寒い冬の夜は、子どもと布団に入りながら、おやすみまえの読み聞かせを楽しむ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
『ぽとんぽとんはなんのおと』は、そんな時間におすすめの、心がほっと温まる絵本です。
冬の穴ぐらで過ごす熊の親子の物語は、1985年に発行されて以来、多くの人々の間で愛されてきました。
外から聞こえる音に「なんのおと?」と子熊が繰り返す絵本は、小さな子どもにも大人気。
今回は、冬にぴったりの名作絵本の内容と、口コミについてご紹介いたします。
ぽとんぽとんはなんのおと(1985)とはどんなお話【内容とあらすじを紹介】

『ぽとんぽとんはなんのおと』は、今から30年以上前に発行された、ベストセラー絵本です。
ここでは、心温まる絵本の概要とあらすじについて、ご紹介していきます。
『ぽとんぽとんはなんのおと』(1985)の概要

イラスト:平山 英三
出版社:福音館書店
発行日:1985/2/15
価格+税:990円
ぽとんぽとんはなんのおと(1985)のあらすじ

あたりを真っ白な雪が多いつくす、冬の森。
熊のお母さんは、冬ごもりの穴の中で、ふたごの子熊を産みました。
子熊たちはおっぱいを飲みながら、暖かな穴の中で少しずつ成長していきます。
やがて聞こえてきたのは、子熊が初めて耳にする、さまざまな音。
「かーんかーん」は木こりさんの音。
「しーん」と静かなのは、雪が降っている時の音。
「ぽとんぽとんって、なんのおと?」
春の訪れを待ちわびる熊の親子を、優しい絵と言葉で描いた、心温まる物語。
要約1.穴の中で身を寄せ合う熊の親子

物語の主人公は、冬ごもりの穴の中で過ごす、お母さんと子熊の親子。
ページいっぱいに描かれるのは、大きくて温かそうなお母さん熊と、その傍らに寄り添う2匹の小さな熊たちです。
おっぱいを飲み、くうくう眠って大きく育った子熊たちは、お母さん熊に、外から聞こえる音について質問を始めます。
要約2.「かーんかーん」「つっぴいつっぴい」

「かーんかーんっておとがするよ」
「かーんかーんって、なんのおと?」
2匹の子熊は、お母さんにそう尋ねます。
「かーんかーんは、木こりが木を切る音よ」
お母さんは、子熊の質問に、ひとつひとつ丁寧に答えていくのです。
しーんと静かなのは、雪が降っている時の音。
つっぴいつっぴいは、お天気がよくてヒガラが歌う声。
ひとつひとつ音が聞こえるごとに、季節は少しずつ移り変わっていきます。
そしてある日、子熊はお母さんにこう尋ねるのでした。
「ぽとんぽとんって、なんのおと?」
要約3.聞こえているのは春がやってくる音

「ぽとんぽとん」は、長い冬に、春が訪れたことを知らせる音。
つららが少しずつ溶け出して、地面へ落ちる音だったのです。
冬の間、子熊に寄り添い続けたお母さん熊と、少しずつ成長していった2匹の子熊。
3匹は嬉しそうに、長い冬ごもりの穴から、明るい外の世界へと出かけて行くのでした。
『ぽとんぽとんはなんのおと』(1985)の口コミ・評判


口コミ・評判:★★★★★
ぼうやのどんな質問にも、やさしく答えてあげるお母さん熊の姿が印象的です。子どもに読んでいても、いつも穏やかな気持ちになれます。

口コミ・評判:★★★★
子どもとお布団にくるまりながら読んでいると、穴の中のくまさん親子のような気持ちになれるからふしぎ。優しい絵も大好きな絵本です。

口コミ・評判:★★★★★
自分が生まれる前に発行された絵本だと知ってびっくり!双子の子熊が少しずつ成長して、春が近づいて…というストーリーに、心がほっと温かくなりました。
『ぽとんぽとんはなんのおと』(1985)の主題・テーマは?

今では、3世代にわたって読み継がれることもある『ぽとんぽとんはなんのおと』。
その人気の理由でもある、主題やテーマについて、もう少し掘り下げていきましょう。
リズムが心地良い繰り返しのセリフ

物語の中では、「○○ってなんのおと?」というセリフが繰り返し登場します。
その中には、「かーんかーん」と耳に直接聞こえる音もあれば、「しーん」「しんしん」といった、静けさや雪の降る情景を表すものも。
音がひとつ消えるごとに季節は移り行き、降り積もっていた雪が熔け、鳥たちが鳴き、やがて春が訪れます。
読者は、それらを「音」で感じ取りながら、熊の親子と共に想像をめぐらせていくのです。
繰り返される子熊の質問は、リズムが心地良いフレーズなので、子どもが喜ぶこと間違いなし。
冬山が舞台でありながら温かさを感じる物語

ふたごの子熊のお母さんは、質問されるたびに、その答えを丁寧に教えてくれます。
そして、最後にこう続けるのです。
「でも大丈夫。坊やはゆっくりおやすみね」
その優しい語り口は、子どもに大きな安心感を与えてくれます。
熊の親子がいるのは雪に覆われた森の中でありながら、物語にはどこか温かみを感じずにはいられません。
読み聞かせをしていても、いつの間にか穏やかな気持ちに包まれることでしょう。
優しい絵柄で描かれる春をむかえる喜び

絵を担当する平山英三さんは、作者の神沢利子さんと共に、同じく熊が登場する『いちごつみ』も手掛けています。
その絵柄は柔らかで温かく、本作でも、熊の親子の穏やかな表情が印象的。
幼少期に樺太の自然で育ったという神沢利子さんの紡ぐ物語は、30年以上たった今でも、読者の心に新鮮に映ります。
ラストは春の訪れにページがぱぁっと明るくなり、読後は嬉しさにも似た気持ちに包まれることでしょう。
【ネタバレあり】『ぽとんぽとんはなんのおと』(1985)の感想とレビュー

幅広い世代に愛されてきた『ぽとんぽとんはなんのおと』には、実に多くの感想が寄せられています。
もう読んだことがあるという方も、初めて子どもに読み聞かせるという方も、ぜひ参考になさって下さいね。
「ぽとんぽとん」は春のおと

3歳の息子に、いつも眠る前に読んであげている絵本です。
静かな冬の山奥の穴の中で、ひっそりと身を寄せ合うくまの親子のように、この絵本を読む時は、子どもと布団の中でぎゅっとくっついています。
「○○はなんのおと?」という子熊の繰り返しのセリフが心地いいようで、息子はいつも、気が付けば夢の中に。
私も読みながら、いつも安らかな気持ちになれるからふしぎです。
絵本でこんな気持ちになれるなんて、長く読み継がれてきた絵本は、やっぱり名作なんですね。
春の足音が聞こえてくるよう

真っ白な雪山の中に、春がやって来る瞬間を描いた一冊。
優しい雰囲気の絵が、ひっそりと息をひそめる動物たちの姿や、自然の移り変わりをとても丁寧に表現しています。
4歳の娘も、いろんな音に敏感で「いまのはなんの音?」とよく聞いてくるので、絵本の内容にとても共感していました。
忙しい毎日の中で、わたしもお母さん熊のようにいつも優しく居られたらいいな。
この絵本を娘に読んであげていると、なんだか日頃の慌ただしさも、どこかへ消えていくようです。
冬の終わりに読みたい絵本

息子が保育園から借りてきたので、一緒に読んでみました。
くまの親子が描かれた優しい風合いのイラストと、繰り返しのセリフにどこか覚えがあると思ったら、発行は今からずいぶん前の1985年。
きっと、わたしの母親も、子どもの頃に読んでくれていたのだと思います。
ふたごのくまさんの質問に、いつも丁寧に答えてくれるお母さん。心がほっこり温かくなって、とっても良いですね。
子どももリズムのある文章が気に入ったようで、手元に置いておきたいお気に入りが、また一冊増えました。
『ぽとんぽとんはなんのおと』(1985)は、こんな方におすすめ!

『ぽとんぽとんはなんのおと』は、子熊が耳にする音で、冬から春への移り変わりを感じる絵本です。
子熊とお母さん熊のやりとりはとても温かく、読者を穏やかな気持ちで包み込んでくれます。
親子で寄り添いながら読みたい絵本は、春の訪れが待ち遠しい、冬の読み聞かせタイムにもぴったり。
ぜひ、親子でゆっくりと、その世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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