特徴⑤主題がはっきりしている

メッセージ性がある絵本は、子どもたちに考えるきっかけを与えてくれます。
絵本を読んで、自分で考え学んだことは、子どもの心に長く残ります。
避けたほうがいい絵本
「名作シリーズ」「名作絵本」と書かれているものは、作風や物語が、原作から大幅に変わっている可能性があります。
物語自体がダイジェスト版であることも。
子どもにはなるべくオリジナルで作品を楽しんで欲しいですよね。
子どもの年齢・成長に合わせて絵本を選ぶ

ここからは、子どもの年齢や成長に合わせて絵本が選べるよう、年齢別に絵本の選び方のポイントとおすすめの絵本を紹介します。
成長の速度は子どもによって違うので、年齢は目安です。
それぞれのお子さんの成長に合わせて、絵本を選んでくださいね。
【0歳児】絵本の選び方のポイント

ねんねの赤ちゃんも、パパやママなど、周りの大人との関わりを楽しんでいます。
言葉は分かりませんが、その分五感をたくさん使っていますよ。
一緒に動いたり、真似したりする中で、新しいことをどんどん学びます。
まずは親子で一緒に遊ぶおもちゃのように、焦らずゆっくり絵本を楽しんでみてください。
絵を見ながら言葉を聞く喜びを知った赤ちゃんは、言葉と絵を結び付けられるようになっていき、徐々に簡単な物語も理解できるようになっていきます。
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身近なものを描いた絵本を選ぶ
食べものなどの身近にあるものを写実的に描いた絵本は、赤ちゃんも現実と結び付けやすいです。
犬や猫などの動物、バスなどの乗り物など、興味を持ちそうなものを選んでみてくださいね。

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『コップちゃん』
作・中川 ひろたか
絵・100%ORANGE
出版社:ブロンズ新社
発行日: 2003年8月1日
値段: 850円+税
かわいらしいコップちゃんがお話をしたり、ジュースを入れられてオレンジ色になったり。
家の中にはマグカップやコーヒーカップ、たくさんの「コップちゃん」がありますね。
「おなまえは?」や「いくつ?」などの質問に、読むうちに徐々に親しんでいけるのもお勧めポイントです。
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はっきりした色使いやシンプルな絵の絵本を選ぶ
0歳児はまだはっきりと目が見えないので、シンプルではっきりとした視覚表現に注目しやすいです。
はっきりとした色使いで、わかりやすい絵の絵本を選びましょう。

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『かお かお どんなかお』
作・柳原 良平
出版社:こぐま社
発行日: 1988年1月10日
値段: 800円+税
赤ちゃんは、顔を見るのが大好き!
笑った顔や泣いた顔、怒った顔など、シンプルな切り絵で様々な表情が楽しめます。
読み聞かせる大人も知らず知らずに同じ表情になっているのが、赤ちゃんには面白く、刺激になります。
少し大きくなったら、本と一緒に表情を作って遊ぶのも楽しいですよ。
音の響きやリズムを楽しめる絵本を選ぶ
呼びかけるような文章は、赤ちゃんの興味を引きます。
また、言葉の響きやリズムを楽しむことが得意なので、ぜひリズム良く繰り返す文章の絵本を選んでみてください。
「濁音」や「破裂音」なども、耳に残りやすく、驚きとともに楽しめますよ。

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『じゃあじゃあびりびり』
作・まつい のりこ
出版社:偕成社
発行日: 2001年8月27日
値段: 600円+税
『楽しい穴あき絵本 しかくでぽこぽこ』
作・かしわら あきお
出版社:教育画劇
発行日: 2015年2月6日
値段: 900円+税
『とっとことっとこ』
作・まつい のりこ
出版社:童心社
発行日: 2003年5月1日
値段: 950円+税
ねこさんやありさん、ぶたさんもみんな靴をはいて、とっとこ楽しそうに歩いています。
ページごとに色が変わり、動物が嬉しそうに歩く姿がとても可愛らしく、読むと幸せな気持ちになる絵本ですよ。
お外に出たとき、「とっとこ」と言いながら歩いてみてください。
お散歩がもっと楽しくなりそうですね。
【2歳児】絵本の選び方のポイント

日常生活での体験が増えて、外の世界への興味ももっと広がる2歳の頃。
自分と他の人が違うということを理解し、自分をどんどん表現するようになっていきます。
伝えたいことはたくさんあるのになかなか伝えられず、「イヤイヤ期」がやって来るのがこの頃ですね。
絵本はコミュニケーションや自己表現の幅を広げるためにもとても役立ちます。
また観察する力や想像する力がついてくるので、さらに言葉や物語の面白さを味わうことができ、絵本の楽しみもぐんと広がります。
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日常生活に寄り添った絵本を選ぶ
日常生活での体験が出てくる絵本は、共感しやすく、想像力も高めてくれます。

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『わにわにのおふろ』
作・小風 さち
絵・山口 マオ
出版社:福音館書店
発行日: 2014年9月29日
値段: 900円+税
お風呂場に入ってきたのは、なんとワニ!
この、ワニの「わにわに」がそれはもう、気持ちよさそうにお風呂に入るのです。
お風呂が好きな子も苦手な子も、今夜のお風呂が楽しみになりそうです。
詩やわらべ歌の絵本を選ぶ
昔から伝えられるわらべ歌や、詩は、言葉の面白さを体験させてくれます。

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『あがりめ さがりめーおかあさんと子どものあどびうた』
絵・真島 節子
出版社:こぐま社
発行日: 1994年2月1日
値段: 1,200円+税
『三びきのやぎのがらがらどん』 ノルウェーの昔話
絵:マーシャ・ブラウン
訳:せた ていじ
出版社:福音館書店
発行日: 1965年7月1日
値段: 1,200円+税
山に行ってたくさん草を食べようと考えた、3匹のやぎの「がらがらどん」。
でも山に行く前の橋にはトロルが住んでいて、橋を通るものを食べようとしているのです。
がらがらどんたちが次々とトロルと対決し、子どもだちはドキドキしながら応援します。
物語のなかに入りやすく、やぎたちが協力しながら困難を切り抜けていく様子が痛快で、長年読み継がれてきた絵本ですよ。
文と絵が調和した世界観のある絵本を選ぶ
文と絵が調和して世界観が作られている絵本は、子どもたちが絵本の世界に入り込みやすく、新鮮な物語体験ができます。

出展:福音館書店
『ぐりとぐら』
文:中川 李枝子
絵:大村 百合子
出版社:福音館書店
発行日: 1967年1月20日
値段: 900円+税
『どんなにきみがすきだかあててごらん』
文:サム・マクブラッドニィ
絵:アニタ・ジェラーム
訳:小川 仁央
出版社:評論社
発行日: 1995年10月1日
値段: 1,300円+税
『ももたろう』
文:松居 直
絵:赤羽 末吉
出版社:福音館書店
発行日: 1965年2月20日
値段: 1,100円+税
『おしいれのぼうけん』
作:ふるた たるひ・たばた せいいち
出版社:童心社
発行日: 1974年11月1日
値段: 1,300円+税
『ふたりはともだち』
作:アーノルド・ローベル
訳:三木 卓
出版社:文化出版局
発行日: 1972年11月10日
値段: 950円+税
『エルマーのぼうけん』
作:ルース・スタイルス・ガネット
絵:ルース・クリスマン・ガネット
訳:渡辺 茂男
出版社:福音館書店
発行日: 1963年7月15日
値段: 1,200円+税
のらねこから「どうぶつ島」に囚われている、かわいそうなりゅうの話を聞いたエルマー。
エルマーはリュックサックに様々な道具を詰め込んで、りゅうを助けるために出発します。
どう猛な動物たちに食べられそうになったりしながらも、エルマーは知恵と勇気をつかって立ち向かっていきます。
刊行されてから50年以上もの長い間、子どもたちを夢中にさせ、読み継がれてきた物語。
エルマーが冒険する姿に子どもたちは自分を重ね、自分が冒険している気持ちになりますよ。
はじめは読んでもらい、いつしか何度も自分で読み返すような、お気に入りの物語になっていくはずです。
【小学生以上】絵本の選び方のポイント

小学生になり、どんどんひとりで本が読めるようになっていきます。
ひとり読みができるようになってからは、本の感想を聞いて親子で話し合ったり、本を読んで実際にやってみたいことを一緒にトライしてみましょう。
本を通して、親子でコミュニケーションが取り続けられると良いですよ。
より学びの世界が広がる絵本を選ぶ
子どもの興味のあるものを、より深く学べる本に出会うと、学ぶことがどんどん楽しくなります。
科学の本などを積極的に取り入れると、学びが広がりますよ。
親子で一緒に読むことで、大人の方も知らない世界に出会い、新たな驚きをぜひ楽しんでください。

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『宇宙探検えほん』
監修・協力:宇宙航空研究開発機構 (JAXA)
出版社:小学館
発行日: 2013年7月30日
値段: 1,700円+税
『おむすびにんじゃのおいしいごはん』
作:本間 ちひろ
監修:土井 善晴
出版社:リーブル
発行日: 2013年9月1日
値段: 1,030円+税
おむすびにんじゃが、美味しいごはんの炊き方を教えてくれます。
炊飯器のスイッチをぽんと押せばごはんを炊くことはできるけれど、昔からの方法で心を込めて炊いたご飯の美味しさは格別ですよ。
子どもにも難しい調理ではありません。
日本で昔から受け継がれてきた、ごはんをいただく、ということを丁寧に体験してみてくださいね。
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