水は私たちの生活に、なくてはならないものです。
食べ物や飲み物として口にしたり、身体を清潔に保つためにも使用します。
子どもたちが大好きな水遊びや泥遊びでも、水は大活躍です。
今回は、水のおすすめ絵本を、年齢別に15冊ご紹介します。
水をテーマにした絵本を執筆している絵本作家はたくさんいます。
水べに生息する生き物を紹介しているものや、赤ちゃんが、雨音や水の流れる様子を楽しめるものなどさまざまです。
かこさとしの『みずとはなんじゃ?』は、水の大切さを科学的に描いています。
それぞれの絵本のあらすじや、おすすめポイントもまとめていますので、ぜひご覧ください。
この記事を読めば、気になる一冊がきっと見つかるはずですよ。
水の絵本おすすめ人気作品【0、1、2歳児向け】
産まれてはじめて水に触れるのは、沐浴でしょうか。
赤ちゃんを沐浴すると、とても気持ちよさそうな表情をしますよね。
成長するにつれて、手洗いや、お風呂、プール遊びなど、水に触れる機会が増えていきます。
恐怖心を持たないよう、大人が近くでしっかりとサポートしましょう。
『みず ちゃぽん』
出典:童心社
出版社:童心社
発行日:2011年6月14日
値段:800円+税
対象年齢:0歳児から
『みず ちゃぽん』のあらすじ
水が…ぴちゃ!
次から次へとどんどん降ってきます。
楽しいオノマトペの絵本です。
にこにこ顔や驚いた顔など、いろいろな表情の雨粒たちが登場します。
『みず ちゃぽん』のおすすめポイント
赤ちゃん絵本でお馴染みの新井洋行の絵本です。
雨粒ひとつひとつの表情が違っていることにも注目です。
親子で水の音を楽しんでみませんか。
『みずたまりちゃん』
出典:講談社
出版社:講談社
発行日:2014年5月29日
値段:800円+税
対象年齢:1歳頃から
『みずたまりちゃん』のあらすじ
雨が降ると、みずたまりちゃんに会えますよ。
かえるさんがやってきて、いっち、にっの、とぷん!と、みずたまりちゃんに飛び込みます。
すーいすいと気持ちよさそうに泳ぎはじめました。
今度はみずたまりちゃんの中から白いおしりが見えています。
かわいいアヒルさんでした。
アヒルさんは黄色いレインコートと長靴を履いて、みずたまりちゃんに飛び込みます。
とっても楽しそうです。
みずたまりちゃんのもとへ、次から次へとお客さんがやってきます。
『みずたまりちゃん』のおすすめポイント
キラキラのブックカバーが子どもたちの目を惹きます。
雨上がりに水溜りを探しに行きたくなるお話です。
新井洋行の季節を感じるキラキラブックカバーの絵本はほかにもたくさんあり、プレゼントにもおすすめですよ。
『みず』
出典:絵本館
出版社:絵本館
発行日:1981年8月
値段:800円+税
対象年齢:1歳頃から
『みず』のあらすじ
水には、いろいろな水があります。
ちいさなみずは涙のことです。
あまいみずはすいかの汁のことです。
では、そだてるみずってなんでしょう?
楽しい水がたくさん登場します。
『みず』のおすすめポイント
大人気の五味太郎の絵本です。
一言で水と言ってもその種類はさまざまです。
そんな水を、いろいろな角度から見てみた絵本です。
身の回りの水を探してみませんか。
このシリーズはほかにも『ひ』や『いろ』、『かたち』などたくさんあり、子どもだけでなく大人からの支持も集めています。
『こぐまちゃんのみずあそび』
出典:こぐま社
出版社:こぐま社
発行日:1971年
値段:800円+税
対象年齢:0歳児から
『こぐまちゃんのみずあそび』のあらすじ
こぐまちゃんとしろくまちゃんが、お庭で水遊びをしていますよ。
ホースで水を掛け合いっこしていたら、泥まみれになってしまいました。
今度はお風呂へ移動して水遊びです。
『こぐまちゃんのみずあそび』のおすすめポイント
子どもが好きな水遊びがたくさん詰まった絵本です。
全身びしょ濡れになっても、またそれが楽しいんですよね。
読んだあとで、水遊びがしたくなるお話です。
水の絵本おすすめ人気作品【3、4、5、6歳児向け】
幼児におすすめの水の絵本を紹介します。
この年頃の子どもは、水遊びを全身で楽しんでいますよね。
お風呂やプール遊びはもちろん、手洗いをする短い時間にだって水遊びをします。
水遊びでは、夢中になりすぎて思わぬ事故や怪我につながらないように、十分注意が必要です。
『水の絵本』
出典:講談社
絵:荒井良二
出版社:講談社
発行日:2019年8月22日
値段:1450円+税
対象年齢:4歳頃から
『水の絵本』のあらすじ
水ってどんなものでしょう。
色はなくて、透き通っています。
だからどんな色にでもなれるんです。
『水の絵本』のおすすめポイント
水とはなにかを哲学的に捉えたお話です。
子どもが親しみやすいよう、美しい絵がたくさん添えられています。
長田弘の詩を荒井良二の絵がより引き立てています。
長田弘と荒井良二の絵本はほかにも、『森の絵本』と『空の絵本』があり、どちらも人気です。
大人も楽しめる絵本です。
『みずとはなんじゃ?』
出典:小峰書店
絵:鈴木まもる
出版社:小峰書店
発行日:2018年11月11日
値段:1500円+税
対象年齢:5歳頃から
『みずとはなんじゃ?』のあらすじ
水とは一体なんなのでしょう。
朝起きて、水で顔を洗います。
うがいをしたり、飲んだりするときも水を使います。
私たちの暮らしの中で、水は欠かせないものです。
『みずとはなんじゃ?』のおすすめポイント
日々の生活と水の関係を、小さい子どもにもわかりやすく解説しています。
自然環境の考えるきっかけになりますよ。
この絵本は、かこさとしが2018年に亡くなる直前まで描いていた絵本です。
イラストを手掛けた鈴木まもるが、本作の完成を託されました。
『しずくのぼうけん』
出典:福音館書店
絵:ボフダン・ブテンコ
訳:うちだりさこ
出版社:福音館書店
発行日:1969年8月10日
値段:900円+税
対象年齢:4歳頃から
『しずくのぼうけん』のあらすじ
バケツから飛び出したしずくは、冒険へ出かけます。
日差しを浴びて蒸発したと思ったら、空にのぼり、雲へ向かって行きます。
そこから雨となり、地上へ落ちて行くのです。
『しずくのぼうけん』のおすすめポイント
イラストだけでなく、文章も手書きで、とてもあたたかみのある絵本です。
雨が降るしくみや、水が循環している様子を学ぶことができます。
かわいいイラストでわかりやすく描かれているので、小さい子どもも楽しめますよ。
『ピチャン、ポチャン、ザブーン!水ってふしぎ!』
出典:amazon.co.jp
訳:せなあいこ
出版社:評論社
発行日:2000年3月
値段:1300円+税
対象年齢:5歳頃から
『ピチャン、ポチャン、ザブ〜ン!水ってふしぎ!』のあらすじ
すべての生き物が生きていくのに欠かせない水。
その水は一体どこから来て、どこへ帰っていくのでしょうか。
水の不思議を解き明かします。
『ピチャン、ポチャン、ザブ〜ン!水ってふしぎ!』のおすすめポイント
小さい子どもにもわかりやすいように、イラストがたっぷり載った絵本です。
今まで何気なく使っていた水のすごさが実感できますよ。
水を大切に使おうという気持ちが芽生えます。
『地球を旅する水のはなし』
出典:福音館書店
絵:曽我市太郎
出版社:福音館書店
発行日:2017年9月10日
値段:1400円+税
対象年齢:5歳頃から
『地球を旅する水のはなし』のあらすじ
水はその時々で姿を変えながら、地球を旅しています。
昔からずっと、地球に存在する水の量は同じで、絶えず循環しています。
そしてそれは、これからもずっと続いていくのです。
『地球を旅する水のはなし』のおすすめポイント
水についてを地球規模で考えます。
大人も知らないことがたくさん描かれており、親子で夢中になれるお話です。
水の偉大さ、ありがたさを、改めて感じることができますよ。
水を大切に使おうという気持ちが芽生えます。
『みつけた!水べのいきもの』
出典:童心社
絵:石森愛彦
出版社:童心社
発行日:2019年6月11日
値段:1400円+税
対象年齢:4歳頃から
『みつけた!水べのいきもの』のあらすじ
カエルやカメ、メダカなど、身近な水べで出会える生き物を紹介しています。
子どもに親しみのある生き物の生態や飼い方などをわかりやすくまとめています。
『みつけた!水べのいきもの』のおすすめポイント
本物のように細かいところまで繊細に描かれたイラストは、どことなくキャラクターのようなかわいらしさがあります。
虫や動物が苦手な子どもも楽しく見ることができますよ。
図鑑の入門編なので、はじめて図鑑にふれる子どもにおすすめです。
このシリーズには、『みつけた!りくのいきもの』もあり、こちらも子どもたちに人気です。
水の絵本おすすめ人気作品【小学生以上向け】
小学生以上向けの水の絵本を紹介します。
普段何気なく使っている水は、一体どこからきているのでしょうか。
水について学ぶことで、大切に使おうという気持ちが持てるといいですね。
『ひとしずくの水』
出典:あすなろ書房
訳:林田康一
出版社:あすなろ書房
発行日:1998年
値段:2000円+税
対象年齢:小学校低学年頃から
『ひとしずくの水』のあらすじ
水の不思議な性質を、写真でわかりやすく紹介しています。
表面張力や蒸発、凝固などの身近な現象を、写真でじっくり観察することで、新たな発見ができます。
『ひとしずくの水』のおすすめポイント
実際に実験ができなくても、写真付きの科学絵本なので、水のリアルな姿が楽しめます。
水への興味、関心がどんどん湧いてくる絵本です。
読んだあとで、早速試したくなるようなことがたくさん載っています。
『水のたび』
出典:岩波書店
絵:ブルース・ディーギン
訳:藤田千枝
出版社:岩波書店
発行日:1995年9月7日
値段:1500円+税
対象年齢:小学校中学年頃から
『水のたび』のあらすじ
遠足の行き先が浄水場になって、フリズル先生のクラスの子どもたちはがっかりです。
しょんぼりしながらスクールバスに乗った子どもたち。
出発してまもなくすると…
気がつけばそこは雲の上でした。
先生と子どもたちが雨粒になって、水の循環を体験します。
さあ、楽しい社会科見学の始まりです。
『水のたび』のおすすめポイント
自分たちが実際に水になるという、今までにない新しいお話です。
わくわくドキドキのストーリーに目が離せません。
絵本を楽しみながら、水について楽しく学べます。
「フリズル先生」シリーズはほかにもたくさんの絵本があり、どれも子どもたちに大人気です。
『水がうまれた』
出典:ポプラ社
文:嶋田泰子
絵:凹工房
出版社:ポプラ社
発行日:2009年4月
値段:2800円+税
対象年齢:小学校低学年頃から
『水がうまれた』のあらすじ
水はいつから地球にあるのでしょうか。
どのようにして水はうまれたのでしょう。
地球の誕生から順に歴史をたどり、水のはじまりについて解き明かします。
『水がうまれた』のおすすめポイント
かわいいイラストがたくさん載っており、楽しみながら水の起源について学べます。
大人も知らないことがたくさん描かれているので、親子で読んでみてはいかがでしょうか。
「水ってなんだろう」シリーズは全部で5冊あり、それぞれ違う角度から水の不思議について描いています。
『みずたまのたび』
出典:西村書店
訳:こだましおり
出版社:西村書店
発行日:2015年3月7日
値段:1300円+税
対象年齢:小学校低学年頃から
『みずたまのたび』のあらすじ
私は、ネコが水を飲んだボウルに残った一粒のみずたまです。
お日さまの日差しで蒸発し、雲に乗りました。
しばらく雲と一緒に旅をして、そのうち雨になって地上に降り、地面におりると土に染み込むのです。
『みずたまのたび』のおすすめポイント
一粒のみずたまの長い旅の物語です。
美しいイラストで描く、水の循環のストーリーに子どもだけでなく大人も夢中になります。
今までになかった新しい科学絵本です。
『水の生きもの』
出典:河出書房新社
訳:市川恵里
出版社:河出書房新社
発行日:2013年10月29日
値段:3800円+税
対象年齢:小学校低学年頃から
『水の生きもの』のあらすじ
インドのガンジス川に暮らす生き物たちを、鮮やかな色合いと細かい線で描いています。
一冊ずつ手刷りされた、温かみのある絵本です。
『水の生きもの』のおすすめポイント
インドの伝統のミティラー画を元にして描かれており、その独特の絵が目を惹きます。
文章は、生き物のことだけでなく、インドの伝統や作品を描いたときのエピソードなども書かれています。
子どもだけでなく大人も楽しめる一冊です。
この絵本は手刷りのため、回数を重ねるごとに表紙の色が変わります。
伝統的な工芸品として、プレゼントにもおすすめです。
水の絵本は乳児から小学生まで人気!選び方は?
実際に水の絵本を選ぶ際のポイントを3つにまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
水の絵本の選び方① 楽しい内容の絵本を選ぶ
赤ちゃんなどはじめて水の絵本にふれる子どもには、水が楽しいものだと伝えられるよう、明るくて楽しい内容の絵本を選びましょう。
水の絵本を読んで楽しい気分になると、水のイメージがポジティブなものになり、実際にお風呂や水遊びなどをするときにも楽しむことができます。
水の絵本の選び方② 水について学べる絵本を選ぶ
普段何気なく使っている水ですが、その正体は知らないことばかりです。
水はどこから来て、どこへ行くのか。
また、水の性質などを学べる絵本を見ることで、水への興味、関心が高まります。
絵本で楽しく学べると、そこからどんどん学びたい意欲が湧いてきて、水についてもっと知りたくなるはずです。
水の絵本の選び方③ 好みのイラストの絵本を選ぶ
表紙を見て、自分が好きな絵のタッチだと、早く中身を読みたくなりますよね。
また、お気に入りの絵本が本棚に置いてあるのを眺めているだけでもウキウキします。
好きなイラストのものを選ぶだけで、読みたい意欲が高まり、より絵本が好きな子どもになるのです。
【水の絵本まとめ】水は大切な資源
いかがでしたか。
気になる絵本が見つかったのではないでしょうか。
水は私たちの生活を豊かにしてくれていますが、蛇口をひねれば無限に出てくるというものではありません。
水の絵本では、大切な資源のひとつであることを学ぶことができます。
私たちは日頃から水への感謝を忘れずに、大切に使わなければいけませんね。
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