「おもちゃ屋さん」
なんて素敵な響きでしょう。
子どもの大好きなおもちゃが、所狭しと並べられていて、カラフルで夢があって素晴らしい場所、おもちゃ屋さん。
小さいころの夢が「おもちゃ屋さんになる」だったひとも多いのではないでしょうか。
今回は、そんなおもちゃ屋さんの絵本を年齢別に15作ご紹介します。
あらすじやおすすめポイントもぜひ参考にしてくださいね。
おもちゃ屋さんの絵本おすすめ人気作品【0歳児向け】
いろいろなものが、よく見えるようになって、おもちゃに興味をもちはじめたあかちゃんには、こんな絵本はいかがでしょうか。
わかりやすいおもちゃの絵や、くりかえす言葉の、あかちゃんにも楽しめる絵本です。
『0さいのおもちゃ』
画像引用:ポプラ社公式サイト
出版社:ポプラ社
発行日:2000年11月
値段:350円+税
対象年齢:0~2歳
『0さいのおもちゃ』のあらすじ
0歳のあかちゃんが楽しめるおもちゃを絵本の中で紹介します。
おもちゃはあかちゃんの身近にあるもの。
絵本の中で、自分の身近な存在と出会うことが出来ます。
はっきりした絵があかちゃんにもわかりやすく、自分のおもちゃと同じものが出てくると目を輝かせて喜びます。
『0さいのおもちゃ』のおすすめポイント
絵本を読みながら「このおもちゃはおうちにあるね。同じだね」という会話をするのも楽しいですね。
絵本の中のおもちゃと、実際のおもちゃを結びつけるという高度な思考が、楽しみながら自然に出来ます。
しっかりした紙質の丈夫な絵本なので、あかちゃんがなめたりかじったりしても大丈夫。
安心して預けられます。
『がたんごとんがたんごとん』
画像引用:Amazon.co.jp
出版社:福音館書店
発行日:1987年6月
値段:800円+税
対象年齢:0歳から
『がたんごとん がたんごとん』のあらすじ
真面目そうな黒い機関車がはしっていくと「のせてくださーい」と声を掛けられます。
乗ってきたのはミルクの哺乳瓶。
あかちゃんになじみのあるものを次々とのせて、機関車はすすんで行きます。
そして、たどりつくのは……。
『がたんごとん がたんごとん』のおすすめポイント
「がたんごとん がたんごとん」「のせてくださーい」が何度も繰り返されて、あかちゃんでもその言葉の繰り返しを覚えて、楽しんでみることが出来ます。
「がたんごとんがたんごとん」を「……たん……とん」、「のせてくださーい」を「……さーい」と語尾だけ覚えて一緒に言うのも、この年齢ならではのかわいい姿です。
あかちゃんに気に入られ過ぎて、何度も読むことになるかもしれませんね。
おもちゃ屋さんの絵本おすすめ人気作品【1、2歳児向け】
おもちゃと仲良しになってきた1、2歳児には、おもちゃがいなくなってしまったり、自分がおもちゃになったりするお話をおすすめします。
大好きなおもちゃの絵本を親子で楽しむことで、本好きの子どもになってくれるといいですね。
『おもちゃのかくれんぼ』
画像引用:Amazon.co.jp
作者:桑原 伸之
出版社:あすなろ書房
発行日:2009年7月
値段:950円+税
対象年齢:幼児
『おもちゃのかくれんぼ』のあらすじ
わたしの大事なおもちゃがみんなかくれちゃった!
「どこにいるの?」
ひとつひとつ名前を呼びながら、大事なおもちゃを探していきます。
子どもは何かを探すのが大好き!
読むたびに、真剣におもちゃ探しを楽しめます。
『おもちゃのかくれんぼ』のおすすめポイント
絵がカラフルではっきりしているので、楽しみながら絵の中からおもちゃを探し出せます。
どこかなどこかな……あ!あった!
集中力や観察力が、身に付きますね。
桑原伸之の絵は、飄々としていて味があってかわいらしく、なにかを語りかけてくるようにも感じられます。
大人も楽しめる絵本です。
『2さいのおもちゃ』
画像引用:ポプラ社公式サイト
出版社:ポプラ社
発行日:2000年11月
値段:350円+税
対象年齢:0~2歳
『2さいのおもちゃ』のあらすじ
2歳の子が楽しめるおもちゃを絵本で紹介。
『0さいのおもちゃ』のシリーズの絵本です。
1ページにひとつずつ、おもちゃがドーンと描いてあります。
インパクトがあるので、子どもの興味をしっかりつかむことが出来ます。
『2さいのおもちゃ』のおすすめポイント
木琴、ままごと、パトカーなど、2歳前後の子どもの好きなおもちゃがたくさん出てきて、楽しんで見られます。
2才になると、おもちゃについて話せることも増えてくるので、親子の会話のきっかけにもなる絵本です。
厚手で丈夫な絵本で、子どもが気に入って繰り返し読んでも破れたりしないので安心です。
『いちにちおもちゃ』
画像引用:Amazon.co.jp
出版社:PHP研究所
発行日:2013年5月
値段:1400円+税
対象年齢:幼児
『いちにちおもちゃ』のあらすじ
「おもちゃって、たのしそうだな。よし、いちにちおもちゃになってみよう」
そんな思い付きでクレヨンになったり、こまになったりするボク。
でも、意外とおもちゃって大変で……。
大変な目に合うボクを、笑ったり、気の毒がったりしながら、一緒に変身した気持ちになって楽しめます。
『いちにちおもちゃ』のおすすめポイント
自由な発想がこの絵本の一番の魅力。
ユーモア満点のイラストと、はげしい擬音に親子で笑ってしまいそう。
自分がおもちゃになってみることで、ものを大切にする心も育んでくれます。
帯にもある「お片付けが苦手なお子様に」。
おもちゃを大切にすることで、お片付けにも積極的に取り組めるといいですね。
おもちゃ屋さんの絵本おすすめ人気作品【3、4歳児向け】
ストーリーが楽しめるようになった3、4歳児には、登場人物が協力するお話や、仕掛けがある絵本をおすすめします。
迷路を楽しんだり、キラキラ光る画面にうっとりしたり、楽しみ方はいろいろです。
『トーマスとおもちゃ屋さん』
画像引用:Amazon.co.jp
出版社:ポプラ社
発行日:2011年8月
値段:600円+税
対象年齢:3、4、5歳
『トーマスとおもちゃ屋さん』のあらすじ
トーマスたちが働くソドー島に新しくおもちゃ屋さんができることになりました。
大好きなおもちゃ屋さんの開店に、子どもたちは大喜び。
ところが開店当日、クランキーが線路に荷物を落としたことで、おもちゃを運ぶはずのヘンリーが動けなくなってしまいました。
さあ大変!
『トーマスとおもちゃ屋さん』のおすすめポイント
仲間のピンチにはみんなで協力して助け合う、という友情のお話。
みんなで知恵を出し合って、子どもたちが開店を楽しみにしているおもちゃ屋さんに、おもちゃが運べないというピンチに対応していきます。
子どもたちを喜ばせるために、必死に働くトーマスたちに心を打たれます。
『おさるのジョージ おもちゃやさんへいく』
画像引用:Amazon.co.jp
出版社:岩波書店
発行日:2003年10月
値段:900円+税
対象年齢:幼児
『おさるのジョージ おもちゃやさんへいく』のあらすじ
新しくオープンしたおもちゃ屋さんには、おもしろそうなおもちゃがいっぱい!
子どもたちもジョージも大興奮して、つぎつぎと手に取って遊びます。
高いところにあるおもちゃは、身軽なジョージがみんなに取ってあげて大活躍です。
楽しそうな子どもとジョージが印象的です。
『おさるのジョージ おもちゃやさんへいく』のおすすめポイント
イタズラ大好きなおさるのジョージ。
失敗してしまうことが多いですが、この絵本では失敗の心配はありません。
ジョージの身軽さやノリの良さが最大限に活かされて、大活躍します。
新オープンのおもちゃ屋さんに大はしゃぎのジョージや子どもたち。
読んでいる子どもたちも、同じ気持ちになって、楽しめる絵本です。
『おもちゃの迷路』
画像引用:Amazon.co.jp
出版社:PHP研究所
発行日:2017年8月
値段:1300円+税
対象年齢:幼児から
『おもちゃの迷路』のあらすじ
今日はお城のお祭りの日。
みんなお祭りが楽しみで、ずっとワクワクして待っていました。
ところが、お祭りを盛り上げるのに欠かせない音楽隊が、どこかに行ってしまいました。
音楽隊なしのお祭りなんて、考えられません!
お祭りに間に合うように、音楽隊を探しに行きましょう。
『おもちゃの迷路』のおすすめポイント
大ロングセラー学べて遊べる「迷路」シリーズの一冊。
どのページにもカラフルでかわいいおもちゃが画面いっぱいに広がっています。
音楽隊を探しながら、他の面白いものも、色々見つけてしまいます。
丁寧に描きこまれているので、読むたびに新しい発見があります。
子どもも大人も、時間を忘れてじっくり見入ってしまう面白さです。
『おばけのおもちゃばこ』
画像引用:Amazon.co.jp
出版社:福音館書店
発行日:2009年8月
値段:1100円+税
対象年齢:2、3歳から
『おばけのおもちゃばこ』のあらすじ
屋根裏部屋のおもちゃ箱を片付けようとしたパコームくんは、クモに取り囲まれてしまいます。
そこへ、おもちゃの国のプリンセスがやってきて、クモを金色に変えてくれます。
金色のクモたちは、うっとりするほどキレイ。
金色のクモが出す、金色のクモの糸で縄跳びや綱渡りなど、2人で楽しく遊んでいると……。
『おばけのおもちゃばこ』のおすすめポイント
黒い画面にキラキラのクモとクモの糸。
とてもキレイで夢がある絵本です。
クモの苦手な子どもも大人も、こんなキレイな絵本なら抵抗なく楽しめます。
黒い画面に書かれたものの美しさに気づいて、絵画表現の幅が広がるかもしれませんね。
おもちゃ屋さんの絵本おすすめ人気作品【5、6歳児向け】
5、6歳児には、おもちゃを考えたり、直したり、遊び方を工夫したり、おもちゃと協力したり……とおもちゃとさまざまな関わり方をする絵本をご紹介します。
自分のおもちゃを見直すきっかけになるかもしれませんね。
『もりのおもちゃ屋さん』
画像引用:Amazon.co.jp
出版社:偕成社
発行日:1983年10月
値段:1000円+税
対象年齢:5歳から
『もりのおもちゃ屋さん』のあらすじ
森のおもちゃ屋さんのたぬきさんは、みんなにおもちゃのアイデアを募集しました。
みんな知恵をふりしぼって、一生懸命みんなに楽しんでもらえるおもちゃを考えます。
みんなのアイデアをもとに、おもちゃにするのはたぬきさん。
森一番の、楽しいおもちゃを作ったのは、だれでしょう。
『もりのおもちゃ屋さん』のおすすめポイント
それぞれのおもちゃのアイデアも、それを実現するたぬきのおもちゃやさんもすごい!
楽しそうなおもちゃのアイデアばかりで、本当に遊んでみたくなります。
たぬきさんのおもちゃもさすがです。
おもちゃを考えて作る……と言う、新しい視点でのストーリーも新鮮ですね。
『たのしいおもちゃ屋さん』
画像引用:Amazon.co.jp
出版社:鈴木出版
発行日:2010年3月
値段:1500円+税
対象年齢:幼児から
『たのしいおもちゃ屋さん』のあらすじ
かざぐるまを「お花のゆびわ」に、けん玉は「アイス剣」に大変身。
昔のおもちゃを上手にリニューアルして今の子どもたちに楽しんでもらえるように変えていく、魔法のような絵本です。
大人にとっては懐かしいおもちゃが、子どもにとっては無限の可能性を持っていることに気づかせてくれます。
『たのしいおもちゃ屋さん』のおすすめポイント
おもちゃを工夫して違う楽しみ方を見つけていく……というのは、5、6歳児にならないと難しいかもしれませんね。
自然物で遊ぶ絵本はあっても、おもちゃで従来の遊び方と違う遊び方をするという観点の絵本は、本当に斬新です。
昔懐かしいおもちゃの、新たな魅力に気づかせてくれる絵本です。
『おもちゃびょういん』
画像引用:福音館書店
出版社:福音館書店
発行日:2011年2月
値段:300円+税
対象年齢:5、6歳から
『おもちゃびょういん』のあらすじ
ひでくんのおもちゃのロボットが、パトカーとぶつかって動かなくなってしまいました。
ひでくんには直せません。
お父さんでも直せません。
そこで、壊れたおもちゃをなおしてくれるくれる、おもちゃの病院に行って、おもちゃドクターに直してもらうことにしました。
『おもちゃびょういん』のおすすめポイント
動かなくなってしまったロボットのおもちゃ。
まずはお父さんが直そうとして、つぎはおもちゃの病院へ。
すぐに直らなければ入院して直す(次回開催までのお預かり)……という丁寧さ。
おきにいりのおもちゃの修理の過程を通して、物を大切にする心が芽生えます。
実際に地域で開かれている、おもちゃびょういんに出掛けてみるのも素敵ですね。
『それいけ!おもちゃだいさくせん』
画像引用:Amazon.co.jp
出版社:徳間書店
発行日:2008年2月
値段:1400円+税
対象年齢:5歳から
『それいけ!おもちゃだいさくせん』のあらすじ
もうすぐ完成する、しょうちゃんのジグソーパズル。
ところが最後のピースが見つかりません。
どこを探しても見つからなくて、しょうちゃんは困ってしまいます。
そこで、しょうちゃんは仲良しだったおもちゃたちとともに、ピースを探す冒険に出掛けることにしました。。
『それいけ!おもちゃだいさくせん』のおすすめポイント
今ではジグソーパズルに夢中のしょうちゃんが、かつての親友だったおもちゃたちとともに冒険する姿に、こころを打たれます。
お兄さんになったしょうちゃん。
おもちゃとの楽しい日々は、もう終わりかけているけれど……。
成長していくしょうちゃんのピンチに、忘れられていたおもちゃたちが協力する姿が感動的です。
おもちゃ屋さんの絵本おすすめ人気作品【小学生以上向け】
絵本を自分で楽しめるようになった小学生には、夢のあるお話をご紹介します。
少し前まで大好きだったおもちゃやおもちゃ屋さんの話なら、すらすら楽しんでよめてしまいそうですね。
『おもちゃ屋へいったトムテ』
画像引用:Amazon.co.jp
出版社:福音館書店
発行日:1998年10月
値段:1200円+税
対象年齢:小学生
『おもちゃ屋へいったトムテ』のあらすじ
町のおもちゃ屋に人形として売られてしまったトムテ(こびと)のヌッセ。
ショーウインドーでは人形のふりをしていますが、うっかりあくびをしたところを子どもに見つかってしまいます。
孤独だった子どもが、トムテと出会い友情を深めます。
そして、いろいろな人の手助けによって、トムテが無事家に帰るまでのお話です。
『おもちゃ屋へいったトムテ』のおすすめポイント
クリスマスらしい、愛とあたたかさのある作品。
「人のいい、少し年のいったむすめさん」と言う、妙齢の女性の表現が秀逸で、おもいやりを感じます。
北欧の妖精・こびとのトムテも、少年も、カラスも、みんながやさしい絵本。
登場人物が、それぞれを思いあって行動する姿が愛おしく、読んでいて幸せな気持ちになります。
『まほうつかいのおもちゃやさん』
画像引用:Amazon.co.jp
作者:岡野薫子・若松雪江
出版社:ポプラ社
発行日:1998年11月
値段:980円+税
対象年齢:小3、4
『まほうつかいのおもちゃやさん』のあらすじ
ハンカチおじさんがやっている、うさぎ村のおもちゃ屋さんには魔法のおもちゃがいっぱい。
不思議な魔法のおもちゃたちは、どれもこれも、とても素敵で目移りしちゃう。
これがいいかな……あっちも面白そう……。
でも中には、ちょっと怖いものもあって……どきどき。
『まほうつかいのおもちゃやさん』のおすすめポイント
魔法のおもちゃを売っている『まほうつかいのおもちゃやさん』なんて、子どもたちにとって夢のような話ですね。
字が多めのしっかりした本ですが、2色刷りの美しい挿絵もたくさんあるので、読みやすいです。
おもちゃ屋さんのことだけではなく、心情もはっきり書かれていて、小学生が楽しんで読みながら、読解力が身に付きます。
おもちゃ屋さんの絵本は乳児から小学生まで人気!選び方は?
子どもたちの憧れ、おもちゃ屋さんの絵本。
子どもたちのお気に入りになって、ずっと大切に出来るような絵本を選びましょう。
選び方のポイントはこちらです。
おもちゃ屋さんの絵本の選び方①物を大切にする心が育まれる本を選ぶ
おもちゃも、他のものも、ふんだんにある時代だからこそ、物を大切にする心が大事です。
そのことを教えてくれる絵本を選びましょう。
おもちゃ屋さんの絵本の選び方②夢のある作品を選ぶ
おもちゃと、おもちゃやさんは、ふたつとも子どもたちの大好きなもの。
楽しめる、夢のある絵本を選びましょう。
おもちゃ屋さんの絵本の選び方③丁寧に描かれている絵本を選ぶ
子どもは大人以上に、絵本のすみずみまでよくみています。
細部まで丁寧に描かれ、見返すたびに新たな発見がある絵本を選びましょう。
【おもちゃ屋さんの絵本まとめ】
子どもたちが大好きな「おもちゃ屋さんの絵本」をご紹介しました。
どれも子どもたちが喜んでくれそうな絵本ばかりです。
いま大好きなおもちゃも、少し前までなかよしだったおもちゃも、絵本を通して、大切にするようになるかもしれませんね。
物の豊かさと、心の豊かさは違うもの。
おもちゃ屋さんのたくさんのおもちゃの中から、お気に入りの一つを探すように、この記事の中から、ずっと楽しめる一冊をぜひ見つけてください。
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