2人がなかよくじゃんけんをしている様子が表紙に描かれている『だるまちゃんとてんぐちゃん』。
楽しそうに笑顔でじゃんけんをしているてんぐちゃん、方や真剣な表情のだるまちゃん。
対照的なイラストがおもしろいです。。
幅広い年齢層から長年にわたって支持されている、日本らしさを感じさせるこの2人を主人公としたユニークな絵本。
小さなお子さんから大人まで楽しむことができる、この絵本の魅力をご紹介します。
『だるまさんとてんぐちゃん』(1967)とはどんなお話【内容とあらすじを紹介】

だるまとてんぐという、ありそうでなかったコラボレーション。
この2人が繰り広げるストーリーは、一体どのようなものなのでしょうか?
あらすじや概要をご紹介いたします。
『だるまさんとてんぐちゃん』(1967)の概要

『だるまさんとてんぐちゃん』(1967)のあらすじ

あるところに小さいだるまちゃんと小さいてんぐちゃんがいました。
てんぐちゃんのことが大好きなだるまちゃん。
大好きなてんぐちゃんの持っているものは全部魅力的に見えてしまうのです。
うちわにぼうし、はきもの…。
家に帰るとすぐさま「てんぐちゃんのような○○がほしいよう」とだるまちゃんは言います。
だるまちゃんのリクエストに応えようとする、大きなだるまどんはいつも空回り。
けれども、だるまちゃんは、自分で工夫して次々とほしいものを手に入れていくのです。
お話の最後にだるまちゃんが手に入れたかったものとは…?
『だるまちゃんとてんぐちゃん』(1967)の内容と要約

「てんぐちゃんのような ○○がほしいよう」。
誰でも1度は、人が持っているものに魅力を感じたという経験があるかと思います。
だって、てんぐちゃんの持っているものは、全部おもしろい、特別な形をしているんですもの。
そんな2人とだるまどんが繰り広げるユニークなお話しを掘り下げて読み解いてみましょう。
要約1:なかよしな2人

なかよしのてんぐちゃんとだるまちゃんはいつも一緒です。
大好きなてんぐちゃんの持ち物すべてが魅力的に見えてしまうだるまちゃん。
「それなあに?」「これは○○だよ」「ふーん、いいものだね」というやりとりが続きます。
毎回真似をするだるまちゃんに対して、てんぐちゃんは必ず「いい○○だね」と一言。
2人の中の良さが現れています。
要約2:心の優しいだるまどん

だるまちゃんは家に帰ると、てんぐちゃんが持っていたものがほしいとだるまどんにおねだりします。
それに応えるため、家中からたくさんのアイテムを集めてくる、心優しいだるまどん。
オレンジ色の少し怖い顔をしただるまどんですが、どのおうな顔でアイテムを集めているのでしょうか?
想像するだけで、クスっと笑ってしまいます。
でも、毎回だるまどんが集めるものは、だるまちゃんのイメージとはちょっとちがうもの。
だるまちゃんは、工夫を凝らして自分のイメージに近いものを創造していきます。
要約3:鼻と花?!

てんぐちゃんの鼻先にトンボが止まったのを見て、「てんぐちゃんの もっているような、あかくて ながい トンボのとまるハナがほしいよう」とだるまちゃんは言い出します。
それに対して、たくさんの“赤い花”を集めるだるまどん。
ほこらしげな顔で「どの花がいいか言ってごらん」というシーンが印象的です。
まちがって解釈していたことに気づき、なんとかだるまちゃんの希望を叶えてあげようとだるまどんは大奮闘。
“長い鼻”を手に入れる方法とは?!
『だるまさんとてんぐちゃん』(1967)の口コミ・評判


口コミ・評判:★★★★★
子どもの頃からかこさとしさんの絵本が大好きで、自分の子どものために購入しました。やっぱり見開きのページは見応えがあって、大人になった今でも興奮してしまいます(笑)私も子どもも大好きです!

口コミ・評判:★★★★☆
子どもと一緒に読むためにネットで買いました。買ってからシリーズがあると知り、そろえましたが、この最初のだるまさんとてんぐちゃんが子どもには一番のヒットでした!持ち歩いて外食の待ち時間にもよく読んでいました。たくさんのうちわやぼうしを1こ1こ指さしてみていると、余裕で間が持ちます。持ち歩きが多かったので、ミニサイズがあったら嬉しいなと思い、★4つです。

口コミ・評判:★★★★★
小さいときに幼稚園で読んでいたのを思いだして、2歳の娘のために購入しました。夢中で読んでおり、さすが私の娘だと思いました(笑)特に娘は“だるまどん”が好きで、うちわをかき集めて家中荒らしまくったのは今では笑い話です(笑)
『だるまさんとてんぐちゃん』(1967)の主題・テーマは?

真っ赤な体と長い鼻。
それぞれ、特徴的な姿をしている2人の仲良しぶりがわかる絵本です。
この作品には、どのようなテーマやメッセージが込められているのでしょうか?
友だちっていいものだな

てんぐちゃんの持ち物に何でも興味を示すだるまちゃん。
てんぐちゃんの持ち物は、ちょっと普通とはちがう珍しい形をしたものばかりなのです。
なんでも「いいものだね」と言って真似をしたがるだるまちゃん。
なんでもかんでも真似をされたら、思わず“イラっ”としてしまうこともあるかもしれません。
それでもてんぐちゃんは、自分と“似たようなもの”を見せにやってくるだるまちゃんに、「いいものだね」と笑顔で返します。
自分の気持ちを受け入れてくれる貴重な友だち。
てんぐちゃんの器の大きさと2人の友情にほっこりさせられます。
身近なところに“同じ仲間”が

だるまちゃんのリクエストに応えるために、家中から“かぶるもの”や“はきもの”を集めてくるだるまどん。
ページを開くと左右のページいっぱいに“同じ仲間”の絵が広がります。
野球帽にハンチング、かさ、えぼし、カブト、サンタクロースのぼうしまで!
「かぶるものってこんなにあったのか…」と思わず感心してしまいます。
工夫次第できっと解決できる!

だるまちゃんは、てんぐちゃんの持っているような物をおねだりするものの、なかなか自分の理想とだるまどんのイメージがマッチしません。
結局、毎回だるまちゃんが工夫を凝らして理想のぼうしやはきものを手作りします。
「その手があったのか!」と、だるまちゃんのアイディアの数々に思わずニコリ。
いつでも頭を柔らかく、想像力豊かでいることでなんでも乗り越えられることを教えてくれます。
【ネタバレあり】『だるまさんとてんぐちゃん』(1967)の感想とレビュー

この絵本は、1967年に発行されて以来、たくさんの人々に愛されてきました。
加古里子さんが描くだるまちゃんシリーズの1作目となります。
なかには、3世代で楽しんでいるという声を耳にすることも。
そのほかにも、絵本への口コミや感想を耳にすることもあるでしょう。
2歳と7歳の子どもを持つ筆者も、絵本の1ファンとして読んでみた感想をレビューしていきたいと思います。
てんぐもだるまも怖くない!

祖母の家にある“だるま”を見ると怖がっていた息子ですが、絵本の黄色いカバーと優しいタッチで描かれただるまちゃんに魅かれたのか、この本を自ら手に取りました。
繰り返しのやりとりが何度か出てくるため、聞いていて覚えたのか、息子が突然「いいものだね」と言ったのを覚えています。
お話しの中には、だるまちゃんもてんぐちゃんも、お互いの持っているものを「いいものだね」と褒め合う場面も。
息子が“相手をほめる”ということを覚えたのもこの本がきっかけだったように思います。
ものの名前を覚えられる

『だるまちゃんとてんぐちゃん』の魅力でもある迫力のある見開きのページ。
数々の帽子やはきもの、うちわは見る人をひきつけます。
息子に読み聞かせをしている中で、こちらから「どれが好き?」という簡単な質問をしていました。
ですが、少しずつ物の名前に興味を持って「これなに?」という質問が息子から出るようになりました。
「ぼうし」という一般的な表現から、「海賊のぼうし」「サンタさんのぼうし」のように物の特徴をとらえて伝えられるまでに。
絵本を通して、たくさんのものの名前を覚えました。
柔軟な思考でユニークに問題解決

だるまちゃんは、頭をやわらかくして、どうすればてんぐちゃんのようなステキなぼうしやはきものが手に入るのか考えます。
あるときはおわんを頭にかぶってみたり、またあるときはおもちゃのまな板をひもで足にくくってみたり…。
いつも、ユニークなアイディアでその場を乗り切るのです。
だるまどんがおもちをぺったんぺったんついて、てんぐちゃんの長い鼻をまねたのをみて、息子がひとこと。
「おもちはもったいないから、ねんどでもいいね」と言いました。
割とこだわりが強い方だった息子。
『だるまちゃんとてんぐちゃん』をきっかけに、「〇〇でもいいか」と柔軟なものの考え方を獲得したように思います。
『だるまさんとてんぐちゃん』(1967)は、こんな方におすすめ!

『だるまちゃんとてんぐちゃん』は、どの年代のお子さんが読んでも面白い絵本です。
けれども、なんでも大人やお友だちのマネをしたがる…仲の良いお友だちが増えてくる3・4・5歳のお子さんにおすすめ。
なぜなら、柔軟なものの考え方を学んだり、お友だちにかけると良い“あったかことば”を考えたり、お子さんの情緒面を豊かにするからです。
工夫してほしいものを手に入れるだるまちゃんに、毎度まいど「すてきな○○だね」とほめるてんぐちゃん。
より良いお友だちとの関係を学ぶことができます。
もちろん、ちょっと頭の固くなった大人も楽しむことができる絵本です。

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