あらすじ・解説

【狼と7匹の子ヤギ】グリム童話・狼と7匹の子ヤギのあらすじ内容・結末から教訓、原作についても解説!おすすめ絵本も紹介

狼 佇む

グリム童話の名作、狼と7匹の子ヤギは誰もが一度は読んだことがあるのではないでしょうか。

お母さんヤギが街に出かけるために、子ヤギたちだけで留守番をすることになる場面。

狼と7匹の子ヤギのやりとりに、子どもながらにハラハラしたことをよく覚えています。

お母さんヤギは、子ヤギを助けるために狼のお腹を切り、更にこらしめるために石を詰めて針と糸で縫います。

狼が石の重さでおぼれて死んでしまう結末には、ショックを受けた人も多いでしょう。

ですが、なぜお母さんヤギは石をお腹に入れて縫ったのか、なぜ狼は声を変えるためにチョークを食べたのか、疑問に思いませんか?

今回は、狼と7匹の子ヤギのあらすじや疑問、教訓などもお話ししていきます。

この記事を読めば、狼と7匹の子ヤギをまた読み返したくなること間違いありません。

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グリム童話・狼と7匹の子ヤギの登場人物

子ヤギ 覗いている

グリム童話・狼と7匹の子ヤギの登場人物は以下の通り非常にシンプルです。

お母さんヤギ
7匹の子ヤギ

お母さんヤギ・7匹の子ヤギ・狼だけで、子どもにもわかりやすい設定になっています。

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グリム童話・狼と7匹の子ヤギのあらすじ

絵本 フリーイラスト

お母さんヤギは、街に出かけることになり子どもたちにお留守番をお願いするのでした。

「絶対にドアを開けてはダメよ」

狼に襲われることを心配したお母さんヤギは、子どもたちにそう言い聞かせ、出かけていきます。

7匹の子ヤギたちを食べようと狙っている狼。

お母さんヤギになりすまして7匹の子ヤギを食べにやってきますが、

「お母さんの声じゃない!」

と、子ヤギたちに追い返されます。

考えた狼はチョークを食べ、声を変えて再び子ヤギたちの家へ

ドアの前まで行って「お母さんよ」ときれいな声で言いますが、子ヤギたちはドアの下から黒い足が出ているのを見つけて、狼であることを見抜きます。

「お母さんの足じゃない!」

狼はまたしても子ヤギたちを食べることができません。

そこで、狼はいいことを思いつきます。

「小麦粉で手を白くすればどうだろう?」

狼はパン屋を脅して小麦粉を奪い、手を白く変えたのです

「お母さんだ!おかえりなさい」

ついに、子ヤギたちは、狼をお母さんだと信じ込んでドアを開けてしまいます

「がおおおおおおお!」

狼は、末の子ヤギ以外の6匹を、一瞬で食べてしまいました。

帰宅したお母さんヤギは、あまりの惨劇に悲しみます。

末の子ヤギが事の経緯を話していると、狼のいびきが聞こえてくるではありませんか!

お母さんヤギは、子ヤギたちを助け出すために、狼のお腹をハサミで切りました

「お母さん、ありがとう!」

お腹の中の子ヤギたちは全員無事だったのです

お母さんヤギは、狼をこらしめるために、お腹に石を詰めて針と糸で縫い合わせます。

昼寝から起きた狼は、お腹の石の重さで井戸の底に落ちて死んでしまいました。

グリム童話・狼と7匹の子ヤギの結末は?

狼に食べられてしまった子ヤギたちを救うために、お母さんヤギがハサミで狼のお腹を切るのは納得のエピソードですが、問題はこの後。

お母さんヤギは狼をこらしめるために、ハサミで切った狼のお腹の中に石を入れて縫い合わせるという驚きの行動に出ます
その後目覚めた狼は、お腹の石の重さで井戸に落ちて死んでしまうのでした。
グリム童話らしい残酷なラストになっています。
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グリム童話・狼と7匹の子ヤギの意味・教訓、伝えたいこととは?

木の家で遊ぶ子ども

この物語は以下の2つのことを伝えています。

・悪いことをすると悪いことが起こる
・子どもは大人の言いつけを守らなければいけない

狼側の教訓は、子ヤギたちを騙して食べたり、パン屋さんを脅して小麦粉を手に入れたりといった、悪い行いにはそれ相応の報いがあるというものです。

一方、子ヤギたち側の教訓は、大人の言いつけを守らなければならないということ。

残念ながら、世の中はよい人ばかりではありません。

「絶対にドアを開けてはダメよ」と言われたのだから、どんなにお母さんに似ていたとしても、ドアを開けてはいけなかったのですよね。

大人の言う事はちゃんと聞くようにしましょう。

グリム兄弟は狼と7匹の子ヤギの物語を通して、正しく生きることの大切さと、子どもたちに命を守るための教訓を伝えてくれているのです。

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グリム童話・狼と7匹の子ヤギの原作・初版は?作者、国や時代についても解説

原作者であるグリム兄弟は、言語学者としての知識を活かして、ドイツに伝わる昔話を集めていました。

狼と7匹の子ヤギなどの有名作品は、グリム兄弟が創作したわけではないのです。

グリム童話が日本伝わったのは明治20年頃で、昔話集『子どもと家庭の童話』として発表されました。

狼と7匹の子ヤギは、この『子どもと家庭の童話』に掲載されており、内容も現在までほとんど変わっていません。

グリム童話は、さまざまな翻訳・挿絵で描かれており、誰もが知っている作品も多いです。

160を超える言語に翻訳されて世界中で親しまれており、聖書に次いで読まれているとも言われています。

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グリム童話・狼と7匹の子ヤギにまつわる都市伝説や疑問について考察

狼と7匹の子ヤギにまつわる3つの疑問について考察します。

それでは、順番にみていきましょう。

①グリム童話・狼と7匹の子ヤギで狼が声を変えるのにチョークを使ったのはなぜ?

お母さんヤギを装い、子ヤギをだまして食べようとした狼でしたが「声がお母さんじゃない」と、子ヤギたちに見抜かれてしまいます。

そこで、狼がチョークを食べて声を変えるシーンがあるのですが、なぜチョークだったのか不思議ですよね。

子どもの頃なんとなく読んだものの、深く考えていなかった人も多いはず。

その理由は、チョークの原料である炭酸カルシウムや硫酸カルシウムが、喉の薬といった説があったからです。

②グリム童話・狼と7匹の子ヤギで狼のお腹に石を入れたのはなぜ?

赤ずきんちゃんでも狼のお腹に石を入れてこらしめる場面があるのですが、どうしてそのようなことをしたのか疑問に思いませんか?

お母さんヤギは、狼のお腹に石を入れた後に、縫い合わせるといった手間までかけているのですから。

「そのままやっつけてしまった方が良かったのでは?」と疑問が残るシーンですよね。

実は、当時、お腹に石を入れてこらしめる処刑法が実際に存在したそうです。

それをグリム兄弟は物語に取り入れたのです。

③グリム童話・狼と7匹の子ヤギで子ヤギたちの父親が出てこないのはなぜ?

どうしてお父さんヤギが登場しないのか不思議ですよね。

お父さんヤギがいれば、子供たちだけでお留守番をさせるような危険を冒さなくてもよかったわけですから。

諸説ありますが、一説にはお父さんヤギは狼に食べられてしまったというものがあります。

そうであるならば、お母さんヤギが狼をあそこまでこらしめたのも納得がいきます。

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グリム童話・狼と7匹の子ヤギのおすすめ絵本を紹介

ここまで誰もが知っている名作・狼と7匹の子ヤギについてお話ししてきました。

絵本をもう一度読みたくなった人も多いはず。

そんなあなたに、狼と7匹の子ヤギのおすすめ絵本を紹介していきます!

『おおかみと七ひきのこやぎ (世界傑作絵本シリーズ)』

おおかみと七ひきのこやぎ (世界傑作絵本シリーズ)

出典:amazon.co.jp

作者:グリム
絵:フェリクス・ホフマン
翻訳:せた ていじ
出版社:福音館書店
発売日:1967年4月1日
値段:1,540円+税
対象年齢:4歳以上

『おおかみと七ひきのこやぎ (世界傑作絵本シリーズ)』のおすすめポイント

現代版の狼と7匹の子ヤギは、省略されている部分があったり、子ども向けにアレンジされていたりする絵本が多いです。

しかし、この絵本はグリム兄弟の原作に忠実に描かれているので、原作をしっかり読みたい方におすすめ。

スイスの絵本作家フェリクス・ホフマンのイラストは、絵本というより絵画のような美しさがあります。

その神秘的な絵を見ながら、グリム兄弟が紡ぐ世界観に引き込まれていくこと間違いありません。

よく知っている話なのに、なぜか新鮮な気持ちにさせてくれる絵本です。

『講談社のおはなし絵本箱 おおかみと 七ひきのこやぎ』

講談社のおはなし絵本箱 おおかみと 七ひきのこやぎ

出典:amazon.co.jp

文:那須田 淳
絵:柿本 幸造
出版社:講談社
発売日:2014年11月26日
値段:1,430円+税
対象年齢:3歳以上

『講談社のおはなし絵本箱 おおかみと 七ひきのこやぎ』おすすめポイント

こちらの狼と7匹の子ヤギの絵本の見どころは、何といっても人気絵本『どんくまさんシリーズ』『どうぞのいす』でおなじみの画家・柿本幸造がイラストを手掛けているところです。

可愛らしいイラストで、内容もソフトになっているので、グリム童話の怖さが苦手な人におすすめ。

最後に狼が死んでしまう場面も、直接的には書かれておらず、子どものショックを和らげるのに一役買っています。

しかし、お母さんヤギの狼に対するこらしめは、そのまま描かれておりぼかされていません。

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グリム童話・狼と7匹の子ヤギのまとめ

獲物を狙って吠える狼

ここまで、グリム童話の名作・狼と7匹の子ヤギについてお話ししてきましたがいかがでしたか?

原作のグリム童話は「怖い」といった声をよく聞きます。

ですが、子どもの命を守る大切な教訓や「悪いことをしてはいけない」といった強いメッセージは、心に響くこと間違いありません。

昔読んだけれど内容を覚えていないパパやママをはじめ、まだ本作を読んだことのない子どもにも狼と7匹の子ヤギに興味を持ってもらえたら幸いです。

この記事を書いた人
izumi-kta

福祉施設で給食・弁当作りの仕事をしている未就学児2人の子供がいるママです。
子どもと私が好きな絵本は『はらぺこあおむし』『ねないこだれだ』
忙しい毎日ですが、絵本の読み聞かせ中は子どもとゆったりとした気持ちで向き合えて幸せを感じます。

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