『三びきのやぎのがらがらどん』(1965)のあらすじ・口コミと評判【北欧民話のロングセラー絵本】

絵本

ノルウェーのアスビョルンセンとモオが採集した北欧民話で、50年以上もの間読み継がれているロングセラー絵本。

映画「となりのトトロ」のエンディングで、サツキとメイがお母さんに読んでもらっていたのをご存じですか?

三匹のやぎのがらがらどんとトロルそれぞれの個性が際立って、読み聞かせに最適な絵本です。

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『三びきのやぎのがらがらどん』とはどんなお話【概要とあらすじを紹介】

幼稚園や保育所での発表会に劇として用いられることも多いこの絵本。

橋の上で三匹の「がらがらどん」が躍っているような表紙がとても印象的です。

『三びきのやぎのがらがらどん』の概要

出典:Amazon.co.jp

絵:マーシャ・ブラウン
訳:瀬田 貞二
出版社:福音館書店
発売日:1965/7/1
価格+税:1,296円

『三びきのやぎのがらがらどん』のあらすじ

三匹のヤギが、山でたくさん草を食べようと考えました。

小さなヤギ、中くらいのヤギ、大きなヤギ。

名前はみんな「がらがらどん」。

山に行くには、おそろしいトロルの住む谷にかかった橋を渡らなければなりません。

小さなヤギと中くらいのヤギは、機転をきかせてトロルから逃げ、橋をわたることができました。

最後に残ったのは、一番大きくて強いヤギ。

トロルを挑発して、勝負をいどみます。

三匹のヤギは無事に山までたどりつくことができるのでしょうか?

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『三びきのやぎのがらがらどん』の内容要約

題名を聞いて「がらがらどんって何?」と思う方もいるのではないでしょうか。

瀬田さんの訳がとてもセンス良く、この絵本を一層おもしろくしてくれています。

要約1.名前はみんな、がらがらどん

三匹のヤギはみんな名前が”がらがらどん”。

もともとは、スウェーデン語では「Bruse」(うなり声、うるさい音)英語では「Gruff」(しわがれ声の、どら声の)とされています。

それを、瀬田さんが「がらがら」と訳し、「~さん」の意味合いで親しみを込めて「どん」をつけたということです。

日本の昔話で、「五兵衛どん」や「田吾作どん」などよく出てきますが、そう思って「がらがらどん」と呼んでみると、とても親近感がわいてきますね。

要約2.賢い小ヤギ

山に草を食べに行くため、谷にかかった橋を渡ろうとする三匹のヤギ。

しかし、その谷には、おそろしいトロルが住んでいます。

最初にわたるのは小さなヤギのがらがらどん。

トロルが「お前を食ってやる」といいますが、

僕よりもっと大きなヤギが来ますよと、その場をやり過ごします。

次にわたる中くらいのヤギも、僕よりずっと大きなヤギが来るというと、「そんなら、とっとときえうせろ」と逃がしてくれるトロル。

そして、いよいよ一番大きなヤギのがらがらどんがやってきます。

要約3.大きなヤギのがらがらどん

最後にやってきた大きなヤギのがらがらどん。

トロルは前の二匹と同じようにおどかしますが、大きなヤギは負けていません。

「二本のやりで目玉をでんがく刺し。肉も骨も粉々に踏み砕くぞ!」

そして襲い掛かってきたトロルを、宣言通り粉々の木端微塵にしてしまう大ヤギ。

大人からすると残酷な気がして読み聞かせることに躊躇するかもしれません。

しかし、豪快で強い大ヤギに、子供たちは大興奮。

子供たちにとって大ヤギは正義のヒーローに見えるのかもしれませんね。

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『三びきのやぎのがらがらどん』の口コミ・評判

30代 女性
30代 女性

口コミ・評判:★★★★★

野性味あふれるヤギたちとトロルのやりとり、子供たちは素直に「おもしろかった!」らしいです。それぞれの話し方や、橋を渡るときの擬音でヤギの大きさ強さが分かるので読みやすかった。

20代 女性
20代 女性

口コミ・評判:★★★★★

息子が幼稚園で読んでもらって、トロルがこわいんだって何度も言うから読んでみた。 豪快な大ヤギに子どもたちと大爆笑!(笑) もっと早く読めばよかった!  単調で、易しいことばで楽しく読めました。

30代 女性
30代 女性

口コミ・評判:★★★★★

大きいやぎのがらがらどんの殺気に満ちた迫力と最強さに強い衝撃!5歳の娘は、木っ端微塵にされるトロルの様子に思わず「やぎ強すぎ!」と呟いていました。

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『三びきのやぎのがらがらどん』の主題・テーマは?

大人が読むと「えっ!?」と思うような場面も、子供たちは大爆笑。

巧みな擬音の使い分けと、色彩豊かで大胆なイラストにも子供たちをとりこにする秘密があるようです。

声に出して読みたくなる

小さなヤギは、見た目もかわいらしい礼儀正しいヤギ。

「かた、こと、かた、こと」と橋を渡る音も静かで、小さな声で話します。

中くらいのヤギが橋を渡ると、「がた、ごと、がた、ごと」。

声も大きくなりしっかりしてちょっと生意気な受け答え。

大きなヤギは、がっしりした体に立派なつのを持ち「がたん、ごとん、がたん、ごとん」と、あまりの大きさに橋がきしんでいます。

声はしゃがれたがらがら声で、威厳がありとても強そうです。

そしてヤギたちを食べようと待ちうける、おそろしいトロル。

それぞれの個性がはっきりしており、徐々に増していく緊張感に、読み聞かせや劇など、入り込みやすい絵本です。

ついつい役になりきって読んでしまうところも、この絵本の人気の秘密なのかもしれません。

悪をこらしめる正義の味方

トロルは、ギョロっとした目と大きな鼻、山のような体がとても恐ろしく、そのうえヤギを食べようとします。

かわいらしい子ヤギと中ヤギが、うまくトロルをかわしてほっとしたところに頼もしい大きなヤギがやってきます。

橋を渡る姿も威厳があり、絶対的強さの中に気品もただよわせる大ヤギ。

そして、悪者のトロルはあっという間に木っ端みじんにやっつけられます。

その後、他のヤギたちと山へ登り仲良く草を食べている顔はとてもおだやか。

本当に強い者はこうあるべきだ、というメッセージが感じられます。

締めの言葉の秘密

トロルとの対決の緊迫感と、おいしい草を食べて満たされに行く解放感の対比が見事なラストシーン。

おなかいっぱい食べて家に帰るのもやっとのことだったというヤギたちの平和な様子が描かれています。

最後に、「チョキン、パチン、ストンはなしはおしまい。」と締めくくられた絵本。

これは、絵本の世界はここでおしまいとして、現実世界に戻してくれるおまじないのようなもの。

ハッピーエンドですっきりと終わっていることで読後には満足感が残ります。

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【ネタバレあり】感想とレビュー

長く読み継がれる昔ながらのストーリー。

数多く寄せられたレビューからいくつかご紹介いたします。

マーシャ・ブラウンのファンになりました

表紙を開くと、見返しにある明るい黄色の山々。

そこをこともなげに飛び跳ねるヤギたちのイラストに心掴まれました。

谷の景色や、表情豊かなヤギの様子も楽しみながらゆっくりとページをめくって読み進めます。

終盤に差しかかると目に飛び込んでくるのは、見開きで躍動感あふれる迫力の対決シーン!

色彩のセンスがすばらしく魅力的で、他の絵本も読んでみたくなりました。

残酷なのに、なぜか惹かれる

幼稚園の時、お遊戯会で大ヤギ役を演じた思い出の絵本。

今読み返すと、こんなに残酷な話だったのかと、ちょっとびっくりしました。

でも、不思議と子どもも大人も惹かれてしまうのは、昔話の底力でしょうか?

ずっと、お気に入りだったし、子ども達も大好き。

声ガラガラにして、かなり役になりきって読んでしまう絵本です。

我が子のあこがれのがらがらどん

幼稚園児の我が子のバイブル。

それまで何となく名作…との認識でしか読んでいなかったが、次男のあまりの食いつきっぷりに認識が大転換。

小さいやぎ、中くらいのやぎは等身大の自分、そして大きいやぎのがらがらどんはなりたい自分。

永遠のヒーローなのです。

こんなに子どもにとって満足度の高い絵本はない!

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『三びきのやぎのがらがらどん』は、こんな方におすすめ!

簡潔に書かれた軽快なリズムの文章と、色彩豊かな力強い絵柄で、小さなお子様にも親しみやすい絵本です。

お子様と楽しめる読み聞かせ絵本を探しておられる保護者の方に最適です。

小さいヤギはかわいらしく、中くらいのヤギはちょっと生意気に、大きいヤギはしゃがれたがらがら声。

そしてトロルは「いかにも悪役」の低い怖そうな声と、それぞれの個性を表現できるのが読み聞かせの醍醐味です。

戦いのシーンは、大胆な絵との相乗効果で迫力が倍増するので、お子様はきっと大喜び。

絵本を共有する時間は、お父さん・お母さんにとっても、お子様との大切な思い出のひとつになることでしょう。

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