赤ちゃんのころは、みんなオムツでおしっこをしますよね。
でも、2歳から3歳くらいになると、オムツ離れをすべく、トイレトレーニングが始まります。
トイレトレーニングは大変ですが、大人と同じようにトイレでおしっこができるようになれば、親子の達成感はひとしお。
今回紹介する『ノンタンおしっこしーしー』は、おしっこする登場キャラクターを通して、子どもたちに排泄を意識させる絵本です。
親子で読めば、トイレトレーニングを楽しく進められますよ!
『ノンタンおしっこしーしー』(1987)とはどんなお話【概要とあらすじを紹介】
この絵本は、1987年に発売されたロングセラー作品です。
おなじみのキャラクターのノンタンが、多くの子どもの心をつかむ絵本。
パパやママの中には、小さいころに読み聞かせてもらった方も多いのではないでしょうか。
『ノンタンおしっこしーしー』(1987)の概要
出版社:偕成社
発行日:1987/8/27
価格+税:660円
『ノンタンおしっこしーしー』(1987)のあらすじ
ノンタンが歩いていると、「しー しー しー」と音が聞こえてきました。
「なんのおと?」
その答えは、みんながおしっこをしている音!
ぶたさんはオムツで、くまさんはトイレで、みんなそれぞれおしっこができました。
みんながおしっこをしているのを見ていたら、ノンタンもおしっこがしたくなります。
ノンタンは、どうやっておしっこをするのでしょうか。
ちょっともらしてしまっても大丈夫、ノンタンならきっと上手にできますよ。
「しー しー しー」と、親子で声に出して読みたくなる絵本です。
『ノンタンおしっこしーしー』(1987)の内容要約
「赤ちゃん版ノンタン」シリーズの1つ、『ノンタンおしっこしーしー』。
赤ちゃんから幼児期にかけての、トイレトレーニングのサポートをしてくれる絵本のため、かなりシンプルなストーリーです。
絵本の内容を、詳しく紹介していきます。
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要約1.赤ちゃんはおむつで、「しー しー しー」
ある日、ノンタンは「しー しー しー」という音を聞きます。
何の音だろう、と気になるノンタン。
その答えは簡単、ノンタンのお友だちのぶたさんが、おしっこをする音でした。
ぶたさんは、まだオムツをはいています。
オムツで「しー しー しー」とおしっこをする、ぶたさん。
おもらしもせず、上手にできましたね。
すると、ふたたび「しー しー しー」と音が聞こえてきました。
要約2. おまるやトイレで、「しー しー しー」
次の音は、誰のおしっこの音かな?
その正体は、たぬきさんがおしっこをしている音でした。
おむつを卒業しているたぬきさんは、おまるを使っておしっこをしています。
外にはみ出さず、上手におしっこができましたね。
次の「しー しー しー」は、くまさんの音。
くまさんは、大人と同じトイレを使って、おしっこをしています。
こぼさず、上手におしっこができました。
みんなが上手におしっこをしているから、楽しくなってきたノンタン。
次の音は、誰のおしっこでしょうか。
要約3. みんなで仲良く、「しー しー しー」
次は、うさぎさんがおしっこをしています。
お友だちのうさぎさんは、三つ子ちゃん。
3匹並んで、うさぎさんにぴったりなかわいいおまるで、仲良くおしっこをしています。
次の「しー しー しー」は、いよいよノンタンのおしっこです。
でも、ノンタンは、思いがけずおもらしをしてしまいました。
それでもノンタンは、へこたれません。
失敗を生かして、次はちゃんとおまるでおしっこができましたよ。
みんな上手におしっこができましたね。
『ノンタンおしっこしーしー』(1987)の口コミ・評判
口コミ・評判:★★★★★
いい感じのリズム感が、赤ちゃんにウケるみたい。うちの子はまだ小さいですが、トイレトレーニングまで利用しようと思います。
口コミ・評判:★★★★★
「しーしーする!」と自分からトイレに向かう我が子に感動しました。繰り返し読み聞かせてよかったです。
口コミ・評判:★★★★★
ノンタンが大好きな娘。この絵本もお気に入りみたいで、繰り返し読んでいます。もうトイレトレーニングは終わったけれど、飽きるまで読ませてあげたいな。
『ノンタンおしっこしーしー』(1987)の主題・テーマは?
この絵本は赤ちゃん向けのため、そこまで難しいテーマは隠されていません。
しかし、トイレトレーニングという、親子にとっての大きなハードルを乗り越える手助けをしてくれるでしょう。
絵本のテーマを、実際の子育てと絡めて紹介していきます。
トイレトレーニングの目安と手助けとして
トイレトレーニングといえば、おむつからトイレへの排泄にシフトしていく練習を思い浮かべますよね。
でも、「オムツはもうやめよう!」と決意した親子でも、なかなかすんなりとトイレまではいかないもの。
この絵本の中でも、オムツのぶたさん、おまるのたぬきさん、トイレのくまさんと3段階の様子が描かれています。
いきなりトイレでできなくても、最初はオムツを使って、次におまるを使って、それからトイレにチャレンジすれば大丈夫。
この絵本を使うことで、「今はぶたさんだけど、次はたぬきさんにチャレンジしてみよう!」という、親子の指標ができますよ!
繰り返しの言葉を赤ちゃんに聞かせることができる
タイトルにもなっている、「しーしー」は、赤ちゃんにもわかりやすい繰り返し言葉です。
自分の意思で言葉が出るようになってきたあとは、「おしっこ」の意味で「しーしー」と言えるようになるかもしれません。
それだけでなく、「たいへん たいへん」「しっぱい しっぱい」など、繰り返しのフレーズが多く含まれているのが特徴。
簡単な繰り返し言葉は赤ちゃんの耳に残りやすく、興味を引きます。
この絵本は、トイレトレーニング以外でも、赤ちゃんの発育に役立ちますよ。
上の子と下の子のコミュニケーションとして
この絵本を含む、「赤ちゃん版ノンタン」シリーズは、赤ちゃんでもわかりやすく、飽きにくいように工夫されています。
全編ひらがなで、ページ数も24ページと少なめなので、ひらがなが読めるようになってきた子の音読にもぴったり。
トイレトレーニングを卒業した子には少し物足りない内容ですが、上の子から下の子への読み聞かせに適しています。
自分が小さいころに繰り返し読んでもらった絵本を、弟や妹に読んであげるという体験は、きょうだいのコミュニケーションとして最適でしょう。
『ノンタンおしっこしーしー』(1987)の感想とレビュー【ネタバレあり】
この絵本は、子どもたちに馴染み深いノンタンシリーズの絵本で、1987年発行のロングセラー作品。
さまざまな世代の子どもたちに愛されてきた絵本の、感想やレビューを紹介していきます。
楽しくトイレができるようになります
ノンタンやそのお友だちが、楽しくおしっこをする様子が描かれています。
そのため、「トイレは嫌なもの」というイメージを持ってしまった子の、フォローをしてくれる絵本です。
大人は覚えていないですが、トイレはまだオムツの子にとっては未知の領域ですよね。
オムツ、またはおまるの段階の子でも、トイレでおしっこをするくまさんを見て、「もうすぐトイレを使うんだ」という心の準備をさせてくれます。
トイレトレーニングが始まったあとも、繰り返し読んであげたい絵本です。
リズム感が赤ちゃんにぴったり!
この絵本に関わらず、赤ちゃん向けの絵本では、繰り返しの擬音が多く使われています。
赤ちゃんの興味を引く音で描かれた絵本なので、ファーストブックにもぴったり。
また、イラストもわかりやすくシンプルで、赤ちゃんが目で追いやすいです。
ストーリーも短くて、飽きにくい構成なのも赤ちゃん向けでしょう。
シリーズの他の作品と合わせて、赤ちゃんに繰り返し読み聞かせたい絵本です。
「しーしーしよう!」と、子どもをトイレに誘うきっかけになる絵本
この「しーしーしー」という音は、コミュニケーションの起点になって、とても便利なフレーズです。
トイレだけでなく、オムツの段階から「しーしーした?」という会話ができます。
排泄が理解できなくたって、少し大きくなってきた子どもは、自分がおしっこをしたことはわかるようになってきますよね。
「おしっこしたよ!」と言えない年齢の子どもでも、「しーしー」と教えてくれるようになるかもしれません。
トレーニングが始まったら、「しーしーしよう!」とトイレに誘うきっかけになります。
ノンタンの絵本は、親子の言語コミュニケーションの手助けをしてくれます。
『ノンタンおしっこしーしー』(1987)は、こんな方におすすめ!
この絵本は、トイレトレーニングを始める子ども以外に、自分のはいているオムツに興味を示す赤ちゃんにもおすすめ。
オムツの赤ちゃんから、トイレトレーニング完了期まで楽しむことができる絵本です。
うえの子からしたの子への読み聞かせにもぴったり!
さまざまな世代に愛されてきた、トイレトレーニングの絵本。
ぜひ、親子やきょうだいで語り継いでいきたいです。
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