4枚の羽根で広い空をすいすいと飛び交い、大きな目玉が特徴の虫、トンボ。
幼虫時代は「ヤゴ」として水の中で過ごし、他の虫のようにさなぎにならずに羽化する不完全変態の虫として知られています。
その生態は実に奥深く、オスとメスで色が違ったり、品種によって様々な色彩を持つことから「空飛ぶ宝石」といわれることもあるほどです。
そんなトンボについて解説した図鑑の種類は多く、子どもから大人までトンボファンを魅了するものとなっています。
時にはその種類の豊富さから、どの図鑑が自分に一番合っているのか迷ってしまうこともありますよね。
今回はトンボの代表格であるヤンマや赤トンボなど、多くの種類を網羅することのできるおすすめ図鑑をご紹介します。
充実した内容の図鑑の数々が、更なるトンボの魅力を教えてくれることでしょう。
トンボ図鑑おすすめ人気ランキングを紹介

今回はトンボについて、あまり知らない人から大好きな人まで、幅広いニーズに対応できる図鑑をランキング形式でご紹介します。
価格帯や掲載種もさまざまとなっていますので、ぜひ自分に合った図鑑を見つける際の参考になさってくださいね。
トンボ図鑑の選び方

トンボ図鑑を選ぶ際には、自分の目的に沿った種類の一冊を選ぶことが大切です。
まず、トンボについて基礎的な知識を学びたいのか、日本のトンボ全種について知りたいのかによっても図鑑の種類は異なってくるでしょう。
トンボ図鑑の選び方1:情報量で選ぶ
現在、日本に現存するトンボ品種は、確認されているものだけでも約200種にわたると言われています。
それら全てをのせている図鑑は、生態写真や標本写真が数多く、マニアの間でも高い支持を得ていることが特徴です。
中にはトンボ図鑑の決定版と呼ばれるものもあり、トンボについて良く知りたい方を充分に満足させてくれることでしょう。
トンボ図鑑の選び方2:分かりやすさで選ぶ
トンボの代表格であるオニヤンマや秋の空を飛び交う赤トンボなど、トンボは子どもにとって身近な昆虫のひとつであると言えるのではないでしょうか。
子どもがトンボについて知りたいと思った際には、内容の分かりやすい図鑑がおすすめです。
トンボが生息するためには、どのような環境が必要なのか説明されている図鑑であれば、子どもに自然を守ることについて考えるきっかけを与えてくれます。
トンボ図鑑の選び方3:写真の美しさで選ぶ
トンボ図鑑に掲載される写真の多くは、自然や生き物を対象とした写真家によって撮影されています。
特に、生態写真と言われるトンボが生きる姿を撮影した写真は興味深く、ヤゴが羽化をする様子や産卵などについて知ることができるのが特徴です。
身近にいるトンボについての種類を限定する際にも、多方面から撮影された写真たちは大きく役立つことになるでしょう。
トンボ図鑑おすすめ人気ランキング10選【日本のトンボ、ヤンマ、赤とんぼ】

ランキングでご紹介するトンボ図鑑の多くが、日本全土に住むトンボ品種を網羅したものとなっています。
また、地域限定のトンボを紹介している図鑑では身近なトンボについての知識をより深めることができるでしょう。
中には親子で楽しむことのできるトンボ図鑑もあり、子どもの昆虫に対する好奇心をよりかきたてる仕上がりとなっています。
『日本のトンボ』
出版社:文一総合出版
発行日:2012/6/29
値段+税:5,940円
幅広い層に愛されるトンボ図鑑の決定版
日本に住むトンボ全203種を完全網羅した一冊で、分類には最新の研究結果を反映。著者に名を連ねるのは分子系統によってトンボを分類する専門家。多くの写真と分かりやすい図解でトンボについて、これから知識を深めたいという方にもおすすめの図鑑です。
図鑑としては高めの価格になっている分、カラー写真の豊富さやしっかりとした紙質、なによりトンボ博士が身近にいるかのような内容の充実ぶり。標本写真や生態写真、体長グラフや拡大線画など見所も多く、トンボ図鑑の決定版となっています。
日本のトンボ 改訂版 (ネイチャーガイド) [ 尾園 暁 ]
『トンボのなかま』
出版社:新日本出版社
発行日:2009/10/1
値段+税:1,512円
トンボ好きの子どもにおすすめ
著者である海野和男氏は、昆虫を中心に多くの書籍を刊行する昆虫写真家。著者の写真はトンボの詳細を映し出しており、昆虫に対する子どもの好奇心を十分に満たしてくれる内容です。夏の自由研究はもちろん、赤トンボが飛び始める秋の自然観察のおともに、おすすめの図鑑です。
小学校低学年へ向けて造られた本作は、昆虫に興味を持ち始めた子どもを惹きつける細かな自然描写が大きなポイント。実はトンボは肉食であることや、オスとメスによって色が違うことなど、大人でも熟知しないような情報が詰められているので、親子で楽しむこともできますね。
トンボのなかま (海野和男のワクワクむしずかん) [ 海野和男 ]
『近畿のトンボ図鑑』
出版社:ミナミヤンマクラブ
発行日:2009/7/1
値段+税:3,780円
近畿地方のトンボについて知りたいならこの一冊
近畿地方のトンボを熟知したいという時におすすめなのが「近畿のトンボ図鑑」です。実際に自然の中で見かけたトンボの種類を知りたいと言う時にも、素早く検索、種類を断定できることがファンから高く支持されている図鑑です。
携帯しやすいサイズ感も人気のポイントのひとつ。ページいっぱいのトンボの写真は原寸大になっているのもうれしいですね。特に、紛らわしい赤トンボやサナエトンボ、イトトンボの違いについては詳しく部分解説してあるのが特徴です。
『日本産トンボ幼虫・成虫検索図説』
出版社:東海大学出版会
発行日:1988/6/1
値段+税:14,040円
日本初のトンボ生態図鑑
1988年の刊行以来、根強い人気を持つ「日本産トンボ幼虫・成虫検索図説」は、世界で初めて幼虫・成虫の形態的特徴を解説したとされる図鑑です。掲載しているのは日本産のトンボ202種。そのうちの195種が390枚のカラー生態写真、7種が8枚のカラー標本写真で紹介されています。
代表的な種類の幼虫についても生態写真が載せられています。雌雄で形態の違うトンボ、成熟するにつれて、その色彩を変化させるトンボなどその種類は実に多種多様。トンボに関するより詳しい知識を求める方にも最適と言えるでしょう。
『北海道のトンボ図鑑』
出版社:ミナミヤンマクラブ
発行日:2007/7/1
値段+税:4,101円
北海道の空に飛ぶトンボについて学べる一冊
北海道に住む全てのトンボを掲載。成虫の写真に関しては標本写真と生態写真、どちらも掲載されているため、種類の同定にも役立てることができます。その数はカワトンボ科やアオイトトンボ科をはじめとする全78種。幅広いニーズに対応できる実用性の高い図鑑です。
トンボファンにとっては、より詳しい内容に触れることのできる付属のCD-ROMも人気のポイントのひとつ。図鑑としての機能性の高さに優れ、実際に北海道の地でトンボを見つける際にも携帯をおすすめしたい一冊と言えるでしょう。
『沖縄のトンボ図鑑』
出版社:ミナミヤンマクラブ
発行日:2007/8/1
値段+税:3,024円
沖縄固有の美しいトンボたち
北は北海道、南は沖縄まで日本全土に飛び交うトンボの奥深さを知ることのできる一冊です。全種オールカラーで紹介されるトンボは、全部で38種3亜種。制作に関わる著者の多くが、沖縄県在住の日本蜻蛉学会会員であることも大きなポイントの図鑑です。
2006年時点で沖縄で記録されている全てのトンボについての生態を知ることができます。トンボの生態と共に、沖縄の風土や気候についても触れることができるのが嬉しいですね。美しい写真と分かりやすい図解からは、地元に息づくトンボに魅せられた著者たちの熱い想いを感じ取ることができます。
『原色日本トンボ幼虫・成虫大図鑑』
出版社:北海道大学出版会
発行日:1999/6/25
値段+税:64,800円
トンボ図鑑の最高峰
1998年12月時点で、日本に記録されている全197種17亜種のトンボ全てを記載しています。美しいカラー生態写真と標本写真の数は実に3600枚以上。生態や生活史、環境について解説した図版は450枚以上。成虫や幼虫の形態、生息環境や出現期、などここまで詳しく紹介されており、日本産トンボの決定図鑑となっています。
特徴として、絵解きの検索は使いやすい2色刷りとなっており、図鑑としての使いやすさがあります。また、色鮮やかな標本写真は、原寸大で背面・腹面・側面について紹介されていることも人気の理由のひとつ。雌雄や変異、未熟個体なども区別され、それぞれが実に細かに記載されているので、うれしいですね。
『トンボをさがそう、観察しよう』
出版社:PHP研究所
発行日:2016/7/2
値段+税:3,240円
トンボの生態を身近に感じられる図鑑
トンボに関する基本的な知識を学びたい子どもに最適の図鑑です。著者である新井裕氏は、トンボの住める環境を守るため「とんぼ公園」づくりに着手した経歴を持つ人物。今作には、里山保全に従事する著者のトンボに対する温かな想いが溢れています。
トンボが生活するにはどのような環境が必要なのか、また、現在アキアカネ(赤とんぼ)が激減しているのはなぜなのかといったトンボの現状には、大人でもはっとさせられる事が多いでしょう。里山を往復するアキアカネの長距離移動に関する解説からは、自然の力強さと神秘性を感じ取ることができます。
トンボをさがそう、観察しよう どこで、どのようにくらしているの? (楽しい調べ学習シリーズ) [ 新井裕 ]
トンボをさがそう、観察しよう どこで、どのようにくらしているの? (楽しい調べ学習シリーズ)
『新装改訂版 トンボのすべて』
出版社:トンボ出版
発行日:2017/6/1
値段+税:3,024円
トンボの住む環境について思いをはせる一冊
2017年に発行された今作は、2000年に制作された前作の新装改訂版となります。一覧には最新の分類形態による日本のトンボ全種を記載。世界のトンボ全科に関する解説が加わえられています。流水や止水に住むトンボ、特殊な環境を好むトンボなど、トンボの生息地域について着目しているのが大きなポイントがある図鑑。
水質がトンボに与える影響や、トンボの住む環境について考えることを促す章も用意されており、トンボの生態と共に自然保護の大切さについて学ぶことのできます。日本に住む全品種の分布地図も載せられているので、自分の身近に生息するトンボを確認したり、捕まえたトンボの品種の限定にも役立てることができますね。
『ギンヤンマ観察事典』
出版社:偕成社
発行日: 1996/9
値段+税:3,570円
人気トンボの代表格ギンヤンマ
夏のトンボの代表である、ギンヤンマの1年について学ぶことのできる図鑑です。羽化を待つヤゴの状態のギンヤンマから、成虫の誕生、交尾まで詳しく解説されています。写真を担当した松山史郎氏は、昆虫写真生態家としてデビューした後に自然と生物の生態写真かとして活躍を続ける人物。図鑑を彩る色鮮やかな写真たちはどれも迫力に溢れ、ギンヤンマの姿を身近に感じることのできる仕上がりとなっています。
文章を担当する小田英智氏はこれまでにも数多くの自然シリーズを担当しており、子どもに人気のやさしい文体は、トンボの生態を分かりやすく教えてくれます。空中を生活するギンヤンマの体の作りや、虫を捕らえて食べるその生態が、子どもたちに昆虫の力強さを感じさせてくれることでしょう。
トンボ図鑑は、美しく奥深いトンボの世界がわかる

今回ご紹介したトンボ図鑑は、どれもトンボに対する知的好奇心を満足させてくれる図鑑となっています。
学術的な図鑑はもちろん、フィールドワークに役立つ図鑑であれば持ち運びしながら楽しむこともできますね。
図鑑で品種や生態だけでなく、生息環境やトンボの一生について教えてくれる図鑑は、トンボの世界をより一層豊かなものにしてくれることでしょう。











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