子どもの遊びの定番といえばお絵描き。
お絵かきが大好きな子どももいれば、あまり好きではない子どももいます。
大人だって上手に描けないから好きではないという人もいますよね。
でも他の人のお絵かきに注目してみるってしたことあるでしょうか?
ふだんなにげなくしていたお絵描きも、見方を変えると新たな発見がたくさんあります。
お絵かきが得意か不得意かではなく、まずは子どもに「おえかきは楽しい!」と思ってもらえるような絵本を15冊ご紹介します。
あまりお絵かきをしたがらない子どもにも、お絵かきをはじめる導入の絵本になると思いますよ。
お絵かきの絵本おすすめ人気作品【1・2歳児向け】
お絵かきの絵本は種類も豊富で、絵のジャンルもいろいろあります。
まずは、1・2歳児向けのおすすめ絵本を紹介していきます。
『ぼくのくれよん』
画像引用:Amazon
出版社:講談社
発行日:1993/4
値段:1400円+税
対象年齢:2歳から
『ぼくのくれよん』のあらすじ
ぞうのくれよんはとっても大きい。
ぞうが青いくれよんでびゅーびゅーかくと、かえるは池だと思ってとびこみました。
こんどは赤いくれよんでびゅーびゅーかくと、動物たちは火事だと思って逃げ出しました。
ぞうは次になにを描くのでしょう?
『ぼくのくれよん』のおすすめポイント
発想が豊かで、子どもの想像力がふくらむ絵本です。
絵もお話もとてもわかりやすく、それでいてなんだかおもしろいので、読み聞かせにもぴったり。
こんな大きなクレヨンで、ぞうのようにびゅーびゅーっとお絵かきしてみたいな……とついクレヨンを手に取りたくなります。
お絵かきの絵本おすすめ人気作品【3・4歳児向け】
3・4歳児向けのお絵かきの絵本は数多く出版されているので、特に迷ってしまいます。
厳選してご紹介していきますね。
『おえかきブック』
画像引用:Amazon
出版社:コクヨ
発行日:2007/10
値段:2590円+税
対象年齢:4歳頃から
『おえかきブック』のあらすじ
「じぶんのかおってどんなかお?」
「すきなたべものなーんだ?」
読むだけでなく、子ども自身も絵をかきこんで思い出に残すことができる絵本。
子どもが書き込むたびに、世界に一つだけの絵本が完成していきます。
『おえかきブック』のおすすめポイント
専用ボックスに、こだわりの8色の色鉛筆がセットになっていてすぐに描き始めることができます。
男の子にも女の子にも喜ばれるのでプレゼントにしても。
子どもの”おえかき”はなかなか残してないこともあるため、きれいな1冊の絵本として思い出にできるのがいいですね。
『はじめてのおえかきえほん』
画像引用:Amazon
出版社:パイインターナショナル
発行日:2016/1
値段:1400円+税
対象年齢:3・4歳から
『はじめてのおえかきえほん』のあらすじ
絵を描くのは、子どもにとって意外に難しいものです。
友達のかおやごはん、動物、お空にあるもの……。
この絵本では、なぞったりまねしたりしながら、かんたんにかわいく描けるようなステップになっています。
『はじめてのおえかきえほん』のおすすめポイント
お絵かきが苦手な子どもも、絵を描くのが楽しくなる絵本です。
スムーズに描けるよう、シンプルな線だけで描けるものなど、すぐに始められるものばかり。
いつの間にか上手に描けるようになっている、お絵かきの絵本です。
『おえかきブックSingle子どもが描く思い出絵本』
画像引用:Amazon
出版社:コクヨ
発行日:2014/6/1
値段:1200円+税
対象年齢:4歳頃から
『おえかきブックSingle子どもが描く思い出絵本』のあらすじ
自分で絵を描いたり、色を塗ったりして絵本を完成させていくメモリアルブックです。
ねずみくんについていくと、雨が降ってきたり、動物や虫たちに出会ったり。
好きなページから開いて、ねずみくんと一緒に冒険しながら楽しくお絵かきをしていきます。
子どもは何を感じ、どんな絵本が出来上がっていくのでしょうか。
『おえかきブックSingle子どもが描く思い出絵本』のおすすめポイント
真っ白な紙ではなく、いろいろなヒントが描かれているので、お絵かきの苦手な子どもでも楽しめます。
また、子どもだけでなくお父さんお母さんが書くページもあり、子どもと一緒に作り上げるのも思い出に。
描いた後は大切にしまっておいても、おじいちゃんおばあちゃんへのプレゼントとしてもおすすめです。
『おえかきしりとり』
画像引用:Amazon
出版社:講談社
発行日:2014/7
値段:1400円+税
対象年齢:4歳から
『おえかきしりとり』のあらすじ
絵だけでしりとりをしていく”おえかきしりとり”を絵本にした一冊。
『しりとり』→『リンゴ』→『ゴリラ』→『らっぱ』……とシンプルにスタート。
おや?お相撲さんがスキップしてる絵は『すもう』?『スキップ』?
だんだんと難しくなっていき、ひっかけや、絵が合体したり……ラストにはびっくりするような展開が待っています。
『おえかきしりとり』のおすすめポイント
ジャンルの違う有名な絵本作家が4人で作り上げた、豪華で珍しい絵本です。
イラストを楽しみながら、言葉をたくさん覚えることもできるので、小さい子どもも楽しめます。
そして、もちろんただのしりとりで終わらない見どころがたくさんあり、大人も笑えるおもしろさ。
家族や友達と一緒に推理しながら読み進めるのも、とても盛り上がる絵本です。
『ばななせんせいとおえかき』
画像引用:Amazon
出版社:童心社
発行日:2015/10/20
値段:1100円+税
対象年齢:3歳から
『ばななせんせいとおえかき』のあらすじ
つちのこえんのほしぐみの子どもたち、お絵かきのじかんです。
大きな紙に絵の具で、ぐるぐる、べたべた。
いつの間にか紙からはみ出し、壁や床や体にもお絵かき。
それを見ても「あーあ」なんて思わないのが、ばななせんせい。
体を洗って、部屋に戻ってきた子どもたちはびっくり!
『ばななせんせいとおえかき』のおすすめポイント
人気のばななせんせいシリーズ。
かわいい野菜の園児たちとばななせんせいが、楽しそうにお絵かきしているのが絵本から伝わってきます。
ちょうど幼稚園生の子どもには園の様子など、共感しながら読めるのも楽しいです。
大きな心で温かく、大胆なばななせんせいの姿が、ユーモラスに描かれている作品です。
『くろくんたちとおえかきえんそく』
画像引用:Amazon
出版社:童心社
発行日:2015/11/10
値段:1150円+税
対象年齢:3歳から
『くろくんたちとおえかきえんそく』のあらすじ
きょうはたのしみにしていたえんそくのひ。
くろくんたちは遊園地にでかけます。
絵本に色をぬったり、おえかきをしてあなただけの絵本をつくりましょう。
ゴーカートや観覧車にジェットコースター!
記念写真も撮って、くれよんたちの楽しいえんそくの絵本が完成していきます。
『くろくんたちとおえかきえんそく』のおすすめポイント
人気シリーズ『くれよんのくろくん』の一冊。
絵本に色をぬったり、顔を描いたりして子供がオリジナルの絵本を完成させていく、新しいタイプの絵本です。
中表紙の作者のところは、”なかやみわと(子どもの名前)・さく”と名前が書けるようになっている、子どもにはうれしい気づかいも。
本物のクレヨンがセットになったおえかきセットもあるので、絵本を読みながらすぐに描き始められておすすめです。
『おえかき美術館』
画像引用:Amazon
出版社:コクヨ
発行日:2013/7/11
値段:1300円+税
対象年齢:4歳頃から
『おえかき美術館』のあらすじ
ケースから出すと、じゃばらに広がる美術館の壁。
ここはきみの美術館!
かいたり、はったり楽しんで、世界中でただひとつのすてきな美術館をつくってね!
ステキな装飾がされたキャンバスは、形も大きさもいろいろ。
表のページは昼間の美術館、裏のページは夜の美術館という設定で、絵を演出してくれています。
『おえかき美術館』のおすすめポイント
子どもの好きなように絵を描いたり、色を塗って作った一冊を、アルバムのように思い出として残せる絵本。
ぬりえや絵を描くヒント、ステッカーもたくさんついているため、子どもも迷わず描き始められます。
持ち運べる小さめサイズなので、お出かけの時に持っていくのもおすすめ。
お絵かきの好きな子どもへのプレゼントにも喜ばれます。
『えをかくかくかく』
画像引用:Amazon
出版社:偕成社
発行日:2014/2/4
値段:1400円+税
対象年齢:3・4歳から
『えをかくかくかく』のあらすじ
ぼくはえをかく。
とってもあおいうまだ。
もっともっとかく。
きみがいちばんぴったりだと思う色で、さあ、絵をかこう!
『えをかくかくかく』のおすすめポイント
『はらぺこあおむし』で有名なエリック・カールのなんとも美しいパワーのある絵の絵本。
赤いワニ・緑のライオン・水玉のロバ・黒いしろくま……
「間違った色なんてない」「絵は自由でいいんだ」という思いが伝わってくるようで、どのページにも勢いがあります。
あとがきではエリック・カールの絵の原点にも触れられています。
『まほうのえのぐ』
画像引用:Amazon
出版社:福音館書店
発行日:1997/8/15
値段:900円+税
対象年齢:3歳から
『まほうのえのぐ』のあらすじ
よしみはいつもお兄ちゃんのように、絵の具をつかって絵を描きたいと思っていました。
ある日念願のお兄ちゃんから借りた絵の具で、よしみはお絵かきをしますがなかなかうまく描けません。
すると、へびが絵の具をくわえて逃げて行ってしまいました。
追いかけて森に行くと、そこでは森の動物たちがよしみの絵の具で絵を描いていました。
『まほうのえのぐ』のおすすめポイント
よしみの絵の具へのあこがれの気持ちや、ワクワクが伝わり、読み終える頃には絵が描きたくなってきます。
森の動物たちの描く絵もとても個性的で、動物たちから見る世界観に触れたような気持ちに。
やさしいイラストと心温まるストーリーで、大人も子どもも楽しめる一冊です。
『おおきなおおきなおいも』
画像引用:Amazon
出版社:福音館書店
発行日:1972/10
値段:1200円+税
対象年齢:4歳から
『おおきなおおきなおいも』のあらすじ
青空幼稚園の子どもたちが楽しみにしていた芋ほり遠足は、雨で延期に。
残念がる子どもたちに先生が、お芋はたくさんねるとどんどん大きくなるお話をすると、子どもたちの想像がふくらみます。
子どもたちは大きな紙をつなぎ合わせ、おおきなおおきなお芋の絵を描いていきます。
『おおきなおおきなおいも』のおすすめポイント
がっかりしていたはずの子どもたちが、大きなお芋のお絵かきで生き生きとしてくる様子が印象的です。
長く読み継がれている理由に納得の作品。
子どもの想像力やおもしろい発想は、読んでいると幸せにしてくれます。
リズミカルで、言いたくなるようなセリフは、読み聞かせにも人気の絵本です。
お絵かきの絵本おすすめ人気作品【5・6歳児向け】
次は5・6歳児向けのお絵かきの絵本を紹介していきます。
だんだんと、ストーリーにもメッセージ性が出てくるところにも注目です。
『てん』
画像引用:Amazon
出版社:あすなろ書房
発行日:2004/1
値段:1300円+税
対象年齢:幼児〜小学校低学年
『てん』のあらすじ
お絵かきなんて大嫌いなワシテ。
ワシテのまっ白な紙を見て先生はにっこり
「なにかしるしをつけてみて」
ワシテがマーカーで紙に押しつけた”てん”の絵を先生は額に入れて飾った。
そこからワシテはいろんなてんをかきまくった。
『てん』のおすすめポイント
水彩絵の具と紅茶で描かれた、きれいないろどりの絵と心に響くフレーズ。
ステキな先生のふるまいに、大人も子どもへの”言葉がけ”や”接し方”を改めて考える、いいきっかけになります。
子どもはもちろん、子どもと関わる全ての人に手に取ってほしい絵本。
とくに自信をなくしている子どもには、深く寄り添ってくれるやさしい絵本です。
『えんぴつとケシゴム』
画像引用:Amazon
絵:ヘルマン・ブランコ 訳:高畑正幸
出版社:KADOKAWA
発行日:2020/3/13
値段:1400円+税
対象年齢:5・6歳から
『えんぴつとケシゴム』のあらすじ
えんぴつはいつもひとりでえをかいていました。
やあ!なにしてるの?
そこへケシゴムがやってきて、えんぴつが描いたビルの絵を減らし……
みて!そらがみえるようになったよ!
でもえんぴつはそれがきにいりません。
かくのが大好きなえんぴつと、けすのが大好きなケシゴムが”えんぴつケシゴム”になるまでの物語。
『えんぴつとケシゴム』のおすすめポイント
えんぴつの上にケシゴムがついている、誰でも知っている文房具の誕生の実話をもとにしたお話です。
線を書き足すだけでなく、ケシゴムは間違いを消すだけでなく、ケシゴムをつかって描くという視点と発想。
スタイリッシュな絵とキャラクターがおもしろく、大人も楽しめます。
えんぴつとケシゴムが親友になるまでのお話で、入学前の子どもにおすすめの絵本です。
『こんにちは!わたしのえ』
画像引用:Amazon
出版社:ほるぷ出版
発行日:2020/7/20
値段:1400円+税
対象年齢:3〜5歳
『こんにちは!わたしのえ』のあらすじ
おもいきってぐっちょん!
まっ白の紙に筆をおろす ずういいいいいい
ぽたぽた ぱらぱら ちらかして
どんぺたん どんぺたん
あー、おもしろかった
『こんにちは!わたしのえ』のおすすめポイント
女の子の表情は生き生きとしていて、大胆に描くその姿は、絵を描くことは自由で楽しいことだと体感できる絵本。
読んでいるとなんとも気持ちがよく、絵が描きたくてうずうずしてきます。
音やリズムもおもしろいので、読み聞かせにもぴったりの絵本です。
お絵かきの絵本おすすめ人気作品【小学生以上向け】
最後に小学生以上向けのお絵かきの絵本をご紹介します。
『すき好きノート』
画像引用:Amazon
出版社:アリス館
発行日:2012/10
値段:1300円+税
対象年齢:幼児〜小学生
『すき好きノート』のあらすじ
左からひらくと子どもの『すきノート』
右からひらくと大人の『好きノート』
好きなものや好きなことを、好きなように描き込んで世界に1冊の絵本を作っていきます。
子どものページには25個の3行詩が書かれ、大人のページには25個のエッセイがあり、絵に彩りを添えてくれます。
『すき好きノート』のおすすめポイント
親子、兄弟、孫……大好きな人と一緒に作り上げるのが楽しい絵本。
子どもと一緒にだけでなく、大人の旅や趣味の思い出の残し方としてもすてきですね。
使い方は人それぞれなので、自分の使い方を見つけてみるのも楽しいです。
お絵かきの絵本は乳児から小学生まで人気!選び方は?
ここからは、お気に入りのお絵かきの絵本に出会うための、選び方をご紹介します。
ぜひ参考に気になる絵本を見つけてみてください。
お絵かきの絵本の選び方①子どもが絵をかきこめるもの
お絵かきの絵本には、お話を読むだけでなく、子どもがかきこんで絵本を作り上げていくものがあります。
ふだんなら絵本にお絵描きなんてしたらダメなはず。
だけど、その特別な絵本に子どもも夢中でお絵かきをしていきます。
また、できあがった絵本はそのまま思い出として残せるので、世界に一つのすてきな一冊は家族の宝物になるでしょう。
お絵かきの絵本の選び方②読み終えるとなにか描いてみたくなるもの
お絵かきの絵本は、絵が魅力的に描かれているものが多くあります。
その絵の迫力や色、文のリズムで自分でも描いてみたい!と思わせてくれる。
そういう、気持ちが動かされる絵本はすてきな出会いです。
そしてそんな気持ちが生まれてきたら、ぜひ思いのままに絵を描いてみましょう。
いつもとは違う絵が描けるかもしれませんよ。
お絵かきの絵本の選び方③お気に入りの絵があるもの
個性的な絵・美しい絵・かわいい絵・かっこいい絵……。
子どもにもお気に入りの絵はあり、大きな創作意欲を与えてくれます。
子どもの頃に出会ったお気に入りの絵に影響を受けて、絵本作家となった作家もいます。
気に入った絵の絵本は、子どもの心に長く残り、お絵かきにひらめきや自由を教えてくれるでしょう。
【お絵かきの絵本まとめ】お絵かきの大好きな子も苦手な子も夢中!
おすすめのお絵かきの絵本を、厳選して紹介させていただきました。
どれもなにか描いてみたくなるものばかりですよね。
そしてお絵かきは、もっと自由で楽しいんだと感じさせてくれる絵本ばかりでした。
うまく描くことではなく、楽しんで描いた絵が、なにより心に響くものだと子どもにも伝わっていってほしいです。
絵本を読み終えた後は、ぜひ子どもと一緒にお絵かきを楽しんでくださいね。
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