春が近づくと、今年はいつ桜の花が咲くのかな、と楽しみになってきますね。
季節感あふれるさくらの絵本は、たくさん出版されています。
さくらの絵本を育児に取り入れてみたいけれど、どれを選んでいいかわからない……
そんな方向けに、今回は15冊のおすすめ作品をご紹介します。
美しいもの、楽しいもの、すこし切ないもの。
ぜひ、お気に入りの絵本を見つけて、手に取ってみてくださいね!
さくらの絵本は乳児から小学生まで大人気!子どもにはどんな効果が!?
美しい桜の花が子どもたちは大好きです。
さくらの絵本の精緻な絵を観察することで、自然の不思議さや、命を大切にする心が育まれていきます。
また子どもたちは楽しいお花見の絵本が大好き!
家族でのお花見が、より楽しみになりそうですね。
進級や入園・入学のワクワクとともに、卒園・卒業のさみしさもある春。
春に読む桜の本は、ひとつ大きくなったことを、子どもたちに実感させてくれます。
\春を題材にした絵本もおすすめ/

さくらの絵本人気おすすめランキング15選!
ここからは、さくらに関する絵本を15作品紹介します。
是非お気に入りの一冊を見つけてください。
1位 「ほわほわさくら」
作・ひがし なおこ
絵・きうち たつろう
出版社:くもん出版
発行日: 2010年2月1日
値段: 800円+税
対象年齢:乳幼児から
「ほわほわさくら」のあらすじ
空いっぱいに咲いた、桜の花。
子どもの手のひらに、花びらが舞い落ちてきました。
風に吹かれて、また舞い上がった花びらは、どこに飛んでいくのかな?
「ほわほわさくら」のおすすめポイント
「 ほわ ほわ ふわん 」と、まるで花びらが歌っているかのように、やさしい言葉が綴られています。
イラストもやさしく臨場感があり、満開の桜と舞い散る花びらの美しさを、存分に楽しめます。
春の空気感を味わいに、お散歩に出かけたくなる絵本です。
2位 「さくら」
作・長谷川 摂子
絵・矢間 芳子
出版社:福音館書店
発行日: 2010年2月10日
値段: 900円+税
対象年齢:4才から
「さくら」のあらすじ
お花見のとき以外の桜の木の姿を、知っていますか?
花が散って葉桜になり、葉の陰に小さなサクランボが実り始めて…。
一本の桜の木の一年が、丁寧に描かれていきます。
「さくら」のおすすめポイント
絵がとても精緻に描かれていて美しく、見ごたえがあります。
桜の木は春だけでなく、夏も秋も冬も、生命を営んでいることを思い出させてくれます。
桜の一年を通して、命の輝きが感じられ、読み聞かせる大人も感動する絵本ですよ。
3位 「さくらの谷」
作・富安 陽子
絵・松成 真理子
出版社:偕成社
発行日: 2020年2月7日
値段: 1,300円+税
対象年齢:5歳から
「さくらの谷」のあらすじ
まだ寒い3月、ひとりで林の中を歩いていた「わたし」は、あっと驚く光景に出会います。
谷が満開の桜でうめつくされ、鬼たちが花見をしてるのです。
花見に加わった「わたし」は、やがて鬼たちとかくれんぼをすることになりましたが…。
「さくらの谷」のおすすめポイント
幻想的な桜の谷が、美しく描かれています。
桜の谷はいつしか消えてしまいますが、もうこの世にいない大切な人たちの気配は消えません。
正と死がまじりあった不思議な体験が、温かな余韻を残します。
4位 「シドモアさんと百年の夢」
作・神尾 りさ
英訳・Laura Symborski
絵・西 由美子
発行日: 2018年9月30日
「シドモアさんと百年の夢」のあらすじ
エライザ・シドモアさんには、かつて日本で見た美しい桜並木を、アメリカにもつくりたいという夢がありました。
なかなか叶わなかった長年の夢に協力してくれる人が現れ、困難を経て、ついにワシントンDCに桜が咲く日がやってきます。
「シドモアさんと百年の夢」のおすすめポイント
シドモアさんの夢が実現していく過程が、丁寧に綴られていきます。
人と人とがつながり、困難を乗り越えて、やがて美しい桜並木が描かれるページでは感動がこみ上げます。
漢字にはルビが振られており、わかりやすい英訳も付いているので、英語または日本語を勉強中の方にもおすすめの絵本です。
5位 「くものすおやぶんとりものちょう」
作・秋山 あゆ子
出版社:福音館書店
発行日: 2005年10月15日
値段: 900円+税
対象年齢:4歳から
「くものすおやぶんとりものちょう」のあらすじ
虫の町のお菓子屋に、盗人からの予告状が届きました!
困ったアリたちは、蜘蛛の巣親分とぴょんきちに助けを求めます。
桜吹雪のなか、親分は姿の見えない盗賊を捕まえられるのでしょうか?
「くものすおやぶんとりものちょう」のおすすめポイント
月刊「こどものとも」で大人気となり、売り切れになった「くものすおやぶん」のハードカバー版です。
虫たちはもちろん、建物なども細かく描かれていて、絵をじっくり見るのが楽しいですよ。
時代劇風の親分の口調が面白く、読み聞かせる大人も楽しい絵本です。
6位 「きょうはたんじょうび」
作・中川 ひろたか
絵・村上 康成
出版社:童心社
発行日: 2017年1月16日
値段: 1,300円+税
対象年齢:3歳から
「きょうはたんじょうび」のあらすじ
ひと月に一枚ずつ、みんなは桜の木の写真を撮りました。
お誕生日は何回あった?と園長先生が聞きます。
そう、みんな1年でひとつだけ、大きくなるのです。
「きょうはたんじょうび」のおすすめポイント
桜の木を毎月観察しながら、子どもたちの1年が巡っていきます。
イラストも、園長先生の口調も、とても温かな絵本です。
いつの間にか子どもは大きくなっていくけれど、成長を大切に感じていきたいと、思わせてくれます。
7位 「さくらのもりのものがたり」
作・マオ アキラ
絵・ささめや ゆき
出版社:小学館
発行日: 1997年4月1日
値段: 1,300円+税
対象年齢:5〜6歳から
「さくらのもりのものがたり」のあらすじ
桜の木が1万本もある「さくらのもり」には、魔法使いが住んでいるといわれています。
この森の近くに住む5人の子どもたちの、不思議な体験が描かれていきます。
「さくらのもりのものがたり」のおすすめポイント
5人の子どもたちが困ると、さくらの森の精が助けてくれる、不思議なお話です。
桜の持つ妖しさが描かれていますが、不吉な感じではなく、読み終わった後に希望を感じさせる、心温まる絵本ですよ。
8位 「たろうのひっこし」
作・村山 桂子
絵・堀内 誠一
出版社:福音館書店
発行日: 1985年2月28日
値段: 900円+税
対象年齢:3歳から
「たろうのひっこし」のあらすじ
自分の部屋が欲しかったたろうは、お母さんからもらった赤いじゅうたんを広げ、部屋を作りました。
ネコのみーやのリクエストで、出窓の下に引っ越して、次はイヌのちろーが…。
たろうは仲間を増やしながら、次々と引っ越していきます。
「たろうのひっこし」のおすすめポイント
赤いじゅうたんを広げたところは、どこでも自分の部屋。
子どもはもちろん、秘密の基地を作った気持ちを思い出し、大人もワクワクします。
引っ越しの最後に、満開の桜の木の下でのパーティーはとても楽しそう!
桜が咲いてお花見するのが、待ち遠しくなる絵本です。
9位 「おばけの花見」
作・内田 麟太郎
絵・山本 孝
出版社:岩崎書店
発行日: 2008年4月3日
値段: 1,300円+税
対象年齢:5歳から
「おばけの花見」のあらすじ
「おばけ長屋」のお花見の日、どのおばけも朝からうきうきしています。
ろくろ首のねえさんが三味線をつまびき、宴もたけなわという時に、雷がごろごろ鳴り出して…。
おばけのお花見はどうなるのでしょうか?
「おばけの花見」のおすすめポイント
愛嬌のあるおばけたちは可愛らしく、おばけが怖い子どもたちにも楽しめます。
雷がお酒を飲みすぎて悪酔いしたり、ろくろ首ねえさんが色っぽかったり、親近感のあるおばけたちに大人も子どもも大笑いです。
10位 「さくらがさくと」
作・とうごう なりさ
出版社:福音館書店
発行日: 2020年2月05日
値段: 1,400円+税
対象年齢:5〜6歳から
「さくらがさくと」のあらすじ
桜が咲きはじめると、人々は満開を心待ちに日々を過ごします。
3月の半ばから4月の半ばまで、桜並木のドラマティックな変化と、人々の様子が描かれていきます。
「さくらがさくと」のおすすめポイント
日本人の誰もが大好きな桜。
横長の大きな画面いっぱいに、桜の木の変化が描き出され、その美しさを堪能できますよ。
心が浮き立つような一か月が丁寧に描かれ、毎年春になると開きたくなる絵本です。
11位 「おはなみ」
作・くすのき しげのり
絵・まるやま あやこ
出版社:あかね書房
発行日: 2014年3月1日
値段: 1,300円+税
対象年齢:幼児から
「おはなみ」のあらすじ
「サクラこうえん」の桜の木が満開になると、みんな桜の木の下で、お花見を楽しみます。
ある朝ハルトが公園に遊びに行くと、ミキとおばあちゃんがゴミを片付けていました。
「サクラも人を見ていると思う」というおばあちゃんの言葉に、ハルトも掃除を手伝い始めます。
「おはなみ」のおすすめポイント
お花見を楽しんでいる私たちを、桜の木は大きな心で見守ってくれています。
ゴミを置いて帰れば、きっと桜も悲しむはず。
道徳的なことを、子どもの豊かな感性を通して、改めて教えてくれる絵本です。
12位 「じいじのさくら山」
作・松成 真理子
出版社:白泉社
発行日: 2005年3月1日
値段: 1,300円+税
対象年齢:5歳から
「じいじのさくら山」のあらすじ
じいじは嬉しいことがあるたびに、山に桜の木を植えてきました。
ちびすけは、じいじと一緒にさくら山へ行くのが大好きです。
ところが、ある日じいじは病気になってしまいます。
「じいじのさくら山」のおすすめポイント
じいじの優しい顔からは人柄の良さがにじみ出ていて、ちびすけとの会話に胸が温まります。
じいじの病気を治してほしい、と、一人で山へ行くちびすけの姿。
見開きいっぱいに咲き誇る圧巻の桜に、涙なしでは読めないと評判の絵本です。
13位 「うさぎのくれたバレエシューズ」
作・安房 直子
絵・南塚 直子
出版社:小峰書店
発行日: 1989年10月1日
値段: 1,300円+税
対象年齢:小学校低学年から
「うさぎのくれたバレエシューズ」のあらすじ
バレエを習いはじめて5年経つのに、女の子は上手に踊ることができません。
お正月にも誕生日にも、女の子はうまく踊れるようにお願いしました。
するとある日、不思議な小包が届きます。
「うさぎのくれたバレエシューズ」のおすすめポイント
うっとりするような可愛い絵が、女の子に大人気の絵本です。
ママが小さいころ夢中になり、お子さんにプレゼントされることも。
桜の花吹雪と一緒に踊る、主人公の女の子の笑顔に、ふんわりと心が温かくなります。
14位 「はるじゃのばけつ」
作・白土 あつこ
出版社:ひさかたチャイルド
発行日: 2009年2月1日
値段: 1,200円+税
対象年齢:2歳から
「はるじゃのばけつ」のあらすじ
たっくんは一生懸命、バケツに桜の花びらを集めています。
そこへたぬきがやってきて、めだかを入れようと誘いますが…。
はるじゃのばけつとは、一体何なのでしょう?
「はるじゃのばけつ」のおすすめポイント
桜のピンクと草の緑、その色合いだけで楽しくなってくるようなイラストです。
「はるじゃのばけつ」が何なのかはなかなか明かされず、お話のなかにぐんぐん引き込まれて行きます。
たっくんのおじいちゃんへの思いに、じいんと心が温まる、春らしい絵本です。
15位 「こぶたのブルトン はるは おはなみ」
出展:Amazon.com 『こぶたのブルトン はるはおはなみ』
作・中川 ひろたか
絵・市居 みか
出版社:アリス館
発行日: 2006年3月1日
値段: 1,300円+税
対象年齢:4〜5歳から
「こぶたのブルトン はるは おはなみ」のあらすじ
ブルトンとアンドレがトランプをしているところに、「お花見に行こう」とタカサキさんが誘いに来ました。
高崎山はいろんな動物たちで大賑わい!
さて、どんな楽しいお花見になるのでしょうか?
「こぶたのブルトン はるは おはなみ」のおすすめポイント
子どもたちに大人気の「こぶたのブルトン」シリーズ、春の絵本です。
ぶたのブルトン・いたちのアンドレ・だるまのタカサキさんのやり取りがとても面白く、読む大人も楽しめます。
ページいっぱいに繰り広げられる楽しいお花見に、心がウキウキ。
お花見の楽しさが、はち切れそうに伝わってきます。
さくらの絵本を読むと、春がもっと楽しくなる!
桜の花は一年に一回だけ、自然からの美しい贈りものです。
ぜひ毎年開きたくなるさくらの絵本を見つけて、春を楽しんでくださいね!
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