絵本

【マッチ売りの少女】アンデルセン童話・マッチ売りの少女のあらすじ内容・結末から教訓、原作についても解説!おすすめ絵本も紹介

マッチうりの少女 絵本

世界中で愛される作家・アンデルセンが描いた悲しくも美しい童話『マッチ売りの少女』。

幼い頃に絵本で読んで、かわいそうな結末に涙した方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

こちらでは、童話のあらすじ、意味、教訓、原作、都市伝説などと共に、読み聞かせにぴったりのおすすめ絵本についてもご紹介します。

物語の背景や、貧困への問題提起、そしてマッチの炎の中で少女に訪れた救いなど、童話の真実がみえてきますよ。

スポンサーリンク

【マッチ売りの少女の登場人物】アンデルセン童話・マッチ売りの少女の登場人物と名前

マッチうりの少女 絵本

はじめに、『マッチ売りの少女』の登場人物についてご紹介します。

少女:たった一人でマッチ売りをしている女の子。寒さに凍え、マッチを灯して少しでも暖まろうとします。
おばあさん:少女を愛してくれたたった一人の人。もう亡くなっていますが、少女が灯したマッチの明かりの中に現れます。
スポンサーリンク

【マッチ売りの少女のストーリー】アンデルセン童話・マッチ売りの少女のあらすじ内容

マッチうりの少女 絵本

雪の降るとても寒いおおみそかの夜。あわれな小さな少女が一人、マッチを売っていました。

マッチが売れなければ父親に叱られるので、全部売り切るまで家には帰れません。

しかし、人々は年の瀬の慌ただしさから少女には目をくれず、通り過ぎていきます。

どの家の窓にもろうそくの火が輝き、鵞鳥を焼くおいしそうな香りがしてきます。

夜も更けて、冷たさにかじかむ両手を少しでも暖めようと、少女は一本のマッチに火をつけました。

大きなストーブの幻影が現れ、祝福を与えるかのように燃え、暖めてくれました。

女の子は足ものばして暖まろうとしますが、マッチの小さな炎は消え、ストーブも消えてしまいます。

少女はもう一本のマッチを壁にこすりました。

マッチは明るく燃え、その明かりがあたったところには 部屋の中が見えました。

テーブルの上には白いテーブルクロスが広げられ、  焼かれた鵞鳥はおいしそうな湯気を上げています。

驚いたことに鵞鳥が皿の上からぴょんと飛び降りて、あわれな少女のところまでやってきました。

しかし、ちょうどそのとき、マッチの火が消えて冷たい壁だけが残りました。

少女がもう一本マッチを灯すと、たくさん飾り付けされた大きなクリスマスツリーが現れました。

緑の枝の上で燃える何千もの光。 楽しい色合いの絵。

少女が両手をそちらへのばすと、そのときマッチが消えました。

ツリーの光は高く高く上っていき、 そのうちの一つが流れ落ちるのを見て、女の子は言いました。

「今、誰かが亡くなったんだわ!」

少女を愛してくれた、いまはもう亡きおばあさんがこんなことを言っていたからです。

「流れ星が落ちる時、魂が神さまのところへと引き上げられるのよ」と。

マッチをもう一本灯すと、その光の中におばあさんが立っていました。

「おばあちゃん!」

少女は大きな声をあげました。

「お願い、私を連れて行って。マッチが燃え尽きたらおばあちゃんも行ってしまう。」

おばあさんにそばにいてほしかった少女は、急いでマッチをありったけ壁にこすりつけました。

マッチの束はまばゆい光を放ち、現れたおばあさんが少女を腕に抱きます。

二人は輝く光と喜びに包まれ、寒さも空腹もない神様のみもとへと高く昇っていきました。

アンデルセン童話・マッチ売りの少女の最後の結末は?

新しい年の朝。

夜明けの冷え込む街角に、かわいそうな少女は座っていました。

頬を薔薇のように赤くし、口元には微笑みをうかべ、壁にもたれて凍え死んでいたのです。

マッチの一束が燃え尽きているのを見て、少女はきっと暖まろうとしたんだろうと人々は言いました。

しかし、女の子が新しい年の喜びの中、大好きなおばあさんと共に素晴らしいところへ入っていったと想像できる人は一人もいませんでした。

スポンサーリンク

【マッチ売りの少女の教訓】アンデルセン童話・マッチ売りの少女の意味・教訓、伝えたいこととは?

マッチうりの少女 絵本

この童話で、アンデルセンが伝えたかったことはなんだったのでしょう。

ひとつは、貧しい者たちを見捨てる当時のデンマーク社会への批判の思いでした。

貧しい家庭に育ったアンデルセンの初期の作品では、主人公が死ぬラストの作品が数多くみられます。

彼は童話によって、死ぬ以外に幸せになる方法がない貧困層への嘆きと、それらの事実にあまりにも無関心な社会に問題を提起してきました。

幼い少女が凍死するというようないたましい出来事は、差し伸べる助けの手がないことに原因があるとアンデルセンは糾弾しているのです。

一方、この物語は一概に悲劇として語られることなく、ある意味ハッピーエンドの作品とも受けとられています。

信心深いキリスト教徒だったアンデルセンは、死後の魂の平安や、苦しみからの解放としての死を肯定していました。

少女が大好きな祖母に抱かれて神のもとへ召されたと書くことで、アンデルセンは少女の魂を救ったのです。

少女が最後に見た世界の素晴らしさは、本当のところ彼女以外の誰にもわかりません。

何が「本当の幸福」なのか、外側からは決して計れないということも、この童話は教えてくれます。

スポンサーリンク

【マッチ売りの少女の原作】アンデルセン童話・マッチ売りの少女の原作・初版は?作者、国や時代についても解説

マッチうりの少女 絵本

名作『マッチ売りの少女』を生んだのは、数々の名作で知られるデンマークの童話作家、ハンス・クリスチャン・アンデルセンです。

1845年11月。編集者から3枚の絵と共に、その中の1枚を材料に童話を描いてほしいとの依頼がアンデルセンのもとに届きました。

彼はマッチを持つ少女の後ろ姿を描いた木版画を選び、インスピレーションを得たそうです。

母の貧しい育ちについて聞かされてきたアンデルセンは、貧困のうちに亡くなった母を思ってこの作品を創作したといわれています

初版は1845年12月の『Dansk Folkekalender for 1846(デンマーク民話カレンダー1846年版)』。

その後、1848年刊の『Nye EventyrⅡ-2(新童話集 第二集二巻)』に収録されました。

スポンサーリンク

【マッチ売りの少女の都市伝説】アンデルセン童話・マッチ売りの少女にまつわる都市伝説や疑問について考察

マッチうりの少女 絵本

『マッチ売りの少女』について存在する都市伝説や疑問について考えてみます。

①アンデルセン童話・マッチ売りの少女にはモデルがいる?!

アンデルセンが、貧しい中で亡くなった母親を思って生み出したといわれている『マッチ売りの少女』。

母の少女時代をヒントにしたとも言われていますが、母ではなく祖母の少女時代をモデルにしたという説も存在しているようです。

アンデルセンの母が少女時代にマッチを売っていたという説もありますが、これは誤り。

マッチが発明されたのは1827年で、母親が亡くなったのは1833年。時系列が合わないことがわかっています。

②アンデルセン童話・マッチ売りの少女にはその後の物語があった?!

大好きなおばあさんに連れられて天国に召されたマッチ売りの少女。

一般的には物語はここで終わりますよね。

でも、アメリカの絵本では、少女は死ぬ直前にやさしいお金持ちに助けられるというエンディングに変えられているものもあるそうです。

③アンデルセン童話・マッチ売りの少女のアニメ版が存在する?!

世界的に知られる童話『マッチ売りの少女』は、日本で少なくとも5回アニメ化されています

1971年放送の『アンデルセン物語』、1975年公開の東映まんがまつり版、1976年のマンガ世界昔ばなし版などがそれにあたります。

また、2006年にはディズニーでも短編映画が製作され、『リトル・マーメイド』DVD特典映像として収録されました。

第79回アカデミー賞で短編アニメ映画賞の候補にもなった幻の秀作です。

スポンサーリンク

【マッチ売りの少女の絵本】アンデルセン童話・マッチ売りの少女のおすすめ絵本を紹介

マッチうりの少女 絵本

美しい物語の世界をじっくり味わえるおすすめの絵本をご紹介します。

『マッチうりの少女(いもとようこ名作絵本)』

マッチうりの少女 絵本

出典:Amazon.co.jp

作:アンデルセン
絵・訳:いもと ようこ
出版社:金の星社
発行日:2005/10/1
値段:1,400円+税
対象年齢:幼児から

マッチうりの少女(いもとようこ名作絵本)』のおすすめポイント

かわいらしい絵で人気の絵本作家・いもとようこの名作絵本シリーズ第1弾です。

悲しく切ない物語を、あたたかみあるイラストが包み込みます。

わかりやすい文章で書かれているので小さな子どもにもおすすめです。

『マッチうりのしょうじょ(ひきだしのなかの名作)』

マッチうりの少女 絵本

出典:Amazon.co.jp

作:アンデルセン
文:やなぎや けいこ
絵:町田 尚子
監修:西本 鶏介
出版社:フレーベル社
発行日:2018/11/15
値段:1,280円+税
対象年齢:幼児から

マッチうりのしょうじょ(ひきだしのなかの名作)』のおすすめポイント

児童文学の第一人者・西本鶏介が監修した絵本です。

大きな澄んだ少女の瞳、顔を見せないおばあさん、幻想的な巨大クリスマスツリーなど、町田尚子の独特の世界観に圧倒されます。

スポンサーリンク

【アンデルセン童話・マッチ売りの少女のまとめ】

マッチうりの少女 絵本

悲しみの中に描かれた透明感ある美しさで、世界中から愛され続けてきた童話『マッチ売りの少女』。

おとなになってから読むと、幼い頃とはまた違った味わいがありますよね。

弱者にあたたかな手を差し伸べる世にしていく大切さ、一方で、苦しみの中だからこそ見える幸福についても気づかされます。

心にうったえかけてくる美しい童話を、ぜひ子どもと一緒にもう一度読んでみてくださいね。

この記事を書いた人
ゆみうた

「おひさまパン」「バムケロ」「わたしのおふねマギーB」などたくさん読んで育った中学生の娘と息子がいます。心の栄養になってくれた絵本たちは今でも大切な宝ものです。趣味は合唱と映画・ドラマ鑑賞。

ゆみうたをフォローする
スポンサーリンク
絵本スペース

コメント

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました