ファーストブックという言葉をご存知でしょうか。
生まれて初めて読んであげる絵本のことを指していて、赤ちゃんでも理解しやすいものを選んであげることがほとんどです。
赤ちゃんが理解するというのは難しく聞こえますが、認識しやすい絵本は確かにあります。
生まれてすぐでも認識できる、色や絵柄、言葉で描かれた絵本を選んであげると良いですね。
最近は聴力や視力についての研究が進んできているので、赤ちゃんが認識しやすい絵本が、ファーストブック向きとしてたくさん出版されています。
しかし、たくさん出版されているからこそ、どの絵本を選んだらいいのか悩んでしまいますよね。
意思表示できない赤ちゃん向けなら、どれでもそんなに変わらないと思いきや、赤ちゃんにもそれぞれ個性があるのと同じように、絵本の好みもいろいろあります。
趣向もさまざまで、我が子がどれを気に入ってくれるか悩み出すと止まりません。
今回は、現役ママおすすめのファーストブックを、選び方のポイントとともに紹介していきます。
【現役のママから聞いた】ファーストブックのおすすめランキングベスト3

妊娠中から絵本を読み聞かせているパパやママが増えているとはいえ、最初はどの絵本を読み聞かせてあげたらいいのか、悩みますよね。
生まれてすぐの赤ちゃんの視力は弱く、当たり前ですが文字も分かりません。しかし、赤ちゃんでもわかりやすい色や音はあります。
ファーストブックを選ぶときは、赤ちゃんでも認識しやすいものを選ぶのがポイントです。
それでは、0歳の子供を持つ現役ママおすすめのファーストブック、ベスト3を紹介していきますので、参考にしてみてくださいね。
『あかあかくろくろ』

出版社:学研プラス
発行日:2010/6/22
値段+税:950円
赤ちゃんが泣き止む、認識しやすいコントラストの絵本
生まれてすぐの赤ちゃんの視力は、0.02~0.03と言われていますが、そんな赤ちゃんでも認識しやすい、赤・白・黒の3色を中心としたコントラストの効いた絵本です。
まだ音が鳴っても目で追うのが難しいころから、理解しやすい絵柄です。
絵本の内容も、「しろ しろ ゆきだるま あそぼ」「あか あか りんご こんにちは」など、リズム感が良く短いワードがたくさんで、赤ちゃんは大喜び。
巻末にはちょっとした窓があって、少し大きくなっても楽しめること間違いなしです。
対象年齢は0歳からです。お腹の中にいる頃から、繰り返し読み聞かせてあげるのもいいかもしれませんね。
しましまぐるぐる

出版社:学研プラス
発行日:2009/4/7
値段+税:950円
赤ちゃんの大好きな、しましまとぐるぐるが盛りだくさんの絵本
こちらの絵本も、『あかあかくろくろ』と同じシリーズの絵本。
生まれてすぐの赤ちゃんでも認識しやすいコントラストに加え、赤ちゃんでもわかりやすいしましまとぐるぐるをモチーフにした絵本です。
「ぐるぐるぐる にょろにょろ」「しましま まんまるすいか」など、短くわかりやすく、とってもカラフル。
目や口のある顔の絵は、赤ちゃんでも認識しやすい絵柄で、顔から20~30センチくらいの近さで読み聞かせてあげるのがおすすめです。
こちらの絵本も対象年齢が0歳からです。ファーストブックとしてぴったりの作品ですので、ぜひねんねの頃から読み聞かせてあげましょう。
いないいないばあ

絵:瀬川 康男
出版社:童心社
発行日:1967/4/15
値段+税:756円
赤ちゃんの鉄板、いないいないばあ!
くまさんやねずみさんなど、さまざまな動物たちが「いないいないばあ」をしてくれる絵本。
ただそれだけなのですが、赤ちゃんは繰り返しの言葉が大好き。動物たちのいないいないばあに、きっと笑顔になります。
「どの動物のいないいないばあがお気に入りかな?」と親子のコミュニケーションにも最適。
今のパパやママ世代が子供だった頃からある絵本です。もしかしたら、小さいころにおじいちゃん、おばあちゃんに読んでもらったかもしれませんね。
そんな世代を超えて愛されるファーストブックを、今度は生まれたばかりの我が子へ読み聞かせてあげてはいかがでしょうか。
ファーストブックの選び方

ファーストブックとして特におすすめの3選を紹介しました。
しかし、まだまだファーストブックにはたくさんの選択肢があります。
「0歳から」と表記されているものを単純に選んでも良いですが、いくつかポイントをおさえて選ぶことで、選択肢をグッと増やすことができるので、一見0歳児に適していない絵本でも侮れません。
わかりやすい絵柄や言葉の作品だけでなく、知育絵本や飛び出す絵本なども、きちんと吟味して選んであげることで、ファーストブックの選択肢の1つとなります。
「ファーストブック」「0歳から」の表記を参考にしなくても、赤ちゃんに読んであげるのに適した絵本の選び方を紹介します。
繰り返し読んで、親子のコミュニケーションにつながる絵本

ファーストブックに限らず大切なのは、絵本の読み聞かせは親子のコミュニケーションの1つだということを忘れないこと。
パパやママが、赤ちゃんと触れ合いながら読み聞かせてあげることがいちばん大切です。
赤ちゃんのときに読み聞かせるのはもちろん、最近では胎教の一環としてお腹の中にいるときから読み聞かせてあげることもあります。
その効果は、お腹の中にいたときに繰り返し読んであげていた絵本を読み聞かせたら、すぐに泣き止んだというパパやママの声もあるくらい。
赤ちゃんの聴力や記憶力は生まれる前から発達しているというので、驚きですよね。
そのために選び方として重要なのは、パパやママがお腹の中の赤ちゃんに読み聞かせるのに苦痛を感じないもの、また赤ちゃんが途中で飽きにくい作品を選ぶことです。
ちょうどいい長さだったり、ストーリーがなくどこからでも読み聞かせられたりなど、0歳児の育児に適した内容の絵本を選びましょう。
赤ちゃんでも認識しやすい絵柄の作品

赤ちゃんが認識しやすいイラストは、はっきりしたコントラストの色で描かれているものです。
逆に、ぼんやりした色や抽象的な絵柄は、赤ちゃんには認識しにくいです。
はっきりした色でメリハリあるイラストの絵本を選ぶと、ねんねの赤ちゃんでも目で追う姿が見られるかもしれません。
また、赤ちゃんはパパやママの顔を認識して安心感を得るように、顔のイラストが入っている絵本は赤ちゃんにとって認識しやすく楽しめるもの。主人公が動物でなく食べ物などの場合も、顔が描かれているイラストの作品を選ぶと良いでしょう。
赤ちゃんは生まれてすぐの視力が低いので、遠くを見渡すのも難しいとされています。
絵本を見せる際は、赤ちゃんのお顔に近づけてあげましょう。
繰り返し言葉や、リズム感の良い単語の文章

赤ちゃんは、「わんわんわん」「どんどんどん」などの繰り返し言葉が大好き。
あやすと笑うころになると、これらの繰り返し言葉で喜んでくれますよね。
当然まだ絵本の内容はわかりませんが、リズム感の良い言葉を聞くとしっかり反応してくれます。
ファーストブックは、この繰り返し言葉を多く使っている作品を選ぶと赤ちゃんもきっと楽しめます。
知育絵本や英語の絵本も、繰り返し言葉や簡単な短い単語が中心の内容なら、赤ちゃんからでも認識しやすく、適しています。
ストーリーがあるものはまだ少し難しいですが、ねんねの頃は絵を中心に楽しんで、少し大きくなったらストーリーと一緒に楽しめるので、長く読み込んでいくことができます。
ファーストブックのおすすめ10選

ファーストブックの選び方を踏まえて、具体的なおすすめの絵本を紹介していきます。
知育絵本や全編英語の、赤ちゃんには難しそうに思えるジャンルの絵本もピックアップしました。
また、シリーズものの絵本もいくつかあるため、もしお気に入りになったら、シリーズで揃えてみるのもおすすめですよ。
『じゃあじゃあ びりびり』

出版社:偕成社
発行日:2001/8/1
値段+税:648円
赤ちゃんの大好きな、繰り返し言葉の絵本
「いぬ わん わん わん わん」「かみ びり びり びり びり」など、繰り返しの言葉で書かれた、赤ちゃんにぴったりのミニザイズ絵本。
赤ちゃんはリズム感の良い言葉によく反応して、喜んでくれます。
特にストーリーがないのもポイントです。お気に入りのページを見つけて、繰り返し読んであげることができますね。
この絵本は、赤ちゃんが認識しやすい色や大きさで描かれているので、ぜひ赤ちゃんのお顔に近づけて読み聞かせてあげてください。
『とびだす!うごく!どうぶつ』

出版社:小学館
発行日:2004/7/20
値段+税:842円
はじめての飛び出す絵本にぴったり!
動物たちが飛び出してくる、赤ちゃんサイズの仕掛け絵本。小さなお子さんでもわかりやすい色と、シンプルな言葉で描かれた作品です。
動物の名前と特徴についての内容なので、初めての知育と言葉の学習にも適しています。
お気に入りの動物は誰?
親子でコミュニケーションをとりながら読んであげることができます。
シンプルな飛び出す絵本ですが、赤ちゃんの初めての飛び出す絵本にぴったりです。
手のひらサイズで持ち運びに適しているのも大きなポイント。
移動中でもサッと取り出して、読み聞かせてあげることができる一冊です。
『しろくまちゃんのほっとけーき』

出版社:こぐま社
発行日:1972/10/15
値段+税:894円
ホットケーキ好きになっちゃう、可愛いしろくまちゃんの絵本
しろくまちゃんが、ホットケーキを焼いて、お友達と一緒に楽しもう!と奮闘する絵本です。
ストーリー仕立てになっていますが、そこまで長いものではありませんので、0歳のお子さんでも飽きずに見ていられる作品です。
読み聞かせていたお子さんが少し大きくなったら、親子でホットケーキを焼くきっかけになるかもしれませんね。
「ママはキッチンでどうやってお料理しているんだろう?」の疑問も解決できる、普段の生活と近い内容の絵本です。
『やさいさん』

出版社:学研プラス
発行日:2010/7/20
値段+税:1026円
身近な野菜の仕掛け絵本
野菜が隠れていて、仕掛けをめくることでその正体をあらわす、簡単な仕掛け絵本です。
野菜たちは多少デフォルメされているものの、特徴をとらえて描かれています。実物の野菜と比較しても、認識することが簡単なイラストです。
赤ちゃんは生後5か月ごろから、野菜を使った離乳食を食べはじめますよね。
にんじんやさつまいもなど、初期からチャレンジできる野菜を多く掲載しているので、実物を見せて「これはにんじんさん」「さつまいもさん」と食育にもつながります。
「すっぽーん!」と抜けるのが爽快感のある、赤ちゃんの心に残りやすい一冊。
同じシリーズで『くだものさん』もありますので、果物好きのお子さんにはそちらもおすすめです。
『だあれだ だれだ』

絵:長谷川 義史
出版社:ポプラ社
発行日:2010/9/11
値段+税:810円
知的好奇心を満たす、繰り返し言葉の絵本
「だあれだ だれだ?」の言葉とともに、動物が顔を隠して登場します。
次のページで、「ねこさんだよ。」「ねこさん おさかな だあいすき。あむ あむ あむ。」と、ダイナミックに顔を出すから、赤ちゃんは大喜び。
この特徴のある動物は誰だろう?動物たちの好きな食べ物はなあに?など、お子さんの疑問を解決する絵本です。
赤ちゃんの大好きな繰り返し言葉で、認識のしやすさはバッチリ。
何となくとぼけたイラストもこの作品の大きな特徴で、大人も印象に残る、可愛い動物の絵本です。
お気に入りの動物を見つけて、親子で楽しみましょう。
『頭のいい子を育てるプチ あかちゃんごおしゃべりえほん』

監修:小林 哲生
出版社:主婦の友社
発行日:2017/4/7
値段+税:1296円
初めての知育絵本にぴったり、赤ちゃんのおしゃべりを育てる絵本
赤ちゃんは、成長段階に合わせてさまざまな言葉を話すようになります。
この絵本は、赤ちゃんが覚えやすい言葉ランキング(NTT調べ)の、トップ100に入る言葉で構成されており、赤ちゃんのボギャブラリーアップに役立つ作品です。
赤ちゃん絵本としては、96ページと異例のボリュームですが、一気に全て読む必要はありません。お気に入りのページを見つけて、繰り返し読んであげてください。
赤ちゃんが認識しやすい、はっきりした絵柄と短い単語で描かれています。
初めての知育絵本に最適な作品です。親子で楽しくおしゃべりのきっかけを作りましょう。
『おばけのマ~ルとゆきまつり』

絵:なかい れい
出版社:中西出版
発行日:2006/12/8
値段+税:1296円
雪まつりをテーマにした、札幌発の絵本
『おばけのマ~ル』シリーズの2作目の絵本です。
主人公のマールがお友達のレディと一緒に、札幌名物「雪まつり」のために雪像を作ろう、というお話です。
マールとレディがどんどん大きな雪像を作っていくのに、ドキドキ、ワクワク。
周りの人たちも巻き込んで作った雪像は、最後にどんな形になるのでしょうか?
内容は少し赤ちゃんには難しいかもしれませんが、主人公のマールの絵柄が赤ちゃんに認識しやすく描かれているため、読み聞かせてあげればマールの動きを目で追ってくれるかもしれません。
ストーリーは5歳くらいまで楽しめる作品です。
もしお子さんが興味を持つようでしたら、ぜひ『おばけのマ~ル』シリーズの別の作品も読み聞かせてみてください。
『Excuse Me!:a Little Book of Manners』

出版社:Grosset&Dunlap
発行日:2002/5/27
値段+税:806円
読み聞かせが簡単な、赤ちゃん向け英語絵本
全編英語の絵本ですが、内容はとても簡単。
生活の中のよくある場面が描かれていて、「You burped!(あなたはゲップをした!)」「What do you say?(あなたは何て言うの?)」などの問いかけがまずあります。
その後に「Excuse Me!(失礼しました!)」「No Thank you!(いらないよ!)」などの答え方が載っています。
英語の絵本を読み聞かせたくても、パパやママの英語力が心配で読み聞かせにくいというお悩みは多いですが、この絵本はとても簡単なので、ぜひ手に取ってみてください。
赤ちゃんでもリズム感の良い単語なら、英語でも聞き取ることができます。
初めての英語の一冊として、おすすめの絵本です。
『おやすみなさいおつきさま』

絵:クレメント・ハード
訳:せた ていじ
出版社:評論社
発行日:1979/09
値段+税:1296円
読み聞かせた大人も眠くなってしまう、寝かしつけ絵本
主人公のこうさぎが、眠る前に「おやすみ」を部屋の全てのものに語りかけていく絵本です。
「おやすみ あかりさん」「おやすみ あかいふうせん」と語りかけていくうちに、部屋の明かりがどんどん暗くなっていきます。
徐々に眠りに近づいていく感覚に、お子さんだけでなく読み聞かせているパパやママもウトウト。
少し大きくなったら、「おやすみ 〇〇さん」と、自分の部屋にあるものに応用して呼びかけることもできますね。
夜眠る前の読み聞かせに、長く楽しめる絵本です。
『ベビープーの おつむ てんてん』

出版社:講談社
発行日:2005/10/21
値段+税:626円
赤ちゃんと一緒に、プーさんの真似をしよう!
ディズニーの人気キャラクター、プーさんの赤ちゃん向け絵本です。
絵本の中のプーさんの動きを真似して楽しむ作品で、赤ちゃんでもできる動きを中心に構成されています。
まずはパパやママが真似をしてみて、赤ちゃんに見せてあげましょう。
まだ真似のできないねんねの赤ちゃんでも、プーさんと同じ動きをするパパやママを見て、きっと喜ぶはずです。
『ベビープー』の赤ちゃん向けシリーズは他にもいくつかあるので、ディズニーやプーさん好きのお子さんには、ぜひシリーズの他の作品も読んであげてください。
【ファーストブック】初めての絵本はいつから?

ファーストブックというだけあって、0歳のうちから絵本の読み聞かせをすることが多いようです。
0歳の赤ちゃんを対象としている絵本も多く販売されているくらいなので、生まれてすぐから読み聞かせてあげることができます。
しかし、生後何か月から、という明確な基準はありません。
早すぎたり遅すぎたりすることはないため、焦ってすぐ読み聞かせる必要はないです。
赤ちゃんやパパとママが興味を持ったころから、家族のペースで負担なくはじめるのがベストです。
ちなみに、0歳児の息子を持つ筆者は、ファーストブックとして最初に紹介した『あかあかくろくろ』を出産前から用意して、産院からの退院後すぐから読み聞かせました。
はっきりした色のおかげか、まだ安定しない視力で絵本を見ている姿が見られて、良い経験ができています。
両親の顔を見つめることも多い子でしたので、イラストの中に顔がたくさん描かれているのも良かったみたいですね。
最近は赤ちゃんがお腹の中にいるときから、読み聞かせてあげることも多いですよね。
お腹の中にいるときでも、赤ちゃんはしっかり音が聞こえていて、生まれてすぐのときは、視力よりも聴力のほうが先に発達しています。
お腹の中にいるのころから繰り返しパパやママの声を聞かせてあげておくことで、生まれてすぐから赤ちゃんの寝かしつけなどに役立つ場合もあります。
ファーストブックは、生まれてすぐからの親子のコミュニケーションに最適

ファーストブックは、生まれてすぐから、またはお腹の中にいるうちから読み聞かせてあげることのできる絵本です。
0歳児はまだ言葉を理解することが難しいです。
しかし、絵本の内容はストーリーだけではありません。
赤ちゃんでもわかりやすい絵柄やリズム感のある言葉の作品を選ぶことで、赤ちゃんでも絵本を楽しむことができます。
生まれたばかりの赤ちゃんは特に、泣くことでしか意思表示することはできません。
「楽しい」「嬉しい」の感情をあらわせるのは、生後2か月を過ぎたころからです。
それまでは、読み聞かせても何の反応もないかもしれませんが、パパやママの声はしっかり聞こえています。
親子のコミュニケーションとして、ファーストブックの読み聞かせはおすすめですよ。
今回紹介した作品の中で、お気に入りの一冊が見つかるといいですね。

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