ヤギと聞くとどんなお話が思い浮かびますか。
手紙を出しては食べてしまう白ヤギと黒ヤギのお話。
となりのトトロのエンディングで登場した吊り橋を渡り怖いトロルと出会う3匹のヤギ、がらがらどんのお話。
それとも童話でよく出てくるオオカミとヤギのお話でしょうか。
ヤギの偶蹄と呼ばれる横長の瞳孔を持つ瞳、あの目が怖いという人もいますよね。
けれどもヤギは本来とっても穏やかで好奇心旺盛です。
そして高いところが大好き。
そんなやぎの魅力あふれる絵本を対象年齢別におすすめで15冊選んで紹介していきます。
やぎの絵本おすすめ人気作品【0~3歳児向け】
まずは0~3歳児向けの絵本を紹介していきます。
音が楽しいお話や可愛いイラストが描かれている絵本がおすすめです。
鮮やかな絵を一緒に楽しみながら明るく読み聞かせてあげましょう。
『こやぎが めえめえ』

作:田島 征三
出版社:福音館書店
発行日:2004年5月01日
値段:800円+税
対象年齢:0歳から
『こやぎが めえめえ』のあらすじ
生まれたての子やぎがめえめえ鳴いてます。
元気にぴょんぴょん跳ね、ちょうちょを追いかけ、はしゃいですってんころりん。
お母さんやぎの呼ぶ声にまた元気に立ち上がり、お母さんの元へ駆けていき、ちゅうちゅうおいしいおっぱいを飲みます。
『こやぎが めえめえ』のおすすめポイント
こどものとも012シリーズです。
目に飛び込んでくる色彩の表紙や絵も楽しく、めえめえやぴょんぴょんなどのオノマトペも子どもに嬉しいでしょう。
朗らかなお話と生命力あふれる子やぎの姿に元気が出ます。
『ゆうびんやぎさん』

文:杉元美沙希
絵:とりごえまり
出版社:くもん出版
発行日:2009年10月
値段:1,200円+税
対象年齢:幼児から
『ゆうびんやぎさん』のあらすじ
森の人気者、ゆうびんやぎさんは毎日一生懸命に手紙や荷物を運びます。
ある日のこと、突然降り出した雨に郵便物の宛先も差出人もわからなくなってしまいます。
みんなに聞いても何故かそっけない返事。
差出人を探すうちに、ゆうびんやぎさんはおばけの森に迷い込んでしまいます。
『ゆうびんやぎさん』のおすすめポイント
このお話は、2008年度お話エンジェル子ども創作コンクールにて「日本児童文学者協会賞」を受賞した小学生の作品が絵本になったものです。
相手のことを考えて行動する大切さを描かれている優しいお話です。
絵本の中でゆうびんやぎさんへのプレゼントが荷物の中にどうやって紛れ込んだかも楽しく工夫されています。
『やぎや』

作:長野 ヒデ子
絵:スズキ コージ
出版社:鈴木出版
発行日:2014年03月10日
値段:1,100円+税
対象年齢:2~3歳から
『やぎや』のあらすじ
トンネルをくぐると畑があり、やぎの7人家族が暮らしていました。
いつも元気で畑を耕し、家を建て、家具も作っていきます。
手作りチーズに美味しいパン、そして畑のとれたて野菜スープ。
お日様に感謝し美味しそうに食べるやぎの家族のまわりには町のみんなも集まります。
そうして開いたお店が「やぎや」。
トンネルをくぐると「やぎや」があります。
『やぎや』のおすすめポイント
絵も見ているだけで元気が湧いてきそうな楽しい絵です。
めぇー、めぇー、うめぇー、うめぇー。
声に出して読んでいると楽しくて仕方がなくなってきます。
「やぎや」は実際にあるお店がモデルだそうです。
そちらの「やぎや」も巻末に紹介されています。
働き者で楽しいやぎたちは周りのみんなも巻き込むあたたかく明るいパワーがあります。
『がけのうえのやぎ』

作:My-Toshi
出版社:ニコモ
発行日:2020年08月07日
値段:1,300円+税
対象年齢:2~3歳から
『がけのうえのやぎ』のあらすじ
人間に引き取られた子やぎがお母さんやぎに会いたくなり、柵を乗り越えて逃げ出しました。
そして崖にたどり着きます。
『がけのうえのやぎ』のおすすめポイント
2020年の初夏に千葉県の佐倉市で話題になった実話から生まれた絵本です。
しばらくニュースになっていて『ポニョ!』と呼ばれたりした子やぎのお話です。
やぎの目線から景色を表現しながら綺麗な色彩で描かれています。
『やぎのしずかのたいへんなたいへんないちにち』

作:田島 征三
出版社:偕成社
発行日:2011年4月
値段:1,300円+税
対象年齢:3歳から
『やぎのしずかのたいへんなたいへんないちにち』のあらすじ
やぎのしずかはパクパクむしゃむしゃゴクンと夢中で草を食べています。
するとうっかりバッタの足を噛んでしまいました。
怒ったバッタはしずかの顔にしがみつき、しずかは走り出します。
今度はがまがえるを踏んでしまい……。
『やぎのしずかのたいへんなたいへんないちにち』のおすすめポイント
やぎのしずかシリーズ、およそ30年ぶりの作品です。
相変わらず静かではないしずかの次々起こる出来事に子どもたちもつい笑ってしまいます。
最後は嬉しい解決に大満足の絵本です。
やぎの絵本おすすめ人気作品【4、5歳児向け】
このくらいの年齢になると内容を把握し、時には自分で声に出して読んでみたり、絵本の内容を話したりするようになってきます。
名作や趣のあるイラストなどが楽しめる作品がおすすめです。
『三びきのやぎのがらがらどん』

作:(ノルウェーの昔話)
絵:マーシャ・ブラウン
訳:瀬田 貞二
出版社:福音館書店
発行日:1965年07月
値段:1,200円+税
対象年齢:4歳から
『三びきのやぎのがらがらどん』のあらすじ
『がらがらどん』はみな同じ名前で小さなやぎ、中ぐらいのやぎ、大きなやぎの三匹です。
三匹は太りに行こうと山へ草を食べに吊り橋を渡っていました。
すると谷に住むトロルに遭遇します。
最初に出くわした小さなやぎは機転を利かせ「後から自分より大きなやぎが来る」と告げ、トロルに見逃してもらって橋を渡ります。
中ぐらいのやぎも同じ方法で橋を渡りました。
そして最後に来た大きなやぎはトロルに立ち向かいます。
『三びきのやぎのがらがらどん』のおすすめポイント
小さなやぎと中ぐらいのやぎの機転が楽しく、大きなやぎの勇敢さについ何度も読みたくなります。
鬼のトロルの恐ろしさに恐怖を覚える子どもも、それを乗り越えるやぎにドキドキしながら共感し歓声を上げることでしょう。
芸術性の高いイラストや完成度の高い物語の構成やテンポ、そしていかにも昔話らしさを楽しめる絵本です。
『おおかみと七ひきのこやぎ』

作:グリム童話
絵:フェリクス・ホフマン
訳:瀬田 貞二
出版社:福音館書店
発行日:1967年4月1日
値段:1,400円+税
対象年齢:4歳から
『おおかみと七ひきのこやぎ』のあらすじ
お母さんやぎは森へ食べ物を探しに行くため、七匹の我が子たちに「おおかみを家に入れないように」と言い聞かせます。
子やぎたちはしわがれた声や黒い足で見抜き、やって来たおおかみを追い払います。
しかしおおかみはチョークを食べて綺麗な声に、パン屋の主人を脅かして小麦粉で足を白くさせます。
子やぎたちはおおかみに騙され家の扉を開けてしまいました。
『おおかみと七ひきのこやぎ』のおすすめポイント
有名なグリム童話の名作を、素晴らしい構成や描写、そして趣のあるイラストで絵本化したものです。
ドイツ児童書優秀賞作品です。
騙され食べられてしまう子やぎは怖いけれども、その後お母さんやぎの機転でみんな助かり悪いおおかみは石を詰められて死んでしまいます。
悪いことをすればそれ相応の目に合うというわかりやすいお話です。
『ゆうだち』

作:あき びんご
出版社:偕成社
発行日:2012年06月04日
値段:1,000円+税
対象年齢:4歳から
『ゆうだち』のあらすじ
激しい夕立と雷の鳴る中、ずぶ濡れのやぎはおおかみの家に雨宿りさせてもらいます。
おおかみは親切にタオルまで渡してくれますが、そもそもおおかみはやぎが大好物。
そんな中怖がるはずのやぎは三味線だけで堂々と大きな声で歌います。
「ゆうだちがきたら、おかしくなる。むしゃくしゃしてへんになる。このまえたべたおおかみ5ひき、そろいもそろっていくじなし」
怖がらせるはずのおおかみはどんどん震えていきます。
『ゆうだち』のおすすめポイント
トリニダード・トバゴの民話をもとにした絵本です。
同じフレーズの歌を繰り返し歌うやぎの様子はどんどんおかしくなっていきます。
おまけにダイナミックなイラストがそれに拍車をかけてきて、見ているだけで圧倒されます。
途中から子どもも読み聞かせている大人も笑いが止まらなくなる作品です。
『やぎのグッドウィン』

作:ドン・フリーマン
訳:こみや ゆう
出版社:福音館書店
発行日:2004年5月01日
値段:1,200円+税
対象年齢:4歳から
『やぎのグッドウィン』のあらすじ
陽気な子やぎ、オスのグッドウィン。
真っ白なグッドウィンには飼い主のマックダフさんも知らない秘密があります。
美味しそうなものを探し、それをくちゃくちゃ噛むのが実は大好きなんです。
ある日グッドウィンは草原でカラフルなチュープを見つけ、飛びつきます。
すると中から絵の具が飛び出し、真っ白なグッドウィンは色とりどりの体に。
『やぎのグッドウィン』のおすすめポイント
実話をもとに少しずつ絵本の名手によって描かれていた未発表作がついに絵本となりました。
飛び出した絵の具に絵描きは怒りましたが、近所の人たちは珍しがって見に来ます。
グッドウィンが起こす騒動はてんやわんやで面白く、優しく見守るマックダフさんやグッドウィンの生きざまに胸が打たれます。
『ガラスめだまときんのつののヤギ』

作:ベラルーシ民話
絵:スズキ コージ
訳:田中 かな子
出版社:福音館書店
発行日:1988年05月31日
値段:1,300円+税
対象年齢:4歳から
『ガラスめだまときんのつののヤギ』のあらすじ
ガラスの目玉と金の角を持つやぎが、おばあさんの大切に育てた麦を食べ散らかしました。
でていけと怒鳴っても逆に啖呵を切られます。
おばあさんが泣きながら歩いていくとくまに出会いました。
わけを話すとくまがやぎを追い出してやろうと言ってくれますが、やぎは怯むどころか凄んで追い返します。
『ガラスめだまときんのつののヤギ』のおすすめポイント
この話の面白いところに、ヤギを追い出そうとしてくれる動物たちがくま、おおかみ、きつね、うさぎとだんだん小さくなっていくことがあります。
また動物たちに凄むやぎの啖呵がやたらボキャブラリー豊富で飽きません。
最後に登場するのは小さな蜂。
小さいものが大きいものをやっつける定番とともに、独特な文とイラストがテンポよく楽しめる作品です。
『スガンさんのやぎ』

作:アルフォンス・ドーデー
絵:中谷千代子
訳:岸田衿子
出版社:偕成社
発行日: 1966年12月
値段:1,200円+税
対象年齢:5歳から
『スガンさんのやぎ』のあらすじ
スガンさんはやぎが好きでした。
ですが今まで飼っていたやぎはみな山の中へ逃げてしまいおおかみに食べられていました。
やぎを飼うのはもうよそうと思っていましたが結局今度は綺麗なメスのやぎを飼います。
ブランケットと名付けられたやぎもまた少しするとあの素敵な山へ行きたいと言い出しました。
そしていつもクイに繋がれていたブランケットは憧れの自由な世界へ飛び出します。
美しい景色に美味しい草、そして自由と憧れの山は楽しくて仕方ありません。
しかし日が暮れてきてとうとうおおかみに出会います。
『スガンさんのやぎ』のおすすめポイント
不朽の名作です。
元々は『風車小屋だより』というフランス文学短編集の中の作品なので子どもには難しい解釈もあるでしょう。
ですが憧れや自由、勇気そして自然の理について表現されたこの作品は素晴らしい内容です。
困難に出会っても自分の意志や望みを通して生きる選択や勇気に触れて欲しい作品です。
立ち向かったブランケットは明け方力尽きて動けなくなりお話は終わります。
どうなったかはあとがきに書かれています。
『こやぎがやってきた』

作:田島 征三
出版社:偕成社
発行日:1981年05月
値段:1,300円+税
対象年齢:5歳から
『こやぎがやってきた』のあらすじ
可愛い子やぎが作者の家にやってきました。
あまりにめえめえ鳴くので静かにしてという願いから『しずか』と名付けられます。
娘のなほこを手こずらせるしずかは静かにしてくれるでしょうか。
『こやぎがやってきた』のおすすめポイント
やぎのしずかシリーズの第1弾です。
名前の由来からくるように、子やぎはとてもやんちゃなようです。
ぴょんと跳ねたりちょうちょを追いかけたり転んだり。
オノマトペが楽しく、子どもも一緒に読めます。
やぎの絵本おすすめ人気作品【小学生向け】
この年齢になると自分で読んだり、少し長い文章でも最後まで聞いたりできるようになってきます。
好奇心を高めてくれるような絵本などがおすすめです。
『ヤギの絵本』

編:萬田正治
絵:飯野和好
出版社:農山漁村文化協会
発行日:2000年03月
値段:2,500円+税
対象年齢:小学生から
『ヤギの絵本』のあらすじ
穏やかそうなやぎは好奇心旺盛で子どもが大好きです。
美味しいミルクを出してくれるヤギはところで本当に紙を食べるのでしょうか。
ヤギの苦手な季節は?
やんちゃなヤギの暮らしを見てみましょう。
『ヤギの絵本』のおすすめポイント
やぎを題材にしたおとぎ話ではなくイラスト中心にやぎについて子どもにもわかりやすく見やすく解説してくれている絵本です。
専門的な内容もあり、子どもだけでなく大人にとっても充実しています。
『アルプスの少女ハイジ』

原作:ヨハンナ・スピリ
演出:高畑 勲
出版社:徳間書店
発行日:1996年6月30日
値段:1,700円+税
対象年齢:小学校低中学年から
『アルプスの少女ハイジ』のあらすじ
幼いながらにお父さんとお母さんを亡くしたハイジはデーテ叔母さんに育てられていましたが、アルプスの大自然、美しいアルムの山に住むがんこで心優しいおじいさんと暮らすことになりました。
ハイジはアルムの山が大好きになります。
ヤギ飼いの少年ペーターやセントバーナードのヨーゼフ、子やぎのユキちゃんとも仲よくなり、楽しく幸せに暮らしていました。
『アルプスの少女ハイジ』のおすすめポイント
干し草のベッドややぎのミルクにアルムおんじのチーズパン。
そして山を裸足で駆けまわる少女。
大人も子どもの頃に憧れたり楽しんだりしたと思います。
世界中で愛される不朽の名作をアニメーションにした世界をオールカラーで絵本にしたものです。
『マウルスと三びきのヤギ』

文・絵:アロイス・カリジェ
訳:大塚 勇三
出版社:岩波書店
発行日:1969年11月25日
値段:2,300円+税
対象年齢:小学校3、4年から
『マウルスと三びきのヤギ』のあらすじ
やぎ飼いの少年マウルスは夏の間、山の牧場に毎日やぎたちを連れて行きます。
30匹ものやぎたちが、動物の水飲み場でマウルスが角笛を吹くとあちらこちらから走り出してきます。
山の頂上でマウルスと犬のチロは柔らかい草の上で一休み。
気持ちのいい天気ですが山の影では天気の急変が告げられていました。
その後山を下りようとするとシュチーナおばさんのシロ、アカ、チビという三匹のやぎがいません。
『マウルスと三びきのヤギ』のおすすめポイント
やぎたちにはそれぞれ名前がついています。
三匹のやぎだけでなく他のやぎも名前通りの色や姿をしていてイキイキとしています。
あたたかいシュチーナおばさんの台所では色鮮やかに木のテーブルやスープ、チーズ、赤い模様のタオルや可愛い石鹸おき、緑の窓などが描かれています。
その後痛めた足を布団から出してぐっすりベッドで眠るマウルスの周りには森のたくさんの動物たちが取り巻いていて「おやすみなさい」「いい夢を」と声をかけます。
そんな幸せな子どもの時間が描かれた心温まる作品です。
やぎの絵本は乳児から小学生まで人気!選び方は?

有名な作品から絵の綺麗な作品とやぎの絵本はさまざまな種類があります。
その中からどんな絵本がいいか迷う場合もあるかと思います。
次に紹介する3つの選び方をぜひ参考にしてみてください。
やぎの絵本の選び方①オノマトペが楽しい絵本
めえめえ、むしゃむしゃ、ひらひら、ちゅうちゅうなど繰り返される音の響きは耳や頭に残ります。
子どもは楽しみながら一緒になって読んでくれますよ!
やぎの絵本の選び方②楽しくわかりやすい絵本
リズムがよかったり絵本や童話にあるように繰り返される展開を楽しめたり、相手や見たものを表現する言葉が楽しかったり。
そんな絵本は自然に頭に入り、心に残ります。
やぎの絵本の選び方③心動かされる絵本
優しい気持ちになれたり心がぽかぽかとあたたかくなったり。
もしくは切ない気持ちになったり、展開に心がはやったり。
そんなお話は読まずには、聞かずにはいられません。
きっといつまでも心に残る絵本となるでしょう。
【やぎの絵本まとめ】

やぎの絵本おすすめ15選、いかがでしたでしょうか。
穏やかそうで誰もが知っているやぎのお話はどれもつい読んでしまうような絵本ばかりです。
少し怖かったりハラハラしたり笑ったり感動したりして気づけばまた読みたくなります。
また素敵なイラストも多いですね。
子どもだけでなく大人も楽しめそうなやぎの絵本、是非手にとってみてくださいね。

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