
『だるまさんが』と似ているようで、似ていない。
前作に続くシリーズ第2弾です。
だるまさんの魅力あふれるこちらの絵本のあらすじや概要、楽しめるポイントをご紹介いたします。
『だるまさんの』(2008)とはどんなお話【概要とあらすじを紹介】
シリーズ2冊目となる『だるまさんの』。
前作『だるまさんが』では、“だるまさんが…”というフレーズに続く、さまざまな面白い動きが繰り広げられました。
今回も繰り返されるフレーズ、“だるまさんの”では、どのような展開が待っているのでしょうか?
『だるまさんの』(2008)の概要
作・イラスト:かがくい ひろし
出版社:ブロンズ新社
発行日:2008年8月8日
価格:935円(税込)
『だるまさんの』(2008)のあらすじ
おなじみの繰り返しのフレーズに合わせて、左右の揺れ出すだるまさん。
「だるまさんの…め」「だるまさんの…て」と、体の部位が大きく表現されています。
さらに、今回は体の部位に見合ったアイテムも登場。
何度も見たくなるようなひょうきんでユニークな顔が魅力的です。
ベストセラー絵本『だるまさんが』に続く、シリーズ第2弾。
『だるまさんの』(2008)の内容と要約
だるまさんがメガネをかけている“おじさん感”漂う表紙が印象的な『だるまさんの』。
前作を知っているという方も、そうでない方も楽しむことができる作品です。
子どもも大人も笑いの渦に巻き込むこちらの絵本の魅力をご紹介したします。
きっと、『だるまさんの』の虜になってしまうことでしょう。
要約1:トコトコ動き出すだるまさん
“だるまさんの…”というリズムに合わせて、だるまさんが左右にゆれ出します。
よちよち歩きの赤ちゃんのように…実物のだるまさんのように…左右にユラユラ、トコトコと。
“だるまさんの…”というフレーズの先に待っているのは、どんなだるまさんなのでしょうか?
要約2:大きな○○?!
「だるまさんのめ」「だるまさんのて」と、“だるまさんの…”というフレーズの続きが続々登場。
でも、ただの体のパーツ紹介ではありません。
だるまさんの体よりはるかに大きな目や手。
なんと、だるまさんの体のパーツが巨大化するのです。
要約3:だるまさんの意外な一面
だるまさんの体のパーツが次々と紹介されます。
だるまさんの“目”はわかりますが、手や毛も出現。
ディテールにもこだわりが見られるだるまさんの体のパーツは意外性のかたまりです。
他にも、だるまさんの隠れた体の一部が…。
思わず「え、あったっけ?」と口に出してしまいます。
『だるまさんの』(2008)の口コミ・評判

口コミ・評判:★★★★★
『だるまさんが』の新作が出たということで購入!
だるまさん…今回も安定の可愛さです。
娘もケタケタ笑いながら何度も見ています♪

口コミ・評判:★★★★★
持ち歩きしやすい小さい絵本を探していたところ発見!
ミニバッグにも入る大きさがお気に入りです。
『だるまさんの』を読んでいると、とにかくぐずらない!!(笑)
外食や病院でも待ち時間に大活躍です♪

口コミ・評判:★★★★★
ネットでの口コミが良かったので試しに購入。
『だるまさんが』を読む前に買ってしまったのですが、それを読んでいなくても楽しめました。
最初は「どうかな~?」と思いましたが、今は親子でハマっています。
1歳2ヶ月の母☆
『だるまさんの』(2008)の主題・テーマは?
絵本には必ず、作者が伝えたいことやテーマが隠されています。
この『だるまさんの』に秘められた思いやテーマとは、一体何なのでしょうか?
1ページ…また1ページと読み進めながら、メッセージを読み解いていきましょう。
手は“コレ”、毛は“ソレ”
赤ちゃんのころからだんだんと獲得される“体の名前”。
「目はここだよ」「手はこれなんだよ」とだるまさんが教えてくれているようです。
それも、実際に見るよりも大きく、はっきりとした絵。
次第にだるまさんの体の部位と自分の体の部位がマッチングしていきます。
頭はつねにやわらかく!
たくさんのことを見たり知ったりすることで、だんだんと頭が固くなってしまいます。
りんごは、赤じゃなければいけない…雲は手で触れない…。
りんごが、青くてもいいじゃない!
だるまさんに、毛があってもおかしくない!
だるまさんが、愛嬌のある顔で、意外性を披露してくれます。
私たちが持っている“固定観念”を消し去る要素がたっぷり。
絵本って楽しいよ♪
スマホにゲームにタブレットと、魅力的なツールがあふれる現代。
どうしても、勝手に動いてくれる動画や楽しい操作に惹かれてしまいます。
『だるまさんの』に特徴的な、繰り返される耳に残りやすい効果音。
「次はどうなるのかな…?」「次は何がでてくるのかな…?」とついつい期待してしまいます。
次のページをめくる楽しみを味わうことができ、絵本の楽しさ・面白さを伝えてくれます。
【ネタバレあり】『だるまさんの』(2008)の感想とレビュー
『だるまさんの』は、読んだ人が思わず笑ってしまうような“笑いをさそう絵本”です。
筆者もこの絵本の大ファン。
実際に子どもに読み聞かせた経験もあります。
絵本『だるまさんの』を読んだ感想や注目したいポイントをレビューしていきたいと思います。
ものの名前を覚えるきっかけに!
幼児期にたくさん増えていく“ものの名前”。
この絵本には、だるまさんや体の部位はもちろん、たくさんのアイテムが出現します。
てぶくろやめがね、ぼうしなど…。
絵本を読んでいくうちに、気づいたら「ぼうし」と名前がわかっていたということもあります。
また、ぼうしは頭にかぶるもの、てぶくろは手にはめるもの…のような用途も学べるのもチェックしたいポイント。
助詞の使い方がわかる!
前作『だるまさんが』では、「だるまさんが…」に続くユニークな動きを披露しつつ、“~が”の使い方を教えてくれただるまさん。
今回の『だるまさんの』では、“~の”をどんなときに用いるのか伝えてくれています。
生活の中で、「○○くんのぼうしだね」「△△ちゃんのくつだね」と問いかけてあげることで、絵本からことばが発展するのも面白い。
“読みたい!”気持ちを高める
リズミカルにストーリーが展開されるのがこの絵本の特徴。
次に何がでてくるのか、ワクワクしながら待つことができます。
絵本楽しさがわかり、“もっと読みたい!”という気持ちもアップ。
『だるまさんの』だけでなく、ほかの絵本も読んでみたいという気持ちにもつながってくるでしょう。
『だるまさんの』(2008)は、こんな方におすすめ!
ユニークで思わず笑ってしまう絵本『だるまさんの』。
物を目で追いはじめたばかりの小さなお子さまから、字を覚えたばかりのお子さまにもおすすめです。
1ページにドーンと描かれただるまさんをじっと見つめたり、自分で文字を読んだりできるということがポイント。
繰り返しのフレーズに簡単な単語がポツンと1つあります。
そのため、読み聞かせの時間がなかなかとれないという方、読み聞かせが得意ではないという方にもピッタリです。