風は小さなお子さんから大人まで、みんなに身近な存在。
穏やかな春の日は、あたたかな風がやさしく私たちの頬をくすぐります。
かと思えば、嵐のような強風はとても強い力で人々を困らせます。
時にはその強い力で、人が暮らしていくために必要なエネルギーをもたらしてくれます。
今回は、乳児から小学生までにおすすめの風の絵本を15冊紹介します。
風の絵本は乳児から小学生まで大人気!子どもにはどんな効果が!?
風の姿は見えません。
だからこそ想像力を掻き立てられ、子どもたちは自由に風の姿を思い浮かべることができます。
遠くどこまでも行ける風に、人々は大事な思いを託します。
そんな風を描いた絵本をさっそくご紹介しましょう!
風の絵本人気おすすめランキング15選!
ここからは、風を描いたおすすめの絵本を15冊紹介します。
1位『ジルベルトとかぜ』
出典:Amazon.co.jp
作者:マリー・ホール・エッツ
訳:たなべいすず
出版社:冨山房
発行日:1975年8月5日
価格: 1,400円+税
対象年齢:2~3歳から
『ジルベルトとかぜ』のあらすじ
ちいさなジルベルトは風とともだち。
今日も風船をもって風と遊びに外へ飛び出します。
ジルベルトは風船の他にも、おもちゃの船や風車を使って風とたくさん遊びます。
でも風は遊んでくれるだけではなく、時にはジルベルトを困らせることも……
『ジルベルトとかぜ』のおすすめポイント
マリー・ホール・エッツの描く子どもは生き生きとして楽しそう。
そしてシンプルな色使いでありながら風の動きをとてもよく表現しています。
読めばジルベルトと同じように、風と楽しく遊んでいるような気持ちになること間違いなしです。
2位:『かぜのでんわ』
出典:Amazon.co.jp
作者:いもと ようこ
出版社:金の星社
発行日:2014年02月
価格: 1,400円+税
対象年齢:3歳から
『かぜのでんわ』のあらすじ
電話線のつながっていない『風の電話』が岩手県大槌町の海の見える丘にあります。
うさぎさん、ねこさん、たぬきさんは、それぞれもういない大切な相手に風の電話で思いを届けます。
『かぜのでんわ』のおすすめポイント
やわらかくあたたかい動物たちで描かれた内容は、3.11の実話をやさしくわかりやすく子どもたちに伝えてくれます。
あの日のことを忘れないためにも親子で大切に読み続けたい絵本です。
3位:『風の島へようこそ くりかえしつかえるエネルギー』
出典:Amazon.co.jp
作者:アラン・ドラモンド
訳:まつむら ゆりこ
出版社:福音館書店
発行日:2012年02月20日
価格: 1,300円+税
対象年齢:小学校中学年から
『風の島へようこそ くりかえしつかえるエネルギー』のあらすじ
デンマークのサムス島では島民は石油や原子力にたよらず、くり返し使える自然の再生エネルギーで暮らしています。
でもそれを実現するまでにはたくさんの人達の理解と努力がありました。
島民たちが自分たちの夢をがんばって叶えた実話をもとにした絵本です。
『風の島へようこそ くりかえしつかえるエネルギー』のおすすめポイント
ハーマン先生が子どもたちにとてもわかりやすく再生エネルギーのことを教えてくれます。
風が私たちの大切なエネルギーになるということを理解し、親子で自然エネルギーのことを考えるきっかけにもなります。
4位:『かぜのひ 』
出典:Amazon.co.jp
作者:サム・アッシャー
訳:吉上 恭太
出版社:徳間書店
発行日:2018年09月30日
価格: 1,600円+税
対象年齢:5 歳から
『かぜのひ』のあらすじ
風の強い日、男の子は外で遊ぼうとおじいちゃんを誘います。
おじいちゃんは凧揚げをしようと凧を探しますがなかなか見つかりません。
そのうち外ではどんどん風が強くなっていきます。
男の子とおじいちゃんの心温まるファンタジックな一日を描いています。
『かぜのひ』のおすすめポイント
絵本の画面いっぱいに広がる落ち葉や凧の絵に目の前で風が吹いているような気分になります。
眺めているだけでも楽しい絵本です。
おじいちゃんと男の子のやりとりもユーモラスで何度も読んでしまいますよ。
5位:『 かぜのこもりうた』
出典:Amazon.co.jp
作: くどう なおこ
絵: あべ 弘士
出版社:童話館
発行日:1994年
価格: 1,500円+税
対象年齢:2~3歳
『かぜのこもりうた』のあらすじ
「そっと おやすみ おかあさんは みつかるよ あしたになれば きっとね」
お母さんと離れて大草原にたったひとり迷子になってしまった子象。
夜になって寂しくて不安で泣きそうになります。
すると風が優しく子守唄を歌ってくれました。
『かぜのこもりうた』のおすすめポイント
子どもを愛しく思う気持ちや大切にする気持ちに溢れた絵本です。
読んだあとに子どもを抱きしめたくなるような、優しい気持ちになれます。
6位:『イソップえほん きたかぜとたいよう』
出典:Amazon.co.jp
作:蜂飼 耳
絵:山福朱実
出版社:岩崎書店
発行日:2011年03月
価格: 1,200円+税
対象:3才 ~ 小学校低学年向け
『イソップえほん きたかぜとたいよう』のあらすじ
イソップ童話でおなじみの『北風と太陽』の絵本です。
ある日、北風と太陽が旅人の服をどちらが先に脱がせるか競争を始めます。
北風は強い風を吹いて旅人の服を飛ばそうとしますが、旅人は飛ばされないように服をしっかりおさえてしまいます。
それを見た太陽は、はてさて……!
『イソップえほん きたかぜとたいよう』のおすすめポイント
木彫画で描かれた太陽と北風の絵は、とてもエキゾチックで迫力があります。
どっちが勝つの?!
思わず絵本を読みながら手に力が入ってしまいますよ。
子どもたちは終わりまで読むと、なるほどね~と感心してしまうはず。
7位:『そよ風とわたし』
作:今江 祥智
絵:上野 紀子
出版社:ポプラ社
発行日:1975年
価格: 1,000円+税
対象年齢:3歳~5歳
『そよ風とわたし』のあらすじ
プンは小さな魔法使いの女の子です。
とくいな魔法でたくさんのきれいなお花を咲かせることができます。
ところがプンのお父さんのとくいな魔法は風を吹かせることでした。
プンが咲かせたきれいなお花を、お父さんはいつも強い風で吹き飛ばしてしまいます。
『そよ風とわたし』のおすすめポイント
子どもたちは魔法使いが大好きですね。
プンが活躍する姿にきっとワクワクして、プンが魔法でお花を咲かせるシーンにはきっと大喜びします。
8位:『ライオンの風をみたいちにち』
出典:Amazon.co.jp
作:あべ 弘士
出版社:佼成出版社
発行日:2018年09月10日
価格: 1,300円+税
対象年齢:3歳から
『ライオンの風をみたいちにち』のあらすじ
ライオンのお父さんが、子どものライオンたちを連れて散歩に出かけます。
キリンのたてがみをなびかせる風や大きな木の下を通る涼しい風。
そんな自然の中のさまざまな風の姿を、ライオンのお父さんは子どもたちに教えていきます。
『ライオンの風をみたいちにち』のおすすめポイント
鮮やかで美しい色使いの絵に、自然や動物の力強さを感じる絵本です。
さらにこのお父さんライオンは俳句を読むのが趣味。
なにかあるたびに俳句を一句読み、その出来に自分で感心している姿に思わずクスッと笑ってしまいます。
9位:『かぜ』
出典:Amazon.co.jp
作者:イブ・スパング・オルセン
訳:ひだに れいこ
出版社:亜紀書房
発行日:2016年11月01日
価格: 1,300円+税
対象年齢:小学校低学年から
『かぜ』のあらすじ
「かぜがどこからふいてくるのか見にいこう」
ある日マチルデとマーチンは風がどこから吹いてくるのか確かめに出かけます。
いたずらな風や親切な風、いじわるな風や涼しい風、さまざまな風に出会います。
風を探しながら、この世界のたくさんのことが見えてきます。
『かぜ』のおすすめポイント
歌人の俵 万智もおすすめする絵本です。
マチルダとマーチンといっしょに風はどこから来るんだろう?と、大人も子供もその秘密を知りたくなること間違いなし。
10位:『かぜのおまつり』
出典:福音館書店公式サイト
作:いぬい とみこ
絵:梶山 俊夫
出版社:福音館書店
発行日:2014年04月
価格: 800円+税
対象年齢:5~6歳から
『かぜのおまつり』のあらすじ
ふうこは保育園のかえり道、おいしそうなあけびやぶどうに惹かれてつい帰りがおそくなり、山で迷子になってしまいました。
そこにお腹を空かせたクマが現れます。
どうしようと泣くふうこの前に、木枯らし小僧のひゅうすけと北風小僧のさぶろうがやってきます。
『かぜのおまつり』のおすすめポイント
日本の季節のうつりかわりや、自然のいとなみが美しく描かれた絵本です。
木枯らし小僧のひゅうすけや北風小僧のさぶろうといったキャラクターたちに、日本古来からの風への親しみを感じさせます。
11位:『かぜがふくふく』
出典:Amazon.co.jp
作者:田島 征三
出版社:フレーベル館
発行日:2019年09月10日
価格: 1,400円+税
対象年齢:4歳から
『かぜがふくふく』のあらすじ
ネノくんとフキちゃんはお父さんの畑をお手伝いに来ました。
風が運んできた落ち葉が顔にあたって、気がつくとふたりは落ち葉の上に乗って空へとふわり飛んでいました。
びゅんびゅん吹く風に吹かれて野菜や虫たちと競争です。
『かぜがふくふく』のおすすめポイント
ふららん ふあ ふろろん ふぉん
個性的な擬音に親子で声を出して読みたくなります。
ネノくんとフキちゃんが落ち葉に乗って風に吹かれる姿は、スピード感にあふれ豪快そのもの。
12位:『風をつかまえたウィリアム』
出典:Amazon.co.jp
文:ウィリアム・カムクワンバ ブライアン・ミーラー
絵:エリザベス・ズーノン
訳:さくま ゆみこ
出版社:さ・え・ら書房
発行日:2012年10月
価格: 1,400円+税
対象年齢:小学校低学年から
『風をつかまえたウィリアム』のあらすじ
アフリカに電気も通らない貧しい村があり、そこにウィリアムという少年がいました。
ウィリアムのお父さんの畑は日照りが続き作物が枯れ、お金が無くなってウィリアムは学校に行けなくなりました。
けれどウィリアムは図書館に通い、一生懸命勉強します。
そして風車の存在を知り、電気を作れることを知ると……
『風をつかまえたウィリアム』のおすすめポイント
実話をもとにした絵本です。
学校に行けなくなってもあきらめず勉強を続け、ガラクタから風車を作り出そうとするウィリアムの姿に心を打たれます。
風という自然の力が、人への力になってくれることの素晴らしさにも気づくことができる一冊です。
13位:『かぜかぜかぜ』
出典:こぐま社公式サイト
作者:山田 美津子
出版社:こぐま社
発行日:2018年03月10日
価格: 1,200円+税
対象年齢:3歳から
『かぜかぜかぜ』のあらすじ
雨の日の生ぬるい風。
夏の日のむんむん熱い風。
冬の日のブルブル震えるくらい冷たい風。
そして春が来てまたあたたかい風がやってきます。
女の子が季節ごとのたくさんの風に出会うおはなしです。
『かぜかぜかぜ』のおすすめポイント
まるでお化けのような風の姿がとてもかわいらしく愛らしい絵本です。
四季を運ぶ風がどんなものなのか、ちいさな子どもたちもわかりやすく学べます。
14位:『風の神とオキクルミ』
画像引用:Amazon.co.jp
作者: 萱野茂
絵: 斎藤 博之
出版社:小峰書店
価格: 1,600円+税
対象年齢:小学校低学年から
『風の神とオキクルミ』のあらすじ
アイヌ語で語られたウゥェペケレ(昔話)やウパシクマ(故事来歴)の物語です。
自由に空を飛び、風をおこすピカタカムイは、神の国の風の女神です。
でもとてもワガママで自分勝手な神様でした。
ある日、ピタカムイはアイヌの村を強い風で吹き飛ばしてしまいます。
『風の神とオキクルミ』のおすすめポイント
アイヌの昔話にはその地に根ざしたふかい物語がたくさんあります。
風は、時に自然災害という不幸を人々にもたらします。
風を神様として捉えた荘厳な物語が、力強い絵とともに語られた絵本です。
15位:『画本 風の又三郎』
出典:Amazon.co.jp
影絵: 藤城 清治
原作: 宮沢 賢治
出版社: 講談社
発行日:2014年01月24日
税込価格:2,475円
価格: 2,250円+税
対象年齢:小学生から大人まで
『風の又三郎』のあらすじ
宮沢賢治の童話を絵本にしたものです。
ちいさな村の小学校に、ある日赤い髪をした風変わりな男の子高田三郎が転校してきます。
その子が現れると不思議な風が吹くので、子どもたちは彼を風の神様の子、風の又三郎と呼びました。
『風の又三郎』のおすすめポイント
影絵の美しさが宮沢賢治の独特の世界感をみごとにあらわしています。
本編の特に印象に残る名場面を切り取り、絵日記風に仕上げられています。
これまでも宮沢賢治の世界を影絵で表現してきた、影絵作家・藤城清治の渾身の作品です。
風を感じて、風とともにこの広い世界を見つめていく
私たちは自然や風を無視して暮らしていくことはできません。
それほど風は、私たちが生きていく中で身近にある存在です。
絵本を通して、ぜひ親子で風の世界への想像を膨らませてくださいね。
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