春になると、ハチたちが忙しく飛び回っています。
お花畑を楽しんでいると、ぶぅーん。
お外でピクニックをしていると、ぶぅーん。
今回の絵本は、私たちの生活の上で大切な存在であるハチがテーマです。
年齢別に15作品紹介しますので、ぜひ、絵本を選ぶ際の参考にしてください。
こちらが何もしなければ、ハチたちも悪さはしてこないのですが、なんとなく怖いと思ってしまう存在ですね。
しかし、現在、ハチの数は世界中で減少の一途を辿り続けているのはご存知ですか?
もしハチがいなければ、蜂蜜はもちろん、さまざまな作物の収穫量まで減ってしまうという研究結果もあります。
ハチの絵本おすすめ人気作品【0、1、2歳児向け】
小さくてもハチを怖がる子どもたちは多いですね。
その恐怖心はいったいどこから来たのでしょうか。
まず、0〜2歳児までにおすすめの絵本を紹介します。
『みつばちさんと花のたね』
画像引用:Amazon.co.jp
作者:アリソン・ジェイ(作/絵)、蜂飼耳(文)
出版社:徳間書店
発行日:2017年6月
値段:1,700円+税
対象年齢:1〜3歳
『みつばちさんと花のたね』のあらすじ
ある嵐の雨の日、デイジーは弱っているみつばちを見つけて助けてあげました。
そのみつばちは、どんどん大きくなって、デイジーを背に乗せて飛べるほどになりました。
しかし、仲良くなったふたりにも、やがてお別れの時が来ます。
『みつばちさんと花のたね』のおすすめポイント
イギリスの人気画家・アリソン・ジェイの絵に、詩人の蜂飼耳が言葉をのせて、かわいい絵本ができました。
大きくなったみつばちの暖かそうな毛など、優しい表現がたくさんの1冊です。
『みつばちマーヤのぼうけん』
画像引用:Amazon.co.jp
作者:本田 久作(文)、宮川 治雄・岡部 順(絵)
出版社:ポプラ社
発行日:2020年3月
値段:350円+税
対象年齢:1〜2歳
『みつばちマーヤのぼうけん』のあらすじ
みつばちの女の子マーヤにも、みつばちのお城を出て、外で働く日がやってきました。
カッサンドラ先生にたくさんの注意事を教えてもらってから、さぁ、いよいよ外へ飛び立ちます!
『みつばちマーヤのぼうけん』のおすすめポイント
『はじめての世界名作絵本シリーズ』の中の1冊。
小さい頃の読み聞かせにはぴったりの言葉選びと、色彩。
全部で80巻出ているこのシリーズ。
何よりもこの価格は魅力的です!
『みつばちとどろぼう』
画像引用:Amazon.co.jp
作者:エリック・カール(作)、おだひでとも(訳)
出版社:偕成社
発行日:2001年5月
値段:1,600円+税
対象年齢:2〜4歳
『みつばちとどろぼう』のあらすじ
働き者のみつばちハリーは、今日も一生懸命に花の蜜を集めます。
その巣にやってきたはちみつどろぼう、それはクマ!
ハリーはクマの鼻に攻撃をします。
『みつばちとどろぼう』のおすすめポイント
『はらぺこあおむし』でおなじみのエリック・カールの作品。
この絵本も色鮮やかに、虫や自然を生き生きと描いています。
子どもが喜ぶ、しかけ付きの絵本です。
ハチの絵本おすすめ人気作品【3、4歳児向け】
お散歩途中、ミツバチを見つけてびっくり!
でも、手で払ったりなんかしなくても大丈夫ですよ。
次は、3、4歳児向けの絵本を紹介します。
『みつばちみつひめ てんやわんやおてつだいの巻 』
画像引用:Amazon.co.jp
作者:秋山あゆこ
出版社:ブロンズ新社
発行日:2008年5月
値段:1,300円+税
対象年齢:3〜5歳
『みつばちみつひめ てんやわんやおてつだいの巻 』のあらすじ
はしのす城に住む、みつばちのお姫様「みつひめ」。
周りにかしずかれる毎日で、すっかり退屈しています。
とうとうお城を飛び出して、町の中で入っていきました。
『みつばちみつひめ てんやわんやおてつだいの巻 』のおすすめポイント
城の中ではお手伝いさせてもらえない「みつひめ」ですが、町では身分が知られていないので、お手伝いし放題です。
みつばちの特性がところどころに散りばめられている、楽しい絵本です。
『ふらふらみつばち』
画像引用:Amazon.co.jp
作者:うえきまさのぶ(文)、かとうようこ(絵)
出版社:ひさかたチャイルド
発行日:2017年5月
値段:1,200円+税
対象年齢:3〜4歳
『ふらふらみつばち』のあらすじ
街へやってきたみつばちくん。
花壇の花の蜜を吸おうとしても、おじさんに追い払われて、お腹がペコペコです。
でも都会の街では、なかなか花が見つからず、ふらふらに……。
『ふらふらみつばち』のおすすめポイント
みつばちの目を通すと、これほど都会には木や花が少ないのかと考えさせられる絵本です。
可愛らしい絵で、小さな子どもでも親しみやすく、ちょっとしたしかけも付いています。
『みつばちのミレイユ』
画像引用:Amazon.co.jp
作者:アントゥーン・クリングス(文)、奥本大三郎(絵)
出版社:岩波書店
発行日:2001年7月
値段:1,000円+税
対象年齢:3〜4歳
『みつばちのミレイユ』のあらすじ
みつばちのミレイユは、花の蜜を集めます。
家に帰ると、きれいなはちみつを作って、つぼの中に大切に入れていました。
ところがある日、その大切な蜂蜜がなくなっていました!
『みつばちのミレイユ』のおすすめポイント
フランスで人気の『にわの小さななかまたちシリーズ』のうちの1冊。
ミレイユの蜂蜜を盗んだ犯人の正体も思いがけないもので、フランスらしさを感じる絵本です。
『ミツバチたち』
画像引用:Amazon.co.jp
作者:カーステン・ホール(作)、イザベル・アルスノー
出版社:化学同人
発行日:2020年10月
値段:1,900円+税
対象年齢:3〜5歳
『ミツバチたち』のあらすじ
こっちにくるよ、きたきたきた、ブンブンいってる、ちかくない?
花たちが静かに咲くその野原に、ミツバチたちがやってきました。
たくさん花の蜜を集めて、丘に戻っていきます。
『ミツバチたち』のおすすめポイント
優しく淡い色彩で描かれた、ミツバチと花がとても可憐です。
リズミカルな文章は、思わず口に出して何度も読みたくなるほど。
どんどんと気持ちが盛り上がってきますよ。
『はち ふたもんあしながばちの一生』
画像引用:Amazon.co.jp
作者:得田 之久
出版社:福音館書店
発行日:2010年6月
値段:1,000円+税
対象年齢:4〜6歳
『はち ふたもんあしながばちの一生』のあらすじ
体に美しい黄色の縞模様を持つ、ふたもんあしながばち。
女王蜂がせっせと作り、幼虫の世話をした後に次々と誕生する、さまざまな役割を持ったたくさんのハチ。
その一生を細密な絵が、描きます。
『はち ふたもんあしながばちの一生』のおすすめポイント
息をのむほどの美しいタッチで、ハチと花を描いています。
それぞれのハチが、自分の役割をまっとうしている姿に、感動すること間違いなしです。
ハチの絵本おすすめ人気作品【5、6歳児向け】
ミツバチ、クマバチ、マルハナバチ。
ハチにもたくさんの種類がありますよ。
ここからは、5、6歳児向けの絵本を紹介します。
『みつばち ぴい』
画像引用:Amazon.co.jp
作者:北杜夫(文)、和田誠(絵)
出版社:フレーベル館
発行日:2011年9月
値段:1,999円+税
対象年齢:5〜6歳
『みつばち ぴい』のあらすじ
みつばちのぴいは、働くのが大嫌いでいつもなまけてばかり。
ある日、花の蜜を取ってくるように言われたのに、好き勝手に飛び回っていたら、森の中で迷子になってしまいました。
『みつばち ぴい』のおすすめポイント
蜘蛛の巣に引っかかったり、夜の森で夜露に濡れたり。
自然のふとしたことが、ぴいにとっては大変な恐怖です。
みつばちの巣に戻れた時、あたたく迎えてくれる仲間達にほっとする絵本です。
『ジャイアント・ジャム・サンド』
画像引用:Amazon.co.jp
作者:ジャン・ヴァーノン・ロード(作)、安西 徹雄(訳)
出版社:アリス館
発行日:1976年4月
値段:1,300円+税
対象年齢:5〜6歳
『ジャイアント・ジャム・サンド』のあらすじ
突然、チクチク村にやってきた400万匹のハチの大群。
ピクニックもできないし、お百姓さんだって逃げ出しちゃう!
みんなで知恵を合わせて、考え出したのは「ジャイアント・ジャム・サンド」を作ること?!
『ジャイアント・ジャム・サンド』のおすすめポイント
小さな村で、なんともスケールの大きなお話です。
各ページでハチに追われている3人のおじさんや、お百姓のおじさんの活躍ぶりなど、細かいところまで楽しめる絵本です。
『ファーブル昆虫記 じがばち 』
画像引用:Amazon.co.jp
作者:小林 清之介(文)、滝波明生(絵)
出版社:ひさかたチャイルド
発行日:2007年4月
値段:1,400円+税
対象年齢:5〜7歳
『ファーブル昆虫記 じがばち 』のあらすじ
おしりに鋭い針を持つ、じがばち。
獲物である青虫を針で指すと、青虫は麻酔をうたれたかのように動けなくなります。
その青虫を、いったいどうするのでしょうか。
『ファーブル昆虫記 じがばち 』のおすすめポイント
不思議な生態を持つ「じがばち」を詳しく解説している絵本。
ファーブルが観察し、調べ尽くした「じがばち」のことを、はっきりとした絵とわかりやすい文章で教えてくれます。
『ミツバチ だいすき ぼくのおじさんはようほう家』
画像引用:Amazon.co.jp
作者:藤原由美子(文)、安井 寿磨子(絵)
出版社:福音館書店
発行日:2019年5月
値段:1,500円+税
対象年齢:5〜6歳
『ミツバチ だいすき ぼくのおじさんはようほう家』のあらすじ
ようほう家のおじさんから手紙をもらった「ぼく」は、ようほうのお手伝いに行きました。
おじさんが話してくれる、ようほうのお仕事の大変さに「ぼく」は驚くばかり。
『ミツバチ だいすき ぼくのおじさんはようほう家』のおすすめポイント
養蜂家のお仕事は、ミツバチの様子をよく観察して守ることでもあります。
1匹のミツバチが一生のうちに作るはちみつは、わずかティースプーン1杯分。
それでも必死に生きるミツバチと、おじさんの丁寧な仕事ぶりに、多くを学べる絵本です。
ハチの絵本おすすめ人気作品【小学生以上向け】
ミツバチから採れるはちみつは、栄養満点。
ヨーグルトに入れたり、ホットケーキに塗ったり、レモンを漬けたり。
最後に、小学生以上向けの絵本を紹介します。
『ミツバチとはちみつ』
画像引用:Amazon.co.jp
作者:宮武 憲行
出版社:日本食糧新聞社
発行日:2013年10月
値段:1,200円+税
対象年齢:小学生以上
『ミツバチとはちみつ』のあらすじ
女の子「ココ」が、ミツバチの「チー」と養蜂家のおじさんから、ミツバチについての話を聞きます。
驚くほどの高度な社会を営むミツバチたちに、「ココ」も驚きっぱなしです。
『ミツバチとはちみつ』のおすすめポイント
実際の写真がたっぷりの“写真絵本”です。
見開きページの左側にミツバチの話が、右側にはちみつの話が載っているわかりやすいつくりです。
そして、なんと、絵本を後ろからも読めるという面白いしかけの1冊です。
『ミツバチのはなし』
画像引用:Amazon.co.jp
作者:ヴォイチェフ・グライコフスキ(文)、ピョトル・ソハ(絵)、武井 摩利(訳)
出版社:徳間書店
発行日:2018年7月
値段:2,800円+税
対象年齢:小学生以上
『ミツバチのはなし』のあらすじ
ミツバチがどうやってハチミツを作るのか、人間とどうか変わっているのか。
大昔から続く人間との関係や、自然の中でのミツバチの役割などを可愛い絵で徹底解説します。
『ミツバチのはなし』のおすすめポイント
22言語に翻訳され、ドイツやポーランドでの受賞実績がある絵本が、日本語で出版されました。
ミツバチの生態や役割、雑学など、こまかなところまで描かれた大判の絵本です。
『ミツバチの絵本』
画像引用:Amazon.co.jp
作者:よしだただはる(編)、たかべせいいち(絵)
出版社:農山漁村文化協会
発行日:2002年4月
値段:1,800円+税
対象年齢:小学生以上
『ミツバチの絵本』のあらすじ
人間とミツバチの関係は、なんと8000年以上もの長きにわたります。
ミツバチの毎日のお世話の仕方や、越冬の方法など、ミツバチの飼い方を徹底解説。
その後の採蜜や、みつろう制作まで描きます。
『ミツバチの絵本』のおすすめポイント
農文協が出している『そだててあそぼうシリーズ』の1冊。
このシリーズの特徴である、“育てる”までに必要な情報はもちろんたっぷり。
養蜂箱を買う時のアドバイスなども載っているので、養蜂に興味が出てきそうな1冊です。
ハチの絵本は乳児から小学生まで人気!選び方は?
ハチの絵本の選び方① たくさんのハチが出てくる
1匹のハチと違って、たくさんのハチは大迫力!
あっちこっちと忙しそうに飛び回るハチを見ていると、なんだかこっちまで忙しない気持ちになってしまうかも?!
ハチの絵本の選び方② おいそうなハチミツが出てくる
ミツバチの絵本では、おいしそうなハチミツが出てくることが多いですね。
読んだ後では、思わずそのままキッチンに行ってハチミツを舐めたくなってしまうかも。
ハチの絵本の選び方③ ハチの生態を知ることができる
ハチの種類によっても、生態はさまざま。
人間にとっても、危険なものとそうでないものもいますね。
ハチに出会った時、一体どのハチなのか見分けられたら、ちょっとかっこいい?!
【ハチの絵本まとめ】ただ怖がるのではなく、知って欲しい
ハチの絵本を15作品紹介しました。
数ある種類の中で、一番多かったのはやはりミツバチ。
人間との関係が長いこと、そしてみんなが大好きなハチミツを作ってくれるだけあって、身近に感じるからでしょうね。
しかし、現在はミツバチの個体数は世界的にどんどんと減少しています。
減少している原因はコレだ、と断定することはできないそうですが、ミツバチが暮らしにくい環境になっていることも一因のようです。
もしおうちにベランダやお庭があれば、ミツバチがお腹いっぱいになれるようにお花を植えてあげるのはいかがでしょうか。
今回の記事が、ハチをもっと身近に感じられる絵本を選ぶきっかけになれば嬉しいです。
コメント