『スイミーちいさなかしこいさかなのはなし』(1969)のあらすじ・口コミと評判【大人にもおすすめしたい名作絵本】

絵本

広い広い大きな海の中に住む、小さな黒い魚「スイミー」。

大きな魚に扮した赤い魚の中で、スイミーが目となるシーンは、誰もが一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

小学校低学年の国語の教科書にも取り上げられ、今でも多くの子どもたちにその感動は読み継がれています。

子ども向けの絵本のようでありながら、物語の内容やテーマ、そして寄せられた口コミを見ていくと、そこには「大人だからこそ得ることのできる感動」が溢れています。

「子どもへの読み聞かせの絵本を探している」

「名作と言われる絵本をあらためてじっくり読んでみたい」

そうお考えの皆さんに、今回は名書「スイミー」についてご紹介していきます。

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『スイミー』(1969)とはどんなお話【概要とあらすじを紹介】

雄大な海の中を舞台に、小さな黒い魚のスイミーと仲間たちが織り成す物語。

その内容や作者について、もう一度振り返ってみましょう。

『スイミー』(1969)の概要

出典:https://www.amazon.co.jp/

作:レオ・レオニ
翻訳:谷川 俊太郎
出版社:好学社
発行日:1969/4/1
価格+税:1,602円

『スイミー』(1969)のあらすじ

海の中に住む小さな赤い魚の兄弟。その中で一匹だけ黒い魚が「スイミー」です。

ある日、大きなマグロがやってきて、兄弟たちはすべて飲み込まれてしまいます。

無事に逃げることができたのはスイミーひとりだけ…。

スイミーは海の中で出会った小さな生き物たちと協力して、大きなマグロを追い出すことを思いつきます。

それは、ひとりだけ色の黒いスイミーだからこそできる方法なのでした。

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『スイミー』(1969)の内容要約

絵本作家レオ・レオニの描くスイミーは、1969年の発行以来、50年以上に渡り多くの人々に読み継がれる物語です。

淡く美しい色彩で描かれた表紙をめくれば、そこには小さな黒い魚、スイミーの冒険世界が広がっています。

要約1.ひとりだけ黒い魚のスイミー

スイミーはたくさんの兄弟を持つ小さな魚。

しかし、兄弟がみんな赤色の魚の中、スイミーだけが真っ黒な色をしているのです。

まるでそれは、広い社会の中で、他者との違いを持つ人間のようにも思えます。

ところがある日、大きなマグロがやってきて、兄弟はみんな飲み込まれてしまうことに…。

逃げることができたのは、スイミーひとりだけだったのでした。

要約2.ひとりぼっちのスイミーと海の仲間たち

兄弟をマグロに飲み込まれてしまい、ひとりぼっちになってしまったスイミー。

しかし広い海の中には、くらげ、いせえび、いそぎんちゃくとたくさんの生き物がいます。

レオ・レオニが描く海の世界は実に幻想的。

見開き一面のこんぶやわかめは、まるで水の流れにひらひら漂う美しいレースのようです。

やがてスイミーは、自分そっくりの赤い魚に声を掛けます。

「いっしょにあそぼう」

しかし、みんなは大きな魚が怖がり、岩場の陰から出てこようとはしないのでした。

要約3.仲間と協力し困難に立ち向かう

小さなかしこい魚、スイミーは、やがてある作戦を思いつきます。

赤い魚たちに、みんなで集まって大きな魚のふりをして泳ごうと声をかけるのです。

「ぼくが、めになろう」

赤い魚たちの中で、ひとり黒いスイミーは、他の誰にもできない目の役を買って出ます。

ひとりぼっちだったスイミーは、仲間と協力することで大きな魚を追い出すことに成功するのです。

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『スイミー』(1969)の口コミ・評判

30代 女性
30代 女性

口コミ・評判:★★★★★

子どもの頃、教科書で読んだスイミー。
スイミーが魚の目になるシーンばかりが印象に残っていたのですが、改めて読むと美しい絵と文章に感激!
子どもにもゆっくりと読み聞かせしてあげたいです。

20代 女性
20代 女性

口コミ・評判:★★★★

3歳の息子にはまだちょっと早いかな?と思ったのですが、マグロがみんなを食べてしまうシーンでは「みんな逃げて―」と言ったり、スイミーが大きな魚に扮するシーンではどこか誇らしげだったり、その世界に引き付けられていました。
もう少し大きくなってからどんな風に感じるのか、今から楽しみです。

40代 女性
40代 女性

口コミ・評判:★★★★★

ひとりぼっちになってしまう黒いスイミー。
みんなで協力して困難に立ち向かう姿に思わずうるっときてしまいました。
子どもの頃に読んで「内容をなんとなく覚えている」という大人にこそ、改めておすすめしたい名作です!

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『スイミー』(1969)の主題・テーマは?

美しく幻想的なレオ・レオニの世界と、谷川俊太郎氏の言葉が紡ぐスイミーの世界。

そこには、大人になって改めて出会ったからこそ気付く事の出来る、深いテーマが隠されているのです。

仲間と協力することの大切さ

多くの人々の心に残るスイミーの名シーンと言えば、たくさんの赤い魚の中でスイミーが目となる場面ですよね。

兄弟の中でひとり真っ黒な色だったスイミー。

兄弟をマグロに飲み込まれ、あっという間にひとりぼっちになってしまったスイミー。

作中には決して「悲しい」という言葉は登場しないものの、読み手はそこに、どこかやりきれないさみしさを感じずにはいられません。

そのスイミーがたくさんの仲間と協力し、大きな魚を追い出すことに成功するシーンは、多くの人々に勇気と感動を与えていると言えるでしょう。

周りと違うからこそ活きる自分の個性

性別、国籍、働き方…。ライフスタイルの多様化が進む現在の社会でも、人はいつも自分と周囲を比べ、その違いに心を悩ませるものではないでしょうか。

広い広い海の中、自分以外の兄弟が真っ赤な魚であるにも関わらず、ひとりだけ真っ黒なスイミー。

読み手はいつしか、スイミーの姿に他者の持たない「自分だけの個性」を見出していきます。

「ぼくが、めになろう」

スイミーが目になる場面は、スイミーが周囲と違う個性を持つからこそ生まれた名シーンです。

それはまさに、スイミーが「ちいさなかしこいさかな」であることを象徴する姿であると言えるでしょう。

レオ・レオニと谷川俊太郎が織り成す美しい絵本の世界

スイミーを代表作とするレオ・レオニは、「マシューのゆめ」「じぶんだけのいろ」など、個性と自己表現をテーマとした多くの名作を生み出す絵本作家です。

そして、その世界観を巧みな言葉で表現するのが、詩人である谷川俊太郎氏。

「ドロップみたいないわ」「虹色のゼリーのようなくらげ」と、紡がれる言葉の数々は、読者のイメージを大きく膨らませてくれます。

日本では、レオ・レオニの名作の多くが谷川俊太郎訳で発行されています。

スイミーで両氏の世界に魅了された方は、ぜひ他の作品もチェックしてみてくださいね。

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【ネタバレあり】『スイミー』(1969)の感想とレビュー

1969年の発行以来、多くの人々の心に感動を与えてきたスイミーの世界。

その感想には、自分の子どもをきっかっけにスイミーと再会し、大きな感動を覚えたという声が多々寄せられています。

子どものころ教科書で出会った全ての人におすすめしたい

小学校の国語の教科書で最初に出会うことの多い「スイミー」。

息子への読み聞かせをきっかけに、今回改めて再会し、その内容の深さに驚いています。

大人になって気付くのは、美しく幻想的な海の世界と谷川俊太郎さんの印象的な言葉の数々。

教科書でしかスイミーを知らないという方に、ぜひ再体験して頂きたい絵本です!

子どもと一緒に記憶を追体験できる名作

「今度から国語の音読がスイミーになった!」という子どもの話をきかっけに、「ママも子どもの頃習ったよー」と思わず嬉しくなってしまった作品です。

教科書と絵本だと、少しだけ違うところがあったりするんですよね。

見比べながら親子で読むのも楽しかったです。

自分が読んだ時の記憶を子どもともう一度追体験できるなんて、本当に素敵な作品だなと思います。

子どもにも。そして大人にも。

「子どもの頃読んだな」と軽い気持ちでページを開いたのですが、その内容に思わずはっとさせられました。

兄弟をいっぺんになくし、ひとりぼっちになってしまうスイミー。

仲間と共に、大きな魚を追い出すスイミー。

決して過剰な表現はないものの、悲しみを乗り越えて大きな勇気を得たスイミーの姿に思わず涙ぐんでしまいました。

長く読み継がれてきたのも納得。大事に手元に置いておきたい一冊です。

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『スイミー』(1969)は、こんな方におすすめ!

スイミーは、自分で文章を読むことのできる5~6歳向けの絵本として紹介されることの多い作品です。

しかし、そこにこめられたテーマや願いは、決して子どもだけに向けられたものではありません。

むしろ、多くの事を体験し、生きづらさや不安を抱える大人だからこそ、出会う事の出来る大きな感動体験がそこには待っています。

レオ・レオニの幻想的な世界と谷川俊太郎の言葉が紡ぎだすスイミーの世界を、ぜひ体感してみてくださいね。

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