『てぶくろ』という作品をご存じですか?
たくさんの絵本を手掛け、数々の賞を受賞したいもとようこさんの作品です。
「一度は見たことがあるタッチの絵」という印象を受けるかもしれません。
そのタイトルから、”寒い季節にぴったりの絵本”というイメージですが、そんなことはありません。
もちろん冬に読みたくなる絵本ですが、どんな季節でも、人と人とのつながりの大切さを教えてくれ、心を温かくしてくれる作品です。
今回は、そんな『てぶくろ』の魅力をご紹介いたします。
『てぶくろ』(2014)とはどんなお話【内容とあらすじを紹介】

まずは、『てぶくろ』がどんな絵本なのか、そのあらすじについてご紹介していきます。
同時に、いもとようこさんの作品が愛され続けている秘密も隠されているかもしれません。
『てぶくろ』(2014)の概要

『てぶくろ』(2014)のあらすじ

ある寒い冬の日のことです。
てぶくろをもっていないみみたんが、お姉ちゃんにひとこと。
「てがつめたいよー。おねえちゃん、てぶくろを かして!」
一組しかないてぶくろの片方を、お姉ちゃんはみみたんに貸してあげます。
てぶくろをはめたみみたんは、手が温まったことに大喜び。
でも、もう片方の手が冷たいのです。
「ね~~、おねえちゃん、もう かたほうも かしてー!かしてーーー!」
お姉ちゃんは、一体どうするのでしょうか?
『てぶくろ』(2014)の内容と要約

冬の寒い日、手が冷たくジンジンしたことは、誰でも一度は経験したことがあると思います。
うさぎの姉妹のやりとりが微笑ましい『てぶくろ』。
この物語は、どのように展開していくのでしょうか。
『てぶくろ』のお話しを掘り下げて読み解いてみましょう。
要約1:「てぶくろかしてー!」

寒いさむい学校の帰り道。
みみたんは、「てがつめたいよー。おねえちゃん、てぶくろを かして!」と言います。
1組しかないてぶくろをみみたんに貸してあげるという、お姉ちゃんの優しい一面が。
でも、貸してあげたのは片方のてぶくろだけです。
もう片方のてぶくろはおねえちゃんの片手にポスっ。
てぶくろをしていない手が冷たいみみたんは、「ね~~、おねえちゃん、もう かたほうも かしてー!かしてーーー!」とねだります。
困った状況で、お姉ちゃんはどうするのでしょうか?
要約2:人の手って、あったかい

片方ずつてぶくろをはめた、みみたんとお姉ちゃん。
右手と左手、てぶくろをしていない方の手を、ギュッと握り合います。
「ねっ!こうして てを つなげば…… あったかいでしょ!」
手をつなげば、てぶくろをしたときよりも温かい…人の手が温かいことに気づくのです。
要約3:てぶくろはいらない

人の手の温かさに気づいたみみたんは言います。
「せかいじゅうの みんなが てを つなげば…… てぶくろは いらないのよ!」
そんな温かな気持ちがあれば、世界中の人々ともっと仲良く、世界がもっと平和になれることでしょう。
そのやりとりをそばで見守るおばあちゃんの心も、ほっこり…ぽっかぽかになるのでした。
『てぶくろ』(2014)の口コミ・評判


口コミ・評判:★★★★★
私も娘も、いもとようこさんの絵本が大好きで、クリスマスプレゼントに購入しました。
この絵本を読むたびに、てぶくろを無理矢理私の手に押し込んできます(笑)
しっかり絵本の内容を理解しているんだな~と感心しています。

口コミ・評判:★★★★★
姪っ子のプレゼントに購入しましたが、まさかの甥っ子が夢中に(笑)
可愛らしいイラストが大好きな甥っ子。
優しい表情の動物たちに惹かれたのか、何度も繰り返し読んでいます!

口コミ・評判:★★★★★
本屋で娘に買ってとせがまれて購入しました。
ホッとするいもとようこさんのイラストに、母も一緒に楽しく読んでいます。
うさぎちゃんたちだけのお話しかと思えば、どんどんスケールが大きくなり、たくさんの動物たちに出現に娘も大喜びでした!
『てぶくろ』(2014)の主題・テーマは?

いもとようこさんならではの、柔らかく温かなタッチで描かれた『てぶくろ』。
なんと朝日新聞への投稿を元に作られた作品なんだとか。
子どもに学んでほしいことがたくさん詰め込まれた一冊です。
そこにはどのようなテーマが隠されているのでしょうか?
分け与える心

1つしかないてぶくろを、お姉ちゃんがみみたんに片方かしてあげたところから始まる『てぶくろ』のストーリー。
1つしかないものを貸してあげることは、子どもにとってそう易しいことではありません。
分け与える優しい心、与えられた側の嬉しい気持ちが、大きなイラストやことばで表現されています。
工夫次第で乗り越えられる

右手と左手、それぞれ片方ずつてぶくろをしているみみたんとお姉ちゃん。
てぶくろをしていない、冷たい右手と左手をギュッとにぎります。
お姉ちゃんがとっさにとった行動で、冷たい手を温めることができました。
柔軟な考えと優しい気持ちがあれば、困った場面も乗り越えられることを教えてくれます。
みんなが優しい気持ちなら…

人の手の温かさに気づいたみみたん。
お姉ちゃんとつないでいた手をおばあちゃんとつなぎ、もう片方の手にキツネさん…タヌキさんと、どんどん手をつないでいきます。
もっとたくさん手をつないでも、てぶくろは1つで大丈夫。
でも、世界中の人々が手をつないで輪になれば、てぶくろはいらないのです。
世界中の人々が、みんな仲良くいられて、みみたんやお姉ちゃんのような優しい心でいれば、世界は平和でいられるのです。
【ネタバレあり】『てぶくろ』(2014)の感想とレビュー

子どもだけではなく、大人のファンも多い、いもとようこさんの絵本。
「子どもはもちろん、大人も夢中になってしまった」という声もよく耳にします。
2歳と7歳の子どもを持つ筆者も、いもとようこさんの1ファンとして、『てぶくろ』を読んでみた感想をレビューしていきたいと思います。
ページいっぱいの大きな絵が魅力的

一目見ればわかるいもとようこさんのイラスト。
優しいタッチのイラストが、ページいっぱいに描かれています。
登場人物は皆、温かな優しい表情をしているのが魅力的。
ついついうっとり眺めてしまうのです。
動物たちを眺めているだけで、心がポカポカになります。
たくさんの動物が登場!

『てぶくろ』の魅力でもある、たくさんの生き物が登場する見開きのページ。
陸の動物だけでなく、魚やたこ、いるか…はたまた人間までたくさんの生き物が登場します。
人間・動物関係なく、仲良く手をつなぐシーン。
絵を見ながらたくさんの動物の名前を覚えられます。
“読みたい!”気持ちに拍車をかける

絵本の中の文章は、すべて“ひらがな”で表現。
小さな子どもでも読みやすいような工夫がなされています。
ひらがなを覚えはじめのころ、絵本の中に自分の名前と同じ文字があると喜んだり、覚えたひらがなを拾って読んだりと、”自分で読みたい!”という気持ちが育っていったように思います。
『てぶくろ』(2014)は、こんな方におすすめ!

『てぶくろ』は、どの年代のお子さんが読んでも面白い絵本です。
けれども、特にひらがなを覚えたての4~7歳くらいのお子さんにおすすめ。
すべてひらがなで表現されているため、“自分で読んでみたい!”という気持ちを育てたり、“自分で読めた”という成功体験に繋がったり、子どもの絵本への興味をより引き立たせてくれます。
また、人とものを分け合うことの大切さ、柔軟性を養うことを含めて、お子さんの情操教育にもぴったり。
お子さんへの読み聞かせやギフトにもおすすめの1冊です。

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