青い海にぽっかり浮かぶのどかな島。
そんな素敵な島に行ってみたいと思ったこと、きっとだれもがあるのではないでしょうか。
島を舞台に描かれる絵本も、気持ちよくて楽しい作品がたくさんあります。
こちらの記事では、おすすめの島の絵本を年齢別に15選ご紹介します。
大きなくじら島が出てくる絵本に、猫の島で開かれる猫会議のお話。
なんと海水からチョコレートを作り出すメカを研究している島の物語もありますよ。
魅力あふれるいろいろな島の絵本をたっぷり楽しんでくださいね。
島の絵本おすすめ人気作品【0、1、2歳児向け】
島というものがまだわからない子どもでも、こぶたが大活躍するこんな楽しい絵本ならきっと喜びますよ。
『ブォォーン!クジラじま』
出典:Amazon.co.jp
出版社:岩崎書店
発行日:2003/5/23
値段:1,000円+税
対象年齢:0歳から
『ブォォーン!クジラじま』のあらすじ
ブタのふたごの兄妹ピックとコックと、とのさまバッタの天気当て名人のキックは、ドラゴンまるのなかまたち。
北の海に行くつもりが、南の島のクジラの島に来てしまいました。
その島は100万年眠り続けるクジラが、島になったというクジラ島。
さあ、楽しい冒険の始まりです。
『ブォォーン!クジラじま』のおすすめポイント
どんな冒険にも勇敢に楽しく向かう、なかよし3匹の掛け合いにほっこりする物語です。
彩り豊かなイラストが、さらにワクワク感を高めてくれます。
楽しい冒険に子どもたちも夢中になりますよ。
島の絵本おすすめ人気作品【3、4歳児向け】
青い海に浮かぶ島には、普通の陸地とは違う世界が広がっています。
その空気感が小さな子どもにもきっと伝わる、素敵な絵本をご紹介します。
『ちいさな島』
出典:Amazon.co.jp
絵:レナード・ワイスガード
訳:谷川 俊太郎
出版社:童話館出版
発行日:1996/9/1
値段:1,500円+税
対象年齢:4歳から
『ちいさな島』のあらすじ
おおきな海の中に、自然豊かなちいさな島がありました。
風が吹いて雲が流れ、鳥は自由に飛ぶ。季節が来れば花を実をつけ、海からも空からも動物や植物がやってきます。
島の四季を通して、秘密が大好きな子猫に自然の大切さや繋がりを伝え、物語は再び島の風景へ……。
『ちいさな島』のおすすめポイント
詩的な文章と心安らぐ素晴らしい絵が印象的な物語です。
言葉一つ一つが丁寧に綴られており、ひらがなと漢字が入り混じった独特のリズムにいつの間にかひきつけられています。
最後まで読み進めると、心に穏やかな余韻が残っているはず。
子どもたちだけでなく、大人も一緒に読んで欲しい一冊です。
『うみにぽっかりくじらじま』
出典:Amazon.co.jp
絵:若菜 珪
出版社:金の星社
発行日:1988/7/1
値段:1,200円+税
対象年齢:3歳から
『うみにぽっかりくじらじま』のあらすじ
歳を取って友達がいなくなり、一人ぼっちになってしまったおじいさんくじら。
ある日、鳥の夫婦はそのおじいさんくじらを島だと間違え、巣を作り住むように。
卵をかえして、雛が生まれ、お花もたくさん植えられます。
嵐の日、おじいさんくじらは鳥たちを守るために必死に泳ぎ続けて……。
『うみにぽっかりくじらじま』のおすすめポイント
おじいさんくじらから吹き出す潮の絵が迫力満点。
おじいさんのくじらの優しさや思いやりに心温まり、勇気の大切さを教えられる物語です。
お子様も思わずおじいさんくじらに「がんばれ!」と声をかけるのではないでしょうか。
『猫の島のなまけものの木』
出典:Amazon.co.jp
出版社:ほるぷ出版
発行日:1998/9/1
値段:1,000円+税
対象年齢:4歳から
『猫の島のなまけものの木』のあらすじ
アラルの海に浮かぶ猫の島で、年に一度開かれる猫会議。
会議が近づいてきたのにジダンがなかなか帰ってこないので、ダヤンは一人で出発します。
猫横丁で「なまけものの木」を見に行こうと誘われ、ダヤンは向かいますが、そこにはゴロゴロしている猫たちがたくさんいて……。
『猫の島のなまけものの木』のおすすめポイント
私たち人間にもだらっと過ごしたい1日はありますよね。
なまけものの木の下でゆったり過ごしている猫たちの姿は可愛く、癒されますよ。
ジダンのかっこいい姿にも乞うご期待です。
ファンンタジーあふれる世界観にワクワクしながら、子どもと一緒に楽しんでくださいね。
『ものがたり絵本ひょっこりひょうたん島』
出典:Amazon.co.jp
文:片岡 昌
絵:高瀬 省三
出版社:NHK出版
発行日:2003/6/26
価格:1,600円+税
対象年齢:幼児から
『ものがたり絵本ひょっこりひょうたん島』のあらすじ
どうしてひょうたん島はうごいているの?
ドン・ガバチョはどこから来たの?
ひょうたん島の楽しい物語の始まりがわかる絵本。
『ものがたり絵本ひょっこりひょうたん島』のおすすめポイント
大人気人形劇「ひょうたん島」が楽しい絵本になりました。
ドン・ガバチョにトラヒゲ、海賊たちなどなつかしい強烈キャラクターが大活躍しますよ。
ユーモアたっぷりのテーマソングを歌いながら、子どもも、もと子どもも一緒に楽しんでくださいね。
『島ひきおに』
出典:Amazon.co.jp
絵:梶山 俊夫
出版社:偕成社
発行日:1973/2/1
価格:1,400円+税
対象年齢:3・4歳から
『島ひきおに』のあらすじ
海の真ん中の島に住む鬼は、ひとりぼっちでさびしがっていました。
ある嵐の夜、漁船が鬼の島へ助けを求めます。
鬼は嬉しがって出迎えますが、漁師たちは驚いて命乞いしました。
人間たちと一緒に暮らせる方法を鬼から聞かれた漁師たちは困ってしまいます。
自分たちの島は狭いので、鬼が島をひっぱってきたら一緒に暮らせるのだがとでまかせを言う漁師。
ところがその言葉を真に受けた鬼は、島をひっぱって人間たちの島に向かい……。
『島ひきおに』のおすすめポイント
作者・山下明生の故郷である広島県の敷島という無人島に伝わる言い伝えをもとにした物語です。
さびしくてたまらない鬼の大きな孤独感。
漁師の言葉を信じて、一生懸命に島を引いて歩いてきた鬼を、厄介払いする人間の卑怯さ。
読んでいていたたまれない悲しさを感じますが、人間だって生活を守るためにはそうするほかないこともよくわかります。
いろいろな角度から人の心を考え、学ぶことのできる素晴らしい一冊です。
島の絵本おすすめ人気作品【5、6歳児向け】
島の絵本には、ファンタジーの世界を描いた名作や、実在する島の魅力をたっぷり描いた作品などさまざまなものがあります。
どうぞじっくり絵本の世界を味わってくださいね。
『うさぎの島』
出典:Amazon.co.jp
絵:イエルク・ミュラー
訳:大島 かおり
出版社:ほるぷ出版
発行日:1984/12/15
値段:1,800円+税
対象年齢:6歳から
『うさぎの島』のあらすじ
うさぎ工場にいる年取った灰色うさぎは、工場暮らしが長すぎて、外の世界で花が咲くことや、雪や雨が降ることをすっかり忘れていました。
新しくやってきた若い茶色いうさぎがふるえているのを見た灰色うさぎは、勇気を出して外に連れ出してあげます。
ところが灰色うさぎは外の生活の良さがわからなくなっていました。
何不自由ないうさぎ工場の暮らしがなつかしくてたまらなくなってしまい……。
『うさぎの島』のおすすめポイント
自然破壊への警鐘を鳴らし続けてきたミュラーとシュタイナーのコンビが、見応えある絵本を生み出しました。
主人公の年寄りうさぎは、平穏で変化のない生活にあまりにも長くいすぎたために、自然の美しさ、外の世界の自由さに魅力を感じられなくなってしまいます。
私たち人間への警告ともいえる内容で、読むほどに身につまされる絵本です。
『ふたつの島』
出典:Amazon.co.jp
絵:イエルク・ミュラー
訳:大島 かおり
出版社:ほるぷ出版
発行日:1982/10/1
値段:2,500円+税
対象年齢:5歳から
『ふたつの島』のあらすじ
海に浮かぶ二つの島。
大きな島にはお金持ちと貧乏人が、小さな島には生きることをゆったりと楽しむ人々がいました。
ある日、大きな島で金が発見され、大きな島の人々は欲望の渦に巻き込まれます。
日に日に貧富の差がひらき、社会の崩壊がはじまる中、大きな災害が二つの島を襲い……。
『ふたつの島』のおすすめポイント
社会派作品を生み出してきたミュラーとシュタイナーのコンビによる絵本です。
二つの島を対比することで、現代社会そのものを描き出しており、いろいろと考えさせられる一冊となっています。
国際アンデルセン賞受賞画家・ミュラーの代表作で、緻密な絵もみごたえたっぷりです。
『ポケモンの島』
出典:Amazon.co.jp
出版社:小学館
発行日:2020/3/5
値段:1,200円+税
対象年齢:6歳から
『ポケモンの島』のあらすじ
主人公のゆめたくんは、小舟に乗ってポケモンの島へやってきます。
ゆめたくんはすぐにポケモンたちと打ち解け、毎日、島じゅうを駆け巡り遊びます。
空を飛び、穴を掘り、野原で昼寝をし、カレーを食べ、楽しい時間はあっという間です。
気がつくとゆめたくんは大きくなり、ついにポケモンたちとお別れの日がやってきて……。
『ポケモンの島』のおすすめポイント
世代は違えど、きっと誰もが知っているポケモンを題材にした物語。
ポケモンたちとゆめたくんの楽しい日々が、描かれています。
ゆめたくんを応援するために、151匹のポケモンたちが総登場する場面は、大人も子どもも大興奮してしまいますよ。
希望が溢れ、明るい気持ちになる一冊です。
『くじらの島』
出典:Amazon.co.jp
絵:末崎 茂樹
出版社:ひくまの出版
発行日:1997/6/1
値段:1,300円+税
対象年齢:6歳から
『くじらの島』のあらすじ
普通のくじらが十頭集まっても足りないほど大きい、くじらのノロ。
心が優しく消極的な性格のノロは、どんなにいじめられても仕返しなんてしません。
逆に、身体が大きすぎるが故に、自分が周りの足を引っ張っていると考えます。
どこかに自分を受け入れてくれる友達がいるかもしれないと思ったノロは、ある夜、友達さがしの旅に出ますが……。
『くじらの島』のおすすめポイント
「人は見かけによらない」という言葉がありますが、私たちは無意識に人を見た目で判断していないでしょうか。
物語後半のノロの行動力には心押され、心があたたくなります。
改めて、自分の言動を考えさせらるきっかけにもなることでしょう。
物心ついた子どもの記憶にきっと残る、あたたかくも切ない物語です。
『うみどりの島』
出典:Amazon.co.jp
絵:あべ 弘士
出版社:偕成社
発行日:2019/4/17
価格:1,400円+税
対象年齢:5歳から
『うみどりの島』のあらすじ
天売島は北海道にある周囲12キロ、人口300人の小さな島です。
毎年100万羽もの海鳥がやってくるので、海鳥の楽園ともよばれています。
そんな天売島での、海鳥の子育てと人の暮らしの1年を描く絵本です。
『うみどりの島』のおすすめポイント
実際に天売島に住む自然写真家の寺沢孝毅が、40年近く見てきた自然の魅力を綴った絵本です。
絵を担当したあべ弘士も、島の自然に魅せられ何度も訪れたといいます。
うみどりたちを描いたダイナミックな絵は大迫力。
自然の生き物たちのいとなみをしっかり感じとれる名作です。
島の絵本おすすめ人気作品【小学生以上向け】
夢と冒険あふれる作品から、胸がほっこり温まる作品まで、いろいろな種類の作品をご紹介します。
『プカプカチョコレー島』
出典:Amazon.co.jp
出版社:あかね書房
発行日:1998/10/1
値段:1,000円+税
対象年齢:小学校低学年以上
『プカプカチョコレー島』のあらすじ
発明家であるビター博士の長年の夢は、海水をチョコにすることでした。
ある日、ビター博士に呼ばれたレイトとコレット。なんと海水からチョコレートを作る「チョコメカ」が完成していました。
ビター博士は夢に一歩近づいたのです。
しかし、「チョコメカ」が壊れて暴走し……。
『プカプカチョコレー島』のおすすめポイント
『かいけつゾロリ』シリーズの大人気作家・原ゆたかによる楽しい絵本です。
みんな大好きなチョコレート。読めば思わず口の中が甘くなってきますよ。
本当にこんな島があったらなぁと想像するうちに、いつの間にか物語に惹きこまれます。
全5冊からなる夢と冒険がいっぱいのシリーズ絵本です。
『鳥の島』
出典:Amazon.co.jp
出版社:BL出版
発行日:1982/8/9
値段:891円+税
対象年齢:小学校高学年から
『鳥の島』のあらすじ
自分たちを守るために、鳥は群れをつくり暮らしていました。
そんな群れを離れ、まだ見ぬ海の向こうに何かあるに違いないと、一匹の鳥は大空へと飛び立ちます。
海には危険が付きもの、その鳥は海に沈んでしまいます。
しかし、亡き鳥の意志を継いだ鳥たちは、次々と飛び立つのでした。
その先に続く奇跡とは……。
『鳥の島』のおすすめポイント
手彫りの文字と、手作りの紙粘土で作られた絵が味わい深い絵本です。
最初の一歩を踏み出す勇気、そしてその後に続く鳥たちの挑戦。
ひとりではなしえない夢を、力を合わせてかなえようとする姿に感動します。
飛び立つことへの憧れと恐れを丁寧に描いた、雄大な一冊です。
『ほたる島物語 カメじいさまとなかまたちのお話』
出典:Amazon.co.jp
絵:後藤 貴志
出版社:ポプラ社
発行日:2004/2/1
価格:1,000円+税
対象年齢:小学生から
『ほたる島物語』のあらすじ
ほたる島の動物たちは、カメじいさまのお話をきくのが大好き。
島で一番かしこくて、一番長生きのカメじいさま。
トカゲのかけっこのお話や、ゆうかんなイノシシのお話など、みんなにきかせるお話がどっさりあるのです。
『ほたる島物語』のおすすめポイント
こんな素敵なおじいさんが近くにいたらいいのになと思わせられる、おかしくてあたたかな絵本です。
サルの大さわぎのお話とか、ヘビノキののぼっちゃいけない理由とか、面白そうな話をたくさんしてくれるカメじいさん。
島に住んでいない読者でも聞きたくてたまらなくなりますよ。
仲良しのほたる島の動物たちのほのぼのした空気に癒される作品です。
『ピッピ南の島へ』
出典:Amazon.co.jp
絵:桜井 誠
訳:大塚 勇三
出版社:岩波書店
発行日:1965/2/16
価格:1,700円+税
対象年齢:小学生以上
『ピッピ南の島へ』のあらすじ
自由な生活を楽しんでいる世界一つよい女の子ピッピ。
なかよしのトミーやアンニカ、馬やサルもいっしょに連れて、南の島に出かけます。
そこにいたのは、南の島の王様になったピッピのパパでした。
ピッピが広い海をバックに大冒険を繰り広げます。
『ピッピ南の島へ』のおすすめポイント
元気いっぱいのおてんば娘ピッピを描く人気シリーズの第3作目にして完結編です。
すごい怪力の持ち主で、たったひとりで馬とサルと暮らしている勇敢な「世界一強い」女の子・ピッピ。
何をするにも豪快ですが、実はとても心優しくて、大好きなトミーとアンニカのことを大事にしています。
そんな素敵なピッピのお父さんがなんと南の島の王様となって登場。
広々とした世界で、ピッピが爽快な冒険劇を繰り広げます。
島の絵本は乳児から小学生まで人気!選び方は?
島を舞台にした絵本には、さまざまなテーマの作品があります。
たくさんある絵本の中から選ぶコツを、3つご紹介します。
島の絵本の選び方①冒険が繰り広げられる絵本を選ぶ
「島」という言葉から「冒険」を想像する方、きっとたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
青く広がる海で繰り広げられる冒険は夢いっぱいです。
わくわくしながら、島での冒険物語を楽しんでくださいね。
島の絵本の選び方②ファンタジーの絵本を選ぶ
島というのは、非現実的な味わいを感じさせますよね。
その意味でも、ファンタジー物語は島ととても相性が良いので、さまざまな名作が描かれています。
中には、ファンタジーを通して、現実世界の問題を浮き彫りにする作品もあります。
島を舞台にしたいろいろなタイプのファンタジー絵本に、ぜひ触れてみてくださいね。
島の絵本の選び方③動物が出てくる絵本を選ぶ
子どもは動物が大好きですよね。島の絵本にも、動物たちが出てくる作品がたくさんありますよ。
一番人気はなんといってもくじら。島にたくさんの動物たちが暮らしている絵本もとても楽しいので、ぜひ読んであげてくださいね。

【島の絵本まとめ】青い海に浮かぶ島には夢がいっぱい
島の絵本の世界はいかがでしたか?
青い海に浮かぶ美しい島でのんびり素敵な時間を過ごしたいものですが、実際にはそう簡単にいきませんよね。
でも、絵本の世界なら、くじらの島を訪れたり、大冒険を繰り広げたりするのも自由自在です。
ぜひ夢いっぱいの島の絵本を開いて、子どもと一緒に非現実の世界をたっぷり楽しんでくださいね。
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