『ともだちや』(1998)のあらすじ・口コミと評判【友達作りに悩んでいる人へ】

絵本

「え~、ともだちやです。ともだちは、いりませんか?」

ちょうちんをもって、のぼりをたてて、きつねがはじめた「ともだちや」。

ともだちって、売れるのでしょうか?

ともだちって、買えるのでしょうか?

内田麟太郎さんの大人気シリーズ絵本「おれたち、ともだち!」の第一弾!

大親友になる二人の出会いを、ご紹介します。

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『ともだちや』とはどんなお話【概要とあらすじを紹介】

八百屋さん、ケーキ屋さん、レストラン。

町に行くといろいろなお店がありますよね。

さて、きつねがはじめたのはちょっとかわった「ともだちや」。

いったいどんなお店なのでしょうか。

『ともだちや』の概要

出典:Amazon.co.jp

作:内田麟太郎
絵:降矢なな
出版社:偕成社
発売日:1998/1/1
価格+税:1,100円

『ともだちや』のあらすじ

キツネがのぼりをふりながら歩いています。

「え~、ともだちやです。

ともだちは、いりませんか。

さみしいひとは、いませんか」

1時間百円でともだちになるという「ともだちや」をはじめたキツネ。

最初のお客さんはクマでした。

1人の食事はつまらないからと、キツネにもイチゴを食べさせ、一緒に食べるとうまいだろ?と聞いてくるクマ。

でも、普段イチゴなんて食べないキツネには、まずくてまずくてたまりません。

代金を二百円もらったけれど、ちょっと疲れた様子のしょんぼりキツネ。

「おい、キツネ」と次に声をかけたのは、オオカミです。

キツネとオオカミはトランプを何度もして、買ったり負けたり、とてもたのしく遊びます。

最後にキツネが申し訳なさそうにお金をもらおうとするのですが…。

ともだちやのキツネには、本当の友達ができるのでしょうか。

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『ともだちや』の内容要約

「ともだちや」って、いったいどんなお店なのでしょうか。

キツネがはじめた楽しそうなお店を、もう少し詳しく見てみましょう。

要約1.「ともだちや」はじめました

水着に浮き輪、ゴーグルをつけて。

のぼりをふりふり、ちょうちんもって、元気よく。

「ともだちは、いりませんか?

さみしいひとは、いませんか?

ともだち いちじかん ひゃくえん。

ともだち にじかん にひゃくえん。」

大きな声でさけんでいると、さっそく声をかけたのはウズラのお母さん。

「あかちゃんが、ねむったばかりなの。」

素直なキツネはもうしわけなさそうに、

「え~、ともだちやです…。」

小さな声で「ともだちや」をつづけます。

要約2.「ともだちや」買った!

次に声をかけてきたのは、大きな大きなクマでした。

「買った!買ったぞ!」

ひとりの食事がつまらなかったクマが、「ともだちや」を買いました。

「友達と食うイチゴはいちだんとうまい。なあ、キツネ、そうだろ?」

そういってクマにかたをたたかれ、うなずくキツネ。

でも、キツネはいちごなんて食べないので、まずくてしかたありません。

イチゴでしくしくするおなかをおさえながら、二百円もらったけれど。

なんだかきつねは疲れているみたい。

ちょっと涙目になりながら、でも、まだ「ともだちや」を続けるようです。

要約3.「ともだちや」と「友達」

「おい、キツネ」

ギトギトする声で次に呼び止めたのは、なんとオオカミ。

トランプの相手をしろと言うので、キツネは一緒にトランプで遊びます。

最後にキツネはオオカミにお代をもらおうとしたのですが…。

「お、おまえは友達から金をとるのか!それが本当のともだちか!」

オオカミは目をとがらせ、キバをカチカチならしながら怒り出しました。

びっくりしたキツネは、聞き返します。

「本当の、ともだち?」

オオカミがトランプに誘ったのは、「ともだちや」ではなかったようです。

オオカミは、キツネにお金を払わず、そのかわりに自分が大切にしていたミニカーをプレゼントしました。

あしたも、明後日も「友達」と遊ぶ約束をして、キツネはスキップしながら帰っていくのでした。

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『ともだちや』の口コミ・評判

30代 女性
30代 女性

口コミ・評判:★★★★★

色彩がとってもよく、話の内容も4歳の子どもにぴったりでした。
昔、読み聞かせのテレビ番組で聞いたことがあり、小学生の子は自分で読んでました。

20代 女性
20代 女性

口コミ・評判:★★★★★

幼稚園の息子のお気に入りの絵本で、何度も読んでと持ってきます。おおかみから貰ったミニカーを大切そうに持ち帰るきつねに息子は満足げに「貰ったよぉ~。有難う!!」と連発。これからも読み続けられる良い絵本だと思います。

30代 女性
30代 女性

口コミ・評判:★★★★★

本当のともだちって何だろう?オオカミがキツネを自然に受け入れてくれたことが、とてもうれしかったです。子供にも、絵本を通してともだちとは何か感じてほしいと思います。

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『ともだちや』の主題・テーマは?

キツネはなぜ「ともだちや」をはじめたのでしょうか?

作者がこの絵本に込めた思いを一緒に考えてみましょう。

だんだんと変わっていくキツネの表情にも、注目です。

「ともだちや」って大変。

キツネが「ともだちや」をはじめたのはどうしてでしょう。

お金を払ってでも、ともだちが欲しい人がいる、そう思ったのでしょうか。

クマが買ってくれますが、いちごを無理やり食べさせられたり、いろんな要求にこたえるのは大変そうです。

「なあ、ともだち!」なんていいながら、クマはキツネの気持ちなんかおかまいなしに、自分の好きなことばかりおしつけます。

キツネは2時間ずっとクマに気を使っていたに違いありません。

お金をもらったのに、クマの家を出たときにはすごく疲れた顔をしています。

ともだちから金をとるのか!

「おい、キツネ」

と、キツネをトランプにさそったオオカミ。

ふたりで遊ぶトランプはとても楽しそうで、キツネもオオカミも心からの笑顔です。

でもそのあと、申し訳なさそうにキツネがお金をもらおうとしたとき。

「お、おまえは、友達から金をとるのか!それが本当の友達か!」

見開き一杯に描かれたオオカミの大きな口は迫力満点。

本気で悲しんで、本気で怒っているオオカミの気持ちが伝わってきます。

そんなオオカミに、キツネは驚きますが、すぐに自分が「ともだちや」ではなく「友達」と思われているのだと気づいたのです。

ほんとうの寂しがり屋が見つけたもの

「本当の友達?」

「あしたも、きていいの?」

と問いかけるキツネに、

「あさってもな、キツネ。」

キリっと眉を上げ、きっぱりと答えるオオカミ。

そして、自分が一番大切にしていたミニカーをキツネにプレゼントします。

どんなにお金を払っても買えない、かけがえのない大親友の始まりの日でした。

暗くなりかけた帰り道、

「ともだち、なんじかんでも、ただ!まいにちでも、ただです!」

満面の笑みでうれしそうにスキップをするキツネ。

寂しくて友達がほしかったのは、ほかでもないキツネだったのでしょうね。

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【ネタバレあり】感想とレビュー

友達との関係について、いろいろと考えるきっかけになるこの絵本。

たくさんよせられているレビューの中から、いくつかご紹介いたします。

優しい気持ちになれました

読み始めは、お金のために友達になる、ずるいキツネのお話なのかしらと思っていたら…。

いじらしくて可愛いキツネに友達ができるお話で、胸を撃ち抜かれました。

オオカミみたいにストレートに「ともだちじゃないか!」と言ってくれるの、うれしいですよね。

優しい気持ちになる本だなぁ。

お互いに支えあうのが友達

キツネさん、面白そうな仕事を思いついたな~と思いつつ読み進めていたけれど。

大画面で迫るオオカミの

「おまえは、ともだちから かねを とるのか。それが ほんとうの ともだちか!」

という言葉が、キツネと同じく私の心にも響いた。

嬉しさも悲しさも、怒ったときも楽しい瞬間も、その全てを共に過ごし支えあうのが友達だと、改めて感じさせてくれた絵本。

お金にはかえられない大切なもの

本当の友情はお金では買えないものだということを、寂しがり屋のキツネやオオカミを通してユーモラスに描いた絵本。

お金で買えないものって友情だけに限らないけれど、手に入れるにはお金のかわりに目に見えないものがいっぱい必要だったりする。

人は一人では生きられない。

誰かを必要とし、誰かに必要とされて初めて生きる意義を見出すものなのだと最後のうれしそうなキツネを見て感じた。

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『ともだちや』は、こんな方におすすめ!

寂しい気持ちの裏返しに「ともだちや」を始めたキツネと、そんなキツネを正面から「友達」として受け止めるオオカミの心温まるストーリー。

お金を払ったクマとの対比がよりオオカミとキツネの絆を際立たせています。

新しい環境で友達ができるのか不安に思っているお子様や、友達関係で悩んでいる方たちに、ぜひ読んであげたい絵本です。

無理に友達をつくろうとしなくていい。

一緒にいて楽しい、心安らげる友達は自然にできるものだと、絵本を通して作者が語り掛けてくれているようで、お子様も安心できるのではないでしょうか。

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