つぶらな瞳が愛らしく、人気な動物の鹿。
そんな見た目のかわいらしさとは裏腹に、とてもしなやかで強い動物です。
ここでは、そんな鹿にまつわるおすすめの絵本を15選ご紹介します。
鹿の歯医者さんのユーモアあふれるお話から、鹿の生き方を通して命の尊さを感じられる作品までたくさんのお話がありますよ。
対象年齢別に、あらすじやおすすめのポイントまで解説しています。
是非絵本を通して、まだ知らない鹿の魅力に触れてみてくださいね。
鹿の絵本おすすめ人気作品【0、1、2歳児向け】
生まれたての小鹿は、生まれてすぐにぷるぷると震えながらも自分の足で立ち上がります。
その姿には、感動させられますね。
同じくらいまだ小さい0、1、2歳児向けの絵本をご紹介いたします。
『な~んだ?』
画像引用:Amazon.com
作:ヒド・ファン・ヘネヒテン
訳:竹内 要江
出版社:パイ・インターナショナル
発行日:2020/6
値段:1,050円+税
対象年齢:0~2歳から
『な~んだ?』のあらすじ
「はっぱが ついていない えだに にているもの、な~んだ?」
「きのこの かさに にているもの、な~んだ?」
「な~んだ?」のかけ声とともに仕掛けをめくると?
えだが鹿の角に、きのこのかさがてんとう虫の体に変身!
世界17か国語で翻訳されている、子どもの想像力が膨らむ繰り返し絵本です。
『な~んだ?』のおすすめポイント
小さい子どもたちが大好きな、繰り返してあそべる仕掛け絵本になっています。
いろんなものがたくさんの動物たちに変身していきます。
全く違う生き物に返信するしかけに、子どもたちも驚くこと間違いなしですよ。
「次はなんの生き物かな?」とお話しながら、親子で楽める作品。
どんな生き物になるのか、一緒に想像しながら、楽しんでみてくださいね。
『バンビ』
画像引用:Amazon.com
文・構成:斎藤 妙子
出版社:講談社
発行日:2017/5/30
値段:490円+税
対象年齢:2歳から
『バンビ』のあらすじ
森の王様の子どもとして生まれた、小鹿のバンビ。
甘えん坊でシャイなバンビでしたが、仲良しの友達と一緒にすくすく成長していきました。
しかし、ある日大好きなお母さんが人間に殺されてしまいます。
美しい森の世界と、バンビのたくましい成長を描いた感動ストーリーです。
『バンビ』のおすすめポイント
鹿のキャラクターと言われると、バンビを思い浮かべる人も多いですよね。
ディズニー映画としても知られる、不朽の名作です。
バンビやかわいらしい森の仲間たち、辛いことや悲しいことを乗り越え共に成長する姿には感動します。
命の大切さや自然の尊さを伝える絵本としてもおすすめで、大きくなっても長く楽しめる作品です。
『おとなに なったら…』
画像引用:Amazon.com
作・絵:いもと ようこ
出版社:至光社
発行日:2005
値段:1,300円+税
対象年齢:幼児から
『おとなに なったら…』のあらすじ
大人になって角がはえたら、花が咲いたりして?とどんどん楽しく想像する小鹿くん。
でもそのうちたいへんなことになってきて、最後はどうなっちゃうんでしょう?
『おとなに なったら…』のおすすめポイント
想像の中で、どんどんかわっていく小鹿くん。
大人になったらどうなるんだろう、というワクワクする想像は人間の子どもも同じですよね。
小鹿くんのまさかの想像にくすっと笑えて、次はどうなっていくのかワクワクしてしまいますよ。
子どもも一緒にどうなるか考えることで想像力を高めてくれる、愛らしい作品です。
鹿の絵本おすすめ人気作品【3、4歳児向け】
かっこいい鹿の角は、子どもたちにも大人気!
この年頃になると、物語にもしっかりと耳を傾けてくれますね。
なんでも興味をもってれる、3、4歳児におすすめの絵本をご紹介します。
『みつけてかぞえて どこどこどうぶつ るんるんもりのなか』
画像引用:Amazon.com
絵:ガレス・ルーカス
デザイン:ルース・ラッセル
文:カースティーン・ロブソン
訳:田坂 苑子
出版社:河出書房新社
発行日:2018/10/26
値段:1,200円+税
対象年齢:幼児から
『みつけてかぞえて どこどこどうぶつ るんるんもりのなか』のあらすじ
イギリス発の大人気絵さがし本シリーズ、今回はにぎやかな森の中が舞台です。
リスに鹿、キツネやハリネズミ。
かわいらしい動物たちを見つけたり数えたり、集中して遊べますよ。
『みつけてかぞえて どこどこどうぶつ るんるんもりのなか』のおすすめポイント
子どもと一緒に遊びながら楽しめる絵探し本です。
鹿だけではなく、盛りだくさんの動物たちが登場しますよ。
「どこどこ?」と親子一緒に楽しみながら、見つけたり数えたり。
すみずみまでじっくり見ることで、たくさんの発見があります。
森の中に住んでいるかわいい動物たちがたくさん登場するので、動物の名前を覚えるといいですね。
『きんいろのしか』
画像引用:Amazon.com
作:石井 桃子
絵:秋野 不矩
出版社:福音館書店
発行日:1968
値段:古本でのみ購入可
対象年齢:4歳から
『きんいろのしか』のあらすじ
むかしグリスタンとよばれたみなみのくにに、ひとりの王様がすんでいました。
この王様がよのなかでなによりも好きなのは金でした。
国中の金を集めても、それでもまだたりないのです。
王様は国中の金を御殿の蔵にあつめさせ、他の物たちはひとかけらの金もつかってはならないというおふれをだしていました。
『きんいろのしか』のおすすめポイント
バングラディシュの昔話で、美しい絵と深い物語性に引き込まれる名作です。
強欲な王様に命じられ、金色の鹿を探す主人公。
道中で様々な動物たちと出会い、助け助けられ思いやりの心が育ちます。
何かをしてもらったら、その恩返しをする。
そんな思いやりの心をもつことは大事なことだと、子どもに教えるのにふさわしい作品です。
『きんいろのつののしか』
画像引用:福音館書店
作:安藤 美紀夫
絵: 吉井 忠
出版社:福音館書店
発行日:1986/2
値段:古本でのみ購入可
対象年齢:4歳から
『きんいろのつののしか』のあらすじ
北の森に住むエゾシカの中に、一頭だけ金色の角を持つ鹿の“にさた”がいました。
にさたはその角の不思議な光で狼や鷲などを遠ざけ、鹿の群れを守っていましたが、仲間からは気味悪がられ嫌われていました。
ただ娘の鹿“うぱす”だけが、にさたの不思議な力を感じていました。
美しく厳しい自然のドラマです。
『きんいろのつののしか』のおすすめポイント
美しい金色の角をもつにさたですが、他と違うという理由で仲間たちに煙たがられています。
仲間はずれにされ、決して恵まれた環境ではないにさか。
それでも仲間を救おうとする、にさかの優しさや強さが印象的な作品です。
人と違うことは悪いことではないという倫理感や、にさたの思いやりの心が胸に響く感動的な作品です。
『シカのしろちゃん』
画像引用:Amazon.com
作:そえじま 良子
絵:岡田 よしたか
出版社:学研出版サイト
発行日:2014/9
値段:1,320円+税
対象年齢:3歳から
『シカのしろちゃん』のあらすじ
まんまるで真っ白なおでこの毛、変わった見た目のしろちゃんはいつも仲間はずれにされていました。
でも大丈夫、大好きな家族が一緒だから。
ところが、しろちゃんを悲しい別れがおそいます。
一生懸命生きた鹿のしろちゃんの、親子の絆と命の尊さを伝える実話。
『シカのしろちゃん』のおすすめポイント
鹿のしろちゃんの、悲しさを乗り越えて懸命に生きる姿に勇気をもらえます。
鹿たちが暮らす自然界は厳しい世界。
小さな小鹿がその環境で家族を亡くし、仲間外れにされても一生懸命生き抜く姿に大人から子どもまで感動してしまいます。
切ない部分もありますが、命のつながりや生きていることの尊さを考えることのできる作品です。
『もりの100かいだてのいえ』
画像引用:Amazon.com
作:いわい としお
出版社:偕成社
発行日:2021/5/1
値段:1,200円+税
対象年齢:3歳から
『もりの100かいだてのいえ』のあらすじ
大人気『100かいだてのいえ』シリーズ第5弾。
今回の舞台は森の中。
森のちかくにすんでいるオトちゃんが、お気に入りのハープを練習しているとどこからか不思議なおとがきこえてきました。
大きな木の中にある森の100かいだてのいえにくらすのは、いったいどんな生きものたちでしょう。
『もりの100かいだてのいえ』のおすすめポイント
もりの100かいだてのいえには、鹿だけではなくたくさんの動物が登場します。
1階のぼるごとに違う動物たちがでてくるので、読んでいるだけでたくさんの動物たちを覚えることができます。
みんなが楽器の練習をしている姿が、とてもかわいらしいですよ。
「次はどんな動物に会えるかな?」とワクワクしながら読み進められる、見ごたえ抜群の作品ですよ。
鹿の絵本おすすめ人気作品【5、6歳児向け】
たくさんの動物の名前も覚えてきて、「なぜ?」「どうして?」とたくさんの疑問を持ち始める年齢ですね。
物語のメッセージ性もしっかりくみ取ってくれる、5、6歳児向けの作品をご紹介します。
『鹿よ おれの兄弟よ』
画像引用:Amazon.com
作:神沢 利子
絵:G・D・パヴリーシン
出版社:福音館図書館
発行日:2004/1/29
値段:1,700円+税
対象年齢:5、6歳から
『鹿よ おれの兄弟よ』のあらすじ
人間・自然・動物の関係をみごとに描いた大作。
小舟をこぐ猟師は、川をのぼって鹿猟に出かけます。
猟師は、牝鹿に耳を舐められていた幼い頃の甘い思い出にひたります。
父さんも祖父さんもここで鹿を獲った、母さんも祖母さんも焚火を囲んで笑っていた。
けれど今は、あちらとこちらの別の世で暮らしているのです。
『鹿よ おれの兄弟よ』のおすすめポイント
シベリアの猟師の、自然界での暮らしの厳しさを描いた作品です。
自然と共に生き、自然の恵みを頂きながら生きることの尊さを気づかせてくれる作品です。
毎日当たり前に食べている食材には、こうして命を頂いている過程があることを子どもたちに教えるきっかけにもなるお話です。
食育にもなり大人でも引き込まれ、考えさせられる素晴らしい作品ですよ。
『シカのはいしゃさん』
画像引用:福音館書店
作:宮島 千夏
出版社:福音館書店
発行日:2019/6/1
値段:408円
対象年齢:5、6歳から
『シカのはいしゃさん』のあらすじ
チンパンジーのちょちょまるくんは、幼稚園のみんなとシカ先生の歯医者さんに歯磨き練習にやってきました。
ちょちょまるくんは、ぐらぐらの前歯が虫歯かもしれないと不安でいっぱい。
乳歯の生え替わりのお話です。
『シカのはいしゃさん』のおすすめポイント
ちょうど歯の生え変わりの年齢で、興味がでてくる子どもにはぴったりの作品です。
ちょちょまるくんの歯医者へのちょっと怖いという気持ちも、子どもたちが共感してくれるポイントですね。
動物によって歯の形や本数が違うこともお話に含まれていて、いろんな角度から楽しめますよ。
自分の歯とはどんなところが違うのかな?と比較しながら読むのも楽しいです。
『シカになったシバ』
画像引用:Amazon.com
文:藤原 理加
絵:中山 玲佳
出版社:ポプラ社
発行日:2014/9/1
値段:1,600円+税
対象年齢:6歳から
『シカになったシバ』のあらすじ
少年シバは旅の途中、ぶきみな声のぬしに息をふきかけられてシカに姿をかえられてしまいます。
そして鳥やマナティたち、様々な動物に出会っていくのです。
『シカになったシバ』のおすすめポイント
人間である主人公が、鹿になってたくさんの動物との出会いを経験します。
動物を助けたり、助けられたり。
動物の気持ちを理解しようとする、優しく楽観的な主人公が印象的です。
人間が鹿になってしまう、というファンタジーな世界観にどんどん引き込まれてしまいますよ。
この先どうなるのかワクワクしながら読み進められる楽しい作品です。
『こじかのつよし』
画像引用:Amazon.com
作:西山 登志雄
絵:みねむら かつこ
出版社:福音館書店
発行日:1980/6/1
値段:古本でのみ購入可
対象年齢:5、6歳から
『こじかのつよし』のあらすじ
開園準備中の動物園にやってきた鹿の中に、生まれたばかりの子鹿がいました。
“つよし”と名付けられた弱々しい子鹿。
園長さんの一家と飼育員たちは、毛布にくるんで暖めたりミルクを飲ませたり親身になって育てます。
元気に大きくなったつよしは、やがてシカの群れにもどされることに。
実話をもとに動物園の園長さんが書いたお話です。
『こじかのつよし』のおすすめポイント
つよしを懸命に育てた人々の温かさと、自然界の厳しさをリアルに感じられます。
実話をもとにしたお話なので、切なくもあり励まされるような気持ちにもなる作品です。
小鹿のつよしの生きるためのひたむきさに胸を打たれ、園長さんや飼育員さんの温かさが伝わってきます。
つよしの立派になった姿に、強く生きることの大切さが感じられる一作です。
鹿の絵本おすすめ人気作品【小学生以上向け】
小学生にもなると、生き物の生態にも興味を持ちはじめますね。
より一層物語も楽しめるようになる、小学生以上向けの作品をご紹介します。
『しかしか』
画像引用:Amazon.com
文:山田 マチ
絵:岡本 よしろう
出版社:小学館
発行日:2020/4/17
値段:1,300円+税
対象年齢:小学校低学年から
『しかしか』のあらすじ
鹿の歯医者さん“しかしか”は大いそがし。
ぐらぐらぐらぐら、歯がぬけそうでぬけない。
前歯が生えかわりそうなぼくに声をかけてきたのは、動物の歯医者さんをやっている鹿だった。
『しかしか』のおすすめポイント
ぐらぐらして抜けない歯にやきもきする気持ちが、伝わってくるようです。
いろんな動物たちの歯の治療をする手伝いをすることになった主人公。
ダジャレを交えながらくすっと笑えるお話で、子どもたちも楽しく読み進めることができる作品。
動物たちの歯の多様性や大切さを、ユーモアを交えながら教えてくれるお話です。
『【新装版】科学のアルバム シカのくらし』
画像引用:Amazon.com
作: 増田 戻樹
出版社:あかね書房
発行日:1980/1
値段:1,500円+税
対象年齢:小学校低学年から
『【新装版】科学のアルバム シカのくらし』のあらすじ
宮城県の金華山島にすむニホンジカ。
孤島に鹿がすんでいるために生じる植物の変化など、環境とのかかわりをしらべます。
『【新装版】科学のアルバム シカのくらし』のおすすめポイント
鹿の生態について、様々な角度から説明がされている作品です。
鹿について興味を持ってくれた子どもには、ぴったりの作品ですね。
どんな暮らしをしているのか、何を食べて生きているのかなどたくさんの情報を学ぶことができます。
鹿の生態について詳しく学びたい場合ももちろんですが、実際に鹿を目にする機会があった際にも是非お供にしたい一冊です。
『鹿踊りのはじまり』
画像引用:Amazon.com
作:宮沢 賢治
絵:ミロコ マチコ
出版社: 三起商行(ミキハウス)
発行日:2018/10
値段:1,500円+税
対象年齢:小学校低学年から
『鹿踊りのはじまり』のあらすじ
白い炎のように輝くすすき野原で、嘉十は自分の耳を疑いました。
それは、聞こえるはずのない鹿のことばが聞こえてきたからです!
自然と人との交信が、東北の言葉とともにユーモラスに神々しく語られます。
『鹿踊りのはじまり』のおすすめポイント
宮沢賢治が愛した、岩手県や宮城県の伝統舞踊の鹿踊りのお話。
ユーモアがきいた作品で、独特な方言の言い回しが子どもも興味深く耳を傾けてくれます。
内容自体は難しい内容ではないので、読み聞かせをすればどんな年齢でも楽しんでくれますよ。
鹿たちが踊りだす様子は一緒に踊りたくなるような躍動感があり、実際の鹿踊りを見てみたくなります。
鹿の絵本は乳児から小学生まで人気!選び方は?
鹿の絵本にはたくさんのストーリの作品がありましたね。
ここでは実際に子どもと鹿の絵本を選ぶときに、おすすめな選び方をご紹介します。
鹿の絵本の選び方①気に入った鹿の絵の絵本
鹿の絵本の表紙は、かわいらしい鹿が描かれているものが多いです。
愛らしい見た目が特徴の鹿は、子どもにも大人気です。
実際に子どもが気に入った鹿の絵本を読み進めるうちに、鹿についてもっと興味をもってくれますよ。
鹿の絵本の選び方②ストーリが気にいった絵本
鹿を題材にした絵本には、ストーリー性が深いものが多いです。
自然界で暮らす動物なので、自然の厳しさや命の大切さを伝えるもの。
かわいらしくユーモア性の高いものなど。
子どもが興味をもってくれそうな内容のものを選びましょう。
鹿の絵本の選び方③鹿の生態を学べる絵本
もし、もっと鹿のことが詳しく知りたくなったら、鹿の生態を詳しく解説している作品を選ぶと良いでしょう。
実際に鹿を目にする機会があると、絵本の情報と比較しながら楽しむことができますよ。
自然や動物に、興味をもってくれるきっかけにもなりますね。
【鹿の絵本まとめ】鹿についてもっと知りたくなる
いかがでしたか?
鹿の絵本は、ストーリーに富んだ作品がとても多いです。
自然の中で生きる動物について知ることは、自然や環境について触れることにもつながります。
鹿への興味をきっかけに、環境を大切にすることや命の大切さをなど倫理観を学ぶこともできますね。
自然に興味をもつことは、きっと子供たちに良い影響を与えてくれますよ。
親子で楽しめる作品もたくさんある鹿の絵本、是非読んでみてくださいね。
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