『おこだでませんように』(2008)のあらすじ・口コミと評判【大人の心にしみる絵本】

絵本

大人の心に深くしみると、全国の幼稚園、小学校で保護者向けに読み聞かせをされている「泣ける絵本」をご紹介いたします。

不器用な男の子の切なる願いに胸をうたれ、読後にはお子様を抱きしめたくなることでしょう。

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『おこだでませんように』とはどんなお話【概要とあらすじを紹介】

まいにちまいにち、お母さんや先生から怒られてしまう僕。

表紙に描かれている僕は、歯を食いしばり、眉間にしわを寄せ、目に涙をいっぱいためて泣くのをこらえているみたい。

大人が見落としてしまいがちな、素直なこどもの心の声を聴かせてくれる絵本です。

『おこだでませんように』の概要

出典:Amazon.co.jp

作:くすのき しげのり
絵:石井 聖岳
出版社:小学館
発売日:2008/6/27
価格+税:1,650円

『おこだでませんように』のあらすじ

「ぼくはいつもおこられる、いえでも、がっこうでも…。」

小学校一年生のぼくは、ちょっと不器用な男の子。

仕事で帰りが遅くなるお母さんのために妹と遊んであげたのに、そんな日に限って妹が駄々をこねて泣いてしまい、帰ってきたお母さんは僕をおこります。

言いたいことはあるけれど、口答えするともっと怒られるからと、黙って横をむき我慢する僕。

学校で仲間外れにされたことがくやしくて、友達をキックしたら、暴力はいけません!と先生に怒られてしまいます。

言いたいことはあるけれど、やっぱり黙って我慢する僕。

怒られたいんじゃないのに、本当は笑顔が見たいのに。

「どないしたらおこられへんのやろ、ぼくは、わるい子なんやろか。」

みんながおこっている顔が頭に浮かんで、僕はひとり布団でおもいをめぐらせます。

そんなある日、学校でたなばたさまのお願いを短冊に書くことになり…。

一文字一文字心を込めた、僕の切なる願い事に胸を撃たれます。

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『おこだでませんように』の内容要約

ちょっとやんちゃで、口下手で、いつも誤解されてしまうぼく。

たなばたの短冊に、どんな願いを込めたのでしょうか。

要約1.おこられてばかりの、ぼく

いつもおこらてしまう、僕。

家でも、学校でも。

今日も怒られたし、きっと明日も怒られる。

「妹を泣かせてはいけません!」

(せっかく遊んであげてたのに、わがままいうからや!)

「友だちに、暴力はいけません!」

(仲間外れにされたぼくは、心がパンチをうけたんや!)

「もうすこし、静かにしなさい」

(入学式のときは、「声が大きくて、元気で、ええね。」っていってくれたのに。)

でも、そんなこと言うともっと怒られると思って、いつも横を向いてじっとがまんしています。

要約2.ぼくは、わるい子?

どうしたらおこられずにすむのか、僕にはわかりません。

どうしたらほめてもらえるのか、笑顔になってくれるのか。

ぼくは「わるい子」なんやろうか。

お布団にもぐり込んで考えますが、みんなの怒った顔がぐるぐる浮かんで、悲しくなってしまいます。

7月7日、学校で、たなばたの短冊にお願いを書きました。

一番のお願いをかこうと、いっしょうけんめい考えていると…。

「はよう、かきなさい。」

また、怒られてしまいます。

でも、一文字一文字こころをこめて書きました。

要約3.おこだでませんように

マー君とター君は、

「サッカー選手になれますように」

ともちゃんは

「ピアノがじょうずになりますように」

みんないろいろなお願い事を書いています。

ならったばかりのひらがなで、ぼくが書いた願い事は…。

「おこだでませんように」

書き終わったのはやっぱり最後で、また怒られるかなと思いながら先生に短冊を渡します。

じっと短冊を見ていた先生は、気がつくと、泣いていました。

「先生、怒ってばっかりやったね…。」

その夜、先生と長い間電話をしていたお母さん。

「ごめんね、おかあちゃんもおこってばっかりやったね。」

そういって、ぎゅっと抱きしめてくれました。

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『おこだでませんように』の口コミ・評判

30代 女性
30代 女性

口コミ・評判:★★★★★

これまで読んだ絵本の中で、群を抜いた感動絵本です。 後半は涙が止まらなくなり、泣きながらページをめくりました。我が家の娘たちにも同じようなことをしているのではと反省。この本に巡り合えてよかった。

40代 女性
40代 女性

口コミ・評判:★★★★★

読み聞かせているうちに、涙がポタポタこぼれ落ちてきました。子供の為と思って、厳しく接していたけれど、時には立ち止まって、子供の心の声に耳をすませなきゃ…。読んだ後に、必ず我が子を抱きしめたくなる本だと思います。

30代 女性
30代 女性

口コミ・評判:★★★★★

我が家の長男と次男のよう。今までいっぱい怒りました。でも、本人たちも傷ついていることに、怒る側はなかなか思い至らない。毎日こんなに近くにいても、人の心はわからない。自戒を込めて、手もとに置いておきたいと思った本です。

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『おこだでませんように』の主題・テーマは?

作者のくすのきさんは、学校の先生をされていました。

たなばたの短冊に書かれていたこの言葉をみて、涙がとまらなかったそうです。

この作品に込められた作者の想いを、考えてみましょう。

怒られたい子供なんていない

お母さんのいないときに妹を泣かして、宿題もしていない僕。

休み時間、大声で歌をうたってしずかにしなさいと注意される僕。

大人からすると、僕が怒られる理由はいっぱい見つけられます。

「ああ、こんな子いるよね、なんで怒られることばっかりするんだろうね。」

そんな風に思ってしまうのではないでしょうか。

でも、本当は仕事でいない母のため、妹に折り紙を折っていたやさしい僕がいるのです。

入学式の時、「大きな声で元気でいいね」とほめられたことがうれしくて、ずっとおぼえていた僕がいるのです。

「ひとりひとりの子供に、その時々のゆれうごく心がある」と、後述している作者。

子どもに怒りそうになった時、この言葉を思い出すと気持ちが落ち着くかもしれませんね。

たなばたさまへ願い事

僕は、口ごたえをしたらもっと怒られるから、黙って横を向きます。

口を真一文字に結んで涙をこらえているので、大人から見ると「ふてくされている」ように見えるかもしれません。

自分がなぜ怒られるのかわからないけれど、これ以上怒られるのが嫌なので誰にも相談できない僕。

そんな痛切な思いを、たなばたさまの短冊に願いを込めてつづります。

一文字一文字けんめいにかかれた僕の素直な気持ち。

「私たち大人こそが、とらわれのない素直なまなざしをもち、子どもたちの心の中にある祈りのような思いに気づくことができますように。」

作者がこの絵本に込めた想いです。

忙しい毎日に追われる大人たち

「おこだでませんように」

たどたどしいひらがなで書かれた僕の願い事をじっと見て、先生は泣いてしまいます。

僕の気持ちに気づけず、怒ってばっかりいた自分を反省する大人たち。

お母さんも、僕がどんなに悩んでいたのかを知り、「たからものだよ」といって抱きしめます。

「おこられませんように」

最後のページに飾られているのは、正しいひらがなでかかれた短冊。

きっと、お母さんがやさしく教えてくれたのだろうなと思うと、心がじんと温かくなりますね。

忙しい毎日に追われる大人たちですが、ゆったりと子供に寄り添える時間を大切にしたいと思わせてくれる絵本です。

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【ネタバレあり】感想とレビュー

大人の心に響いて、胸を締め付けられるこの絵本。

多くの方が、怒られてばかりの僕の姿にわが子を重ね合わせ、怒ってばかりの毎日に気づかされるようです。

ありがとう、と言いたくなる絵本

初めて読んだ時、僕の願い事がせつなくて苦しくて涙が止まらなかった。

すべての大人に読んでほしい。

子どもの考えていること、思ってることときちんと向き合いもせず、怒ってばかりの日々。

読むと息子を抱きしめたくなる絵本です。

一緒に2歳下の娘も抱きしめます。

「2人ともありがとう」

子どもとのかかわり方を見つめ直すきっかけ

たなばたさまの短冊に「おこだでませんように」と書いてしまうとは、なんと自己肯定感が低く、深く傷ついていることだろう。

この小さな男の子の胸の内を考えると胸がギュッと締め付けられ涙が出そうになる。

自分でもどうにもできない行動や思考に苦しむ発達障害を抱える子どもと仕事で毎日接しているため、日々の自分の関わり方はどうだったかを改めて見つめ直そうと思えた。

誰しも、気持ちをすくい上げてもらって、共感して認めてほしいものです。

どうか、この子ども達が社会性を身につけ、周囲の人たちと適切な関係を築いていけますように。

そして、それを「個性」と見て理解してくれる周りの人が一人でも増えますように。

叱る前に、ひと呼吸

読み進めていくにつれ、主人公のぼくと息子の姿が重なり、胸の奥が苦しくなりました。

「おこだでませんように」と書かれた短冊を見て、涙腺決壊…もう涙がとまりません。

怒られてばかりの息子と、怒ってばかりいる自分が思い起こされ、私は息子の声をちゃんと聞けているのだろうか…と考えさせられました。

頭ごなしに叱る前に、ひと呼吸。

なんでも話し合える親子関係でいたいですね。

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『おこだでませんように』は、こんな方におすすめ!

子育ては、うまくいかないことばかり。

なぜ、この子は怒られることばかりするのだろうと、疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

でもそれは、ちょっとした誤解や、大人の都合だったりもするのです。

誰だって怒られることなんかしたくない。

でも、どうやったらほめてもらえるのか、わからない。

そんな揺れ動く子供の胸の内を教えてくれる、すべての大人に読んでいただきたい絵本です。

読み終わった後、きっとお子様のことを抱きしめてあげたくなることでしょう。

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