『きみはほんとうにステキだね』(2004)のあらすじ・口コミと評判【感動の友情絵本】

きみはほんとうにステキだね絵本

大人気、ティラノサウルスシリーズ絵本の第3弾!

乱暴で自分勝手でわがままで…、みんなから避けられているティラノサウルス。

そんな暴れん坊のティラノサウルスが、ある日を境に変わっていきます。

無償の愛、優しさに巡り合うことで初めて気づく温かい気持ち、本当の自分をもっと知ってほしいと思う心。

暴れん坊のティラノサウルスと心優しいエラスモサウルスの、心温まる友情の物語です。

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『きみはほんとうにステキだね』とはどんなお話【概要とあらすじを紹介】

積み重なる本

1ページ目をめくると、切り倒した木を口にくわえ、スティラコサウルスを投げ飛ばし、蹴り飛ばし、ティラノサウルスはやりたい放題暴れています。

こんな暴れん坊が、変わることができるのでしょうか。

『きみはほんとうにステキだね』の概要

きみはほんとうにステキだね

出典:Amazon.co.jp 

作・絵:宮西達也
出版社:ポプラ社
発売日:2004/9/1
価格+税:1,294円

『きみはほんとうにステキだね』のあらすじ

恐竜

暴れんぼうで意地悪で、ずるくて自分勝手な恐竜、ティラノサウルス。

みんなから嫌われて避けられている彼は、ある日崖から海に落ちてしまいます。

嫌われ者の自分の事なんか誰も助けてくれるはずはない。

海に沈みながら死を覚悟した。

その時、助けてくれたのがエラスモサウルスでした。

生まれて初めて「ありがとう」とお礼を言ったティラノサウルス。

心の中が温かくなったのを感じます。

それから、毎日のようにふたりは会って、友情を深めていきますが…。

二人の友情に、心が温かくなる感動の絵本です。

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『きみはほんとうにステキだね』の内容要約

ティラノサウルス

暴れん坊で嫌われ者のティラノサウルス。

エラスモサウルスと出会い、彼の生き方は変わっていきます。

何が彼を変えたのでしょうか、もう少し詳しく見てみましょう。

要約1.誰も助けてなんかくれない。

ティラノサウルス

いつものように暴れて、弱い者いじめをしていたティラノサウルス。

木をなぎ倒し、スティラコサウルス達を蹴り飛ばす姿は、まさに暴君。

ところが突然足元の崖が崩れ、ティラノサウルスは海にまっさかさまに落ちていくのです。

海の底へ沈みながら「誰か、助けて」と願うティラノサウルス。

ですが、今まで自分がみんなに意地悪ばかりをしてきた事を思い出し、嫌われ者の自分を助けてくれる人なんているわけがない事に気づきます。

もうだめだと、死を覚悟したその時、彼を海から助け出したのがエラスモサウルスでした。

要約2.はじめての友だち

エラスモサウルス

ティラノサウルスが目を覚ました時、エラスモサウルスが彼の背中をなめて傷をいやしてくれていました。

どうして助けたのかと聞くと「だって、助けてっていったでしょ」となんともシンプルな答えが返ってきます。

「ありがとう」生まれて初めて、ティラノサウルスが心から言ったお礼の言葉。

すると、ティラノサウルスは心の中がポッと温かくなったように感じます。

優しくて真っすぐなエラスモサウルスに嫌われたくなくて、ウソばかりついてしまうティラノサウルス。

友だちがいないというエラスモサウルスに「じゃあ俺が友だちになってやる」なんて言いますが、ティラノサウルスにとってもはじめての友だち。

明日も会う約束をしますが、ウソをついたことで胸はズキンズキンと痛むのでした。

要約3.たった一人のステキな友だち

2匹の恐竜

毎日のように会い、お互いに知らないことを教えあい友情を深めるふたり。

ティラノサウルスはもう以前のように弱いものをいじめないし、木をなぎ倒しもしません。

みんなに「ごめんね」といいながら赤い実をとったりしています。

ある日のこと、いつものように海に行きますが、エラスモサウルスは現れません。

夜になってようやく姿を見せたエラスモサウルスは、海の乱暴者の恐竜に襲われ大けがをしていました。

自分が泳げないことも忘れ、エラスモサウルスを助けることだけを考えて海に飛び込むティラノサウルス。

動けなくなったエラスモサウルスを抱きかかえ、一生懸命語りかけます。

自分がウソばかりついていたこと。

乱暴者で嫌われ者のティラノサウルスだということ。

そして、本当の自分を見てほしいと…。

でも、エラスモサウルスは全部わかっていたのです。

「本当の君は、こんなににやさしい、僕のたった一人のステキな友だちさ。」

静かな夜の海に、ティラノサウルスのなき声がひびきました。

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『きみはほんとうにステキだね』の口コミ・評判

30代 女性
30代 女性

口コミ・評判:★★★★★

優しさは伝染する。ありのままの自分を損得なしで受け入れてくれる存在がいれば、素直で温かい心を持っていられる。優しい気持ちを忘れずにいたいと思わせてくれる素敵な絵本です。

40代 女性
40代 女性

口コミ・評判:★★★★★

著者特有のユーモラスで親しみやすい絵柄がとても良い。変わっていくティラノサウルスの顔つきと、ずーっと優しいエラスモサウルスの表情が切なさを高めている。誰かを思いやる気持ちの美しさを教えてくれる絵本。

40代 女性
40代 女性
口コミ・評判:★★★★★
息子のお気に入りで、何回も繰り返し見ています。ラストの続きを親子で話し合える余韻のあるお話でした。エラスモサウルスは死んじゃったという息子に対し、それは書かれていないからわからないよ、という私。ティラノサウルスが幸せであってほしいと願う気持ちは同じです。
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『きみはほんとうにステキだね』の主題・テーマは?

読書

暴れん坊のティラノサウルスの心の変化を描いた絵本。

この作品を通して、作者が伝えたかったこととは?

深く読めば読むほど、ふたりの友情に胸をうたれます。

生まれて初めての「ありがとう」

海の恐竜

崖から落ち、海に沈みながら死を覚悟したティラノサウルス。

同時に、自分がどれだけ乱暴で周りに嫌われていたのかを実感し、誰も助けるはずがないとあきらめていたのでしょう。

エラスモサウルスに助けられ、おもわず「ありがとう」が口からこぼれおちます。

彼を変える一番のきっかけが、見返りなしに彼を助けてくれたエラスモサウルスのやさしさと、生まれて初めて自分の口から出た「ありがとう」の言葉です。

この言葉を言った後、彼はポッと心の中が温かくなるのを感じます。

ずっと一人で嫌われ者として生きてきたティラノサウルス。

「ありがとう」と言ったこともなければ、言われたこともなかったのではないでしょうか。

ティラノサウルスの表情を見ても、エラスモサウルスの無償の愛に触れ、彼の心がぬくもりを感じたことがわかります。

本当の自分をみせられない弱さ

嘘をついた子供

エラスモサウルスは正直で誠実で、自分の弱いところも隠さずティラノサウルスに話します。

不器用な生き方しかしてこなかったティラノサウルスは、まっすぐなエラスモサウルスを前にして、戸惑い、ついウソをついてしまいます。

そんな自分のついた嘘でズキンズキンと痛むティラノサウルスの心。

普段の生活の中、自分を良く見せようと、ちょっとしたウソをついてしまう経験は誰にでもあるもの。

このシーンを読んで、自分の事と重ねて一緒に胸が痛くなった方もいるのではないでしょうか。

本当の自分を知ったら、きっとエラスモサウルスに嫌われてしまう。

自分勝手でいじわるだったティラノサウルスにも、そんな弱い心があったのでしょうか。

もしかしたら弱い心、さみしい気持ちを隠すために、乱暴に生きてきたのかもしれませんね。

本当の俺を見てほしい

抱き合う二人

海で恐竜に襲われたエラスモサウルスの「たすけて」という声が聞こえ・・・。

必死で飛び込んだティラノサウルスは、動けなくなったエラスモサウルスを抱きかかえ一生懸命語りかけます。

エラスモサウルスに、命だけでなく荒れた心も救ってもらったティラノサウルス。

恩人であり、友人でもあるエラスモサウルスを助けられない辛さ、悲しさが、彼の表情やセリフに詰まっていて、読んでいる側も胸が苦しくなります。

何を言われても、怒られてもかまわない。

だから、生きて、もっとそばで話を聞いてほしい。

そんなティラノサウルスの心の叫び。

「本当の俺を見てほしい、本当の俺は・・・。」

一番近くで見ていたエラスモサウルスには、きっと全てわかっていたのでしょう。

「本当の君は、こんなに優しい、僕のたった一人のステキな友達さ」

過去ではなく、今のティラノサウルスに向けた、エラスモサウルスの嘘偽りない答えは、多くの方の胸に響くことでしょう。

過去は変えられないけれど、未来は変えることができる。

だから、過去ばかり悔やまずに、自信をもって明るい未来に向かってほしい。

そんなメッセージが込められているように思えます。

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【ネタバレあり】感想とレビュー

開いた本とコーヒー

かけがえのない親友となったティラノサウルスとエラスモサウルス。

その友情に感動した多くの方から感想・レビューが寄せられています。

一番近くで

海辺の二人

エラスモサウルスの純粋さが輝いてみえるから…。

その光に照らされて、ティラノサウルスも優しい恐竜になっていったのかな。

命を助けてもらったのに、恩人を助けることができないのは、本当に張り裂けそうなくらい辛いのだろうと思いました。

本当の自分は、自分には見えづらいのかもしれません。

一番近くで見ていたエラスモサウルスだからこそ、ティラノサウルスの本当の姿が見えていたのだと感じました。

どうか命、尽きないことを願いたいです。

平和な世界に

平和

誰でも、さまざまな顔を持ってるし、自分も気付かなかった心が、誰かと共鳴することによって顔を出すってことあると思う。

エラスモサウルスのように優しい人ばっかりだと、世界は平和になるんだろうなとつくづく感じるお話でした。

一番微笑ましかったのは、ティラノサウルスが陸の他の恐竜たちにも優しくなっていたところ。

今のティラノサウルスなら、たくさんの友達といい関係が築けるんじゃないかな。

気持ちが通じ合っててよかった

思うように自分が変えられるものなら、悩みが減るだろうに…。

嘘をつく心の痛み…それがわかったのも、嫌われたくない友だちができたからこそ。

そして、自分の悪い部分を隠すために嘘をついてしまう気持ち、痛いほどわかる。

ティラノサウルスを見ていると、強がって生きている自分を見せつけられているようで私も胸がズキンズキン。

せっかく本音を言えたのに。

これからもっともっといい関係を築けるのに。

ラストはやっぱり悲しかったけど、気持ちが通じ合っていたのが本当に救いです。

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『きみはほんとうにステキだね』は、こんな方におすすめ!

果物と絵本

恐竜たちのかけがえのない友情をせつなく描いたこの作品は、子どもへの読み聞かせに選んでいただきたい絵本です。

乱暴、意地悪、自分勝手、わがままと、嫌われる要素しかなかったティラノサウルス。

見返りを求めず、ありのままの自分を受け入れてくれるエラスモサウルスとの出会いで、強く優しい恐竜へと変わっていく姿は、子どもにも大人にも感動を与えてくれます。

エラスモサウルスのように、まっすぐで広い心を持つことで、変えられる関係はもしかしたらみなさんの近くにもあるかもしれません。

ぜひ、親子で一緒にティラノサウルスの変わっていく心情、表情を語り合ってみてください。

絵本
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