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【雪の女王】アンデルセン童話・雪の女王のあらすじ内容・結末から教訓、原作についても解説!おすすめ絵本も紹介

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アンデルセン童話の代表作の1つ『雪の女王』を知っていますか?

ディズニー映画『アナと雪の女王』は、この童話がモチーフにされていることは有名ですよね。

童話の原作と映画では、ストーリーにかなり違いがありますよ。

怖いイメージもある『雪の女王』の童話は、読んだことのない人も多いかもしれませんね。

今回は、アンデルセン童話『雪の女王』のあらすじ内容と結末、考察などを原作をもとにご紹介!

また、英語で読める絵本や人気の絵本もご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

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アンデルセン童話・雪の女王の登場人物と名前

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カイ:ゲルダと隣り合う家に住む少年。悪魔の鏡の破片が刺ささって性格が変わり、その後雪の女王に連れ去られてしまう。
ゲルダ:カイの仲の良い友人で、突然いなくなったカイを探すために過酷な旅をする。
雪の女王:理性的で冷酷な美しい女王。雪と氷をあやつりなんでも凍らせる。
魔法使いのおばあさん:旅の途中のゲルダを魔法で足止めする。
王子と王女:王子がカイではないかとゲルダが訪ねる。2人はゲルダのために服や馬車を用意してくれる。
山賊の娘:ゲルダを襲った山賊の女の娘。ゲルダを山賊のもとから逃がす。
トナカイ:山賊から逃げたゲイルを乗せて、雪の女王のもとへと送り届ける。
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アンデルセン童話・雪の女王のあらすじ内容

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ここからは、『雪の女王』の大まかなあらすじを、7つの章をもとにご紹介していきますよ。

鏡とかけら

あるところで、いたずら者の悪魔が、よいものは小さくなり、悪いものは拡大される鏡を作りました。

その鏡が割れてしまい、破片が方々へ飛び散ったのでした。

少年と少女

家が隣同士の少年カイと少女ゲルダは、一緒にバラの花を育てるなど大の仲良し

あるとき、悪魔の鏡の破片が落ちてきて、なんとカイの目と心臓に刺さってしまいます

その後から、カイはゲルダを泣かせたり人が困ることをしたりと、性格が一変。

そんなカイのもとに、雪の女王があらわれ、カイを自分の城へ連れ去ったのです。

魔法使いのおばあさんの花園

ゲルダは、カイを探す旅へと出発します。

川に流されていたゲルダが着いたのは、おばあさんが住む美しい花園がある家。

おばあさんは家にゲルダを招き入れると、魔法でゲルダの記憶を消してしまいます

ゲルダは何もかも忘れ、花園で数日過ごしますが、あるときカイと一緒に育てていたバラを見たことでカイのことを思い出します。

ゲルダは、急いでおばあさんの家をでました。

王子と王女

寒い季節になったころ、ゲルダはおしゃべりなカラスから、近くの宮殿に入る王子がカイに似ているという話を聞きます。

カラスの力を借りて宮殿に忍び込み、寝ている王子の顔をのぞくと…。

残念ながら、カイではありませんでした

ゲルダに同情した王子と王女は、暖かい服や食べ物、馬車にお付きの者まで用意してくれました。

山賊の娘

馬車で旅を進めていたゲルダですが、山賊に襲われ全て奪われてしまいます。

殺されそうになったところを、山賊の女の娘が、「この子は私の遊び相手よ。」と言い助かりました。

山賊の娘は、ゲルダから旅のわけやカイへの強い想いを聞くうちに心動かされるのでした。

ある日、ゲルダはハトから、「雪の女がカイを連れ去った。」と聞きます。

山賊の娘の手助けで逃げだすと、トナカイで雪の女王が住むという、ラップランドへ向かいました。

ラップランドとフィンマルクの女

ラップランドへ着くと、凍えて口のきけないゲルダの代わりに、トナカイが女たちに道を聞いてくれました。

フィンマルクの女は、「ゲルダは誰もが手助けしたくなる、すばらしい心のパワーを持っている。」と言います。

そしてついに、ゲルダは雪の女王の宮殿へたどり着いたのです。

アンデルセン童話・雪の女王の最後の結末は?

雪の女王の宮殿でのこととその後

雪の女王は、出かけていました。

宮殿ではカイが1人、雪の女王からの課題、氷のパズルで“永遠”の文字をつくることに夢中になっています。

そこへゲルダがきてカイを抱きしめますが、心臓が凍ってしまっているカイは無反応。

しかし、ゲルダの熱い涙が心の氷を解かし、カイは元通りに。

そのとき、氷のパズルは“永遠”の文字を見せたのです。

そして家に戻ったとき、2人は成長していましたが、子供の心をもっていました

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アンデルセン童話・雪の女王の意味・教訓、伝えたいこととは?

アンデルセン1

『雪の女王』は、童話としては珍しいほど長いお話です。

この長い物語の中でアンデルセンは、社会や人生で大切なのは、理性のような冷めた心よりも、愛や勇気であるということを語っています。

『雪の女王』は、少女ゲルダのカイへの熱い心と勇気が印象に残る、冒険物語。

出会う人々や動物たちみんながゲルダに影響を受け、ときには協力してくれますよね。

ゲルダの心の強さや愛する気持ち、相手を思って踏み出す勇気は、とても熱く描かれています。

その対極として、心が凍ってしまう悪魔の鏡や、雪の女王の氷の魔法と冷酷さがあります。

でも最後は、熱い気持ちのゲルダの涙が、カイの凍った心をとかしていくのです。

愛情の勝利ともいえる表現ですね。

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アンデルセン童話・雪の女王の原作・初版は?作者、国や時代についても解説

アンデルセン

アンデルセン童話は、デンマークの作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンによって書かれた作品集。

『雪の女王』は、1844年出版の『新童話集』第1巻2集の中の作品です。

アンデルセン童話は、そのほとんどがアンデルセンによるオリジナルの創作作品です。

そのため、アンデルセンの人生や哲学が、物語の中に映し出されていますよ。

アンデルセンは、とても貧しい家で育ちながらも天才児と呼ばれるほど、勉強に励む秀才でした。

ところが、家族の問題や祖国デンマークの戦争の影響で、精神的には追い込まれていたようです。

また、オペラ歌手や劇作家になりたいという夢に破れ、大学に入るも合わず…。

こんな経験から、彼の作品には悲観的で死の結末の物語も多いのです。

そんな中で、ハッピーエンドで終わる『雪の女王』は、希望的な物語といえますね。

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アンデルセン童話・雪の女王にまつわる都市伝説や疑問について考察

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『雪の女王』の原作には、イメージとは違う、知られていない事実がたくさんありますよ。

①アンデルセン童話・雪の女王は、怖い童話ではなかった?

『雪の女王』を、なんだか怖そうというイメージで避けている人もいたのでは?

確かに、絵本の表紙には冷たい印象の雪の女王が描かれていることも多く、その冷酷さばかり想像してしまいますね。

また、長編童話のため、幼児には少し難しく読まれないことから、怖いイメージのままということも。

でも実際は、雪の女王によってさらわれたカイを助けようとする、ゲルダの冒険物語です。

7章立てのそれぞれの章が、とても魅力あふれる登場人物とストーリーで、子供でも楽しんで読むことができますよ。

怖いイメージのある『雪の女王』ですが、実はワクワクの冒険物語だったのです。

②アンデルセン童話・雪の女王では、雪の女王の出番は少ない!?

①でもお伝えしたように、『雪の女王』には怖そうなイメージがありますよね。

タイトルも『雪の女王』とありますしね…。

でも実は、雪の女王の登場シーンは少なめです。

しかも、物語の中で雪の女王はカイやゲルダと戦うことはありません

カイは、さらわれるときに雪の女王にキスをされ雪の女王のとりこになり、自ら女王の宮殿で過ごしました。

ゲルダが宮殿についたときには、雪の女王はなんと留守で、追ってくることもなかったのです。

あくまでもこの物語の主人公はゲルダで、雪の女王は理性や冷酷さの象徴として登場しています。

雪の女王の印象が強いですが、実は脇役なんですね。
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アンデルセン童話・雪の女王のおすすめ絵本を紹介

童話2

ここからは、『雪の女王』のおすすめ絵本を紹介していきますよ。

『雪の女王』

toブックス雪の女王

出典:amazon.co.jp

原作:ハンス・クリスチャン・アンデルセン
絵:もずねこ
出版社:TOブックス
発行日:2014/11/25
値段:1,800円+税
対象年齢:幼児から

『雪の女王』のおすすめポイント

柔らかくあたたかみのある絵が、これまでの『雪の女王』とは違った印象をもてますね。

ゲルダとカイの愛情や、ゲルダを助ける人や動物たちの優しさが表現されているようです。

英語と日本語の2か国語で楽しめて、なんと英語の読み聞かせCD付き!

長く愛されるアンデルセン童話の代表作を、ぜひ英語でも聞いてみてください。

『雪の女王』

雪の女王3

出典:amazon.co.jp

原作:ハンス・クリスチャン・アンデルセン
イラスト:サンナ・アンヌッカ
翻訳:小宮由
出版社:アノニマ・スタジオ
発行日:2015/11/6
値段:2,600円+税
対象年齢:小学生頃から

『雪の女王』のおすすめポイント

マリメッコのデザイナー、サンナ・アンヌッカによる洗練されたイラストは、まさに『雪の女王』の世界にぴったり。

布と銀箔押しで仕上げられた装丁で、大人が眺めてたくなる絵本です。

インテリアや、贈り物としても喜ばれそうですよ。

北欧の世界に浸りながら、物語を楽しんでみてくださいね。

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アンデルセン童話・雪の女王のまとめ

雪の女王8

アンデルセン童話の代表作『雪の女王』のあらすじから、原作などにふれてお伝えしました。

タイトルの怖い印象から避けていた人もいるかもしれませんが、実際は愛にあふれるワクワクの冒険物語なのです。

大切な人のために、何があってもあきらめないゲルダの大冒険。

子供の頃にぜひ読んでおきたい物語ですよね。

まずは1日1章ずつ、ぜひ親子で読んでみてくださいね。

 

この記事を書いた人
suzuyoshi

幼児2人の子育て奮闘中の主婦ライターです。趣味は、お菓子・パン作り、知育グッズ集め。子供との図書館本屋さんめぐりが楽しみで、図書館では一度に20冊借りることも。お気に入り絵本は「こぐまちゃんシリーズ」。

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