不思議な存在である妖怪には、子どもから大人までひきつける魅力があります。
そんな妖怪にまつわる絵本を読みたいと思っても、たくさんある妖怪の絵本の中から選ぶのはむずかしいですよね。
そこで、幅広いジャンルから選りすぐった妖怪絵本を15冊おすすめします。
読みたい目的に合った絵本がきっと見つかりますよ。
妖怪の絵本は乳児から小学生まで大人気!子どもにはどんな効果が!?
人間の理解や日常を超えた、不思議な存在である妖怪。
恐ろしいけれど人をひきつける魅力があり、子どもは興味津々です。
妖怪の絵本は、夢中でのめりこめる楽しさ、心に残るもの悲しさ、大切な教訓など、子どもにさまざまな体験をさせてくれますよ。
妖怪の絵本人気おすすめランキング15選!
ここからは、妖怪にまつわる人気の絵本を15冊ご紹介します。
1位『めっきらもっきらどおんどん』
出典:Amazon.co.jp
作者:長谷川 摂子(作)/ふりや なな(絵)
出版社:福音館書店
発行日:1990年3月15日
値段+税:990円
『めっきらもっきらどおんどん』のあらすじ
かんたがお宮の前で「……めっきら もっきら どおんどん」とめちゃくちゃな歌を歌っていたら、へんてこな世界に落っこちてしまいました。
そこの住人“もんもんびゃっこ”“しっかかもっかか”“おたからまんちん”と仲良くなったかんたは、夢中でいっしょに遊びます。
遊び疲れて寝てしまった3人のそばで、かんたは心細くなり「おかあさん」と叫びます。
すると……。
『めっきらもっきらどおんどん』のおすすめポイント
テンポのよい文章や、縦、横、斜めに展開する絵で描かれたファンタジーです。
3歳から読み聞かせができ、小学低学年からは自分で読むことができます。
躍動感ある展開に、ちょっとこわいけれどワクワクして、子どもも大人も気がついたらのめり込んでしまいます。
ことば遊びのリズムも楽しい絵本です。
2位『おばけでんしゃ』
出典:Amazon.co.jp
作者:内田 麟太郎(作)/西村 繁男(絵)
出版社:童心社
発行日:2007年6月25日
値段+税:1,430円
『おばけでんしゃ』のあらすじ
きみょうな姿の「おばけでんしゃ」は、妖怪駅を出発!
くらやみ駅には火の玉がとびかい、さむざむ駅には雪女。
駅や車内にはおばけや妖怪がいっぱい。
次は、どんなおばけに出会うかな……?
『おばけでんしゃ』のおすすめポイント
怖い絵で描かれていますが、絵のあちこちで動くたくさんの妖怪にワクワクドキドキ!
どんどんページをめくりたくなります。
おばけや妖怪が大好きな子どもだけでなく、怖がりな子どもでも楽しく妖怪に出会える絵本です。
妖怪に興味津々の大人、さらに電車が大好きな子どもにもおすすめです。
3位『妖怪横丁』
出典:Amazon.co.jp
作者:広瀬 克也
出版社:絵本館
発行日:2011年3月
値段+税:1,430円
『妖怪横丁』のあらすじ
男の子はおつかいを頼まれ、妖怪横丁に迷い込んでしまいます。
ひとつ目メガネ店、のっぺら美容室、ぬりかべハウジング……。
妖怪たちのおかしなお店がどんどんでてきます。
男の子は無事にお買い物ができるでしょうか。
『妖怪横丁』のおすすめポイント
ストーリーはシンプルですが、ユニークな妖怪たちや横丁のようすがページいっぱいに描かれています。
「この妖怪は何をしているんだろう?」など、くりかえし絵を見るうちにあらたな発見があります。
いかにも妖怪らしいお店が並んでおり、お店の名前や宣伝文句もユーモラスで、思わず大人も笑ってしまう絵本です。
4位『ようかいしりとり』
出典:Amazon.co.jp
作者:おくはら ゆめ
出版社:こぐま社
発行日:2018年5月1日
値段+税:1,430円
『ようかいしりとり』のあらすじ
妖怪のことなら何でも知っている「ようかいはかせ」。
はかせのところに、妖怪の名前でしりとり対決をしよう、と「ろくろっくび」と「ざしきわらし」がやってきて……。
『ようかいしりとり』のおすすめポイント
NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」で人気の歌が、絵本になりました。
対象年齢は、4歳からです。
しりとりを覚えられるだけでなく、妖怪の簡単な説明もついているので、妖怪にくわしくなれます。
かわいらしい絵で描かれているので、妖怪が気になるけど怖いというお子さんにもおすすめです。
親子いっしょに、歌いながら読むのがおすすめです。
5位『とうふこぞう』
出典:Amazon.co.jp
作者:せな けいこ
出版社:童心社
発行日:2000年6月15日
値段+税:1,100円
『とうふこぞう』のあらすじ
いたずら好きで元気いっぱいのお寺のこぞうさんは、おつかいを頼まれます。
おつかいのとちゅうの日暮の道で大騒ぎする犬がいたのでのぞいてみると、とうふこぞうに会いました。
お寺のこぞうさんは、とうふこぞうから仲間を紹介されて……。
『とうふこぞう』のおすすめポイント
ことばあそびのようなテンポの良い文章、ほのぼのとした絵が魅力の絵本です。
『とうふこぞう』は妖怪ですが、怖くなく、むしろ弱くて憎めないのできっと応援したくなります。
また、最後のオチにも注目です。
親子いっしょに笑ってしまいますよ。
6位『妖怪用心 火の用心―九十九さんちのかぞえうた』
出典:Amazon.co.jp
作者:富安 陽子(作)/山村 浩二(絵)
出版社:理論社
発行日:2016年2月
値段+税:1,540円
『妖怪用心 火の用心―九十九さんちのかぞえうた』のあらすじ
九十九さんちは、七人家族。
頑固なおじいちゃんとお茶目なおばあちゃん、頼れるパパと優しいママ、やんちゃな三人の兄弟。
どこかにある街で人間たちにまじって暮らしていますが、実はその正体は……。
『妖怪用心 火の用心―九十九さんちのかぞえうた』のおすすめポイント
ちょっと怖くて愉快なお話で人気のシリーズ「妖怪一家九十九さん」がかぞえ歌になった絵本です。
七人の妖怪たちの特徴がかぞえ歌になっています。
人間らしく見えるのに実は妖怪という九十九さん一家は、絵の迫力もあいまって恐ろしいのですが、かぞえ歌を口ずさむうちに妖怪を身近に感じられるかもしれません。
7位『のっぺらぼう』
出典:Amazon.co.jp
作者:杉山 亮(作)/軽部 武宏(絵)
出版社:ポプラ社
発行日:2010年7月
値段+税:1,320円
『のっぺらぼう』のあらすじ
男の子は、母親に言われて山に薪を取りにでかけます。
「やまはくらくなるとこわいものがでる」から明るいうちに帰るように言われていましたが、ついつい遊んでしまい、すっかり帰りが遅くなってしまいました。
あわてて山をおりる途中で男の子が出会ったのは……。
『のっぺらぼう』のおすすめポイント
誰もが一度は聞いたことのある「のっぺらぼう」のお話ですが、ただ怖いだけではなく、「約束は守る」といった大切な教訓も込められています。
迫力ある恐ろしい絵とドキドキする展開で、最後のページをめくる時はきっと緊張感が高まりますが、夜には安心して眠れる内容です。
軽妙な語り口は読み聞かせにもぴったり。
親子でいっしょにドキドキと安心感を味わえますよ。
8位『ことりぞ』
出典:Amazon.co.jp
作者:京極 夏彦(作)/山科 理絵(絵)/東 雅夫(編)
出版社:岩崎書店
発行日:2015年3 月20日
値段+税:1,650円
『ことりぞ』のあらすじ
お面をつけた女の子が黒猫と遊んでいます。
仏壇のある部屋、古いお堂、お墓の奥に並ぶお地蔵さん、家と家の間の細い路地。
あやしい気配がする、何かいそうだけど、いるわけない……。
『ことりぞ』のおすすめポイント
妖怪小説の第一人者、京極夏彦による、本当の「妖怪」とは何かを問うシリーズの1冊です。
すべてを語らない文章や、心を奪われるような幻想的で美しい絵は、不穏な印象を残し、読むと想像をかきたてられます。
対象年齢は小学高学年からですが、大人にとっても読みごたえのある妖怪絵本です。
9位『ざしきわらし (えほん遠野物語)』
出典:Amazon.co.jp
作者:京極 夏彦(作)/町田尚子(絵)/柳田 国男(原作)
出版社:汐文社
発行日:2016年12月
値段+税:1,650円
『ざしきわらし (えほん遠野物語)』のあらすじ
遠野の旧家では、ざしきわらしが住むと伝わる家は少なくない。
この神がいる家は、栄えるといわれている。
しかし、ある日、2人の娘が村を出ていくと、家に不思議なことが起こり……。
『ざしきわらし (えほん遠野物語)』のおすすめポイント
古くから語り継がれる怪談の原点、遠野物語「座敷童」の世界が、子どもでも読みやすいことばで書かれているので、小学低学年から読むことができます。
美しい絵も異様な雰囲気をただよわせ、ぞくぞくとした怖さをかきたてられます。
古くから伝わる妖怪のお話にあらためて触れたい大人にもおすすめですよ。
10位『水木しげるの妖怪えほん』
出典:Amazon.co.jp
作者:水木 しげる
出版社:講談社
発行日:2019年3月10日
値段+税:1,540円
『水木しげるの妖怪えほん』のあらすじ
水木しげるが描いた26の妖怪たちが大集合!
海坊主、かっぱ、座敷童子、ぬらりひょん……疫病退散を祈る妖怪アマビエも登場します。
ちょっぴり怖いけど、不思議な妖怪たち。
魅力的な妖怪の世界をのぞいてみましょう。
『水木しげるの妖怪えほん』のおすすめポイント
「ゲゲゲの鬼太郎」の生みの親である、水木しげる。
その妖怪の絵の数々をもとにつくられたテレビ番組、NHK Eテレ「てれび絵本」で人気を読んだ『水木しげるの妖怪えほん』が絵本になりました。
子どもにとってインパクトの強い「ちょっとこわい」絵も、ユーモア溢れるストーリーとアニメ画で、幼児から大人まで楽しく読めます。
ひらがなに興味を持ってほしいお子さんに読んであげるのもおすすめです。
11位『どっせい!ねこまたずもう』
出典:Amazon.co.jp
作者:石黒 亜矢子
出版社:ポプラ社
発行日:2018年7月
値段+税:1,540円
『どっせい!ねこまたずもう』のあらすじ
今日は、100年にいちどの大相撲大会、最強妖怪決定戦!
まけ知らずの大横綱、猫又のにゃんこのやまが土俵入りします。
今日こそはにゃんこのやまに1人勝ちさせまいと、がまのぬまに、たこつぼまる、くじらのうみが立ち向かいます。
勝敗のゆくえはいかに。
『どっせい!ねこまたずもう』のおすすめポイント
はっけよーい、のこった!で始まる、シンプルで繰り返されるお話の中に、個性豊かな妖怪たちがいっぱい登場。
大迫力の絵で大暴れします。
「どっせい!」のかけ声、にゃんこのやまの強さに、安心して楽しく読むことができます。
対象年齢は3歳からで、妖怪が好きなお子さんはもちろん、相撲が好き、猫が好きなお子さんにもおすすめです。
12位『ブラックライトでさがせ!妖怪探偵修業中』
作者:ヨシムラ ヨシユキ(絵)/後藤 亮平(構成)
出版社:パイインターナショナル
発行日:2020年10月12日
値段+税:2,970円
『ブラックライトでさがせ!妖怪探偵修業中』のあらすじ
ペン型ブラックライトで本を照らすと……何もなかったはずの場所に妖怪があらわれる!
ブラックライトを手に入れた男の子・ハルトは、修業中の妖怪探偵であるひとつめこぞう・イチと一緒に、本の中から妖怪やアイテムを探していきます。
10の場面に、絵さがし問題が120問。
そこに、妖怪が300匹以上、かくれています。
妖怪探偵になって、絵さがしで問題を解決していこう。
妖怪をぜんぶ見つけて、妖怪探偵マスターになれるかな?
『ブラックライトでさがせ!妖怪探偵修業中』のおすすめポイント
ブラックライトを当てて妖怪をさがすという、新しいしかけ絵本です。
鮮やかに浮かびあがる妖怪に、おおっ!と大興奮すること間違いなし。
子どもはもちろん、大人も時間を忘れて妖怪さがしに夢中になってしまいます。
13位『大迫力!世界の妖怪大百科』
出典:Amazon.co.jp
作者:山口 敏太郎
出版社:西東社
発行日:2015年7月
値段+税:1,430円
『大迫力!世界の妖怪大百科』のあらすじ
グレムリンやフェニックス、ヴァンパイア……。
世界最強の妖怪やモンスターたちを集めました。
約100種類の妖怪やモンスターたちを「精」「獣」「魔」「異」の4つのテーマに分け、それぞれの代表的なすがたなどの特徴や伝説、豆知識などを紹介しています。
『大迫力!世界の妖怪大百科』のおすすめポイント
ギリシャ神話や外国の映画など、どこかで見たことや聞いたことのある妖怪たちが一つ一つ、迫力ある絵とともに紹介されています。
解説もくわしく、妖怪やモンスターの特徴が一目でわかります。
日本の妖怪だけでなく世界の妖怪にもくわしくなって、ワンランク上の妖怪博士になりたい方におすすめの絵本です。
14位『猫魔ケ岳の妖怪 福島の伝説』
出典:Amazon.co.jp
作者:八百板 洋子(再話)/斎藤 隆夫(絵)
出版社:福音館書店
発行日:2017年3月10日
値段+税:2,200円
『猫魔ケ岳の妖怪 福島の伝説』のあらすじ
福島につたわる伝説からよりすぐった4つのお話が、絵本になりました。
殿様に妖怪退治を命じられた若い猟師のもとに、ねこがあらわれ、猟師は猫を大事に育てます。
ある日、妖怪退治に出かけると、実はその猫が妖怪であったことがわかります。
(会津地方の「猫魔ヶ岳の妖怪」)
そのほか、伊達市山舟生の「天にのぼった若者」、福島市笹木野の「大杉とむすめ」、福島市松川の「おいなりさまの田んぼ」の3つの伝説が収録されています。
『猫魔ケ岳の妖怪 福島の伝説』のおすすめポイント
読みやすく軽いお話、考えさせられるお話、などさまざまなお話に触れられます。
読んであげるなら5・6才から、お子さんご自身で読むなら小学低学年からが対象です。
どこか懐かしさを感じさせる絵と、もの悲しさを感じさせるお話に、福島にゆかりのある方はもちろん、そうでない方にもきっと心に何かが残ります。
15位『ようかいむらのだいうんどうかい』
出典:Amazon.co.jp
作者:たかい よしかず
出版社:国土社
発行日:2019年7月
値段+税:1,650円
『ようかいむらのだいうんどうかい』のあらすじ
今日はようかいむらの大運動会。
こなきじじいのこなじと雨女のしとしとさんが今年のチームリーダー。
入場行進からはじまり、玉入れ、騎馬戦、借り物競争、どちらのチームも頑張っています。
しかし、最後のリレーでは……。
『ようかいむらのだいうんどうかい』のおすすめポイント
にぎやかで愉快な妖怪たちがたくさん登場する、「えほん・ようかいむら」シリーズの第4弾です。
かわいい妖怪たちがいっぱいで、季節や行事もあるようかいむらはまるで人間の世界のよう。
ほのぼのとしているので、小さなお子さんでもこわがらずに読めます。
きっと妖怪を身近に感じられる絵本です。
妖怪の絵本でドキドキ、ワクワクを体験しよう!
妖怪にまつわる絵本には、さまざまな世界が用意されています。
恐ろしいだけではなく、もの悲しかったり、考えさせられたり、笑えたり。
妖怪にくわしくなれたり、ことばやさがし絵で楽しく遊べる絵本もあります。
ゾクゾク感を存分に味わいたい人から怖さはほどほどに妖怪に親しみたい人まで、どんな人も満足できるドキドキ、ワクワクがきっと待っています。
お好みの絵本が見つかったら、是非手にとってみてくださいね。
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