今回は、日本絵本賞の歴代受賞作品を15冊ご紹介します。
日本絵本賞は、公益社団法人全国学校図書館協議会と毎日新聞社によって1995年度につくられた賞です。
創設の目的は「絵本芸術の普及、絵本読書の振興、絵本出版の発展に寄与する」ことです。
賞の種類には、「日本絵本賞大賞」「日本絵本賞」「日本絵本賞翻訳絵本賞」があります。
また過去には、投票で選出される「日本絵本賞読者賞(山田養蜂場賞)」がありました。
たくさん絵本の中から、自分で選ぶのは大変ですよね。
そんなときは、受賞作品から選ぶのがおすすめです。
効率よく、素晴らしい作品を見つけることができますよ。
ぜひ、参考にしてみてください。
第26回/2021年 日本絵本賞受賞作品

ここから、第26回/2021年の日本絵本賞受賞作品を3つご紹介していきます。
2020年1月から12月の間、日本で出版された絵本が対象です。
なお、大賞は該当作品がありませんでした。
日本絵本賞『こどもたちはまっている』

出典:amazon.co.jp
作者:荒井良二
出版社:亜紀書房
発行日:2020年6月3日
値段:1,600円+税
『こどもたちはまっている』のあらすじ
こどもたちはまっています。
船が通るのを、貨物列車がくるのを、ねこがでてくるのを。
いろいろなものをまっています。
子どもたちが見ている、日常の1コマです。
繰り返される日常の中で、みんないつもなにかをまっています。
『こどもたちはまっている』のおすすめポイント
淡い優しい色使いの絵。
繰り返される心地よい言葉。
何気ない日常でも、見方を変えれば幸せを見つけることができる。
そんな風に思える、不思議な絵本です。
純粋に何かを待っている子どもの姿が、愛おしくてたまりません。
子どもたちの目線で語られているので、子どもは親しみやすいでしょう。
大人も新鮮な気持ちになれると同時に、忘れている大切なことに気付かせてくれる1冊です。
日本絵本賞『ぼくがふえをふいたら』

出典:amazon.co.jp
作者:阿部海太
出版社:岩波書店
発行日:2020年11月19日
値段:1,700円+税
『ぼくがふえをふいたら』のあらすじ
音がテーマになっている絵本です。
楽器の音は、自然の音と似ています。
ぼくの笛の音は、風の音。
丸太をたたく音は、雨の落ちる音。
ぼくが吹く笛の音は、眠っていたものたちを呼び起こします。
音が鳴りやんでも、からだをながれる音が聞こえ続けます。
『ぼくがふえをふいたら』のおすすめポイント
ひとめ見ただけで心を惹きつけられる表紙が、印象的です。
音を文字で読みながら、絵をじっくり味わえます。
言葉の響きがどれも美しく心地よい絵本です。
目には見えない音楽が生まれる瞬間が、色鮮やかに表現されています。
音と静寂、相反する2つを同時に感じられる不思議な1冊です。
日本絵本賞『このかみなあに?:トイレットペーパーのはなし』

出典:amazon.co.jp
作者:谷内つねお
出版社:福音館書店
発行日:2020年11月15
値段:1,500円+税
対象年齢:3歳~
『このかみなあに?:トイレットペーパーのはなし』のあらすじ
トイレットペーパーの長さは?
伸ばして、みんなで持ってみましょう。
トイレットペーパーはどれくらい水を吸収できるの?
ペットボトルの水を吸い込ませてみましょう。
そのほか薄さや強度、柔らかさなどトイレットペーパーの特徴について実験を交えて説明します。
『このかみなあに?:トイレットペーパーのはなし』のおすすめポイント
さまざまな視点からトイレットペーパーについて知ることができます。
文字や数字での説明だけではなく、分かりやすく説明してくれています。
実験の様子を見ることができるので、子どもは夢中になること間違いなしです。
誰かに話したくなる知識ばかり。
親子で一緒に楽しめる絵本です。
第25回/2020年 日本絵本賞受賞作品

ここから、第25回/2020年の日本絵本賞受賞作品を3つご紹介していきます。
2018年10月~2019年12月の間、日本で出版された絵本が対象です。
日本絵本賞大賞『くろいの』

出典:amazon.co.jp
作者:田中清代
出版社:偕成社
発行日:2018年10月11日
値段:1,400円+税
対象年齢:3歳~
『くろいの』のあらすじ
主人公の女の子は、ある日くろいいきものと出会います。
なぜか、その「くろいの」は、女の子にしか見えていないようです。
ある日、思い切って女の子は「くろいの」に声をかけます。
すると、「くろいの」はとことこ歩き出しました。
女の子は「くろいの」のあとをついていきます。
一体どこに行くのでしょうか。
『くろいの』のおすすめポイント
読み終わったあともワクワクが続く絵本です。
女の子と「くろいの」との様子に、心が温かくなります。
子どもだけでなく大人も一緒に物語に入り込むことができます。
他の人には見えていないものと女の子の冒険を通して、子どもの発想力を刺激する1冊です。
日本絵本賞『金の鳥:ブルガリアのむかしばなし』

出典:amazon.co.jp
文: 八百板洋子
絵:さかたきよこ
出版社:BL出版
発行日:2018年12月20日
値段:1,600円+税
『金の鳥:ブルガリアのむかしばなし』のあらすじ
王様と3人の王子が住んでいるお城には、金のりんごがなる木がありました。
ある日、その金のりんごが全て無くなっていました。
3人の王子は、金のりんごをとった金の鳥を探すよう命じられます。
無事見つけることができるのでしょうか。
『金の鳥:ブルガリアのむかしばなし』のおすすめポイント
ブルガリアで語り継がれてきた、幻想的なお話です。
海外のむかしばなしに触れることが、子どもの視野を広げることに繋がります。
色鮮やかで美しい絵が魅力的な1冊です。
失敗しながらも困難を乗り越えていく末っ子王子の姿に、胸打たれます。
日本絵本賞『なまえのないねこ』

出典:amazon.co.jp
絵:町田尚子
出版社:小峰書店
発行日:2019年4月25日
値段:1,500円+税
対象年齢:5、6歳~
『なまえのないねこ』のあらすじ
街にいるねこにはみんな名前があります。
例えば、レオ。
ライオンという意味のレオ。
他にも、げんたやちびなど。
だけど、ぼくには名前がありません。
誰にも名前をつけてもらったことがないのです。
ぼくは自分で名前を考え始めます。
『なまえのないねこ』のおすすめポイント
真っすぐこちらを見つめている表紙のねこ。
まるで写真のように本物そっくりな表情が、ねこの寂しさを際立たせているかのようです。
名前を一生懸命探したからこそ気付けたたいせつなもの。
ねこがほんとうに欲しかったものに気付けた瞬間、心がほぐれたような感覚になります。
切なくて温かい絵本です。
第24回/2019年 日本絵本賞受賞作品

ここから、第24回/2019年の日本絵本賞受賞作品を3つご紹介していきます。
2017年10月~2018年9月の間、日本で出版された絵本が対象です。
日本絵本賞大賞『もぐらはすごい』

出典:amazon.co.jp
著:アヤ井アキコ
監修:川田伸一郎
出版社:アリス館
発行日:2018年5月18日値段:1,500円+税
対象年齢:4歳~
『もぐらはすごい』のあらすじ
謎だらけのもぐらの暮らし。
普段は見ることができない土の中を覗いてみましょう。
もぐらのからだは小さいけれど、住んでいるおうちはとっても大きいのです。
ではどうやって、掘っているのでしょうか。
もぐらの生態を楽しく分かりやすく学んでいきます。
『もぐらはすごい』のおすすめポイント
もぐらの特徴について詳しく描かれています。
大人でも驚くような新しい知識がたくさん得られますよ。
動物好きな子どもにはたまりません。
普段見ることのできない世界を学べる1冊です。
お散歩に行ったとき、地面の下の様子を想像して楽しくなります。
日本絵本賞『たぬきの花よめ道中』

出典:amazon.co.jp
著:最上一平
絵:町田 尚子
出版社:岩崎書店
発行日:2018年3月31日
値段:1,600円+税
対象年齢:小学校低学年~
『たぬきの花よめ道中』のあらすじ
山の中に住んでいるたぬきのお姉さんが、ニンゲンの大都会の中のたぬき村へお嫁にいきます。
ニンゲンに化けてみんなで都会へ出発。
電車やレストラン、ビル、見るものすべてが初めて。
妹たぬきは心配して、お姉さんたぬきにどうしてそんなところに嫁ぐのかを尋ねます。
『たぬきの花よめ道中』のおすすめポイント
都会に出てきたたぬきの姿が可愛らしく、自然と笑顔になれる絵本です。
繊細なタッチの絵が心地よく感じられます。
上京したことがある人なら、共感できるはずです。
人間にとっては便利な都会でも、たぬきにとっては不便な田舎。
たぬきの目線から語られる内容が、大変興味深いです。
日本絵本賞『大根はエライ』

出典:amazon.co.jp
出版社:福音館書店
発行日:2018年1月15日
値段:1,300円+税
対象年齢:小学校中学年~
『大根はエライ』のあらすじ
大きな根っこ、だから大根。
そのままでも、火を通しても、おいしく食べられる魅力たっぷりの野菜です。
大根はメインとしてだけでなく、脇役としても素晴らしい働きをしてくれます。
色々な料理に使われ、たくさんの人に食べてもらえているのに、どこか控えめ。
そんな大根のすごさに迫ります。
『大根はエライ』のおすすめポイント
大根を使った料理から、大根と付く言葉まで幅広く学べる絵本。
確かに、大根はいろんな料理に使われているのにどこか控えめですよね。
意外と知らないことばかりで、大人が読んでも勉強になります。
何気なく食べているもののありがたさを子どもに伝えてくれる1冊です。
第23回/2018年 日本絵本賞受賞作品

ここから、第23回/2018年の日本絵本賞受賞作品を3つご紹介していきます。
2016年10月~2017年9月の間、日本で出版された絵本が対象です。
日本絵本賞大賞『わくせいキャベジ動物図鑑』

出典:amazon.co.jp
作者:tupera tupera
出版社:アリス館
発行日:2016年11月22日
値段:1,500円+税
対象年齢:5歳~
『わくせいキャベジ動物図鑑』のあらすじ
地球から遠く離れたところにある、わくせいキャベジ。
キャベツのように黄緑色に輝くわくせいキャベジには、珍しい動物がたくさん住んでいます。
ネビやサツマイモグラ、ハクサイなど。
動物たちの生態や特徴を説明していきます。
『わくせいキャベジ動物図鑑』のおすすめポイント
絵本を読んだあと、わくせいキャベジにすむ動物を考えるページもあります。
子どもの想像力を伸ばすことができます。
親子で一緒に楽しめる絵本です。
野菜嫌いな子どもも、こんな可愛らしい姿を見せられたら野菜に対する見方も変わってくるでしょう。
日本絵本賞『ドームがたり』

出典:amazon.co.jp
絵: スズキ コージ
出版社:玉川大学出版部
発行日: 2017年3月20日
値段:1,600円+税
『ドームがたり』のあらすじ
広島にある「ドーム」。
「ドーム」の視点から、物語は語られます。
「ドーム」は役割とともに名前を変えてきたのです。
もともとは広島の物産品を並べたり、資料を閲覧したりする場所でした。
人が楽しく集まっていた場所が、どのように変わっていったのでしょうか。
ずっと同じ場所にいた「ドーム」が、戦争について伝えます。
『ドームがたり』のおすすめポイント
力強い、迫力のある絵。
動かずにずっと同じ場所にいるからこその視点に、胸が締め付けられます。
「ドーム」が何を見て、何を感じたのか。
戦争について、平和について考えさせられる絵本です。
さらに、現代社会における問題についても言及しています。
子どもが考える力を養う絵本としておすすめです。
日本絵本賞読者賞(山田養蜂場賞)『しんごうきピコリ』
出典:amazon.co.jp
作者:ザ・キャビンカンパニー
出版社:あかね書房
発行日:2017年4月14日
値段:1,300円+税
対象年齢:幼児~
『しんごうきピコリ』のあらすじ
パトカーと一緒に信号機について学んでいきます。
信号機の色が変わると、車はどうするかな?
青は進め、黄は注意、赤は止まれですよね。
すると、信号機は見たことのない色、ピンクやきみどりに変化します。
どんな指示なのでしょうか。
『しんごうきピコリ』のおすすめポイント
本物の信号機とはちょっと違うところもありますが、初めて信号機のルールを覚えるときにぴったりの1冊。
たくさん乗り物が登場するので、乗り物好きの子どもにおすすめです。
この絵本では、信号は3色以外にも存在しています。
自由な発想を楽しめる絵本です。
第22回/2017年 日本絵本賞受賞作品

ここからは、第22回/2017年の日本絵本賞受賞作品を3つご紹介していきます。
2015年10月~2016年9月の間、日本で出版された絵本が対象です。
日本絵本賞大賞『きょうはそらにまるいつき』

出典:amazon.co.jp
作者:荒井良二
出版社:偕成社
発行日:2016年9月9日
値段:1,400円+税
対象年齢:3歳~
『きょうはそらにまるいつき』のあらすじ
きょうはそらにまるいつき。
女の子も男の子も、くまもねこもみんな月を見上げます。
別々のところにいても、みんなのことを見守っている月。
それぞれの暮らしの中で、月は変わらず夜空に浮かびあがります。
みんなのよるに、それぞれのよるに、ごほうびのようなおつきさま。
『きょうはそらにまるいつき』のおすすめポイント
心を落ち着かせてくれる優しく柔らかい言葉が並べられています。
慌ただしい日々に、深呼吸するきっかけを与えてくれる絵本です。
遠く離れた場所にいても、見ている月は同じ。
夜、月を見上げて、なんだか温かい気持ちになれますよ。
日本絵本賞読者賞(山田養蜂場賞)『どうぶつドドド』

出典:amazon.co.jp
作者:矢野アケミ
出版社:鈴木出版
発行日:2015年11月12日
値段:1,200円+税
対象年齢:2、3歳~
『どうぶつドドド』のあらすじ
動物をどんどん並べていきます。
ねずみやうさぎ、あらいぐまなど小さい順から規則正しく。
並べ終わったら、一番はじにいるねずみをちょん!
ドドドと、並べられた動物はどんどん倒れていきます。
でも途中で止まってしまいました。
最後の動物までちゃんと倒れるのでしょうか。
『どうぶつドドド』のおすすめポイント
動物を並べるときの音がそれぞれ違います。
すべてが動物にぴったりの音で、思わずなるほどと言ってしまうものばかり。
言葉の楽しさを味わうことができる1冊。
最後のページの愉快なしかけに、心が弾みます。
まだ言葉が分からない子どもでも楽しめる絵本です。
日本絵本賞『イモリくんヤモリくん』

出典:amazon.co.jp
作者:松岡たつひで
出版社:岩崎書店
発行日:2016年1月31日
値段:1,600円+税
対象年齢:小学校低学年~
『イモリくんヤモリくん』のあらすじ
池の中で暮らしているイモリくん。
こわいこともあるけれど、イモリくんは池が大好きです。
ある日、男の子に見つかり捕まってしまいます。
男の子の家の水槽にいれられたイモリくん。
そこへ、ヤモリくんが助けにやってきました。
イモリくんは無事に池に帰ることができるのでしょうか。
『イモリくんヤモリくん』のおすすめポイント
イモリくんとヤモリくんのやりとりにほっこりします。
お話を楽しみながら、生態についても詳しくなれる絵本。
イモリとヤモリの違いについても学ぶことができます。
池の中の危険にハラハラしますが、一生懸命生きている生き物たちを応援したくなりますよ。
ゆっくり丁寧に味わいたい1冊です。
【日本絵本賞大賞の歴代受賞作品まとめ】

今回は、日本絵本賞受賞作品を過去5年分ご紹介してきました。
気になる絵本はありましたか?
感動を与えてくれる作品や読書の楽しさを伝えてくれる作品など、子どもに読ませたい絵本ばかりです。
ぜひ親子で一緒に絵本の世界を楽しんでみてくださいね。
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