男の子に体を洗ってもらう、気持ちよさそうなカバさんの表紙が印象的な絵本、『おふろだいすき』。
おふろを舞台にした本作は、子どもの心を捉えて離さない、夢いっぱいの作品です。
読後にほっと温かくなれる絵本は、おふろが恋しくなる、これからの季節にぴったり。
親子のおふろタイムをより楽しいものにしてくれる絵本の世界を、ぜひチェックしてみてください。
『おふろだいすき』(1982)とはどんなお話【内容とあらすじを紹介】

『おふろだいすき』は、1982年の発行以来、多くの人々に夢を与えてきた作品です。
松岡享子さんの紡ぐ文章は、その美しい日本語と丁寧な語りが、おふろの温かな世界を思い起こさせます。
そして、その世界を描き出す、やさしさに溢れた林明子さんのイラストも、人気の理由のひとつ。
まずは、ベストセラー絵本の概要とあらすじについてご紹介いたします。
『おふろだいすき』(1982)の概要

イラスト:林 明子
出版社:福音館書店
発行日:1982/4/30
価格+税:1,430円
『おふろだいすき』(1982)のあらすじ

物語の主人公は、男の子のまこちゃん。
まこちゃんは、おふろが大すき。いつも、おもちゃのプッカと一緒にひとりでおふろに入ります。
ところが今日は、なんだか様子が違うみたい。
まこちゃんが体を洗っていると、なんとおふろの底から、大きカメが浮いてきたのです。
びっくりしたまこちゃんが振り向くと、そこにいたのは2匹のペンギン。
続いてアシカにカバ。なんと、最後はくじらまで!
立ち上る湯気の中、子どもが喜ぶファンタジーに溢れた、心温まる名作絵本。
『おふろだいすき』(1982)の内容要約

『おふろだいすき』は、もわ~っと温かな湯気に包まれた、お家のおふろが舞台の作品です。
湯船から次々と動物たちが登場する、思いもよらないストーリーが、多くの人々を惹きつけて止みません。
ここからは、物語の内容を、ほっと心温まるラストまで、さらに掘り下げてご紹介していきます。
要約1.おふろが大好きな男の子、まこちゃん

物語の主人公は、おふろが大好きなまこちゃんです。
毎日のおふろのおともは、あひるのおもちゃのプッカ。
赤いビニールのおもちゃであるプッカもまた、おふろが大すきという設定です。
ちゃんとせっけんを泡立てて、今日もひとりで、上手に体を洗うまこちゃん。
ところが、ざぁー!という音と共に、湯舟の中から大きなカメが現れたからさぁ大変。
おふろを舞台に、楽しいファンタジーの始まりです。
要約2.どんどん広がる空想の世界

湯船につかって、気持ちよさそうなお顔のカメさん。その次に表れたのは、2匹の愉快なペンギンです。
「ぼくたち、ふたごなんです」
声をそろえておじぎする2匹のペンギン。
登場する動物たちは、人間味にあふれ、おしゃべり上手なのが特徴です。
ペンギンとお話をしていると、まこちゃんの手からするっと落ちたせっけんは、つるつるとおふろの床を滑り出します。
続いて登場したのは、アシカにカバさん。
そして最後は、湯船から大きな大きなクジラが浮かび上がるのでした。
要約3.あたたかいお母さんのタオル

おふろでは、肩までしっかり温まるのがお約束。
まこちゃんと動物たちはみんなで体を洗うと、ゆっくりと50まで数え始めます。
「50!」と、大きな声を出したのは、一番大きなクジラさん。
そこで登場するのが、まこちゃんのお母さんです。
「よくあったまった?あがってらっしゃい」
お母さんが顔を出すと、動物たちはお湯にもぐりこみ、あっという間に消えてしまいました。
「ああ、いいにおい、いいきもち」
まこちゃんはお母さんの広げたタオルに飛び込むと、その温かさにぎゅっと包まれるのでした。
『おふろだいすき』(1982)の口コミ・評判


口コミ・評判:★★★★★
こんなお風呂があったら楽しそう!夢に溢れた展開に、大人でもワクワクしてしまいます。

口コミ・評判:★★★★
お風呂の冒険の後は、お母さんのやさしさに包まれるというストーリーがいいですね。ずっと大事にしていきたいな。

口コミ・評判:★★★★★
美しい言葉と温かなイラストがお気に入り。娘は「お風呂からいろんな動物が出てくる絵本読んで!」といつもせがんできます。
『おふろだいすき』(1982)の主題・テーマは?

おふろを舞台に、次々と楽しい空想が繰り広げられる絵本『おふろだいすき』。
長きに渡り多くの人々に愛されるその理由は、作品のテーマに隠されています。
現実と空想を行き来するスケールの大きさ

絵本の主人公は、おふろが大好きな男の子。
おもちゃを持っておふろに入る男の子は、子どもにとって親近感の湧く存在ですよね。
日常的な存在であるおふろから、次々に動物が登場するのが、この作品の魅力のひとつ。
「自分のお家のおふろも、もしかしたらふしぎの世界に繋がっているのでは…」
と、子どもたちの想像力を広げてくれます。
物語の着地点は、お母さんの広げたタオルの中。
夢の世界の後には、現実のお母さんの温もりの中に帰ってくるという設定も、子どもの心をほっと安心させてくれそうですね。
読み応えのある美しい文章

作者の松岡享子さんは、「ゆかいなヘンリーくんシリーズ」や「くまのパディントンシリーズ」など、数々の名作絵本の翻訳者としても、知られる人物です。
そんな著者の紡ぐ本作は、美しい文章が、多くの読者から定評を得ています。
読み聞かせの際にはある程度の時間を要するものの、幼い子どもが最後まで集中できるのが、この作品のすごいところ。
登場する動物はみなおしゃべり上手で、子どもたちの空想力をより刺激する内容となっています。
湯気の温かさが伝わりそうなイラスト

本作のイラストを手掛けるのは、『こんとあき』や『はじめてのおつかい』でも知られる、林明子さん。
湯気がもうもうと立ち上がるお風呂の温もりは、嬉しそうなカバさんの描かれた表紙からも伝わってきます。
湯船から次々と動物が登場するシーンでは、溢れるお湯の音まで聞こえてくるよう。
まだ、文字が読めない子どもでも、絵柄を指さしながら物語を楽しむことができますね。
【ネタバレあり】『おふろだいすき』(1982)の感想とレビュー

発行から30年以上に渡り、子どもたちに夢を与えてきた本作には、多くの感想が寄せられています。
そこには、子どもと一緒に絵本の世界を楽しんだ、大人の喜びの声がいっぱい。
読み聞かせに最適な絵本をお探しの方は、ぜひ参考になさってくださいね。
ファンタジー要素たっぷりのおふろ絵本

松岡享子さんも、林明子さんも大好きな作家さんです。
松岡さんの丁寧で優しい文章は、子どもたちに読み聞かせる絵本としてもぴったりですよね。
林さんのイラストもとても柔らかで、登場する動物たちの表情にいつも癒されます。
特に、お気に入りなのは表紙にもなっている大きなカバさん!
「気持ちよさそうだねー」と、いつも子どもと言いながら、ページを眺めています。
大人でも、こんなおふろがあったらなぁと色々想像してしまいますよ。
驚きの展開に胸がワクワクします

わが家の5歳の息子はお風呂がだいすき。
いつもおもちゃを持ち込んでは長湯しているのですが、そんな息子に、この絵本はぴったりだったようです。
まるでお風呂の温かさが伝わってくるようなイラストが、本当にすてきですよね。
もわーっとした湯気の向こうで繰り広げられる、動物たちとの交流に、大人のわたしもワクワクしてしまいます。
読み終わったあとは、まるでお風呂に入った後のような、あったかな気持ちに包まれる絵本です。
おふろが苦手な娘に夢を与えてくれた絵本

わが家の4歳の娘は、どちらかというとお風呂は苦手。
いつもこちらが何度も誘って、やっと入ってくれるという状況でした。
そんな娘が本屋さんで見つけたのが、大きなカバさんが、気持ちよさそうに入浴しているこの絵本。
「お母さん、おふろからカメさんが出てきたよ!」
早速購入してみたところ、予想外の展開に親子で大盛り上がり。
まだまだ、大好きとまではいきませんが、娘はお風呂に興味を持ったみたい。
お風呂上りには、絵本のように、タオルで優しく娘のことを包んであげようと思います。
『おふろだいすき』(1982)は、こんな方におすすめ!

『おふろだいすき』は、夢に溢れたストーリーとやさしいイラストが、心をほっと温かくしてくれる作品です。
おふろから次々に動物が登場する物語は、子どもだけでなく、大人が読んでも楽しむことができます。
親子で一緒に読んだ後は、いつものおふろタイムが、より一層待ち遠しくなりそうですね。
おふろが大好きな子どもにも、少し苦手だな…という子どもにも、ぜひゆっくりと読み聞かせてみて下さい。

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