子どもって、なぜかうんちの話が大好きで、うんちをネタにして大騒ぎする子どもたちの様子は、今も昔も変わりませんよね。
その反面、「学校でうんちをする」ということに関して、子どもは異常なくらいに気を遣います。
うんちは、子どもたちの鉄板ネタであると同時に、デリケートな問題でもあるものです。
今回紹介する絵本、『うんぴ・うんにょ・うんち・うんご』は、そんな子どもたちの心に入り込むような、うんちをテーマにした絵本。
うんちで思いきり笑えるのと同時に、「学校でうんちをするのは恥ずかしくない」と考えるきっかけになる絵本なので、ぜひ親子で読んでみていただきたいです。
『うんぴ・うんにょ・うんち・うんご』(2000)とはどんなお話【内容とあらすじを紹介】

まずは、『うんぴ・うんにょ・うんち・うんご』の概要と、簡単なあらすじを紹介していきます。
完全に子ども向けかといえばそうではなく、パパやママに読んでいただきたい内容もある絵本です。
『うんぴ・うんにょ・うんち・うんご』(2000)の概要

イラスト:せべ まさゆき
出版社:ほるぷ出版
発行日:2000/10/1
価格+税:1320円
『うんぴ・うんにょ・うんち・うんご』(2000)のあらすじ

登場人物の「だいべんはかせ」がナビゲートするのは、うんちのこと。
「きみは じぶんの うんこのこと じっくり みたこと あるかな?」
うんちには、さまざまな種類があります。
冷たいものを食べた後のうんち、我慢してしまった翌日のうんち、よく噛まずに食べた後のうんちなど、うんちの種類は千差万別。
それに、昨日と今日のうんちは種類が違うし、友達ともうんちの形は違います。
今日はどんなうんちが出るかな?
知らなかったうんちのことを、たくさん知ることができる絵本です。
『うんぴ・うんにょ・うんち・うんご』(2000)の内容要約

ここからは、『うんぴ・うんにょ・うんち・うんご』のストーリーを、さらに掘り下げて解説していきます。
ネタバレを多く含む内容になっているので、この絵本を読んだことがない方は、注意して読み進めてくださいね。
要約1.うんちに名前を付けよう!

自分がうんちをしたときに、じっくりと眺めたことはありますか?
よく見ると、さまざまな形のうんちがありますよね。
それでは、どんなときにどんなうんちが出るのでしょうか。
冷たいものばかり食べているときは、黄色っぽくてどろどろの「うんぴ」。
食べ物をよく噛まずに食べたときには、においのきつい「うんにょ」が出ます。
元気いっぱいのときはきれいな「うんち」と出会えることが多いでしょう。
野菜を食べなかったり、うんちを我慢していたりすると、「うんご」という固いうんちが見られます。
このように、体調によってうんちにはさまざまな形があることがわかります。
要約2.みんなどこでもうんちをしている

さまざまな形があるうんちですが、それは自分のものだけではありません。
いつでもどこでも、人々はさまざまな形のうんちをしています。
家や学校はもちろん、世界中のどんな場所でも、人々がうんちをすることには変わりありません。
世界中の、さまざまな肌の色の人々のうんちするところが描かれています。
これは笑いごとではなく、この瞬間にも行われていること。
だから、うんちをすることを恥ずかしがる必要はないのです。
うんちに行くときは、恥ずかしがらず、元気よく行けるといいですね。
要約3.今日はどんなうんちが出るかな?

さまざまな種類のうんちがありますが、次に出るうんちはどういうものでしょう?
最近の体調から予想してみるのも、おもしろいかもしれませんよ。
男の子の日々の生活と、出たうんちの絵日記が紹介されています。
すいか割りをして、たくさんすいかを食べた後は、すいかの種が入った「うんにょ」。
友達とゲームをしていたら白熱して、うんちに行くタイミングを逃してしまった日は、「うんご」のようでした。
このように、体調に対応して形を変えるうんちを、ぜひ観察してみましょう。
観察が終わったら、流すのを忘れないでくださいね。
『うんぴ・うんにょ・うんち・うんご』(2000)の口コミ・評判


口コミ・評判:★★★★★
子どもってうんちが大好きですよね。タイトル買いさせられた絵本でしたが、案外内容は真面目で。読みふけっている様子が見られます。

口コミ・評判:★★★★★
体調次第でうんちの形が変わることに、うちの子は衝撃を受けたようです。この絵本を読んでからは、自分のうんちを観察していることが多くなりました。

口コミ・評判:★★★★★
うんちの形が体調をあらわす、というのは知っていました。でも、この絵本を読んだら知らないことがたくさんでびっくりしました。大人でも勉強になります。
『うんぴ・うんにょ・うんち・うんご』(2000)の主題・テーマは?

一見、笑いだらけに見える絵本の『うんぴ・うんにょ・うんち・うんご』ですが、実はそれだけではありません。
おふざけが過ぎた絵本かと思いきや、実はさまざまなテーマが隠れているので、紹介していきます。
うんちをするのは恥ずかしくない

小学生くらいの子どもたちは、学校でうんちをすることを怖がる傾向にあります。
特に、小便器と個室が分かれていて、うんちしているのがすぐにわかってしまう男子ほど、その傾向が強く、敏感。
最近は男子便所もすべて個室にするなど、配慮がなされている学校もありますが、それでも「学校でうんちができない」「個室から出てくるとからかわれる」という考えは根強いです。
『うんぴ・うんにょ・うんち・うんご』は、そんな複雑な思いを抱える子どもたちの、救世主となる絵本です。
この絵本を読むと、「みんなうんちをしているんだから、学校で我慢しなくてもいいんだ」というメッセージに気付くことができるでしょう。
学校でうんちをするのは、恥ずかしいことではありません。
うんちをした人に対して、からかったり笑ったりするほうが、恥ずかしいことですよね。
うんちは自分の体調をあらわす鏡

この絵本に出てくるさまざまな形のうんちには、それぞれその形である理由があります。
お腹の調子がよければ、バナナ型のうんち。
逆に調子が悪ければ、においが強くて形の悪いうんちが出ます。
これって、とてもおもしろいことですよね。
自分の体調によってうんちが変化すると考えたら、ちょっと気は進まなくても、出したうんちを観察したくなりませんか?
うんちをよく見ることで、自分では気付きにくい、体調の変化を見つけることができるかもしれませんよ!
もっとうんちについて話そう

うんちって、ネタにして笑うことはあっても、真面目な話題として取り上げられることが少ないですよね。
それは、恥ずかしいからだったり、汚い話題だと思ったりと、理由はさまざま。
しかし、うんちは体調をあらわす鏡のようなものですし、医療の現場ではうんちの様子が診察に用いられることもあります。
この絵本をきっかけに、今まで避けていたうんちについて、親子や兄弟でぜひ話していただきたいです。
「こんなうんちが出たんだけど……」そんな一言から、コミュニケーションが広がることもあるかもしれませんよ。
【ネタバレあり】『うんぴ・うんにょ・うんち・うんご』(2000)の感想とレビュー

『うんぴ・うんにょ・うんち・うんご』は、うんちについて詳しくなれる絵本です。
実際に読んでみての感想やレビューを、まとめてみました!
ふざけた絵本かと思いきや……

表紙とタイトルだけを見ると、ふざけた絵本にしか見えません。
子ども受けだけを狙ったんだろうな、という印象の絵本なのですが、中を読んでみるとそのイメージは簡単に払拭されました。
うんちの形による健康チェック、学校や外出先でうんちするのは恥ずかしくないということなどを、子どもでもわかりやすいようにかみ砕いています。
これってとても大切なことですよね。
子どもにとって、うんちは笑いの種でもあり、同時にデリケートな問題。
そんな複雑な子ども心に、すっと入り込む絵本です。
学校でトイレにこもってもいいじゃない

特に男子にあてはまるのですが、学校でうんちを我慢する子どもって多いですよね。
家に帰ってきた途端にトイレにこもるくらいならまだいいです。
しかし、学校でうんちができないことによって、慢性的な便秘になってしまう子もいます。
小さいことかもしれませんが、こういう問題を抱えている子どもたちは、意外と多いのではないでしょうか。
この絵本を学校のみんなで読んだら、うんちをする人とそれを受け入れる考え方が、変わるかもしれません。
うんちへの倫理や道徳の教育が乏しいのなら、絵本を使って教育していくのも選択肢の1つでしょう。
観察日記はやりすぎだけど、笑っちゃいます

絵本終盤で、ある男の子の絵日記が紹介されています。
それは、普通の絵日記の下に、うんちの観察記録も記されているという日記。
普通では考えられない日記ですし、自由研究で自分のうんちについてイラスト付きで発表するのは、さすがに恥ずかしいでしょう。
しかし、そんな恥ずかしさを一切感じさせない、堂々とした絵のタッチは素晴らしいという一言に尽きます。
思わず笑ってしまった絵日記でしたが、うんちはタブーではないということに気付かされる描写でした。
『うんぴ・うんにょ・うんち・うんご』(2000)は、こんな方におすすめ!

『うんぴ・うんにょ・うんち・うんご』は、小学生くらいの「うんちを学校でしにくい」と思っているお子さんにおすすめの絵本。
また、巻末には大人向けのうんちの知識が載っているため、ぜひ大人の方も最初から最後まで読んでいただきたいです。
笑いの種と同時にタブー視されやすいうんちですが、たまには真面目に向き合ってみるのも、いいかもしれませんね。
今回は、『うんぴ・うんにょ・うんち・うんご』について紹介しました!
読むと、かなりうんちについて詳しくなれる絵本ですので、ぜひ親子や兄弟で読んでみてくださいね。

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