花の種や野菜の種を観察してみたことはありますか?
どの植物の種も、良く見るととても美しく、機能的な姿をしていますね。
この記事では『種』にまつわる絵本のおすすめ人気作品を、年齢別に15冊紹介します。
種の美しさを精緻な絵で描いて、種が運ばれるための工夫を教えてくれる絵本。
スイカの種が話し始めたり、風船に花の種を付けて飛ばしたりと、ストーリーを楽しめる絵本も紹介しました。
ぜひこの記事を参考に、読んでみたい絵本を見つけてくださいね。
種の絵本おすすめ人気作品【3~4歳児向け】

自然への興味が増してくる3~4歳の頃。
種から芽が出る不思議や、自然の力強さを絵本からも感じたいですね。
3~4歳におすすめの『種』にまつわる作品を紹介します。
『にんじんのたね』

出展:Amazon.com
作:ルース・クラウス
絵:クロケット・ジョンソン
訳:小塩 節
出版社:こぐま社
発行日: 2008年11月1日
値段: 900円+税
対象年齢:3歳から
『にんじんのたね』のあらすじ
男の子は、人参の種をひとつぶだけ、まきました。
家族は「芽なんて出ないよ」と言いましたが、男の子はあきらめずに世話を続けます。
『にんじんのたね』のおすすめポイント
小さな人参の種をまいた男の子は、家族みんなに芽なんて出ないと言われても、毎日もくもくと水やりをしたり世話をします。
男の子は種の中の命がいつか芽吹くことを信じていたのですね。
なかなか芽が出なかったのに、あっという間に男の子の背丈より大きくなる人参の成長は見事です。
シンプルな絵とストーリーから、命のちからや、信じて行動を続ける力強さが伝わってきますよ。
『びっくりまつぼっくり』

出展:福音館書店
作:多田 多恵子
絵:堀川 理万子
出版社:福音館書店
発行日: 2010年9月10日
値段: 900円+税
対象年齢:3歳から
『びっくりまつぼっくり』のあらすじ
松ぼっくりには、びっくり不思議なことがいっぱい。
どんな形をしているのかな。
種もくるくるとダンスするよ。
『びっくりまつぼっくり』のおすすめポイント
子どもたちが大好きな松ぼっくり、秋になると公園でたくさん拾いますよね。
良く知っているはずの松ぼっくりの面白い秘密を、わかりやすく教えてくれる絵本です。
松ぼっくりが開いたり閉じたりする特性を生かした、松ぼっくりの瓶詰めはぜひ、この絵本を読んで作ってみてくださいね。
大人でもとても面白い実験になりますよ。
『すいかのたね ばばばあちゃんのおはなし』

出展:福音館書店
作:さとう わきこ
出版社:福音館書店
発行日: 1987年9月15日
値段: 900円+税
対象年齢:3歳から
『すいかのたね ばばばあちゃんのおはなし』のあらすじ
ばばばあちゃんは、庭にすいかの種をまきました。
それを見たねこが掘り返し、いぬもうさぎも堀り返し、「つまらない」とみんな埋め戻します。
つまらないと言われ続けたすいかの種は怒ってしまって…。
『すいかのたね ばばばあちゃんのおはなし』のおすすめポイント
いつも豪快で人気のばばばあちゃん。
今回は怒ったすいかの種を「いいかげんに大きくおなり」と叱りつけ、すいかを本気にさせてしまいます。
種だったすいかの成長っぷりは見事ですよ。
テンポのいいお話と、すいかの中から声がするオチまで、ぜひ楽しんでくださいね。
『おたねさん』

出展:Amazon.com
作:竹内 通雅
出版社:農山漁村文化協会(農文協)
発行日: 2007年3月1日
値段: 1,333円+税
対象年齢:3~4歳から
『おたねさん』のあらすじ
おたねさんの畑では、植物や動物が暮らしています。
季節ごとに畑の風景は変わり、畑の一年は過ぎていくのです。
『おたねさん』のおすすめポイント
畑の一年が大胆な絵で描かれていて、畑の土や野菜や自然の力強さが迫ってくるような絵本です。
言葉は少なく、主人公の「おたねさん」も不思議な存在。
言葉を超えた自然の迫力を、感じて味わってみてくださいね。
『たねがとぶ』

出展:福音館書店
作:甲斐 信枝
監修:森田 竜義
出版社:福音館書店
発行日: 1993年4月10日
値段: 900円+税
対象年齢:4歳から
『たねがとぶ』のあらすじ
花が咲いた後に、植物たちは実をつけます。
実のなかには種が入っています。
種たちは、どうやって旅に出るのでしょうか。
『たねがとぶ』のおすすめポイント
丁寧に描かれた植物の精緻な絵と、分かりやすい文章で、様々な植物の生き方が良く分かる絵本です。
種が弾ける瞬間を見たことはありますか?
種を飛ばしたり、弾けたり、そのまま地面にそっと置く植物もあり、大人にとっても新たに知ることがたくさんある作品ですよ。
草むらで植物の観察を続けてきた、作者の雑草への優しい目線を感じます。
『とうだいのひまわり』

出展:福音館書店
作:にいざか かずお
出版社:福音館書店
発行日: 1981年8月1日
対象年齢:3~4歳から
『とうだいのひまわり』のあらすじ
ひろみちゃんは灯台に住んでいる女の子。
ある日、ひろみちゃんは袋と手紙の付いた風船が落ちているのを見つけます。
袋にはひまわりの種が入っていました。
『とうだいのひまわり』のおすすめポイント
種を植えてひまわりを育て、また種を取って風船に付けて飛ばすまで。
ひまわりの成長と共に、情熱を持ってひまわりを育てるひろみちゃんの成長にも感動を覚えます。
風船に付けた種と手紙。
見知らぬ人とのやり取りがこんな風に広がっていくのは素敵ですね。
種の絵本おすすめ人気作品【5~6歳児向け】

どんな風にして種から芽が出るのかな。
身近なところにはどんな種があるのかな。
知れば知るほど面白い『種』について、5~6歳の興味に応えてくれる絵本を紹介します。
『たねそだててみよう』

出展:福音館書店
作:ヘレン・J・ジョルダン
絵:ロレッタ・クルピンスキ
訳:さとう よういちろう
出版社:福音館書店
発行日: 2009年1月25日
値段: 1,300円+税
対象年齢:5~6歳から
『たねそだててみよう』のあらすじ
種を育てて、観察してみましょう。
種はどのように芽を出して、成長していくのでしょうか?
『たねそだててみよう』のおすすめポイント
土の中の種が芽を出していく様子を、数日置きに種を土から出して観察している絵本です。
土の中の様子はなかなか見ることができないので、とても興味深く学ぶことができますよ。
実際にどんぐりなどを植えてみて観察するのも良い学習になりますね。
読み聞かせだけでなく、小学生の夏休みの宿題などに、芽を出す実験をしてみるのはいかがでしょうか。
『みどりいろのたね』

出展:福音館書店
作:たかどの ほうこ
絵:太田 大八
出版社:福音館書店
発行日: 1988年4月15日
値段: 1,200円+税
対象年齢:4~5歳から
『みどりいろのたね』のあらすじ
まあちゃんたちのクラスで、畑に種をまくことになりました。
まあちゃんは種と一緒に、なめていた飴を土に埋めてしまいます。
土の中で種と飴がけんかを始めて…。
『みどりいろのたね』のおすすめポイント
土の中で5粒の種と、飴のやり取りがとても楽しいです。
最後に実ったものは読んでのお楽しみ。
こんなことがあったらいいなと思えるようなお話ですよ。
96ページあり児童書に分類されている作品ですが、絵が多く文字は少な目のため、楽しく最後まで読めたという声がたくさんあります。
子どものひとり読みデビューにも適していますよ。
『ぼくはたねーたびをするたねのはなし』

出展:Amazon.com
作:甲斐 信枝
監修:森田 竜義
出版社:福音館書店
発行日: 2009年9月1日
値段: 900円+税
対象年齢:4~5歳から
『ぼくはたねーたびをするたねのはなし』のあらすじ
「ぼくたちも旅をするんだ」。
植物の種たちが、運ばれて芽を出すための工夫を語ります。
『ぼくはたねーたびをするたねのはなし』のおすすめポイント
ちくちくした『おなもみ』をはじめ、植物が遠くまで種を運んでもらうためにどのような工夫をしているかが、種の言葉で語られています。
秋になると子どもや犬の散歩のときに、たくさん種がくっついて取るのが大変だった経験はありませんか。
人間にとっては少しやっかいな状況も、植物にとっては自然界を生き抜く知恵だったのですね。
秋の野山で見かける植物がたくさん紹介されているので、この絵本を持って観察に出かけるのも良い学びになりますよ。
『ちいさいタネ』

出展:Amazon.com
作:エリック・カール
訳:ゆあさ ふみえ
出版社:偕成社
発行日: 1990年12月1日
値段: 1,400円+税
対象年齢:5~6歳から
『ちいさいタネ』のあらすじ
花の種が風に乗って、遠くへ運ばれていきます。
旅の途中で力尽きていく種たち。
いちばん小さい種は大きな花を咲かせます。
『ちいさいタネ』のおすすめポイント
エリック・カールは『はらぺこあおむし』など、命の素晴らしさを伝える絵本をたくさん遺しました。
種たちが風に乗って旅を始めますが、食べられたり踏まれたりして、無事に子孫を残せるのはほんの少しだけ。
自然の厳しさを伝える表現は子ども向けの絵本ではめずらしいですが、これもひとつの自然の姿なのです。
あきらめずに旅を続けた小さな種は、大きな花を咲かせます。
その鮮やかな色彩は、大人も子どもも見入ってしまうほど美しいですよ。
『たねのずかん』

出展:福音館書店
作:古矢 一穂
絵:高森 登志夫
出版社:福音館書店
発行日: 1990年4月25日
値段: 1,300円+税
対象年齢:5~6歳から
『たねのずかん』のあらすじ
遠くへ運ばれるために、様々な工夫をこらす種。
122種類もの種が精緻に描かれています。
『たねのずかん』のおすすめポイント
運ばれ方によって分類された種たちが精緻に描かれていて、大人でも思わず見入り、初めて知ることにワクワクするような絵本です。
種だけでなく、育つとどのような植物になるかが分かるようになっているので、見比べて学ぶのも楽しいですよ。
巻末についている索引と解説から種の形を調べることもでき、様々な学び方ができるのも魅力です。
種の絵本おすすめ人気作品【小学生以上向け】

誠実に生きることの大切さを教えてくれる『皇帝にもらった花のたね』。
地球上で人間は自然の力を借りて生きていると教えてくれる『りんたろうといのちの種』。
人間としての生き方を考えさせてくれる作品は、小学生以上の子どもたちにおすすめです。
『皇帝にもらった花のたね』

出展:Amazon.com
作:デミ
訳:武本 佳奈絵
出版社:徳間書店
発行日: 2009年4月1日
値段: 1,500円+税
対象年齢:5~6歳から
『皇帝にもらった花のたね』のあらすじ
むかしむかし、花を愛する皇帝がお世継ぎを探すため、国中の子どもたちに花の種を渡しました。
そして花を大切に育てて、一年後に見せに来るように言ったのです。
花を育てるのが上手な少年ピンも、大切に種をまきましたが、芽は一向に出てこないのでした。
『皇帝にもらった花のたね』のおすすめポイント
ふんわり優しく淡い色合いで描かれた自然が美しく、子どもたちの服装などは鮮やかに描かれ、絵がとても魅力的な絵本です。
芽を出ない鉢を持って皇帝に会いに行かなくてはならなかったピンは、勇気が必要だったでしょう。
どのように感じたか、ぜひ親子で話し合ってみたいですね。
ピンの父親は、自信を持って芽の出なかった鉢を持って行くように、ピンに言いました。
大人にとっては、親としての在り方も考えさせられますよ。
『たねのはなし』

出展:Amazon.com
作:ダイアナ・アストン
絵:シルビア・ロング
訳:千葉 茂樹
出版社:ほるぷ出版
発行日: 2008年3月1日
値段: 1,500円+税
対象年齢:5~6歳から
『たねのはなし』のあらすじ
ずっと眠っていてなかなか発芽しない種、海を渡って旅をする種…。
種には不思議がいっぱいです。
『たねのはなし』のおすすめポイント
ページいっぱいに描かれた種の絵が美しいこと!
「たねははずかしがりや」など、小学校の子どもにも分かりやすいよう少な目の文章で、ゆったりと種について語られています。
千年も芽を出さずに眠っていた種の話も出てきて、大人も子どもも思わずびっくり、思わず声を上げてしまうような種の不思議を、ぜひ親子で楽しんでください。
『りんたろうといのちの種』

企画・制作:椎葉村役場農林振興課
発行日: 2019年3月
対象年齢:5~6歳から
『りんたろうといのちの種』のあらすじ
お父さんの故郷である椎葉村にりんたろうは引越してきました。
五千年前から代々伝わるソバの種を守るための種蔵や、八百歳の神社の御神木。
椎葉村の人々は山の神様に見守られて暮らしてきたのです。
『りんたろうといのちの種』のおすすめポイント
山の神様に見守られた山の暮らしが描かれています。
ソバの種を植えるための焼畑のため、おじいさんが山の神様にお願いの言葉をかけ、蛇や蛙や虫たちが火に巻き込まれないように祈る姿がとても印象的。
人間が暮らしていくために自然の力を借りてきたこと、自然への感謝と共に生きていくことを教えてくれる絵本です。
『わたしたちのたねまき』

出展:のら書店
作:キャスリン・O・ガルブレイス
絵:ウェンディ・アンダスン・ハルパリン
訳:梨木 香歩
出版社:のら書店
発行日: 2017年10月5日
値段: 1,600円+税
対象年齢:小学校3年生から
『わたしたちのたねまき』のあらすじ
小さな庭に種をまいている親子は、毎年種をまいては野菜を収穫します。
でも、私たちはもっと大きな庭に種をまいてきたのです。
風が種を遠くへ運んだり、太陽が種を弾けさせたり、川も鳥も、みんな種まきに参加しているのです。
『わたしたちのたねまき』のおすすめポイント
写実的で風が吹いているのを感じられるような優しい絵で、地球を舞台にした種まきが語られています。
種を通して、自然の中で人や動物がつながっていることが感じられる絵本です。
訳は『西の魔女が死んだ』で有名な梨木香歩。
胸に響くあとがきはぜひ、読んでみてくださいね。
私たちは地球という大きな庭の小さな種、と思うと悩みも小さく思えて楽になれそうです。
未来の地球のため、地球上のつながりのことを考えるきっかけに、ぜひ親子で読んでみたい作品です。
種の絵本は幼児から小学生まで人気!選び方は?

種には植物の知恵と、命の不思議がたくさん詰まっています。
ぜひ幼児から小学生の子どもたちに読んで欲しい、『種』の絵本。
選び方のポイントをまとめてみました。
種の絵本の選び方① 種の不思議を楽しもう

形も大きさも様々な植物の種。
どの植物の種も子孫を残すために、実にうまく工夫をしているのです。
知らなかったことを知る喜びを親子で味わう時間は貴重なもの。
ぜひ種の不思議や機能の美しさを堪能してください。
種の絵本の選び方② 実験や観察を楽しもう

どんぐりやまつぼっくり、くっつきむしのおなもみなど、身近な公園や道の脇に、観察できる植物の種は意外とたくさんあります。
絵本を読んで興味を持ったら、ぜひ身近な植物の観察をしてみましょう。
もっと興味が沸けば、実際に種を植えてみて、自由研究してみても楽しいですよ。
自分で興味を持ったことの学びはどんどん深くなるもの。
学ぶ楽しさを知ると人生が豊かになります。
種の絵本の選び方③ 自然から学ぼう

今の世の中ではすぐに結果が出ることが良しとされる風潮がありますね。
ですが、種をまいても芽が出るまでは時間がかかるもの。
数日で芽が出る場合もあれば、何年も経って芽吹く場合もあり、それぞれに必要な時間があるのです。
自然や種の観察を通して、人間も自然の一部であることを感じることができれば、いたずらに焦る気持ちもなくなるかもしれません。
自然の厳しさや懐の深さから、学ぶことを大切にしたいですね。
【種の絵本まとめ】

『種』にまつわる絵本のおすすめを、年齢別に紹介してきました。
開いてみたい絵本は見つかりましたか?
今まで知らなかった種の特性を知ったり、自然について話し合ったり、『種』の絵本を通して親子で学ぶ時間をぜひ楽しんでください。
難しいことは抜きにして、ただ種という自然の贈りものの美しさを味わうだけでも、素晴らしい読書の時間になりますよ。
ぜひ読んでみたい絵本があれば、まずは図書館などで探して開いてみてくださいね。

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