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【ぶんぶくちゃがま】昔話・ぶんぶくちゃがまのあらすじ内容・結末、教訓は?由来や原作作者、モデルについても解説

ぶんぶくちゃがまといえば、たぬきが出てくるゆかいな日本の昔話ですよね。

でも、どうして茶釜が綱渡りをするのかなど、詳しいあらすじを覚えていない方もいるのではないでしょうか。

この記事ではぶんぶくちゃがまのあらすじや、舞台となったお寺、成立について解説しています。

実はあのぶんぶく茶釜が実在する!?

結末が複数存在する!?

など、気になる情報がいっぱいです。

ぜひ読んでみてくださいね。

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昔話・ぶんぶくちゃがまの登場人物

たぬき

ます、ぶんぶくちゃがまの登場人物を紹介します。

茶釜:骨董を集めるのが好きな和尚が買い取った茶釜。その正体は…。
和尚:骨董を集めるのが趣味のお寺の住職。
小僧:和尚さんの弟子で、茶釜の正体を目撃します。
古道具屋:和尚さんから茶釜を譲り受けます。
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昔話・ぶんぶくちゃがまのあらすじ内容

竹

ここでは一般的によく知られるあらすじをご紹介します。

むかしむかし、骨董集めが趣味の和尚がいました。

ある日、和尚は素晴らしい茶釜を手にしました

「この茶釜で沸かしたお湯でお茶を立てたら、さぞかしおいしいだろうなあ。」

そう思っているうちに、和尚はこっくりこっくり寝入ってしまいました。

すると、なんと茶釜がカタカタ動き出しました。

頭が生え、手足が生え、最後にしっぽを生やした茶釜は歩き出しました。

物音に気付いた小僧が様子を見にくると、茶釜が4本足でうろうろしているではありませんか

「和尚さん、起きてください!茶釜が歩いていますよ!」

思わずそう叫びましたが、見ると茶釜はもとの位置に戻っています。

「お前の見間違いだろう」

とその日はお開きになりました。

さて、それから何日か経って、ついに和尚は例の茶釜でお湯を沸かすことにしました。

水を入れた茶釜を火にかけると…。

「ブンブクブンブク、アッチッチッチ!」

茶釜が頭、手足、しっぽを生やして転げまわっています。

「誰か茶釜を捕まえろ!」

和尚が叫ぶと、小僧が飛んできて茶釜を捕まえてくれました。

「気味の悪い茶釜だな。どこかに売ってしまおう。」

そう思った和尚は、なじみの古道具屋に茶釜を売ってしまいました。

その夜、古道具屋が寝ていると耳元で声がします。

「古道具屋さん、わたしをここへおいてくださいな。」

声の正体は茶釜でした。

「わたしはたぬきが茶釜に化けたものです。お礼に得意の綱渡りの芸を披露して、古道具屋さんの役に立ちましょう。

茶釜がそう言うので、古道具屋さんは見世物小屋を作り、茶釜の綱渡りを披露しました。

珍しい見世物にお客さんは大入りです。

うわさがうわさを呼び、見世物小屋は大盛況。

古道具屋さんは大金持ちになりましたとさ。

昔話・ぶんぶくちゃがまの最後の結末は?

ぶんぶくちゃがまの結末にはさまざまなものがあります。

1.そのまま古道具屋さんと幸せに暮らしたというもの。

2.十分にお金をもうけた古道具屋さんがたぬきにお礼を言って引退させ、元のお寺に返したというもの。

3.もとのたぬきの姿に戻ろうとしたが願いが叶う前に死んでしまい、元のお寺で供養してもらったというもの。

色んなバージョンがあるのもこのお話の魅力ですね。

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昔話・ぶんぶくちゃがまから与えられる教訓とは?

教訓

ぶんぶくちゃがまから得られる教訓は、2つあります。

1つ目は、困った人を助ければその行為が自分に返ってくるということです。

困っていた茶釜を助け、言われるとおりにした古道具屋さんは大金持ちになることができました。

もし茶釜のいうことを無視していれば大金持ちになれることもなかったですし、大切にしなければここまで茶釜も協力してくれなかったでしょう。

2つ目は、生き物を大切にするべきということです。

正体をあらわした時、和尚さんは気味悪がって手放してしまいました。

しかし、古道具屋さんは正体がわかっても大切にした結果、茶釜が恩にこたえてくれました。

自分よりも弱いものを助け、尊重することの大切さを教えてくれますね。

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昔話・ぶんぶくちゃがまはどこのお話?由来や原作は?作者やモデルとなった人物はいる?

由来

ぶんぶくちゃがまの舞台

実は、ぶんぶくちゃがまの茶釜は実在します。

群馬県館林市の茂林寺(もりんじ)というお寺にあります。

この茂林寺には以下のお話が伝わっています。

昔、茂林寺に守鶴(しゅかく)という老僧がいました。
彼はいくらお湯をくんでもなくならない不思議な茶釜を持っていました。
ある日、守鶴が寝ている間に茶釜に手足やしっぽが生えているところを目撃されてしまいます。
それに気づいた守鶴はこう言いました。
「私は本当は数千年生きたたぬきなのだ」
そしてそのまま逃げてしまったということです。

この話とぶんぶくちゃがまが結び付けられ、このお寺が舞台のお話とされています。

ぶんぶくちゃがまの成立

ぶんぶくちゃがまのようなお話は全国各地に伝わっていました。

かつてはたぬきやきつねが助けてくれた男の人に恩返しするお話でした。

それが江戸時代の草双紙(庶民向けの挿絵付き小説)でとりあげられた際に、恩返しのために綱渡りをしたエピソードを面白く書いたので有名になりました。

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昔話・ぶんぶくちゃがまのおすすめ絵本を紹介

読書

ここからはいろんなお話のパターンが楽しめる絵本を紹介します。

『ぶんぶくちゃがま』

ぶんぶく

出典:amazon.co.jp

文:富安陽子
絵:植垣歩子
出版社:小学館
発行日:2010年3月1日
値段:1,000円+税
対象年齢:なし

『ぶんぶくちゃがま』のおすすめポイント

オーソドックスなぶんぶくちゃがまのお話が楽しめる絵本です。

登場人物みんなの表情が豊かで、読んでいて楽しい気分になります。

特に小僧がたぬきと知らずに茶釜を洗って、お湯を沸かすために火にかけて正体に気づくシーンは笑えます。

困っていたたぬきを拾ってくれた古道具屋さんとの関係にもほっこりします。

最後には注釈も書いてあり、ぶんぶくちゃがまの成立について知ることもできますよ。

『ぶんぶくちゃがま』

ぶんぶく

出典:amazon.co.jp

文:香山美子
絵:篠崎三朗
出版社:教育画劇
発行日:1996年2月15日
値段:販売元による
対象年齢:なし

『ぶんぶくちゃがま』のおすすめポイント

茂林寺に伝わるお湯が減らない茶釜のお話と、曲芸を披露するお話があわさった絵本です。

ただし、たぬきが綱渡りではなくおどりを披露するというものになっています。

夜中にお寺を1人で楽しそうにおどるたぬきが印象的です。

本当におどるのが大好きというのが伝わってきて可愛いですね。

見世物小屋のシーンでは、おはやしの音が効果的に使われていて臨場感があり、一緒に舞台を見ているようで楽しいです。

『ぶんぶくちゃがま』

ぶんぶく

出典:つばめFamily

文:岡本一郎
絵:村上豊
出版社:フレーベル館
発行日:2019年11月
値段:370円(税込)
対象年齢:4歳から

『ぶんぶくちゃがま』のおすすめポイント

ぶんぶくちゃがまの最初の部分、茶釜が火にかけられて正体を現すところまでが描かれています。

通りすがりの貧乏なおじいさんを助けてやろうとたぬきが茶釜に化けるなんて、人情味があっていいですね。

その後たぬきは散々な目にあうのでちょっとかわいそうですが…。

ユーモアのある絵で、不思議な茶釜に翻弄される小僧とお坊さんのようすが面白おかしく描かれています。

昔話の素朴さを味わえる作品です。

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昔話・ぶんぶくちゃがまのまとめ

読書

ぶんぶくちゃがまにはいろんなお話のパターンがあることがおわかりいただけたでしょうか。

これだけバリエーションがあるのは、いろんな人がこの物語を楽しんできた証拠です。

子どもにも昔話の面白さを伝えたいですね。

ぜひ親子でお気に入りの1冊を見つけてみてください。

この記事を書いた人
藤野セイ

大学で美術史を専攻。事務職を経て、現在は1児の母。絵本の読み聞かせサークルで活動中。好きな絵本は『ラチとらいおん』。読み聞かせが大好きな2歳の娘とともに、素敵な絵本との出会いを探す日々です。

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