季節の変わり目などに心配なのが風邪の流行。
マスクや手洗いなど子ども自身にしっかり予防させたいな、と思っている方も多いはずです。
今回は、風邪をテーマに書かれたおすすめの絵本を、年齢別に紹介します。
また、予防していても風邪をひいてしまったり、薬を飲みたがらない子どももいますよね。
そんな時も、ぜひ絵本の力を借りてみてください。
絵本と一緒なら、楽しく対策することができますよ。
人気のノンタンシリーズなどもあります!
乳児や幼児から大人まで楽しめますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
風邪の絵本おすすめ人気作品【0、1、2歳児向け】
読み聞かせにおすすめの絵本やかわいらしい絵本など、小さな子どもが楽しめるおすすめの作品を紹介します。
『ノンタンはっくしょん!』

出版社:偕成社
発行日:1989年12月
価格:600円+税
対象年齢:0歳ごろ〜
『ノンタンはっくしょん!』のあらすじ
「は、は、はっくしょーん!」
ノンタンは風邪をひいてしまいました。
ノンタンは病院にいって、くま先生にみてもらいます。
そしてお薬を飲みました。
ノンタン、はやく風邪をなおしてね。
『ノンタンはっくしょん!』のおすすめポイント
お薬を飲んで風邪がなおるノンタン。
お薬を嫌がる子どもに、お薬は大事だと伝えることができますよ。
まだ理解ができなくても、繰り返し読んでいると自然と理解してくれます。
また病院を嫌がる子どもも多いですよね。
そんなときにもこの絵本がおすすめです。
病院にいく前に、こんなことをするんだよ、こわくないよと教えるのにも役立ちますよ。
『かぜひいた…』

出版社:教育画劇
発行日:2015年10月16日
価格:1,100円+税
対象年齢:2歳ごろ〜
『かぜひいた…』のあらすじ
くしゃみが出る、鼻水が出る、せきも出る、寒気がする……。
あれ?これなんだろう?
それは風邪です!
そうです、少年は風邪をひいてしまいました。
そして少年のところに、こわい顔の先生が、大きな注射を持ってきます。
「さあちゅうしゃをうとう」
また、“かぜばいきん”も少年のところにやってきて……?
『かぜひいた…』のおすすめポイント
風邪をひいてしまうと、どんな症状が出るのかを知ることができる絵本です。
風邪の症状を知っておくと、少し症状が出た時点で対策できますよね。
“鼻がむずむずしたら教えてね”などと伝えたり、風邪予防にもおすすめの絵本ですよ。
また、影の主人公である黄色のねこちゃん。
全ページに出てきて、少年を見守ってくれていますので、そちらもぜひ見てみてくださいね。
『ぴかぴかおてて』

出版社:ひさかたチャイルド
発行日:1987年
価格:800円+税
対象年齢:1歳ごろ〜
『ぴかぴかおてて』のあらすじ
どんな時に手を洗う?
おしっこのあと。
砂場であそんだあと。
お絵かきをしたあと……。
手を洗ったら、たのしいおやつの時間ですよ。
『ぴかぴかおてて』のおすすめポイント
ウイルス対策に有効とされている手洗い。
そんな手洗いを、小さな子どもでもわかるように書かれている絵本です。
どうぶつたちのイラストがとてもかわいくて、子どもも喜んで見てくれますよ。
手を洗うことを小さな子どもに教えるときにおすすめです。
かわいいどうぶつたちと手を洗って、一緒に風邪予防をしましょう!
『ひっひっひくしょーん』

文:あいはらひろゆき
絵:ちゅうがんじたかむ
出版社:角川書店
発行日:2020年9月17日
価格:980円+税
対象年齢:1歳ごろ〜
『ひっひっひくしょーん』のあらすじ
いたずら好きなくしゃ虫くん。
くしゃ虫くんは、うさぎのもとへ、ぶーーーんと飛んでいきます。
うさぎは、くしゃ虫くんのせいで……、
「ひっ ひっ ひくしょーん!」とくしゃみをします。
くしゃ虫くんはまだまだいたずらをしたいのです。
次は、誰のところに行くのでしょう?
『ひっひっひくしょーん』のおすすめポイント
全国の幼稚園や保育園で、読み聞かせをしながら作られた絵本です。
子どもとのコミュニケーションが取れ、読み聞かせにとてもおすすめですよ。
読み聞かせをする方も、とても楽しめます。
また、次はどうなるのかなと考えることで、子どもの想像力を育てることもできますよ。
もう1回、もう1回、と何度も読みたくなる楽しい絵本です。
『はーくしょい』

出版社:ポプラ社
発行日:2013年11月6日
価格:880円+税
対象年齢:2歳ごろ〜
『はーくしょい』のあらすじ
いつもとっても元気なルルちゃん。
そんなルルちゃんが風邪をひいてしまったようです。
「はーくしょい!」
セーターを着て、温かくしましょう。
そしてマスクをかけましょう。
それでもルルちゃんは、「はーくしょい!」
どうすればルルちゃんの風邪は治るのでしょう?
『はーくしょい』のおすすめポイント
はーくしょい!の音が楽しいこの絵本。
病院はこわいところじゃないよと教えることができます。
風邪は、上着を着たり、マスクをしたりしても、そう簡単には治りませんよね。
魔法使いが魔法をかけても治らなかった、ルルちゃんの風邪。
この絵本での、本当の魔法使いはお医者さんなのです。
何かあったら病院へ行こうと思える絵本です。
風邪の絵本おすすめ人気作品【3、4歳児向け】
しゃべれる言葉や、理解できる言葉が増える3、4歳ごろ。
その年齢の子どもにおすすめの風邪の絵本を紹介します。
『リサ かぜをひく』
絵:ゲオルグ・ハレンスレーベン
訳:石津ちひろ
出版社:ブロンズ新社
発行日:2004年10月
価格:1,200円+税
対象年齢:3歳ごろ〜
『リサ かぜをひく』のあらすじ
水たまりであそんでいたリサ。
ママに「かぜをひくわよ!」と言われます。
それでもリサはあそんでいました。
そしてリサは、夜中に目がさめました。
頭はガンガンして、体はブルブルと震えます。
ママに怒られないように黙っていたリサですが、結局バレてしまいます。
そして病院へ……。
『リサ かぜをひく』のおすすめポイント
リサの行動に共感できる子どもは多いはずです。
怒られたくなくて、無理しながら隠すリサがなんだか可愛く思えます。
そして、風邪をひくと、みんなが心配してくれて、それが嬉しくて……。
親からすれば心配な風邪なので、リサの真似はしてほしくないですよね。
けれど、子ども心がすごくわかるストーリーになっています。
読み聞かせをする方もなんだか懐かしい気持ちになれる素敵な絵本です。
『にがいおくすりのめるかな』
監修:小山博史
出版社:岩崎書店
発行日:2014年12月9日
価格:1,300円+税
対象年齢:3歳ごろ〜
『にがいおくすりのめるかな』のあらすじ
主人公はこぶたのプータです。
プータは、にがいお薬を飲むのがとっても苦手です。
けれど、お母さんに、お薬を飲まないと病気はなおらないよと言われてしまいます。
お母さんが部屋から出て行くと、怪獣の子どもたちが部屋に入ってきました。
怪獣の子どもたちは、まほうのお薬をプータに飲ませます。
そのまほうのお薬を飲んだプータは、なんと、怪獣になってしまい……?
『にがいおくすりのめるかな』のおすすめポイント
風邪には付きものの、お薬。
そんなお薬、飲むのが苦手な子どもは多いですよね。
にがいお薬は、特に嫌がりますよね。
この絵本は、そんなにがいお薬の飲み方を知ることができますよ。
もちろん、医療者監修のもとに書かれています。
お薬を嫌がった時、ぜひ読んでほしい絵本です。
『ぼくびょうきじゃないよ』
絵:垂石眞子
出版社:福音館書店
発行日:1994年8月20日
価格:900円+税
対象年齢:3歳ごろ〜
『ぼくびょうきじゃないよ』のあらすじ
明日は釣りに行く日。
けれど、ケンは熱が出てしまいました。
布団に寝かされていたケンのところに、お医者さんの大きなクマが入ってきます。
ケンはクマ先生に、病気じゃないよと言い張ります。
クマ先生は、そんなケンにクマ式うがいをさせます。
そして、おでこをなめました。
クマ先生はさらに、ケンの布団の中に息を吹き込み……?
『ぼくびょうきじゃないよ』のおすすめポイント
大事な約束をしているときに限って、風邪をひいてしまうということよくありますよね。
どうしても釣りに行きたいケンが、病気じゃないよと言い張るところに共感できます。
そして、何度もやってくるクマ先生。
クマ式ではありますが、優しくてユーモラスなクマ先生に治療してもらいたくなりますよ。
クマ先生のイラストは迫力がありますが、優しくあたたかい素敵な絵本です。
『おかあさんおかあさんおかあさん…』
出版社:佼成出版社
発行日:2005年11月
価格:1,300円+税
対象年齢:3歳ごろ〜
『おかあさんおかあさんおかあさん…』のあらすじ
風邪をひいてしまった私。
お母さんは、私のために薬やさんに行きました。
「ぬいぐるみと一緒だから寂しくないもん!」
けれど、雪が降ってきてしまいます。
私はお母さんを心配します。
雪だるまになってるかもしれない。
転んでしまっているかもしれない。
大丈夫かなと、どんどんどんどん私の不安が募っていきます。
『おかあさんおかあさんおかあさん…』のおすすめポイント
ユーモアのあるストーリーのこの絵本。
所々に思わず笑ってしまう部分があります。
風邪をひいてしまって、より一層不安になっている子どもの気持ちがよくわかる絵本です。
読んでいるうちに、“私”と一緒にハラハラしてしまいますよ。
親子っていいなと改めて思える、素敵な絵本です。
『かぜひいた』
絵:なかむらさちこ
出版社:偕成社
発行日:1999年
価格:1,200円+税
対象年齢:3歳ごろ〜
『かぜひいた』のあらすじ
サルくんはキツネさんのところにいきます。
「あーそぼ」
けれど、キツネさんは風邪をひいていました。
そしてキツネさんの風邪が、サルくんにうつります。
そんなサルくんのところに、ペンギンさんが来ます。
「あそびましょ」
すると、今度はサルくんの風邪がペンギンさんにうつります。
そしてペンギンさんのところに……?
『かぜひいた』のおすすめポイント
一見、次から次に風邪がうつっていくだけの絵本かと思いますよね。
けれど、それだけじゃありません。
1人元気なクマくんが、みんなのために頑張ります。
動物たちそれぞれに合わせた治し方で、風邪を治していきますよ。
ハチミツを食べたり、氷で冷やしたり、毛布をかけたり……。
動物だけでなく、人にも使えそうな治し方ですよ。
風邪をひいてしまった人に、優しく接しようねとも教えられる絵本です。
風邪の絵本おすすめ人気作品【5、6歳児、小学生以上向け】
すこし難しいことにも興味を持つようになるこの年齢。
そんな5、6歳児や小学生におすすめの風邪の絵本を紹介します。
『どうしてかぜをひくの?インフルエンザになるの?』
絵:せべまさゆき
編著:WILLこども知育研究所
出版社:金の星社
発行日:2016年3月1日
価格:1,300円+税
対象年齢:5歳ごろ〜
『どうしてかぜをひくの?インフルエンザになるの?』のあらすじ
風邪をひくと熱が出ます。
「こんこん」「はっくしょん」
せきや鼻水が止まらなくなります。
とってもつらい風邪。
そんな風邪、いったいどんな病気なんだろう?
風邪とインフルエンザは、違う病気なのかな?
『どうしてかぜをひくの?インフルエンザになるの?』のおすすめポイント
風邪とインフルエンザについて、わかりやすく書かれています。
なぜ風邪をひいてしまうのか。
予防接種しても、インフルエンザにかかってしまうのはなぜなのか。
マスクはなぜ必要なのか。
他にも、いろんな疑問を解決してくれますよ。
手洗い、うがいのしかたも書かれていますので、風邪やインフルエンザ予防におすすめの絵本です。
『はないきおばけとくちいきおばけ』
絵:おおのこうへい
出版社:PHP研究所
発行日:2019年10月15日
価格:1,300円+税
対象年齢:5歳ごろ〜
『はないきおばけとくちいきおばけ』のあらすじ
ライバルの、“はないきおばけ”と“くちいきおばけ”。
2人は、どっちがすごいかと自慢し合っています。
そんなある日、2人は山の上まで競走をします。
くちいきおばけは、口から息をすって、ぷわ〜っと吐き、どんどん進みます。
はないきおばけは、鼻から息をすって、ふんっと吐き、ちょこちょこっと進みます。
最初はくちいきおばけが勝っていますが……?
『はないきおばけとくちいきおばけ』のおすすめポイント
鼻呼吸の大切さを、子どもたちにわかりやすく教えてくれる絵本です。
口呼吸は、鼻呼吸よりもウイルスを体に入れやすく、風邪やインフルエンザにかかりやすいです。
また体の機能の発達にも影響すると言われています。
だったら、子どものうちに鼻呼吸を習慣づけておきたいですよね。
もちろん、口呼吸から鼻呼吸に変える方法も、この絵本が教えてくれますよ。
『まじょがかぜをひいたらね』
絵:高畠純
出版社:理論社
発行日:2015年6月
価格:1,200円+税
対象年齢:5歳ごろ〜
『まじょがかぜをひいたらね』のあらすじ
魔女が風邪をひいたときは……?
病院に行くのでしょうか?
それとも、寝て休むのでしょうか?
人間とは少し違う、けれどどこか似てる……。
そんな“魔女ならでは”の方法で風邪を治します。
『まじょがかぜをひいたらね』のおすすめポイント
ユーモアのあるストーリーが面白いこの絵本。
子どもから大人まで楽しむことができますよ。
かわいらしい魔女が、風邪の治し方を教えてくれます。
ツッコミどころ満載の魔女流の治し方で、思わずクスリと笑ってしまいますよ。
最後の作者の紹介文もぜひ読んでもらいたいです。
心を元気にしてくれる素敵な、この絵本。
風邪をひいている時でも、元気な時でもおすすめです。
『エイモスさんがかぜをひくと』
絵:エリン・E・ステッド
訳:青山南
出版社:光村教育図書
発行日:2010年7月
価格:1,400円+税
対象年齢:小学生以上
『エイモスさんがかぜをひくと』のあらすじ
動物園で働いているエイモスさん。
エイモスさんは、いつも仕事が忙しいです。
そんな忙しい仕事の合間をぬって、ともだちである動物たちと過ごします。
エイモスさんは、その時間をとても大事にしていました。
そんなある日、エイモスさんは風邪をひいてしまいます。
仕事をお休みしなければなりません。
動物たちは、みんなエイモスさんのことが心配で……。
『エイモスさんがかぜをひくと』のおすすめポイント
しっとりと、そして、あたたかいストーリーのこの絵本。
けれど、そんな中にもユーモラスな部分があります。
ぜひ細かく書かれているイラストも見ていただきたいです。
エイモスさんは忙しいながらも、仕事の合間に動物たちを愛でます。
そしていつも愛してくれるエイモスさんに、動物たちも同じようにお返しをするのです。
優しさは返ってくると教えてくれる素敵な絵本です。
『びょうきのブルンミ』
訳:羽仁協子
出版社:風濤社
発行日:2006年2月
価格:1,000円+税
対象年齢:5歳ごろ〜
『びょうきのブルンミ』のあらすじ
今日はピクニックに行く日です。
けれど、ブルンミはくしゃみをしています。
アンニパンニは、ブルンミをだきかかえました。
ブルンミは、熱があったのです。
「まあ、すごいねつだわ。おいしゃさんを呼ばなくちゃ」
アンニパンニは、そう言いました。
アンニパンニは、一生懸命ブルンミを看病します。
ブルンミの熱は、下がるのでしょうか……?
『びょうきのブルンミ』のおすすめポイント
風邪をひいてしまった時の様子や風邪をひいた後の対処が、リアルに書かれています。
熱が下がってもしばらくは部屋で休むというところは、熱が下がるとすぐにあそびに行こうとしてしまう子どもにおすすめです。
熱を下げるために水風呂に入るという、外国の文化を知ることも出来ますよ。
しっかり者のアンニパンニと、ちょっぴりわがままなブルンミがとてもかわいい絵本です。
風邪の絵本は乳児から小学生まで人気!選び方は?
子どもの年齢に合わせた風邪の絵本の選び方を紹介します。
風邪の絵本の選び方①動物が出てくる絵本を選ぶ
風邪がテーマの絵本には、動物が出てくるものがいろいろあります。
くまだったり、うさぎだったり、こぶただったり……。
動物が出てくる絵本が好きな子どもは多いですよね。
好きな動物が出てる絵本を選ぶと、より身近に感じることができますよ。
風邪の絵本の選び方②ユーモラスな絵本を選ぶ
しっかり予防や対策をしてほしいとき、つい厳しくなりがちですよね。
そんな時はユーモアを交えて、風邪のことを教えてくれる絵本がおすすめです。
楽しい方が、子どもたちも実践しやすいですよね。
鼻呼吸と口呼吸の違いなど、難しくなりがちな説明も、ユーモラスに書かれていると楽しく知ることができますよ。
風邪の絵本の選び方③しつけができる絵本を選ぶ
小さな子ども向けのものから小学生まで、しつけに使えるものもたくさんありますよ。
手を洗うことやうがいを教えることができる絵本。
そして、薬を飲むこと、病院にいくことなどを嫌がるときに読んでほしい絵本などさまざまです。
絵本の主人公たちと一緒にならできるという子どもは多いですよね。
【風邪の絵本まとめ】みんなで風邪を予防しよう!
風邪をテーマに書かれた絵本、いかがでしたか?
手洗いを教えてくれるものや、風邪の仕組みを教えてくれるもの、愛を感じれるあたたかいストーリーの絵本などいろいろありました。
できることなら風邪やインフルエンザにはかかりたくないですよね。
お気に入りの絵本を見つけて、一緒に風邪を予防しましょう!
ぜひ絵本選びの参考にしてみてくださいね。
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