『いいこってどんなこ?』のあらすじ・口コミと評判【子どもの不安を表現した絵本】

いいこってどんなこ?絵本

「いい子にしなさい!」

「お願いだから、いい子にしていて……」

など、子どもたちに対して「いい子」でいるように、叱ってしまった経験はありませんか?

この「いい子」という言葉は、子育て中の親子の間でよく使われる言葉です。

簡単に出る言葉ですが、この言葉が知らず知らずのうちに、子どもたちを悩ませているかもしれません。

この記事で紹介する、『いいこってどんなこ?』という絵本は、うさぎのバニーぼうやが、お母さんに「いい子」について質問するという内容。

子どもたちが疑問に思いそうなことを、バニーがお母さんにぶつけます。

この絵本を読んだ大人も、子育てについて考え直すきっかけになるかもしれません。

今回は、『いいこってどんなこ?』について、詳しく紹介していきます!

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『いいこってどんなこ?』(1994)とはどんなお話【概要とあらすじを紹介】

絵本を読む2人の子ども

まず、『いいこってどんなこ?』の概要と、簡単なあらすじを紹介していきます。

1994年に発売された作品ですが、さまざまな世代に愛されている絵本です。

『いいこってどんなこ?』(1994)の概要

いいこってどんなこ?

出典:https://www.amazon.co.jp/

作:ジーン・モデシット
イラスト:ロビン・スポワート
訳:もき かずこ
出版社:冨山房
発行日:1994/10/25
価格+税:1320円

『いいこってどんなこ?』(1994)のあらすじ

5人の子どもたち

小さなうさぎのバニーぼうやは、お母さんにこう聞きます。

「ねえ、おかあさん、いいこって どんなこ?」

泣かなければ、いい子なのでしょうか。

怒らなければ、ばかなことをしなければ、もっと可愛ければ。

バニーは矢継ぎ早に質問を繰り返しますが、お母さんはすべて否定します。

「おかあさんは いまの バニーが だいすきなんですもの」

いい子かどうかなんて問題ではなく、お母さんにとってバニーは、大切な子どもです。

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『いいこってどんなこ?』(1994)の内容要約

絵本を読む女の子

次に、『いいこってどんなこ?』の詳しいあらすじを紹介していきます。

ストーリーの内容を多く含むので、ネタバレが気になる方は、注意して読んでくださいね。

要約1.泣かない子はいい子?

泣く子ども

「ぜったい なかないのが いいこなの?」

そう思ったバニーは、お母さんにたずねました。

「ぼく、なかないように したほうが いい?」

きっと、悲しいことがあったとき、泣いてしまうことを気にしているのでしょう。

お母さんはこう答えます。

「ないたって いいのよ。でもね、バニーがないていると おかあさんまで かなしくなるわ」

泣かなければいい子、いうわけではありません。

もし、泣いてしまったとしても、お母さんはバニーのことを悪い子だなんて、思わないのです。

要約2.強い子や怒らない子は、いい子?

遊ぶ子ども

バニーは続けます。

「じゃあ、いいこって つよいこのこと?なんにも こわがらないこに なってほしい?」

それを聞いたお母さんは、びっくり。

「こわいものが ないひとなんて いるかしら」

大人にだって、怖いことの1つや2つくらい、あるものです。

強い子だったとしても、それはお母さんにとっていい子の条件ではありません。

その後も、バニーはさまざまな質問をします。

怒らない子がいい子なのか、それともばかなことをしない子がいい子なのか。

そのどれも、お母さんは否定しました。

要約3.お母さんの気持ち

おそろいの髪型の親子

「ぼくが もっと かわいいこなら おかあさん、うれしかった?」

そんな、バニーの言葉もお母さんは否定します。

「まさか!」

自分が考えている、いい子の条件をすべて否定されたのでしょう。

バニーは、少し考え込んでしまいます。

「じゃあ ぼくが どんなこだったら うれしい?」

バニーの質問への回答は、とっくに決まっています。

「バニーは バニーらしくしているのが いちばんよ。」

だって、お母さんにとって、バニーは今のままでいてくれるのが、もっとも嬉しいのですから!

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『いいこってどんなこ?』(1994)の口コミ・評判

おしゃべり

30代 女性
30代 女性

口コミ・評判:★★★★★
この絵本を読んで、あまり「いい子でいなさい!」というのは控えたほうがいいなと思いました。子どもは何も思わないかもしれませんが、何となく罪悪感が刺激されて。気付けてよかったと思います。

40代 女性
40代 女性

口コミ・評判:★★★★★
お母さんうさぎから、バニーへの愛情が深くて感動しました。子どもなんて、泣いて怒って、突拍子もないことをやってくれてかまわないですよね。どんな子でも親の愛情は変わらないなって、再認識しました。

20代 女性
20代 女性

口コミ・評判:★★★★
内容は、簡単なわりに深いのが印象的でした。ただ、イラストが少しだけ暗めのタッチで、3歳児には少し怖かったみたいです。もう少し大きくなったら、また読み聞かせてみます。

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『いいこってどんなこ?』(1994)の主題・テーマは?

本を持つ男の子

『いいこってどんなこ?』は、小さな子どもでも読みやすい、簡単な絵本です。

しかし、親が子育てを見直すきっかけや、親子の深い愛情を描いた作品でもあります。

この絵本に隠された、主題やテーマを掘り下げていきましょう!

いい子という言葉は、子どもたちの印象に残りやすい

悩み

親が繰り返し話して聞かせることは、子どもの人格形成に大きく関わります。

大人も、小さいころに自分の親に繰り返し言われたことを、まだ覚えていませんか?

「母は決まって、夕食前におやつを食べると怒鳴った」

など、よくあることや印象の強いことは、特に鮮明に印象に残ります。

この「いい子」というのは、多かれ少なかれ、多くの子どもたちのインパクトに残る言葉でしょう。

この絵本は、そんな「いい子」という言葉の落としどころを、子どもたちに上手に伝えてくれます。

子どもたちこそ、自由に感情表現してほしい

怒る子ども

この絵本を読むと、大人が決めた「いい子」という枠組みが、いかに大人に都合がいいものなのかがよくわかります。

泣かず、怒らず、ばかなこともしない子どもって、少し不自然ではないでしょうか。

痛かったり、気に入らないことがあったりしたら、泣きながら怒る子どもには手こずりますが、可愛いものです。

思い付きでばかなことをしてしまうのも、大人にはない魅力的な行動です。

危険なことや、他人に迷惑をかけることがなければ、許してあげようという気持ちになりませんか?

親子の愛情

森の中の親子

『いいこってどんなこ?』は、親から子への愛情を、わかりやすく伝えてくれる絵本です。

お母さんの言葉で、「だって おかあさんは いまのバニーが だいすきなんですもの」というものがあります。

どんなに叱ったとしても、子どもの本質まで変わってほしいと願う親は少ないですよね。

いつの時代も、親から子どもへの愛情は変わらないもの。

親から子への美しい愛情を描いているのも、この絵本の特徴です。

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『いいこってどんなこ?』(1994)の感想とレビュー

絵本を読む小さな女の子

『いいこってどんなこ?』は、世代を超えて、子どもたちに愛されている絵本です。

実際に読んでみての感想やレビューを、紹介していきます!

幼児書なのに、深い内容の絵本です

ピアノを弾く親子

「いい子にしなさい!」って、親の立場だと息を吐くように言ってしまいますよね。

でも、この「いい子」っていうワードが、子どもたちのトラウマや気がかりにつながってしまう可能性もあるんだな、と気付かされる絵本です。

いい子にしてほしい、と思う親を責めていない内容なのもポイント。

子どもとの認識の違いの溝を埋めてくれる、よいきっかけとなるのではないでしょうか。

大人も子どもも、いい子でいる必要なんてどこにもないのです。

親子の絆は色あせない

お団子の親子

お母さんからの、バニーへの愛情が溢れていて、ほっこりする絵本。

どの時代も、親から子への愛情は変わりないということを実感させてくれます。

1994年の作品ということで、出版されたばかりのころに読み聞かせてもらっていた子どもたちは、今は親の世代のはず。

ぜひ、ご自身の子どもたちに、あらためて読み聞かせてあげてくださいね。

絵柄も優しく、少し抽象的な雰囲気なのも、優しい気持ちにさせてくれる要素の1つです。

いい子という言葉を安易に使えなくなります

布地の絵本を読む親子

自分の子どもにいい子であることを求めたとき、まるでそれが正しいように語ってしまうこともありますよね。

子どもたちも、小さいうちは親の言うことが絶対なので、それを信じてしまいます。

でも、大人が考えるいい子の基準というのは、本当に正しいことなのでしょうか。

主人公のバニーがお母さんに質問していることは、とても理にかなった疑問です。

「本当に、泣かない子どもだけが、必ずいい子なのか?」

その疑問に答えられないのなら、子どもに強要することはできないと、気付かせてくれる絵本です。

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『いいこってどんなこ?』(1994)は、こんな方におすすめ!

絵本を読み聞かせるおばあちゃん

『いいこってどんなこ?』は、3歳から4歳くらいの、言葉でのしつけが成り立つようになってきたころの子どもたちにおすすめの絵本です。

親が思わず、「いい子にしなさい!」と叱ってしまう場合は、ぜひ積極的に読み聞かせてあげてくださいね。

いい子でいることを求める以前に、「あなたのことが大切だよ」と伝えることができる絵本です。

ひらがなとカタカナの作品で、短いものなので、年長さんくらいなら自分で読むこともできます。

ぜひ、親子で読んでみてくださいね!

絵本
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絵本スペース
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