長くてにょろにょろしたへびは、子どもたちの注目の的ですよね。
一方でカエルを丸のみし、音もなく這う姿は不気味だと避けられることもあります。
この記事では、そんなへびの絵本おすすめ人気作品をを対象年齢ごとに紹介します。
へびの絵本は英語や自然の学習にもぴったり。
さまざまな表情を見せるへびのキャラクターたちにも注目してみてください。
へびの絵本おすすめ人気作品【0歳児向け】
0歳は繰り返しのリズムが好きですよね。
そんな赤ちゃんにおすすめの本を紹介します。
『だ~れだ?』
画像引用:Amazon
作者:ヒド・ファン・ヘネヒテン 文・絵/竹内 要江 訳
出版社: パイインターナショナル
発行日:2019年6月12日
値段: 1,000円+税
対象年齢:0歳から
『だ~れだ?』のあらすじ
「へびさんのようななが~いおはなのいきものだ~れだ?」から始まり、様々な生き物が登場します。
『だ~れだ?』のおすすめポイント
長いへびの体と長い象の鼻のように、共通点を持つ動物が見開きで表現されています。
「だ~れだ?」の問いかけとともに見開きのページをめくると、そこには意外な動物が待っています。
思わぬ共通点に子どもの想像力が刺激されますね。
英文も書いてあるので、長く読める1冊です。
へびの絵本おすすめ人気作品 【1、2歳児向け】
1,2歳は身近な動物に関心を持ち始めるころですね。
そんな子どもにおすすめの絵本を紹介します。
『いっぽんばしわたる』
画像引用:絵本館
作者:五味太郎
出版社: 絵本館
発行日:1979年11月1日
値段: 700円+税
対象年齢:1歳から
『いっぽんばしわたる』のあらすじ
一本橋をいろいろな動物が渡っていきます。
うさぎにへび、あんな動物までがそれぞれの方法で渡る様子が面白おかしく描かれています。
『いっぽんばしわたる』のおすすめポイント
五味太郎の描くシンプルでわかりやすい絵が印象的な絵本です。
さまざまな動物が出てくるのですが、渡り方に個性が出ていて非常に面白いですよ。
最後のオチには思わず笑ってしまいます。
『へび のみこんだ なに のみこんだ』
画像引用:Amazon
作者:tupera tupera
出版社:えほんの杜
発行日:2011年12月3日
値段:1,783 円+税
対象年齢:2歳から
『へび のみこんだ なに のみこんだ』のあらすじ
理由をつけては何でも飲み込んでしまうへび。
にわとりやライオン、さらには……。
ぎょっとするような展開と不思議な読後感を残す絵本です。
『へび のみこんだ なに のみこんだ』のおすすめポイント
2ページで1つの展開を持っているので、小さな子どもでも読みやすくなっています。
なかには友達が欲しくて人間の子どもを飲み込んだり、好きすぎて女の子のへびを飲み込んだりと少しドキッとする描写があります。
ただし、シュールな画風のため怖すぎるということはありません。
最初は飲み込まれたもののシルエットのみが描かれているので、子どもと一緒に何を飲み込んだのかあてっこすると楽しいですよ。
『へびくんのおさんぽ』
画像引用:Amazon
作者:いとうひろし 文・絵
出版社: 鈴木出版
発行日: 1992年5月1日
値段: 1,200円+税
対象年齢:2歳から
『へびくんのおさんぽ』のあらすじ
雨上がり、へびくんが散歩をしていると大きな水たまりができています。
へびくんが体を伸ばして渡ろうとした時、後ろから声がしました。
へびくんを橋にして渡りたいありたちでした。
その後もいろいろな生き物がやってきて……。
『へびくんのおさんぽ』のおすすめポイント
ヘビの橋を渡るために様々な動物がやってきます。
次は誰が来るのかあてっこしながら読むと楽しいですね。
みんなを渡してへとへとのへびくんが心配になってしまいますが、最後は水たまりを飲み干してお散歩を再開します。
のんびりした様子が可愛い絵本です。
へびの絵本おすすめ人気作品 【3、4歳児向け】
3,4歳は興味の幅が広がるころですね。
この頃におすすめの絵本を紹介します。
『パオちゃんのかくれんぼ』
画像引用:Amazon
作者:なかがわみちこ 文・絵
出版社:PHP研究所
発行日: 1992年1月6日
値段:680 円+税
対象年齢:3歳から
『パオちゃんのかくれんぼ』のあらすじ
パオちゃんと仲間たちがかくれんぼをはじめました。
おにのパオちゃんはみんなを見つけられるでしょうか。
『パオちゃんのかくれんぼ』のおすすめポイント
パオちゃんと一緒に仲間を探すのが楽しい絵本です。
かくれているみんなの体の一部を見て誰か当てると盛り上がりますね。
また、わにちゃんのしっぽだと思って飛びついた先に子どもたちはびっくりします。
一体何が起こるのか、是非読んでみてください。
『へびくんはらぺこ』
画像引用:Amazon
作者:ブライアン・ワイルドスミス文・絵/すぎやまじゅんこ 訳
出版社: らくだ出版
発行日:1976年5月1日
値段:1,360 円+税
対象年齢:4歳から
『へびくんはらぺこ』のあらすじ
空腹のヘビは、真意を隠してジャングルの動物たちにある提案をします。
かくし芸パーティを開こうというのです。
裏があるのではと半信半疑の動物たちでしたが、いざ会が始まると大盛り上がり。
うっかりヘビの口に入り込み、飲み込まれてしまいます。
その時1頭の大きなゾウがやってきて……。
『へびくんはらぺこ』のおすすめポイント
ジャングルと動物たちが鮮やかな色彩で描かれています。
かくし芸の場面では様々な動物が見開きに描かれ、その美しさに見入ってしまいます。
大型絵本ならではの味わいですね。
最後のヘビは少しかわいそうですが、ほっとするラストとなっています。
『opposnakes』
画像引用:Amazon
作者:サリナ・ヨーン
出版社: LITTLE SIMON
発行日:2009年6月23日
値段:販売元による
対象年齢:3歳から
『opposnakes』のあらすじ
まっすぐなへびと、からまったへび。
英語のさまざまな反対言葉が学べる絵本です。
観音開きのページの長いへびは見ごたえありです。
『opposnakes』のおすすめポイント
わかりやすいイラストで、英語がわからなくても反対の事象が描いてあることがわかります。
へびたちのいきいきした表情に心が和みます。
簡単な英語を学ぶときに読みたいですね。
『へびちゃん おしゃべり だいすき!』
画像引用:ポプラ社
作者:きむらゆういち 文/ふくざわゆみこ 絵
出版社:ポプラ社
発行日:2012年11月
値段:1,000 円+税
対象年齢:3歳から
『へびちゃん おしゃべり だいすき!』のあらすじ
十二支の動物が通うじゅうにしえんでは作品展の準備が行われています。
忙しそうなみんなを笑わせたいと、へびちゃんは噂話を言いふらし始めました。
ところが不快に思った他の動物たちはヘビちゃんに怒り、口を利かなくなってしまいます。
そんな時、作品展で問題が起こりました。
『へびちゃん おしゃべり だいすき!』のおすすめポイント
小さな子どもに教えたい内容が詰まった絵本です。
まず、人のうわさ話は他人を嫌な気持ちにさせる。
そして、他人を嫌な気持ちにしても頑張れば挽回できる。
最後に、短所は長所にもなりえる。
ぜひ子どもと一緒に読んでみてください。
『へびのクリクター』
画像引用:文化出版局
作者:トミー・ウンゲラー 文・絵 /中野完二 訳
出版社:文化出版局
発行日:1974年3月20日
値段: 1,000円+税
対象年齢:3歳から
『へびのクリクター』のあらすじ
ある日、フランスの小さな町に住むルイーズ・ボドという婦人のもとに小包が届きました。
なんと中身は1匹のヘビだったのです。
それはブラジルで爬虫類を研究している息子からの誕生日祝いでした。
驚いた婦人でしたが、ヘビにクリクターと名前を付け、子どものように大切に育てました。
クリクターが学校に通い友達もできたある日、婦人の家に強盗が押し入りました。
はたして夫人とクリクターはどうなってしまうのでしょうか。
『へびのクリクター』のおすすめポイント
最初は婦人がヘビにミルクを飲ませたり、セーターを編んであげる姿につい笑ってしまいます。
しかし、人間社会で当たり前のように生き生きとするクリクターの姿を見ると、その考えは変わります。
どんなものであれ差別されず認められれば、その人は個性を生かして輝けることを教えてくれますね。
他人を尊重する気持ちを育みたいときにおすすめです。
『さるのせんせいとへびのかんごふさん』
画像引用:Amazon
作者:穂高順也 文/荒井良二 絵
出版社:ビリケン出版
発行日:1999年11月1日
値段: 1,600円+税
対象年齢:3歳から
『さるのせんせいとへびのかんごふさん』のあらすじ
どうぶつ村に、サルの先生の病院ができました。
看護婦はヘビです。
最初の患者さんはキツネでした。
風邪で悪寒がするというキツネの話を聞くと、先生はなぜかヘビの看護婦さんに風邪薬を飲ませました。
そしていきなり看護婦さんがキツネの腕にかみつきました。
一体どういうことなのでしょう。
『さるのせんせいとへびのかんごふさん』のおすすめポイント
とぼけたようなサルの先生とヘビの看護婦さんが可愛い絵本です。
ヘビの看護婦さんが注射器になったり、身長計になったり、胃カメラになったりと大活躍する様子は奇想天外で大笑いです。
それをひょうひょうと行うサルの先生にも笑ってしまいますね。
親子で大笑いしたいときにおすすめです。
へびの絵本おすすめ人気作品 【5、6歳児向け】
5,6歳には本格的な物語が読めるようになってきますね。
この頃おすすめの絵本を紹介します。
『ヘビをたいじしたカエル』
作者:草山万兎 文/あべ弘士 絵
出版社:福音館書店
発行日:2012年7月1日
値段: 390円+税
対象年齢:5歳から
『ヘビをたいじしたカエル』のあらすじ
エサをさがしていたアマガエルのあまおはヤモリのりーこと友達になります。
さらに黄色いカエルのパプリ、赤いカエルのイチゴとも意気投合。
彼らは船で外国からやってきたというのです。
みんなでえさばに集まっていると、天敵のシマヘビが現れました。
彼らの運命やいかに……。
『ヘビをたいじしたカエル』のおすすめポイント
アマガエルにヤモリ、ヤドクガエル、シマヘビとさまざまな爬虫類が登場します。
さらにそれぞれの特徴がストーリーとともにわかるようになっており、生き物について学ぶことができます。
最後にあまおはヤドクガエルのイチゴとパプリにともに暮らすことを提案しますが、彼らは船で自分の国に帰る選択をします。
外来生物や環境についても考えさせられる絵本です。
へびの絵本おすすめ人気作品 【小学生以上向け】
小学生になると少しずつ複雑な話もわかるようになりますね。
この頃おすすめの絵本を紹介します。
『へびむろや』
画像引用:Amazon
作者:松谷みよ子 文/田島征三 絵
出版社:国土社
発行日:1982年5月1日
値段: 不明(絶版になっています。興味がある方は古本や図書館で探してください)
対象年齢:小学校低学年から
『へびむろや』のあらすじ
ずっと昔、オオナムジという若い神がいました。
彼は80人もの兄がいて、いつもいじめられていました。
見かねた母親は彼に根の国にいるスサノオを訪ねるように言います。
立派な宮殿に着くと、スサノオから試練を言い渡されます。
ヘビだらけの部屋で一晩過ごせというのです。
スサノオの孫娘スセリ姫の助けを受けながら試練を乗り越えたオオナムジ。
その後もいくつもの試練を課されますが、持ち前の勇気とスセリ姫の援助によって打ち破っていきます。
最後にはスサノオの不意を突いて逃げ出す2人でしたが、スサノオも彼の実力を認め、スセリ姫との結婚を祝福する言葉をかけるのでした。
『へびむろや』のおすすめポイント
古事記のオオクニヌシのエピソードを絵本にしたものです。
オオムナジは課せられる試練をいったいどうやって切り抜けるのか、読んでいるとはらはらします。
そしてスセリ姫のオオナムジへのひたむきな愛に心を打たれます。
最後にスサノオが2人に呼びかけるシーンは、挿絵の迫力も相まって2人の門出というハッピーエンドを印象深いものにしています。
日本の神話の入り口におすすめの1冊です。
『ヘビのヴェルディくん』
画像引用:Amazon
作者:ジャネル・カノン 文・絵/今江祥智 遠藤育枝 訳
出版社: BL出版
発行日:1998年11月
値段:1,600 円+税
対象年齢:小学校低学年歳から
『ヘビのヴェルディくん』のあらすじ
へびのヴェルディくんはつやつやの黄色い体が自慢。
いつもじーっとしているだけの怠け者の緑の大人たちとは違います。
あんな大人になりたくないと思っていたある日、ヴェルディくんは自分が緑色になりかかっていることに気が付きます。
『ヘビのヴェルディくん』のおすすめポイント
子どもの成長を描いた1冊です。
誰でも、あんな大人になんてなりたくないという感情を抱きますよね。
そのような心情を丁寧に描きながら、大切なことを教えてくれます。
1つ目は、大人になっても自分は自分であること。
2つ目は、楽しく動き回るばかりが人生ではない、時にはゆったりと周りを見渡すのもよいものだということです。
大人になるとはどういうことか興味を持ち始めたらおすすめの絵本です。
『ヘビと船長』
画像引用:Amazon
作者:ふしみみさを 文/ポール・コックス 絵
出版社:BL出版
発行日:2021年2月16日
値段:1,600 円+税
対象年齢:小学校低学年から
『ヘビと船長』のあらすじ
昔、不幸が重なり船を失くした船長がいました。
彼は毎朝の海辺の散歩を楽しみにしていて、いつも会うヘビに優しい言葉をかけていました。
ある日、ヘビが突然口をききました。
船大工のところへ行って、頑丈な船を作ってもらうように言うのです。
言うとおりにした船長は、12人の船乗りを雇いヘビと航海に出るのでした。
『ヘビと船長』のおすすめポイント
フランスのバスク地方に伝わるお話をもとにした絵本です。
へびの言いつけ通り行動する船長ですが、一体どうなるの?なぜへびはこんなことをしているの?と展開が気になって読み進めてしまいます。
最後は船長もへびも幸せになりますが、それは船長が小さな命にも優しく声をかけた結果なのです。
人に親切にする大切さを教えてくれる1冊です。
『金貨をくれるへび』
画像引用:てらいんく
作者:尾上尚子 文/寺岡正道 絵
出版社:てらいんく
発行日:2005年11月
値段: 1,200円+税
対象年齢:小学校低学年から
『金貨をくれるへび』のあらすじ
昔、インドに貧しい農民のシヴダースという男がいました。
荒れ地を耕していると、コブラが怒って出てきました。
ここはコブラの住処だったのです。
お詫びにミルクを1杯あげると、コブラはお返しに金貨を1枚くれました。
それ以来毎日ミルクをやると金貨を1枚くれるコブラ。
そのことを知ったシヴダースの息子はもっと多くの金貨を得るためにコブラの後をつけますが……。
『金貨をくれるへび』のおすすめポイント
親切な心が欲をかくと失敗するという教訓の物語です。
これはインドに2000年以上前から伝わる説話を基にしています。
2000年以上も残っているということは、人間の本質は変わらないのだということを教えてくれますね。
へびの絵本は乳児から小学生まで人気!選び方は?
子どもに人気のへびは、ユーモラスに描かれることが多いですね。
では、実際に絵本を選ぶ際にはどういった基準があるのでしょうか。
へびの絵本の選び方① イラストの雰囲気で選ぶ!
絵本では可愛いへびでも、子どもは本物を怖がるかもしれません。
どのようなタッチであれば子どもが楽しく読めるか考えましょう。
へびの絵本の選び方② 伝えたいメッセージで選ぶ!
ひょうきんなものから相手を怖がらせるものまで、物語の中のへびは様々な顔を持っています。
子どもに絵本を通じてどんなことを感じてほしいか考えて選ぶとよいでしょう。
へびの絵本の選び方③ 魅力的なものを選ぶ!
せっかくへびの絵本を読むなら、好きになってもらいたいですよね。
子どもが好きそうなのはかっこいいへびですか?それとも可愛いへびですか?
子どもと一緒にどんな絵本が好きか比べてみるといいですね。
【へびの絵本まとめ】親子でへびの絵本を楽しもう!
いかがでしたでしょうか。
是非お気に入りの1冊を見つけてくださいね。
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