『おばけのてんぷら』(1976)のあらすじ・口コミと評判【貼り絵のロングセラー絵本】

おばけのてんぷら絵本

幼稚園などの読み聞かせ会で、子どもたちに喜ばれると定評のある「おばけのてんぷら」。

表紙では、変わった形の天ぷらを食べようとしているうさこと、うさこのお皿から天ぷらをおいしそうにつまみ食いしている笑顔のおばけが描かれています。

色鮮やかでやわらかに浮かぶ貼り絵が人気の、せなけいこさんのロングセラー絵本をご紹介しましょう。

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『おばけのてんぷら』とはどんなお話【概要とあらすじを紹介】

天ぷら

「おばけのてんぷら」って聞くだけで、どんなお話だろうってわくわくしてしまいますね。

楽しくて好奇心をくすぐる、子どもへの読み聞かせにとっても喜ばれる絵本。

早速どんなお話か見てみましょう。

『おばけのてんぷら』の概要

おばけのてんぷら

出典:Amazon.co.jp 

作・絵:せなけいこ
出版社:ポプラ社
発売日:1976年11月
価格+税:1,320円

『おばけのてんぷら』のあらすじ

笑顔の子供

食いしん坊のうさこが山へ草つみに行くと、お弁当を食べているこねこくんに出会います。

お弁当に入っていたてんぷらをわけてもらったうさこ。

とてもおいしかったので、家でてんぷらをつくることにしました。

買い物をして、準備して、さっそく天ぷらをあげていきます。

あげたてのてんぷらは、とってもいいにおい。

そのおいしそうなにおいは、やまの上のおばけのところまでながれてきました。

こっそりうさこの家にしのびこみ、てんぷらをつまみ食いしはじめたおばけですが…。

おばけにてんぷらを食べられても気づかないのんきなうさこと、おっちょこちょいのおばけのやり取りに子どもが大喜びする楽しい絵本です。

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『おばけのてんぷら』の内容要約

この絵本をより魅力的にしているのが素朴で温かみのある切り絵。

手でちぎった紙で描かれたうさこは、やわらかな感触が伝わってきそうです。

うさことおばけの楽しいやりとりを、もう少し詳しくみてみましょう。

要約1.おべんとうのてんぷら

お弁当

山へくさつみに出かけた、たべることが大好きなうさこ。

こねこくんがお弁当を食べているところを見つけました。

うさこはお弁当をのぞき込んで、こねこくんにおかずのてんぷらをわけてもらいます。

「あーおいしかった。このつくりかた、教えてよ。」

お料理の本を貸してもらって、家で天ぷらをつくることにしたうさこ。

にんじんとおいも、それからたまねぎ…こむぎこも、あぶらも、たまごも買いました。

家に帰って、さっそくお料理です。

要約2.おばけがやってきた

野菜を切って、ころもをつけて、あつい油の中でじゃーっと揚げます。

玉ねぎが目に染みて、メガネをはずしたうさこ。

まちがえて、てんぷらのころもの中に落としてしまいます。

でも、のんきなうさこは全然気づかずに、揚げたてのてんぷらをつまみ食い。

「ああ、おいしい。てんぷらはあげたてにかぎるわ。」

てんぷらを揚げるいいにおいは山のおばけのところまでとどき…。

「おやっなんだろう、おいしそうなにおい!」

においにさそわれて、おばけはうさこの家までやってきました。

要約3.おばけのてんぷら?

おばけのコーヒー

てんぷらのいいにおいにさそわれ、うさこの家に忍び込んだおばけ。

うさこに見つからないようにとびまわって、てんぷらをつまみ食いします。

ところが油ですべってしまったおばけは、ころものなかにおちてしまいました。

やっぱり、ぜんぜん気づかないのんきなうさこ。

「おやなんだろう。ぴょんぴょんはねて、いきのいい野菜ね。」

あわてたおばけは「てんぷらにしちゃあ、いやだ!」といおうとしましたが、口の中はころもでいっぱい。

そのまま、油にほうりこまれてしまいました。

あっ、かわいそう、おばけのてんぷら!!

おばけはどうなってしまったのでしょうか?

ぜひ、絵本を読んで確かめてみてくださいね。

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『おばけのてんぷら』の口コミ・評判

30代 女性
30代 女性

口コミ・評判:★★★★★

3歳の息子のお気に入り。言葉や言い回しがとてもやさしく、ユーモアに溢れていて、私も大好きになりました。絵もちぎり絵ベースでほのぼのしていていやされます。読み聞かせにオススメの一冊です。

20代 女性
20代 女性

口コミ・評判:★★★★★

不思議な魅力を持った絵本です。「てんぷらにしちゃぁ、いやだ!」というセリフをアレンジして読むだけでなぜか子どもは大爆笑。めがねの天ぷらなんて美味しくないよね、とか、何の天ぷらが好き?などと、その後の会話もはずむお気に入りです。

30代 女性
30代 女性

口コミ・評判:★★★★★

タイトルにおばけがついてるからちょっと怖いのかなとも思いましたが全然怖くなくて子どもは大笑いしちゃうような絵本。マイペースに天ぷらをあげるうさこちゃんがかわいくて面白くて。お話のテンポがよく楽しく読めます。天ぷらが美味しそうで食べたくなりますね。

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『おばけのてんぷら』の主題・テーマは?

絵本を読む女の子

発売から40年以上がたった今も、子どもたちに愛され続けるロングセラー。

お話会などでも、よく読まれていて、幼稚園で読んでもらったという子どもも多いのではないでしょうか。

読み聞かせに喜ばれるのには、理由があるようです。

優しい言葉で穏やかな気持ちに

うさぎと少女

登場人物みんな、セリフも話し方もとてもやさしく温かい気持ちにさせてくれます。

こねこのお弁当をつまみ食いするときの「ちょっとお味見させてよ。わあおいしい」という、うさこのセリフ。

とても上品で、嫌な気持ちになるどころか、くすりと笑わせてくれますね。

そんなうさこに「おいものてんぷらならたべてもいいけど、お魚のてんぷらはとっちゃいやだよ」と優しく言うこねこ。

あたたかみのある優しい日本語が使用されており、おだやかな気持ちにさせてくれる絵本です。

色彩豊かな貼り絵の世界

花と本

この絵本のいちばんの魅力といってもいいのは、作者の貼り絵の手作り感が作り出す愛すべきキャラクターたち。

ユニークな表情のおばけや、のんきなうさこの笑顔に、命が吹き込まれているようです。

うさこのりんかくに使用されているのは手でちぎった紙。

ふわふわした白い毛のやわらかさが伝わってきて、さわってみたくなりますね。

また、貼り絵で作られたてんぷらはとてもおいしそう。

子どもと「どの天ぷらが食べたい?」などと話もはずみます。

作者の手のぬくもりを感じる、貼り絵の不思議な魅力に自然と笑顔がこぼれます。

ゆかいなおばけとのんきなうさこ

子どもたちが一番喜ぶ場面が、うさことおばけの愉快なやりとり。

勝手に家に入ってつまみ食いしているのに、全然おばけに気づかないうさこに「てんぷら、食べられてるよ~!」「おばけがいるよ!」と子どもが盛り上がること間違いなし。

ころもに落ちてしまってあわてふためくおばけの様子も、とてもコミカルに描かれています。

間一髪で逃げ出したおばけ。

そしてやっぱり全然気づかずにからっぽのてんぷらを食べるうさこ。

「このてんぷらからっぽだわ、へんなの!」

大事件がおきていたというのにこのセリフ、本当にのんきなうさこです。

最後はめがねまでてんぷらにしてしまいますが、それも笑ってすませてしまう天真爛漫なうさこ。

毎日、忙しいお母さんたちも、こんなうさこに癒されるのではないでしょうか。

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【ネタバレあり】感想とレビュー

積み重ねた本

小さなころに読み親しんだこの絵本を、ご自分の子どもに読み聞かせる方も多いようです。

永く愛され続けるこの絵本には、たくさんの感想が寄せられています。

字が読めなくても、楽しめるわかりやすさ

男の子と絵本

まだ文字の読めない息子ですが、この絵本が大好きです。

楽しくてわかりやすいお話なので、ほとんどの文章を覚えてしまった息子。

今では、自分で声に出して読んでいるくらいです。

温かみのある貼り絵とやさしい言葉遣いがとてもステキで、ほのぼのしたやりとりに聞いているわたしも癒されています。

絵本への意識をかえるきっかけ

うさぎのイラスト

教訓めいたことや、心に染みるストーリーを絵本に求めていた私。

子どもへのプレゼントに先輩からいただいたのですが「この絵本は何を伝えたいの?」と言う私に、先輩は「そんなこと考えなくていいの」というんです。

子どもが楽しんでいる。

集中して聞いている。

それで十分なんだということを知るきっかけとなった絵本でした。

絵本は子どもにとっての栄養分だと感じるようになったのも、この絵本と出会ってからでした。

私の読み聞かせに対する考え方に、もう一つプラスをくれた大切な絵本です。

最後のオチまで楽しい

あげたてのてんぷら

てんぷらのつまみ食いをしようとおばけがやってくるものの、天然キャラのうさこに一本とられてしまう楽しい内容。

うさこの食いしん坊っぷり、お友達のお弁当を分けてもらうシーンから最後のオチまで、全ページがテンポよく、リズミカルな絵本です。

うさことオバケがあまりに美味しそうにてんぷらを食べているので、これを読んだ日はてんぷらが食べたくなってしまいます。

もちろん子供も大好きで、何度も何度も読んでと持ってくる絵本。

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『おばけのてんぷら』は、こんな方におすすめ!

絵本と子どもたち

3歳~幼稚園頃までの子どもへの読み聞かせに最適な絵本です。

うさこの明るいキャラクターと、おっちょこちょいなおばけに子どもたちは大喜びすることでしょう。

おばけがつまみ食いする場面では、子どもに「おばけきちゃったね、どうする?」などと話しかけながら一緒に読んでみるのも、楽しいのではないでしょうか。

やさしい日本語と温かみを感じる貼り絵の情緒を楽しみながら、子どもと一緒にゆったりした気持ちで読んでほしい絵本です。

絵本
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