日本に初めてゾウが来たのはなんと約600年前。
南蛮から幕府への献上品として贈られたのが始まりでした。
それからさまざまな歴史を経て、今では日本各地の動物園で飼育されています。
今回はそんなゾウが登場する絵本のおすすめ作品をランキング形式でご紹介!
動物園を訪れた子どもたちの多くが、その大きいな体と長い鼻のインパクトに視線が釘つけになりますよね。
そんなゾウに会えるのは何も動物園やサーカスだけではありません。
他の動物にはない個性を活かして、絵本の中でも大活躍しています。
ぞうの絵本の中には、戦争中のぞうたちの悲しい運命を描いた『かわいそうなぞう』、カラフルな表紙が特徴の『ぞうのエルマー』、他にも泣ける感動の名作など、世代を跨いで愛される作品がたくさん。
ぜひお気に入りの一冊を見つけてくださいね。
ゾウの絵本の選び方

ゾウがいる作品を選ぼうかと考えると、その数の多さでどれがいいのかと悩んでしまいますよね。
そこで、ランキング前にゾウの絵本選びポイントをご紹介します。
今回のランキングは2~3歳の子どもたち向け作品になっているので、それ以外の子どもたちを対象とした絵本を選ぶときはこちらを参考にしてみてください。
世代を跨いで楽しめるロングセラー絵本

ゾウは世界各国で昔から愛されているため、出版から何十年経った今でも人気の作品がたくさんあります。かつては自分が読んできた絵本を今度は自分の子どもに読み聞かせる、懐かしさとまた新しい発見に巡り会えますよ。
ぜひ、当時の自分がどんな印象をもってその絵本を読んだか思い出して、子どもと絵本について語り合ってみてください。
ゾウの特徴が組み込まれた絵本

体重が10トンを超えることもある大きな体・長い鼻を活かして水浴びなど、ゾウは他の動物にはない特徴をたくさん持っています。
ゾウが主人公だからこそ広がる表現やストーリーは実に個性的!他の動物たちとは違うストーリー展開が楽しめます。また、子どもたちが違う個性をもつものに関心をもつ、受け入れることにも繋がりますよ。
コミュニケーションの大切さを伝えられる絵本

地球上生物の中でもトップクラスの知性をもつゾウ。その知性の高さや愛情深さを活かした作品は多く、ゾウの絵本の内容は全体的に穏やかな傾向があります。
絵本を通じてコミュニケーションの大切さを伝えたいときなどにゾウの絵本はうってつけ。同世代のお友だちとの交流が始まり出す2~3歳の子どもたちはもちろん、もっと大きくなった子どもたちにもおすすめです。
ゾウの絵本のおすすめ人気ランキング21選

次からが本題のゾウの絵本ランキングとなります。
幅広い年齢で楽しめる絵本もあるので、ぜひ参考にしてみてください。
『かわいそうなぞう』

絵:武部本一郎
出版社:金の星社
発行日:1970年8月
値段:1100円+税
対象年齢:6~7歳
戦争中のぞうたちの悲しい運命
戦争中に上野動物園で三頭のゾウが殺されました。
本当にあった悲しいお話をもとにした絵本です。
戦争中に動物園の動物たちがどういう扱いを受けたのか、動物たちが亡くなっていくまでの詳細や飼育員さん達の姿なども描かれています。
戦争のために犠牲になった生き物や、つらい選択をするしかなかった飼育員さんたちの苦しみが伝わってきます。
戦争というものの残酷さを、戦争の知らない世代が増えた今だからこそ伝えてくれる本です。
『ぞうさん、どこにいるの?』

訳:柳田 邦男
出版社:光村教育図書
発行日:2015/12/1
値段+税:1,404円
深いメッセージが込められた絵探し絵本
こちらの絵本には文字がなく、絵探しだけでも楽しめる絵本。ですが、この絵本が本当に問いかけているのはこの絵本の中の動物たちだけではありません。現実に起きている自然破壊により、動物たちが住処を追われてどこに行けばいいのか?行き場所があるのか?ということを問いています。
元居た場所を離れ、新たな土地に足を踏み入れた動物たちですが、まだまだ安心しきれない状況。幅広い年齢の子どもが楽しめ、大人は考えさせられる、年齢に応じた捉え方ができる絵本です。
『ぞうまうぞ・さるのるさ』
絵:高畠 純
出版社:ポプラ社
発行日:2014/8/1
値段+税:1,404円
愉快なゾウとさるの言葉遊び絵本
本の中に登場する文章全て、下から読んでも上から読んでも同じ文章になる回文になっています。回文に合わせて、ゾウとさるが体を張って表現してくれていて、その面白おかしい絵を見ているだけでも十分楽しめますよ。
言葉を覚えたての子どもたちに、日本語の面白さを伝えるのにおすすめの一冊。また、もう少し年齢が上の子どもたちには、同じような回文を考えて頭の体操するのにピッタリです。
『クッキー・サーカス』

出版社:復刊ドットコム
発行日:2014/9/13
値段+税:1,980円
甘い香りが漂ってきそうな、空想と空腹を誘う絵本
表紙の男の子が乗っているのは、クッキーで出来たゾウ!
お母さんと一緒にクッキー作りに挑戦した男の子がさまざまな形をしたクッキーを作ります。形ができたクッキーの焼き上がりを待っていると、クッキーたちが動き出し、楽しい行進が始まります。
何度も復刻・再出版を繰り返されている、長年愛されている一冊です。この絵本を読み終わったあと、子どもたちと一緒にクッキー作りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
『ダンスができないぞうさんですよ』

訳:落合恵子
出版社:クレヨンハウス
発行日:2014/11/26
値段+税:1,540円
アメリカの人気絵本シリーズの最新作
ぶたのピギーとゾウのジェラルド、凸凹な二人の絶妙な会話のやりとりや間合いが楽しめる、ぞうさん・ぶたさんシリーズの一番新しい絵本です。
ジェラルドはおどれないと最初は断りますが、表紙からノリノリな雰囲気が伝わるピギーに誘われてダンスに挑戦します。歯を食いしばって頑張るジェラルドの周りにはぐらぐら・ぎしぎしと地響きが・・・。
ピギーもどこか達観したような表情で眺めています。何かに挑戦すること、自分の個性を大切にすることを伝えてくれる絵本です。シリーズ作品ではありますが、この絵本単体でも設定置いて行かれずに十分楽しめますよ。
『いいことをした ぞう』

絵:村上 勉
出版社:偕成社
発行日:1989/3/1
値段+税:1,080円
意地悪なゾウが改心していく過程が描かれた絵本
穏やかでやさしいイメージが強く、そんな姿を描かれることが多いゾウが、この絵本では他の動物に意地悪しています。
その悪事に我慢の限界を迎えた動物たちが「ぞうの鼻なくなれ」と叫ぶと、ゾウの鼻がみるみる短くなってしまいます。これにはゾウも困り果て、改心を決意。最後にみんなと仲良くなるハッピーエンドです。
友だちとの接し方や悪いことをすると自分に返ってくるなど、これから子どもたちに学んでほしいコミュニケーションをかわいい動物たちが教えてくれる絵本です。
『ぼくはぞうだ』

出版社:絵本館
発行日:2008/3/1
値段+税:1,404円
ゾウの凄さを知ってほしい!アピール上手なゾウ
ゾウがさまざまなものと自分を比較して、上手なプレゼンテーションを披露してくれます。押しつけがましくなく、筋が通った主張には「なるほど!」と感心してしまいます。自分がどれだけ凄いか知っているからこそ、100%それが伝わらないメディア露出を嫌うゾウはとても意識が高いです。
この絵本で一緒にゾウと比べてみるのも楽しいですが、ゾウのいう通り本物に会いに行ってその凄さを体感したくなる絵本です。
『ぞうの本』

絵:ジャミ プルニエール
訳:手塚 千史
出版社: 岳陽舎
発行日:2003/12/1
値段+税:1,320円
リアルなイラストでゾウの生態が知れる絵本
一見写真かと思うほどリアルなイラストで生き物の生態や乗り物の仕組みなどを知ることができる、岳陽舎のはじめての発見シリーズの中の一冊です。
ゾウの体の仕組みや、アフリカゾウとアジアゾウの違いなどさまざまなゾウにまつわる情報がつまっています。最初はイラストを楽しみ、徐々に内容に興味をもって理解していく、長く色々な楽しみ方ができる絵本です。
全50種類あるのでコンプリートは大変ですが、子どもの興味をかき立てる絵本がたくさんあります。このリアルさにハマったら、ぜひ他シリーズ作品も調べてみてくださいね。
『アフリカゾウのなみだ』

絵:佐々木 一聡
出版社:小学館
発行日:2015/10/1
値段+税:1,620円
朗読収録のCD付きでプレゼントにもおすすめ
密漁などの深刻な問題に触れつつも難しすぎず、シリアスな展開にもなりすぎない、ユーモアもある絵本です。3姉妹の子どもたちとゾウが母親ゾウを探して冒険するストーリーで、途中には様々な動物にも出会いながらアフリカを巡ります。
そしてこの絵本のもっとも特徴と言えるのが読み聞かせのCD付きというところ。手が離せない家事中にも絵本の読み聞かせを子どもにできるので、子育てに奔走する家庭へのプレゼントにもおすすめです。
『ぞうさんのおとしあな』
出版社:ポプラ社
発行日:2011/8/2
値段+税:1,404円
ゾウのいたずら成功なるか?
ゾウは好奇心旺盛でいたずらも大好きな生き物。そんな実際の性格を絵本に取り入れたこの絵本のゾウは誰かを落としたくって、おとしあなを掘ります。
隠れておとしあながあるあたりを見守るゾウですが、なかなか思惑通りにはいきません。また、体が大きいゆえなのか隠れ切れていないゾウの様子は子どもたちの笑いを誘います。
このおとしあなの被害者が出てしまうのか?と心配になるこの絵本、どんなオチがつくのか気になる方はぜひお手に取ってみてください。
『ゾウのともだち フンパーディンク』

絵:クレア・アレクザンダー
訳:青山南
出版社:マイクロマガジン社
発行日:2019/9/27
値段+税:1,760円
自由でマイペースなゾウと子どもたちの園内生活
人間の保育園にやってきた子ゾウのフンパーディンクに、子どもたちはびっくり仰天。始めは怖がっていたけど、一緒に遊ぼうと子どもたちはフンパーディンクに歩み寄ります。ですが、ゾウと人間では勝手が違いすぎて同じように遊べません。
子どもたちが困ったり慌てたりと右往左往するのに対して、フンパーディンクは常に上機嫌です。
本当に保育園や幼稚園にゾウが来たらどうしよう?と子どもの空想を広げてくれるこの絵本は、2019年9月に出版されたばかりの新作絵本です。
『ぱーおーぽのうた』

出版社:佼成出版社
発行日:2016/9/20
値段+税:1,728円
大迫力のリズムと、楽しい歌が響くサバンナ
ゾウ達の楽し気な日常風景が描かれ、リズミカルでテンポよくページをめくりたくなる絵本です。
獰猛なライオンやハイエナすらしっぽを巻いて逃げる、ゾウの大きな行進や足音がダイナミックに表現されています。これは実際のサバンナでも本当に起きる現象で、絵本としての楽しさとリアリティが見事に調和されています。
年齢問わず長いストーリーはまだ苦手という子どもにピッタリな絵本です。
『みずいろのぞう』

出版社:ほるぷ出版
発行日:2011/8/1
値段+税:1,404円
ぞうの旅はまだまだ続く
同じような日が続く毎日に嫌気がさしたゾウが、なんとリンゴの木を旅のお供にして川に沿って旅に出かけます。一匹と一本は長い旅の末に川の先までたどり着き、リンゴの木は丘に定住すること決めますが、ゾウは一人再び旅へ。
同族のゾウが住む場所でも、一緒に旅してきたリンゴの木がいる場所でもなく、ゾウは何を求めて旅をするのでしょうか?
その旅の目的を考えられる歳になったときにもう一度読んであげたくなる絵本です。
『ぞうのババール―こどものころのおはなし』

訳:やがわ すみこ
出版社:評論社
発行日:1974/10/20
値段+税:1,540円
人間の世界に柔軟して大出世!
30年以上前から愛されているロングセラーシリーズです。
服を着て、エレベーターに乗ってとまるで人間のように生活するババールの原点を本作で知ることが出来ます。実はババールには意外な過去があり、さまざまな経験や知識を得て王様になった過程を知れます。ババールのキャラクターは知っていても、過去のお話を知らなかったという方も一緒に楽しめますよ。
一冊ずつボリュームがあるので読み聞かせが難しい場合には、アニメや映画化もされているのでそちらで楽しむ方法もあります。
『まいごになったぞう』

訳:村上 勉
出版社:偕成社
発行日:1989/1/1
値段+税:1,080円
赤ちゃんゾウの小さな出会いと冒険
本ランキング16位にランクインした『いいことをした ぞう』と同じ作者2人による、また違う絵柄とストーリーの絵本です。
今回登場するのはおしゃべりできない赤ちゃんゾウ。お母さんとはぐれて泣いているところにキリンがやってきて、次はカバに出会ってと色々な動物の力を借りて赤ちゃんゾウはお母さんの元へ帰ります。本来は赤ちゃんゾウを食べてしまうワニやライオンも、無邪気な赤ちゃんに毒気を抜かれてやれやれといった様子。
種族が違えど赤ちゃんがかわいいのは共通。心温まる優しいお話です。
『まるさんかくぞう』

出版社:文溪堂
発行日:2008/5/1
値段+税:946円
自由すぎる組み合わせで予測できない
まる、さんかく、っと来たらしかく。最初は誰もが頭に浮かべる図形が重なって登場しますが、突然ぞうがその中に現れます。ぞうが二段重ねになったり、図形にとりが挟まれていたりと、次にどんな組み合わせが来るか予測不可能です。
こちらの絵本は2歳に読まれていることが多かったですが、0歳からの子どもにもおすすめな絵本です。
『ぞうのボタン』

出版社:冨山房
発行日:1975/3/20
値段+税:990円
ショッキングなイラスト注意?
この絵本には文章はおろか、効果音などの字も書かれていません。絵本の中には、お腹にボタンがあるゾウが佇んでいるだけ。
そしてそのボタンが外され、なんと中からは馬が!ゾウの皮?は力なくだらんとしています。そしてその中出てきた馬のお腹にもボタンが・・・。
最後には一体何が出てくるのかラストがとても気になる絵本です。子どもがボタンが外れて動物が出てくるシーンにびっくりしすぎかも気を配ってあげてくださいね。
『だいじょうぶだよ、ゾウさん』
絵:ヴァレリー ダール
訳:柳田 邦男
出版社:文溪堂
発行日:2005/11/1
値段+税:1,650円
優しくて悲しい、終わりについてのお話
ゾウの愛情深さや穏やかさをまさに再現したこの絵本。死をテーマにしているのでそれを子どもたちが理解できるのは難しいですが、この穏やかで優しい雰囲気を多くの子どもたちが感じ取っています。
ネズミの心の変化やお別れをしなければならないゾウの気持ちを考えると涙がこみ上げてきますが、誰もが受け入れなければならないこと。二人もそれがわかっているので、最後はとても穏やかな表情を浮かべています。
悲しいけれど何度でも読みたくなる魅力がこの絵本にはあります。
『ぞうのエルマー』

訳:きたむら さとし
出版社:BL出版
発行日:2002/4/1
値段+税:1,320円
個性があるって素晴らしい!
ぞうのエルマーシリーズの始まりの絵本です。
生まれたときから周りと明らかに違うカラフルなエルマーは、いつもみんなの笑顔の中心。ところがエルマーは眠れない夜にそれをとてもネガティブに考えてしまい、朝早くから出かけます。
エルマーはゾウ色の木の実を体に塗り、他のゾウと同じ色なり、誰にもエルマーと気づかれないようになります。この試みがどんな展開を生むのか、エルマーの行動に注目です。
誰もが体験する、自分と周りとの違いへの葛藤を愛嬌たっぷりなキャラクターで描いた絵本です。
『ぞうくんのさんぽ』

出版社:福音館書店
発行日:1977/4/1
値段+税:990円
ゾウくんは最後まで耐えられるのか?
こちらもシリーズ第1作品目の絵本。いい天気にごきげんなゾウさんがお散歩に出かけて、カバ・ワニ・カメと順々に背中に乗せてお散歩します。
大人目線だとカバの時点で無理があるのではないかと思ってしまいますが、ゾウくんはとても力持ち。重いと呟きながらも歩き続けます。そのままお散歩を本当に続けられるの?とこちらはハラハラさせられてしまいます。
穏やかな雰囲気が続くなか、突然出てくる大惨事?には笑いを誘われます。2~3歳にピッタリのシリーズ全作読んでほしい作品です。
『ぐるんぱのようちえん』

絵:堀内 誠一
出版社:福音館書店
発行日:1966/12/15
値段+税:990円
苦悩と努力が最後は実を結ぶ、不滅の名作
言わずと知れた名作ミリオンセラー絵本。
いろいろな仕事をするもその体の大きさゆえに上手くいかない、ぐるんぱ。落ち込んでいた彼が見つけた天職はようちえん!それまで失敗と考えていた経験もみんな活かされて、子どもたちもぐるんぱも笑顔になります。
この絵本からたくさんのメッセージを読み取ることができますが、ポップで色彩豊かなイラストを眺めるだけでも十分楽しめます。年齢問わずどんな世代の人も小さな子どもも一緒に読める作品です。
これから先の世代にも読まれ続けたいゾウの絵本

今回挙がった20作品の中には2000年以前出版の絵本もいくつかあったので、このランキングを見た保護者の方は懐かしさを感じたのではないでしょうか?
ゾウの絵本はどの年齢にも響く作品が多く、また年齢や立場によっては見え方感じ方が変わる奥深さがあります。また一方では、ゾウのイメージが覆るようなコミカルさやシュールさがクセになる作品もあります。ゾウの表情豊かさやちょっと人間臭さも感じられて、親近感が湧きます。
これだけ名作が揃ったゾウの絵本、ぜひ今絵本を読む子どもたちが大人になった時に再び取ってほしいですね。この記事がそんな心に残る作品に巡り会うお手伝いになれば嬉しい限りです。

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