雲ひとつない空、雨降りの空、虹のかかった空。
ほぼ毎日のように目にする空にはさまざまな表情があります。
「あの日の空はこんな空だったな」
と思い出の一部に空が出てくる、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな空をテーマにした絵本には乳児から大人まで楽しめる絵本がたくさんあります。
ひらがなが読めるようになってくると一人読みに興味を持ち始める子どもが増えますね。
ご紹介する絵本の中には、字数が少なくひらがなで書かれている年少から読める絵本があります。
初めての一人読みにもぴったりですよ。
この記事では空の絵本のおすすめ作品を年齢別に15作品ご紹介していきます。
絵本を選ぶ際のポイントも合わせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
空の絵本おすすめ人気作品【0、1歳児向け】
ここからは0、1歳児向けの空の絵本を2作品ご紹介していきます。
小さい子どもが興味を示す、さまざまな空の乗り物が出てくる絵本がありますよ。
『そらののりものえほん』
出典:Amazon.co.jp
出版社:童心社
発行日:2012年11月28日
値段:950円+税
対象年齢:0歳から
『そらののりものえほん』のあらすじ
ジェット機やプロペラ機など、空の乗り物が次々と登場!
身近な乗り物から普段あまり見ることのない乗り物まで、いろんな乗り物が出てきますよ。
乗ったことのある乗り物は出てくるかな?
『そらののりものえほん』のおすすめポイント
低月齢の子どもが好きな効果音や、繰り返し言葉を用いているので0歳児からの読み聞かせに使えますよ。
文量が少なく、絵はカラフルなので小さい子どもも飽きずに読めますね。
まるで動いているかのように見える仕掛けページつき!
『空のうえにはなにがある?』
出典:Amazon.co.jp
訳:せなあいこ
出版社:評論社
発行日:2000年5月
値段:1,300円+税
対象年齢:幼児から
『空のうえにはなにがある?』のあらすじ
上の方にはなにがあるかな?
生きているものの中で一番大きいのは木。
地球上で一番大きいのは山。
それよりも上あるのは気球、飛行機、ロケット……。
ではそれよりも上にあるのは……?
『空のうえにはなにがある?』のおすすめポイント
身近なものを例に挙げて説明しているので、子どもでも分かりやすくておすすめです。
空の上には宇宙があると知るきっかけにもなります。
絵本を通して太陽や宇宙に興味を持ってくれたらいいですね。
空の絵本おすすめ人気作品【2、3歳児向け】
ここからは2、3歳児向けの空の絵本を5作品ご紹介します。
空へと伸びる不思議な家を上へ上へと登っていく、楽しいお話もありますよ。
『みんなそらをとぶ』
出典:福音館書店
出版社:福音館書店
発行日:1995年9月1日
値段:販売元による
対象年齢:2歳から
『みんなそらをとぶ』のあらすじ
雨が止むのを待っていた動物たち。
雨が上がった途端、空に飛び上がりました。
一番初めはぞう。
続いてカバやブタ、ペンギンまで飛び始めました。
そんな動物たちを追い抜き、一番にゴールしたのはなんと赤ちゃん!
赤ちゃんはどこにたどり着いたのでしょうか?
『みんなそらをとぶ』のおすすめポイント
現実世界なら飛ぶはずのない動物たちが次々と空を飛ぶユーモア溢れるお話です。
動物たちの絵はカラフルで優しいタッチで描かれており、まん丸お目目がとても可愛らしいですね。
『きょうのそらはどんなそら』
出典:Amazon.co.jp
出版社:大日本図書
発行日:2009年9月
値段:1,300円+税
対象年齢:2歳から
『きょうのそらはどんなそら』のあらすじ
どこまでも続く青い空。
スズメの鳴き声に飛行機の音、流れる雲。
雨降りの日には街中に雨の音が広がります。
毎日見ている空は、今日はどんな姿を見せてくれるでしょうか……?
『きょうのそらはどんなそら』のおすすめポイント
空にはいろんな姿があり、それは日々異なる。
分かっていても、改めて空を見上げると私たちが思っている以上にたくさんの姿を見せてくれます。
絵本を通して見るさまざまな姿の空も、子どもの想像力や感受性を豊かにしますよ。
『そらいろのたね』
出典:Amazon.co.jp
出版社:福音館書店
発行日:1967年1月20日
値段:900円+税
対象年齢:3歳から
『そらいろのたね』のあらすじ
ゆうじは模型飛行機を飛ばして遊んでいます。
するとそこへきつねがやってきて、「そらいろのたね」と模型飛行機を交換してほしいと言うのです。
家に帰り、ゆうじはきつねにもらったたねを地面に植えてみることにしました。
そして翌日の朝、地面を見て見ると生えてきていたのはなんと……!
『そらいろのたね』のおすすめポイント
福音館書店の月刊誌である『こどものとも』に掲載されていたものが、絵本として出版されました。
発行から約半世紀経った今でも変わらず人気の高いロングセラー絵本です。
作者と絵を手掛けたのは誰もが知る人気作品の『ぐりとぐら』の名コンビ。
きつねからもらったたねは一体どうなるのか。
ページをめくるたびに楽しい展開が待っていますよ。
『そらの100かいだてのいえ』
出典:Amazon.co.jp
出版社:偕成社
発行日:2017年8月
値段:1,200円+税
対象年齢:3歳から
『そらの100かいだてのいえ』のあらすじ
ある寒い雪の日、シジュウカラのツピくんはお腹を空かせていました。
そこで見つけたのは一粒のひまわりの種。
でもこれだけじゃあお腹いっぱいになりません。
種を植え、花を咲かせて種を増やそうと考えたツピくんは空へと飛び立ちます。
雪景色の中、雲へ飛び込んでみるとそこにはくもさんたちが住む家でした。
不思議な部屋を上へ上へと登っていくと……?
『そらの100かいだてのいえ』のおすすめポイント
大人気の「100かいだてのいえシリーズ」の第4弾は空の上をテーマにしています。
ツピくんを迎えてくれるのはくもさんやあめさんなどさまざまな楽しい仲間たち。
見開きが10階ずつになっており、10ページめくるとちょうど100階。
数を覚え始めた子どもは絵本を読みながら楽しく数を覚えることができますよ。
『空の上には、何があるの?』
出典:Amazon.co.jp
訳:桑原洋子
出版社:河出書房新社
発行日:2019年7月10日
値段:2,600円+税
対象年齢:3歳から
『空の上には、何があるの?』のあらすじ
空の向こう側には何があるんだろう。
どんなことが起こっているんだろう。
頭のすぐ上にあるのは道路標識。
少し上を見ると高いビルや飛行機。
もっと上にあるものは……?
『空の上には、何があるの?』のおすすめポイント
全国学校図書館協議会選定図書にも選ばれ、世界中で大人気のしかけ絵本です。
空を見上げると身近に見える建物や乗り物に始まり、数十キロメートル上空にあるオゾン層まで。
絵本を通して空がどのようになっているのか分かりやすく説明してくれます。
はるか上空の宇宙まで詳しく書いてあり、大人が読んでも楽しい絵本です。
しかけの蛇腹を伸ばすと全長2.5メートルにもなりますよ。
空の絵本おすすめ人気作品【4、5歳児向け】
ここからは4、5歳児向けの空の絵本を6作品ご紹介します。
空を見上げると明日の天気が分かる、子どもの気になるをテーマにした絵本もありますよ。
『なつのそら』
出典:福音館書店
出版社:福音館書店
発行日:1987年7月1日
値段:販売元による
対象年齢:4歳から
『なつのそら』のあらすじ
空を見上げる子どもたち。
そこに広がっていたのはたくさんの雲。
雲はあるときは動物に。
またあるときはドラゴンが火を吹いているようにも見えます。
そして空を舞うたくさんの気球を食べようとしている雲は大きな魚にも見えますね。
子どもの想像力を広げる文字のない雲の絵本です。
『なつのそら』のおすすめポイント
文字のない絵本というのは珍しいですね。
見開きいっぱいに広がるのはさまざまな生き物や人に姿を変える雲と空を見上げる子供たち。
オリジナルのストーリーをつけて読むのもよし。
一緒に空を見上げた気持ちになって見るのもよし。
子どもと一緒に実際の空を見上げるきっかけにもなりそうですね。
『あしたのてんきははれ?くもり?あめ?』
出典:Amazon.co.jp
監修:根本順吉
出版社:福音館書店
発行日:1997年5月31日
値段:900円+税
対象年齢:4歳から
『あしたのてんきははれ?くもり?あめ?』のあらすじ
明日の天気はなんだろう。
天気を知るには空を見上げてみよう。
雲の形や風の向きを見ると明日の天気を知ることができます。
幼児でもできる天気の予想の仕方を紹介しているお天気観察絵本。
『あしたのてんきははれ?くもり?あめ?』のおすすめポイント
こんな雲が見えたら明日の天気は晴れ。
風の向きがこうなら明日の天気は雨など。
お天気の専門家が子どもでもわかるように分かりやすく解説してくれている絵本です。
絵本を読んでお父さんやお母さんと一緒に明日の天気を予想してみましょう。
『よぞらをみあげて』
出典:Amazon.co.jp
訳:さくまゆみこ
出版社:ほるぷ出版
発行日:2009年2月
値段:1,200円+税
対象年齢:4歳から
『よぞらをみあげて』のあらすじ
眠れない夜、夜風に誘われてベッドを抜け出した女の子。
そして見つけたのは素敵な世界。
そっと見守るお母さんと猫。
眠れない夜は決して退屈なものではなくて、普段できないことができる素敵な夜。
『よぞらをみあげて』のおすすめポイント
なんだか今日は眠れないな、そんな夜が誰にでもありますよね。
子どもなら一度はしてみたいと思うことを女の子がする姿は見ていて憧れます。
そしてその姿を見守るお母さんの姿には思わずほっこり。
何気ない都会の風景も夜景になるとまた違った趣がありますね。
『くもとそらのえほん』
出典:Amazon.co.jp
監修:武田康男
出版社:PHP研究所
発行日:2019年3月18日
値段:1,300円+税
対象年齢:4歳から
『くもとそらのえほん』のあらすじ
空に浮かぶのはふわふわとした雲。
入道雲やわた雲、飛行機雲など、ひとくちに空と言ってもたくさんの種類があります。
今日の空は、雲はどんなだろう。
一度見上げてみよう。
『くもとそらのえほん』のおすすめポイント
絵本を読むと空を見上げたくなる絵本。
一見同じに見えて、見た目も天気も異なる雲。
分かりやすいイラストに加え、文章はテンポよく書かれていて雲のことがよく分かります。
読み進めるうちにどんどん雲の魅力に引き込まれます。
『空の絵本』
出典:Amazon.co.jp
出版社:講談社
発行日:2011年10月12日
値段:1,400円+税
対象年齢:5歳から
『空の絵本』のあらすじ
最初に目に飛び込んでくるのは自然の風景。
雨が降って風が吹き、嵐の後には空気が透き通ったさっきまでとは全く違った空の姿。
詩人、長田弘が表現する美しい文章は絵との相性も抜群です。
『空の絵本』のおすすめポイント
だんだだん、だんだんのリズムが楽しい絵本。
天気によって姿を変える空。
大雨の後のすっきりと晴れた空はなんとも趣がありますね。
そんなさまざまな空を表現する荒井良二のイラストの表現力には引き込まれるものがあります。
文量が少なく、漢字にはふりがなもふってあるので一人読みにもおすすめです。
『夜空をみあげよう』
出典:Amazon.co.jp
監修:渡部潤一
出版社:福音館書店
発行日:2016年5月15日
値段:1,200円+税
対象年齢:5歳から
『夜空をみあげよう』のあらすじ
夕暮れ時、空を見上げていたはるかはいちばん星を見つけました。
夜空を見上げると星や月、なかなか消えない流れ星などいろんなものが見えます。
なかなか消えない流れ星……?
それはなんと国際宇宙ステーションでした!
双眼鏡を片手に夜空の観察を楽しめる入門絵本です。
『夜空をみあげよう』のおすすめポイント
家族で仲良く夜空を見上げるお話。
毎日がバタバタと過ぎてなかなか夜空を見上げる機会の少ない今日この頃。
そんな中、双眼鏡を片手に夜空を見上げるとそこには星座や天の川、流星群が。
都会に住んでいると忘れがちな夜の素敵な景色を改めて見てみたくなりますね。
空の絵本おすすめ人気作品【小学生向け】
ここからは小学生向けの空の絵本を2作品ご紹介します。
小学生向けになると大人が読んでも興味深い作品が増えてきます。
自由研究に役立つ絵本もありますよ。
『空の探検記』
出典:Amazon.co.jp
出版社:岩崎書店
発行日:2018年11月30日
値段:6,000円+税
対象年齢:小学中学年から
『空の探検記』のあらすじ
空に見える雲はどうしてあんな形をしているのか?
空の一番青いところはどこか?
普通ではなかなか知り得ないことを写真とともに解説してくれます。
天気や空の不思議、魅力が次々と出てきますよ。
『空の探検記』のおすすめポイント
産経児童出版文化賞でニッポン放送賞を受賞。
空の探検家として知られている気象予報士の武田康男の集大成とも言える本。
小学中学年からを対象としていることもあり、本を片手に空を見上げて自由研究の課題にするのもよさそうですね。
『夜空の訪問者』
出典:Amazon.co.jp
出版社:理論社
発行日:2010年7月
値段:1,300円+税
対象年齢:小学中学年から
『夜空の訪問者』のあらすじ
ぼくは公園で不思議なオオハクチョウに出会います。
彼はハクチョウ座に出会うために旅をしているみたい。
「旅するオオハクチョウ」と名乗る彼は、実際に星座に巡りあった動物たちの話を聞かせてくれた。
『夜空の訪問者』のおすすめポイント
オオハクチョウの冴えている屁理屈に思わず笑ってしまう楽しいお話。
斉藤洋の独特の世界観が作り出すなんとも不思議なストーリーは、大人が読んでも考えさせられます。
さまざまな動物、星座が出てくるので、星座好きにおすすめですよ。
空の絵本は乳児から小学生まで人気!選び方は?
空の絵本には乳児から読めるものから、幅広い年齢を対象としたものまでさまざま。
ここからは、空の絵本を選ぶ際のポイントを3つご紹介します!
ぜひ参考にしてみてくださいね。
空の絵本の選び方①空のことがわかる絵本
空の上にはなにがあるのか、空を見ると天気がわかるなど。
子どもが興味を示すことをテーマにした絵本がいくつかあります。
日頃目にする機会の多い空も、また違った見方ができると面白いですね。
空の絵本の選び方②想像力や感受性を豊かにする絵本
空の上にはなにがあるのか、雲は何に見えるかなど。
子どもの想像力は大人でもびっくりするくらい豊かなもの。
絵本の読み聞かせを通して、子どもの想像力や感受性をさらに引き出してあげられるといいですね。
空の絵本の選び方③シリーズの他の絵本も読みたくなる絵本
空の絵本の中には、シリーズ化して出ているものもいくつかありました。
読んだ絵本が面白く、他のシリーズ絵本も読みたいとなれば一石二鳥!
さまざまな絵本を読むいいきっかけになりますね。
ぜひ好きな分野や絵のタッチなど、好みのシリーズを見つけてみてくださいね。

【空の絵本まとめ】空を見上げてみよう
普段何気なく見ている空。
朝見る空と夕方に見る空、また晴れた日と雨の日でも空の表情は違いますね。
当たり前に過ぎていく日々の中で、子どもと一緒に一度、空を見上げてみてください。
子どもには大人とは違って見えているかも。
絵本で見る空も、同じように読み手によって捉え方は異なりますね。
毎日目にする身近な存在の空。
空をテーマにした絵本には、読んでいてそうなんだと勉強になる絵本。
しかけにワクワクする絵本など、たくさんあります。
ぜひお気に入りの一冊を見つけてみてくださいね。
空の絵本が好きな方はこちらもチェック!▼
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