自分に少しナーバスになってしまったときにおすすめ絵本。
主人公の女の子が、子どもならではの想像力で未来の選択肢を考えているところが魅力的です。
この絵本を読むことで、未来がもっと多くの可能性に満ちていると気付かせてくれます。
『それしか ないわけ ないでしょう』(2018)とはどんなお話【内容とあらすじを紹介】

まずは、絵本の概要について紹介していきます。
絵本作家ヨシタケシンスケの作品で、作者のユーモアセンスが生み出した絵本です。
『それしか ないわけ ないでしょう』(2018)の概要

出版社:白泉社
発行日:2018/11/2
価格+税:1430円
『それしか ないわけ ないでしょう』(2018)のあらすじ

主人公の女の子は、お兄ちゃんから、自分たちに訪れるであろう大変な未来を聞いてしまいます。
そして、主人公は自分たちにとって希望がない未来だと考えてしまい、落ち込んでしまうのです。
おばあちゃんに相談してみると、笑いながら言いました。
「それしか ないわけ ないじゃない!」
未来の選択肢は1つではなく、たくさんあるということ。
主人公は、おばあちゃんから教えてもらったことで、身近なところから未来を想像していくのです。
『それしか ないわけ ないでしょう』(2018)の内容要約

『それしか ないわけ ないでしょう』の内容を要約はどのような絵本なのでしょう。
ネタバレを含んでいますので、注意しながら読み進めてくださいね。
要約1.私たちの未来は暗い?

主人公の女の子は、学校から帰ってきたお兄ちゃんにこう言われます。
「みらいはたいへんなんだぜ」
お兄ちゃんが言うには、これからの未来には戦争が起こったり、病気が流行ったり、宇宙人が攻めてきて地球を壊したりする未来しかないと言葉を放ちました。
主人公は驚き、落ち込んでしまいます。
お布団で本を読んで過ごすおばあちゃんに、大変な未来について話す女の子。
しかし、おばあちゃんは「だーいじょうぶよ!」と楽観的。
主人公に対して、大人はいつも悲観的だけど、そんな予想はたいてい当たらないと、おばあちゃんが説明します。
要約2. それしかないわけないじゃない!

「おとうさんも きょうは はれるっていってたけど あめだった」
思うところがある女の子は、おばあちゃんの言葉に納得します。
大人は「これとこれ、どっちがいい?」と選択肢を提示することが多いもの。
しかし、それ以外にも選択肢は、たくさん隠れています。
おばあちゃんも「それしか ないわけ ないじゃない!」と、とっても強気。
この絵本を通して、たくさんの選択肢があることがわかるようになります。
それは、想像する世界が広がると感じることでしょう。
要約3. 未来のことを考えるのはとても素敵なこと

そう気付いた女の子は、お兄ちゃんのところへ急ぎます。
「たいへんな みらいしか ないわけ ないでしょう?いろんな みらいが あるでしょう?たとえば……」
毎週土曜日はクリスマスの未来、落としたイチゴをギリギリで拾ってくれる未来、自分の部屋がスイッチ1つで無重力になる未来。
素敵な未来を満喫するには、自分でさまざまな選択肢から選ぶ必要があります。
大変な未来ではなく、素敵な未来は自分次第なのかもしれません。
『それしか ないわけ ないでしょう』(2018)の口コミ・評判


口コミ・評判:★★★★★
考え方次第で未来が変わるというのは、本当にその通りです。子どもたちにいい影響を与えてくれているといいな。

口コミ・評判:★★★★★
まじめな内容だと思うのですが、クスっと笑える要素がたくさんで、楽しめます。子どもたちも隙見たいです。

口コミ・評判:★★★★★
小学生の子どもに購入。イラストがかわいらしくて印象的ですし、内容もおもしろいようで繰り返し読んでいます。
『それしか ないわけ ないでしょう』(2018)の主題・テーマは?

コミカルで楽しいタッチで描かれている『それしか ないわけ ないでしょう』。
絵本の主題・テーマについて紹介します。
選択肢を狭めないで

女の子は、おばあちゃんにさまざまな未来があることを教えられると、選択肢がたくさんあることを想像しています。
おばあちゃんが言葉に、多くの大人は「これとこれ、どっちがいい?」というような質問をするときがあると言っていました。
しかし、そうやって選択肢を狭めてしまうことで、子どもから選択の機会を奪ってしまうことがあります。
この絵本では、数えきれない選択肢から自分の選ぶ力をもつ大切さを学ぶことができます。
想像次第で日常は楽しくなる

主人公の想像力は、とても素晴らしいものです。
例えば、たまご1つで20個以上の選択肢が思い浮かぶのは、すごいことです。
こうした、日常にあるものから想像することで、あたりまえの暮らしが少し楽しくなるでしょう。
そして、新しいアイディアが思い浮かぶ可能性もあります。
この絵本を通して、楽しい想像を子どもと一緒に浮かべてみてくださいね。
嫌なことだって想像で乗り切れる

主人公には、毎日嫌なことをしてくる「アイツ」がいるようです。
「アイツ」は嫌なやつですが、持ち前の想像力で笑いに変えてしまいます。
絵本を読んでいると、口に出してしまったり、実行したりすると問題があることでも、想像は自由だと気付かされます。
『それしか ないわけ ないでしょう』(2018)の感想とレビュー【ネタバレあり】

絵本を読んでみて、感想を紹介していきます。
大人目線でのレビューから、きっと子どもたちに絵本を選んであげるときの参考になります。
定番のテーマなのに、定番に収まらない一冊です

「未来に希望を持ちましょう」という内容であることは間違いないのですが、着地点が他の児童書とは少し異なる絵本です。
意地悪なお友達がいても、仲良くしようとするのではなく、「明日宇宙人にさらわれてしまうかもしれないから、いいじゃない」と乱暴に解決するのには笑ってしまいますよね。
特に理想を追い求めるのではなく、自分にとって都合がよかったり、素敵だなと思えたりする未来を思い浮かべるストーリーです。
綺麗ごとを並べるのではない、ちょっと肩の力を抜いて読むことができる絵本ですよ!
子どもながらの発想で、選択肢をどんどん広げます

未来のことをいろいろ考えた女の子は、未来を考える仕事がしたいと考えます。
それに対しておばあちゃんは、それまでには天国に行ってしまうのではないかと弱気な発言をします。
しかし、女の子にとってはおばあちゃんの未来だって、『それしか ないわけ ないでしょう』です。
おばあちゃんは天国に行っても生き返るかもしれないし、もしかしたら300歳まで生きるかも。
ありえないことですが、ありえないだなんて言わせない迫力がありますよね。
子どもならではの発想と想像力が、よく表現されている絵本です。
日常生活にも、さまざまな選択肢が潜んでいる

最後の、お母さんに卵料理をリクエストするシーンは、この絵本の中でもっとも女の子の想像力が炸裂しています。
最初はゆで卵、オムレツ、炒り卵と、きちんと料理の形態を保っています。
しかし、想像が膨らんでいくとおかしたまご、きょうそうたまご、タワーたまごと、何だかわからないものに。
料理でもなくなっているわけですが、そんなことは気にしません。
選択肢がたくさんあって、自分で選べることに意義があります。
「これとこれ、どっちがいい?」は、日常で良く聞かれる質問。
2つの選択肢だけでなく、その後ろにあるさまざまな選択肢まで視野を広げていきたいですね!
『それしか ないわけ ないでしょう』(2018)は、こんな方におすすめ!

この絵本は、自分でひらがな・カタカナが読めるようになってきた、年長さんから小学校低学年くらいの子どもたちにおすすめ。
子どもたちが自分で細かい効果音や、登場人物の短いセリフを読むと、より一層楽しく感じることができます。
もちろん、親子そろって読み聞かせてあげることも。
絵がコミカルなタッチで描かれているので、繰り返し読みたくなります。
親子でぜひ、明るい未来を想像してみてくださいね。

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