『このあと どうしちゃおう』のあらすじ・口コミと評判【死後の未来予想図を描いた絵本】

このあと どうしちゃおう絵本

『このあと どうしちゃおう』という絵本はご存知でしょうか。

コミカルなタイトルや表紙からは想像できないような、シリアスなテーマを扱っている作品です。それは「身近な人の死」というもの。

主人公の少年のおじいちゃんが死んでしまったところから、物語がはじまります。

死んでしまったおじいちゃんが持っていた一冊のノートから、おじいちゃんが生前どんなことを考えていたのか、こっそりうかがい知るという内容です。

「死がテーマなら、静かな雰囲気な絵本なのかな?」と思いますよね。

しかし、この絵本は軽い語り口とおじいちゃんの絶妙な願望に、笑いがこぼれてしまうような作品。

ユーモラスな絵本を通して、家族で身近な人の死について考えてみませんか。

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『このあと どうしちゃおう』(2016)とはどんなお話【概要とあらすじを紹介】

サボテンと本

『このあと どうしちゃおう』は、絵本作家ヨシタケ シンスケの作品です。この著者の作品は、コミカルの中にもどこか考えさせられるストーリーが特徴。

『このあと どうしちゃおう』は、お子さんだけでなく、大人の方にもおすすめの作品です。

『このあと どうしちゃおう』(2016)の概要

このあと どうしちゃおう

出典:https://www.amazon.co.jp/

作:ヨシタケ シンスケ
出版社:ブロンズ新社
発行日:2016/4/22
価格+税:1540円

『このあと どうしちゃおう』(2016)のあらすじ

ノート

死んでしまった、少年のおじいちゃん。おじいちゃんの部屋の整理をしていると、ベッドの下から一冊のノートが見つかります。

その表紙には、『このあと どうしちゃおう』と書いてありました。

思わずページをめくると、少年はびっくり。

なんと、おじいちゃんが想像した死後の世界や、「こうしたい」「ああしたい」という願望がたっぷり詰まっていたのです。

おじいちゃんは、どういう気持ちでこのノートを作ったのでしょうか。それを読んだ少年と家族は、おじいちゃんの気持ちに想いを寄せます。

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『このあと どうしちゃおう』(2016)の内容要約

開かれた本

『このあと どうしちゃおう』のストーリーを、掘り下げて紹介していきます。

死んでしまったおじいちゃんの想像は、いったいどんなものだったのでしょうか。

ネタバレを含みますので、読んだことがない方は注意してくださいね。

要約1.おじいちゃんが死んじゃった

お墓

死んでしまったおじいちゃん。お別れの悲しみもそこそこに、おじいちゃんの荷物の整理が始まります。

おじいちゃんの遺品の中から出てきたノート、その名も『このあと どうしちゃおう』。そこには、おじいちゃんの想像と願望がいっぱいでした。

死後あの世に行くための準備のページには、遠足に行くかのような準備リスト。

生まれ変わったらなりたいもののページには、「宇宙飛行士」のような定番から、「コーヒーミル」などのマニアックなものまでさまざま。

どうやらおじいちゃんは、ユニークな人物であることが分かります。

要約2.おじいちゃんは死後に夢をいっぱい持っていた

夢

おじいちゃんが死んでしまったら、まずは「ゆうれいセンター」へ行くようです。

ここにいる間は、透明になって現世に降り立つことができます。

それに気が済んだら、次はいよいよ天国へ。

天国では先立たれたおばあちゃんに会えたり、みんな必ず褒めてくれたり、とても快適で素晴らしい生活を送れます。

そんな満ち足りた生活に飽きたら、次は「うまれかわりセンター」へ。ここでは、好きなものに生まれ変わって現世にふたたび行く手続きができます。

おじいちゃんなりの輪廻転生を想像していたようですね。

要約3.おじいちゃんの本当の気持ち

ハート

そのほかにも、ノートにはさまざまな願望が書かれています。

中には、「いじわるなアイツはきっとこんなじごくにいく」というものも。

地獄絵図のはずなのに、「トイレがいっこしかない」などの地味な嫌がらせが目立っています。

何はともあれ、こんなノートを生前に作っていたおじいちゃんは、どんな気持ちだったのでしょう。

死ぬのが楽しみだった?それとも、死ぬのが怖いからこそこんな楽しいノートを作っていたのかもしれません。

本心は誰にもわかりませんが、『このあと どうしちゃおう』を読んでいた少年は、思わず自分もそんなノートを作ろうとします。

しかし、実際にノートを前にして気付きました。

「今、生きているうちにやりたいことがいっぱいだ」ということ。

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『このあと どうしちゃおう』(2016)の口コミ・評判

おしゃべり

20代 女性
20代 女性

口コミ・評判:★★★★★

子供のために買ったのですが、自分が読みふけってしまいました。両親や自分が死ぬとき、どう振る舞うべきなのかとか、いろいろ考えさせられる絵本ですね。

30代 女性
30代 女性

口コミ・評判:★★★★★

息子も私も大好きな、ヨシタケシンスケさんの絵本。その中でも特にお気に入りの作品です。死後の世界なんて妄想でしかないはずですが、引き込まれてしまいますね。

40代 女性
40代 女性

口コミ・評判:★★★★

深い内容の絵本だと思います。終活なんて言葉がメジャーになってきましたし、こういうテーマがあってもいいのかも。子供にはまだ死生観の話は難しいから、大きくなったらまた与えてみようと思っています。

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『このあと どうしちゃおう』(2016)の主題・テーマは?

詰まれた本

ちょっとクセのある作品ともいえる、『このあと どうしちゃおう』。

「身近な人の死」がモチーフになったこの絵本は、重いはずのテーマを軽快に描いています。

この作品が伝えたいことを読み取っていきましょう。

死は絶対に怖いもの?

丘の上のお墓

他の作品だと、ほとんど悲しいできごととして描かれる、「身近な人の死」。

それをあえてコミカルに描いている作品なので、読んでいると死が必ずしも怖いものではないように思えてきます。

ノートを書いたおじいちゃんにとって、死が怖いものであったかそうでなかったかは、生きている少年たちにうかがい知ることはできません。

しかし、ノートを読んだ少年はおじいちゃんのように、死後の願望を描いたノートを書きたくなるような気持ちになっています。

死ぬことや身近な人が死んでしまうことは怖いかもしれませんが、それをポジティブにとらえるということもできる、と教えてくれる作品です。

誰も知らない天国について、想像が膨らむ

天使

お子さんに絵本を読み聞かせていると、内容について質問されることが多いですよね。

しかし、このストーリーのメインは死後の世界。的確な回答は誰にもできないでしょう。

しかし、想像することはできます。「死んだらどこに行くんだろう」「思った通りの世界なのかな」など、想像に終わりはありません。

きっとおじいちゃんも、こんな想像の果てにノートを作ったはずです。

正解がないことだからこそ、想像は無限大。天国って実際にどんなところなのか、お子さんと話してみるきっかけになる絵本です。

家族のコミュニケーションが大切だということ

家族のシルエット

この絵本が伝えたいことは、生きている今を大切にするということ。

おじいちゃんは死後の世界のほかにも、死んだらどうして欲しいかというのをノートにまとめていました。

これはとても重要なことです。

「何をお供えしたら喜んでくれるんだろう」「どうやってお別れすればいいんだろう」など、残された家族が考えるべきことはたくさんあります。

生前に希望を聞いておけば、もっと話しておけばよかったと後悔することも。

死んでしまうと、その人とはずっと会話ができません。希望を聞くことも、悪かったと思って謝ることも、感謝を伝えることもできなくなります。

そんなふうに後悔する前に、いま目の前にいる大切な人たちと、しっかり会話をしておきたいものですね。

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【ネタバレあり】『このあと どうしちゃおう』(2016)の感想とレビュー

本の背表紙

『このあと どうしちゃおう』は、コミカルに死を描きながらも、やはりどこか考えさせられる作品。

読んでみての感想やレビューをまとめました。

死というものを考えるきっかけに

教会

死ぬ、ということは漠然と怖いものです。

それは、死ぬときに苦しむかもしれない、それ以降大切な人と会えなくなるなどの恐怖があるからですよね。

しかし、死ぬとき眠るように死ねたらどうでしょう。もし、死んでからもずっと大切な人のそばに寄り添うことができれば?

それでも死が怖いと言えるでしょうか。

死後の世界は未知のものです。

それは、いったいどんなものなのかということを考えることで、死生観についての考え方も変わるかもしれませんね。

そういうふうに、死について考えるきっかけになる絵本です。

大人だって死について何も知らないと気付く絵本

室内の親子

絵本というと、お子さんに読み聞かせるものを想像しますよね。

内容はかわいらしいものだったり、教訓が隠されているものだったりさまざまですが、いずれも大人にとってはわかりやすく、常識であるものが多いです。

しかし、この作品は違います。誰だって、死後の世界なんて知らないですよね。

だから、この絵本は年齢を問わず、対等な立場で議論することができるきっかけを作ってくれる作品です。

かけがえのない今を大切にすることを学べる

外出する家族

「死んだら、もうその人と話ができない」というのは当たり前のこと。

しかし、日常生活の中では、隣にいる人が明日にでも死んでしまうかもだなんて考えません。

だから、ついひどい言葉をかけてしまうこともあるでしょう。

でも、この絵本を読んで、いつお別れが来るかわからないということを心に留めておけば、優しい対応ができるようになりますよね。

死というのを必要以上に怖がらせず、優しい気持ちにさせる、絶妙な作品です。

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『このあと どうしちゃおう』(2016)は、こんな方におすすめ!

明るいところに開かれた本

この絵本は、生死を理解し始めた4~5歳くらいのお子さんからおすすめ。

全編ひらがなで書いてあるので、自分で読めるお子さんはぜひ読んでいただきたいです。

おじいちゃんの書いたノートをひたすら眺める作品なので、読み聞かせよりは自分で読む方が楽しいでしょう。

また、大人もお子さんに与える前に一度読んでおくことをおすすめします。

「終活」につながる話ですので、自分や身近な人の将来を考えるきっかけになりますよ。

今回は、『このあと どうしちゃおう』について紹介しました。

コミカルに死を描いたこの作品は、家族にさまざまなことを考えさせるきっかけになります。

親子でぜひ、楽しんでみてくださいね。

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