一年の内で、子どもにとって大きなイベントであるクリスマス。
クリスマスをテーマにした絵本は数多くあり、クリスマス気分を盛り上げるのに役立ちます。
子どもに読み聞かせるのにぴったりなものから、大人が読んでも楽しめるものまで、色々なクリスマス絵本を紹介します。
クリスマス絵本の選び方

子どもは好奇心旺盛で、様々なことに興味を持ち始めますよね。
言葉や感情の発達も目覚ましいこの時期に、どんな絵本を選べば良いのかを紹介します。
クリスマスとはなんなの?

クリスマスがどのようなイベントなのか、子どもにも正しく楽しく伝えてあげたいものですよね。
子どもにもわかりやすく正しい内容を伝えてくれる絵本を選びましょう。
イラストと文のバランスが良い

挿絵と文章のバランスが良いものがおすすめです。
子どもは文章だけでは飽きてしまいますし、絵を見てクリスマスのイメージを膨らませます。
わかりやすい言葉で、楽しい挿絵のついている絵本が良いでしょう。
ちょうどいい長さ

幼児の集中力は年齢+1分と言われています。3歳であれば4分、4歳であれば5分程度です。
もちろん個人差はありますが、飽きずに聞いていられる時間の参考にしてください。
年齢と共に、徐々にストーリーの長い絵本を選んで読んであげると、子どもの発達をうながすこともできるのでおすすめです。
クリスマス絵本人気おすすめランキングを紹介【読み聞かせも】

クリスマスを彩る絵本はたくさんありすぎて、どれを選んだら良いか迷ってしまいますよね。
先程紹介したポイントを踏まえて、おすすめの絵本を紹介していきたいと思います。
『クリスマスのまえのよる』

イラスト:ロジャー・デュボアザン
翻訳:こみやゆう
出版社:主婦の友社
発行日:2011/10/15
値段+税:1,320円
元祖サンタクロースの物語
『賢者のおくりもの』

翻訳:いもとようこ
出版社:金の星社
発行日:2014/11/18
値段+税:1,540円
プレゼントの本当の意味を考えさせられるお話
クリスマスにプレゼントを贈るという風潮の中で、本当のプレゼントとはなんなのか考えさせられるお話です。
貧しい夫婦が相手を思い合い、クリスマスにお互いにプレゼントを用意します。
切ない気持ちになるお話ですが、いもとようこさんの素敵なイラストですんなり読み進められます。
『ぐりとぐらのおきゃくさま』

イラスト:やまわきゆりこ
出版社:福音館書店
発行日:1967/6/1
値段+税:972円
ぐりとぐらにもサンタクロースがやってくる?
ぐりとぐらが見つけた大きな足跡をつけていくと、そこは自分たちの家。
玄関をあけると大きな長靴があり、壁には金ボタンのついた真っ赤なオーバーと、真っ白なえりまきがかかってい帽子に靴下に大きな袋。
子どもたちに人気のぐりとぐらシリーズ。
タイトルからはクリスマスの本だとわかりません。読み進めていくとお客様の謎が明らかに。
『子うさぎましろのお話』

翻訳:
出版社:ポプラ社
発行日:1970/02
値段+税:1,100円
神様から大きなプレゼントをもらう白ウサギの子どものお話
一番最初にサンタさんから大きなお菓子のプレゼントをもらったましろは、あっという間に食べてしまいました。
もっとプレゼントが欲しくなってしまい、違ううさぎに変身することを思いつきます。
ましろの嘘と後悔はりっぱなもみの木を育て、クリスマスに子どもに配るプレゼントをたくさんつけることになりました。
クリスマスにぴったりなきれいな文章とドキドキハラハラのストーリーながらも淡々と進んでいくストーリーにページをめくる手がとまりません。
『てぶくろ』

翻訳:うちだりさこ
出版社:福音館書店
発行日:1965/11/1
値段+税:1,100円
ウクライナが舞台のお話
雪の降るクリスマスの時期にぴったりの絵本です。
おじいさんの落としたてぶくろにつぎつぎと動物たちが集まってきて…。
つぎつぎとやってくる動物たちは大きくなっていきます。
「入れて」 「どうぞ」 の繰り返しですがなんとも動物たちの掛け合いが楽しく引き込まれていく一冊です。
動物が増えるにつれ改装されていく手袋の絵にも想像力が掻き立てられます。
クリスマス絵本人気おすすめランキング8選【0歳・1歳〜2歳向け】赤ちゃんでも楽しめる
赤ちゃんにも楽しんでもらいたいクリスマスの絵本です。
興味をひくイラストとフレーズで読んでいる方も楽しくなるものを集めました。
『さんかくサンタ』

出版社:絵本館
発行日:2011/10/25
値段+税:1,320円
言葉遊びのような短い文章で幼い子でも楽しめる
子どもは丸や三角といった単純な形が大好きです。
三角形のサンタが持ってくるプレゼントを丸、三角、四角で表現して描かれています。
文章も短く単純な言葉なので言葉を覚え始めた年齢の子が繰り返し口にするにはぴったりな絵本です。
この本を読んであげることでクリスマスにはサンタがプレゼントを持ってきてくれるんだな、という楽しいイメージをつけることもできます。
『ノンタン! サンタクロースだよ』

出版社:偕成社
発行日:1978/11
値段+税:770円
子どもたちも大好きなノンタンシリーズのクリスマス本
ノンタンがクリスマスに欲しいのは赤い自動車のおもちゃ。サンタクロースにお願いしないと、プレゼントはもらえません。
ノンタンはサンタクロースにお願いをしようとしますが、そのサンタクロースは他の動物のサンタ。
ねこにはねこのサンタクロースが来るのでプレゼントを持ってないというのです。ノンタンは果たしてねこサンタクロースにプレゼントをもらうことができるのでしょうか。
絵が可愛くほっこりするお話です。
『サンタのおまじない』

出版社:富山房
発行日:1991/11/25
値段+税:1,540円
読み終えるころには、切り絵で遊びたくなるような絵本
主人公は野菜嫌いの男の子けんちゃん。
そんなけんちゃんに、サンタクロースから届いたのはたくさんの野菜でしたが、サンタクロースが教えてくれたおまじないをかけると、野菜がクリスマスにまつわる素敵なものに変身していきます。
視覚で楽しめる絵本なので、なんの形になったかなと子供に問いかけながら読み進めることができます。
読みながらクリスマスを感じ、読み終えた後は切り絵もしたくなるお話です。
『メリークリスマス、ペネロペ!』

イラスト:ゲオルグ ハレンスレーベン
訳:ひがし かずこ
出版社:岩崎書店
発行日:2015/10/29
値段+税:1,100円
楽しめる仕掛けがたくさん!
クリスマスは親戚みんなでパーティー。クリスマスの前日から準備をするペネロペ。
仕掛けを使ってペネロペの準備を手伝ってあげられる絵本。
クリスマスにはどんな準備をするのか、クリスマス当日にはどんな楽しいことが待っているのかを読みながら子供に伝えられるわくわくする絵本です。
『だれも知らないサンタの秘密』

訳:三辺律子
出版社:あすなろ書房
発行日:2005/11/1
値段+税:1,650円
見ているだけで楽しい仕掛け絵本
サンタクロースって一体何者?どこに住んでる?どうやって来る?
みんなが欲しいものがどうして分かる?
プレゼントをどうやって配っているの?
きっと世界中の子供たちはみんな同じ様なことを疑問に感じているはず。
そんなサンタクロースについての秘密が仕掛け絵本になって描かれています。
親子で楽しめる一冊です。
『こぶたはなこさんのクリスマス』

イラスト:いけずみひろこ
出版社:童話屋
発行日:1984/11
値段+税:1,045円
こぶたはなこさんシリーズからクリスマスのお話
このお話は、こぶたはなこさんが目を覚ますと雪が積もっているというところから始まります。
そしてクリスマスに向けケーキを作ったり、クリスマスの飾りを作り飾ったり、プレゼントを準備して、のはらむらのみんなでクリスマスパーティーの準備をして当日を迎えます。
クリスマスの時期には雪が降り、クリスマスはどうやってスケジュールを過ごすのかが1冊で分かります。
クリスマスの特別感、わくわく感が伝わってきますよ。
『クリスマスはドキドキ』

イラスト:ふゆのいちこ
出版社:教育画劇
発行日:1997/11/1
値段+税:858円
きむらゆういちが描くクリスマスの仕掛け絵本
『ツリーさん』

出版社:講談社
発行日:2012/10/16
値段+税:880円
主人公はクリスマスツリー
クリスマスの日、何の飾りもないもみの木の元にオーナメントが集まってきて、クリスマスツリーらしく賑やかな姿に変身していきます。
オーナメントにも顔が描かれていて可愛い絵です。
内容は単純ですが、クリスマスツリーを飾り付ける楽しさや、クリスマスの特別感を小さな子どもと学び始めるには丁度良い絵本です。
クリスマス絵本人気おすすめランキング8選【3歳〜4歳向け】小学校低学年でも楽しめる

少しずつ内容の理解が進むようになってきた3~4歳。
小学校低学年にもおすすめのクリスマス絵本を紹介します。
『ばばばあちゃんのクリスマスかざり』

出版社:福音館書店
発行日:2013/10/5
値段+税:990円
ばばばあちゃんシリーズからクリスマスのお話
器用なばばばあちゃんは料理だけでなく工作も上手。段ボールやガラス瓶など家の中にあるものを再利用してクリスマス飾りを作っていきます。
ばばばあちゃんのアイディアが沢山詰まった楽しい絵本。
絵本を読んだ後は、工作をしてクリスマスを感じたくなるようなお話です。
『おたすけこびとのクリスマス』

イラスト:コヨセジュンジ
出版社:徳間書店
発行日:2009/10/20
値段+税:1,650円
サンタクロースの代わりに小人が大活躍するお話
住宅事情も昔とは変わってきたのでクリスマスのプレゼントの配達には小人が必要?
そして小人たちだけでは大きなプレゼントを運ぶのは大変なので働く車が登場します。
絵が大きく小人目線で描かれていて本当にこんな世界があるのかもしれないと思ってしまいます。
読んでいる大人も楽しめる一冊。
『ゆめのゆき』

翻訳:あおきひさこ
出版社:偕成社
発行日:2002/11
値段+税:2,640円
はらぺこあおむしの作者が描いたクリスマスのお話
エリックカールらしく落ち着いた絵のサンタクロースが登場します。
絵本の中には2つの仕掛け。
一つはクリスマスの雪がおじいさんと動物たちを包み込むような絵に変化させることができ、もう一つは最後に鐘の音がでるようになっています。
子供は音が鳴る絵本が好きですよね。
わいわい賑やかとは少し違い、落ち着いた心温まるようなクリスマスを表現しています。
『クリスマスおめでとう』

出版社:こぐま社
発行日:1997/11/1
値段+税:1,320円
クリスマスとはどんな日なのかがわかる絵本
小さい子にとってクリスマスはいつもより豪華な食事をしてケーキを食べる日。
サンタクロースが来てプレゼントをくれる日といった漠然としたイメージのもの。
これを読めばクリスマスはどんな日なのか、人々はなぜお祝いをするのかといったクリスマスの由来が分かるような内容です。
『あのね、サンタの国ではね…』

イラスト:黒井健
出版社:偕成社
発行日:1990/11
値段+税:1,320円
サンタクロースの1年間の過ごし方が分かる絵本
『サン・サン・サンタ ひみつきち』

『まどからおくりもの』

出版社:偕成社
発行日:1983/11
値段+税:1,100円
穴あきしかけで楽しさ抜群の絵本
窓の部分がしかけになっていて、子どもたちの想像力を刺激します。
おっちょこちょいのサンタクロースは、窓から見えたちょっとした姿だけで中にいるのは誰かを判断してプレゼントを配ってしまいます。
ところが、実際にいるのは…?
ちょっとしたハプニングが起きながらも、最後はうまく収まるのかしら?
読み聞かせをしている大人もサンタクロースのおっちょこちょいなところに、思わずくすっと笑ってしまいますよ。
『サンタさんのいたずらっこリスト』

イラスト:デルフィーヌデュラン
翻訳:石津ちひろ
出版社:小学館
発行日:2003/11/18
値段+税:1,650円
いたずらっこリストに載るとサンタが来ない?子どもにとっては一大事の内容
クリスマスと聞いて子どもたちが一番に楽しみにしていることは、プレゼントをもらうこと。
いい子にしてないとサンタクロースは来ないのよとクリスマスが近くなると親は子供に言いますが、いい子の基準はどこなのでしょうか。
この本を読むとサンタが持っているいたずらっこリストに載ってしまうとプレゼントは貰えないことが分かります。
リストから外して貰う為、主人公の男の子は大奮闘。
リストから外してもらう為にはどうしたら良いのか、読んでいる子ども達も一生懸命考え、楽しみながら読み進められる絵本です。
クリスマス絵本人気おすすめランキング5選

もちろんクリスマスは子どもだけのイベントではありません。
大人にとっても心おどる時期ですし、大人でも楽しめるクリスマスの絵本も多くあります。
『クリスマスのものがたり』

翻訳:しょうのこうきち
出版社:福音館書店
発行日:1975/11/11
値段+税:1,430円
クリスマスの起源とは
冬の一大イベントとして楽しまれるクリスマス。
クリスマスの起源についてはなんとなくしか知らないという人も多いのではないでしょうか。
クリスマスのことを学んでみたいときにも手にして欲しい作品です。
宗教的な部分をぬきにしても感動的に描かれたこの作品に胸をうたれます。
『ちいさなろば』

イラスト:酒井信義
翻訳:石井桃子
出版社:福音館書店
発行日:2002/11/15
値段+税:990円
孤独なろばへのサンタからの贈り物に心があたたまります
ひとりぼっちのろばがサンタクロースの手伝いをし、サンタにささやかなお願いをすることができました。
ろばが起きるとサンタからろばへ素敵な贈り物があったのです。
素敵な絵ときれいな文、心にろうそくが灯るようなこころあたたまる作品です。
『急行「北極号」』

翻訳:村上春樹
出版社:あすなろ書房
発行日:2003/11/10
値段+税:1,650円
子どもにしか体験できないクリスマスのエピソードを描く作品
クリスマスの前夜、サンタクロースを信じる子ども達だけが体験できる奇跡の物語です。
サンタクロースを待つ僕の前に現れた北極号に乗ると、着いた先は北極点。
そこでもらう小さな鈴はなにを象徴するのでしょうか。
オールズバーグの見事なイラストに目の前の情景をかき立ててくれます。1986年米国コルデコット賞受賞作品。
『サンタクロースからの手紙』

翻訳:村上春樹
出版社:あすなろ書房
発行日:2003/11/10
値段+税:1,540円
作家トールキンが子どもたちに送った手紙が絵本に
こちらは大作家トールキンが、実際に自分の子どもたちに20年に渡り贈り続けたという手紙を絵本にしたものです。
子どものためにサンタクロースからの手紙を書いたことがあるという人は、きっと心温まる体験ができる絵本です。
『よるくまクリスマスのまえのよる』

出版社:白泉社
発行日:2002/10/1
値段+税:1,100円
クリスマスイブのぼくの心配をよるくまが救ってくれるお話です。
夜のようにまっくろなよるくまが、ぼくのところにやってきた。
ぼくのところにサンタクロースが来るかな、ママにたくさんおこられちゃったから…。
クリスマス前日にサンタクロースが来ないかも知れないというぼくの心配をよるくまが救ってくれます。
ぼくの気持ちが描かれている絵本で、ママにとってはこころ切ない気持ちにさせられる絵本かもしれません。
クリスマスの時期にぜひ読み聞かせしたい本

クリスマスをテーマにした絵本はたくさん出版されていますが、中でもおすすめの絵本を厳選しました。
何度も読み返したくなるような内容と、引き込まれる絵にどの絵本も買いそろえてしまいたくなりますね。
気になった絵本は、ぜひ手に取ってみてください。

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