぜひ親子で楽しんでくださいね。
カバンの絵本の選び方② 想像力を働かせる絵本を選ぶ
お出かけするとき、カバンに何を入れて持っていきますか?
好きなもの、必要なもの、カバンは使う人によって全然違うものが中に入るのが不思議ですよね。
使いやすいだけでなく、どんな機能があればもっと楽しくなるか、どんどん想像して楽しむことができます。
想像力を育ててくれる絵本をぜひ選んでくださいね。
カバンの絵本の選び方③ 読んで遊べる、カバン型の絵本を選ぶ
実際に手に取って、好きなもので遊びながら読み進められるカバン型の絵本。
子どもがワクワクするような、楽しい仕掛けがある作品が多くあります。
おもちゃを絵本の中間のような存在ですが、おもちゃよりもコンパクトに持って歩けるもの魅力ですよ。
お出かけのお供として持って行くのも楽しいですね。
【カバンの絵本まとめ】
0歳から小学生まで楽しめる、カバンにまつわる絵本を紹介してきました。
開いてみたい作品は見つかりましたか?
中身の見えないカバンだから、中から何が出てくるか、どんなものを入れようか、ワクワクと想像できる絵本がたくさんありますね。
カバンに何が入っているか何度も読んで覚えてしまっても、お気に入りのお話は読むたび新鮮な感情を呼び起こしてくれます。
親子で大好きな絵本をぜひ見つけて、何度でも楽しんでくださいね!
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