「かわいい絵本」、というとどのようなものを思い浮かべますか?
今回は「かわいい」をテーマに、子どもに人気の25作品を年齢別におすすめします。
身近な食べ物が登場する『おたんじょうびのケーキちゃん』や『かわいいおかし』。
ゾウ、うさぎなどの動物や虫が登場するのもたくさんありますよ。
きつねなら『手ぶくろを買いに』、フクロウなら『かわいくなんか、ないっ!』。
リスなら『ゆきのクリスマス』ですし、ぶたなら『なにをたべてきたの?』。
もちろん猫も『こねこのぴっち』で登場します。
恐竜や人形、ハロウィンのおばけなども「かわいい絵本」に出てくるんですよ、
表紙や挿絵のキャラクター、カラフルな色合いなど「かわいい」と思うポイントはさまざまです。
昔話で有名な『ももたろう』や、フランスのユーモアたっぷり『まちがいペンギン』なども合わせて、幅広く紹介します。
かわいい絵本おすすめ人気作品【0歳児向け】
存在自体がかわいい赤ちゃん。
まず、0歳児におすすめの絵本を紹介します。
『どんどこももんちゃん』
画像引用:amazon.co.jp
出版社:童心社発行日:2001年9月
値段:800円+税
対象年齢:0〜2歳
『どんどこももんちゃん』のあらすじ
ちいなさかわいいももんちゃん。
どんどこ、どんどこ急いでいます。
走って、走って、急いで、急いで。
川にかかる橋を四つん這いで渡って、山の坂道も急いでのぼります。
あっ、くまさんが山の上で通せんぼしてるけれど、どうするの?!
『どんどこももんちゃん』のおすすめポイント
「どんどこどんどこ」の繰り返しの音がおもしろい絵本です。
「ももんちゃん あそぼうシリーズ」の1冊で、今作では第7回日本絵本賞を受賞しています。
山の上でくまさんに通せんぼされてもくまさんを押し倒し、山の坂道で転がりおちて頭を「どちっ」と打っても泣くのを我慢。
そんなももんちゃんが急いだ先がわかると、読後に子どもを抱きしめたくなりますよ。
『かわいいてんとうむし』
画像引用:amazon.co.jp
作者:メラニー・ガース(文)、ローラハリスカ・ベイス(絵)、きたむらまさお(訳)
出版社:大日本絵画
発行日:2001年11月
値段:1,600円+税
対象年齢:0〜2歳
『かわいいてんとうむし』のあらすじ
てんとうむしが10ぴきおきだしてくると、ちょうちょがやってきて1ぴき消えました。
いもむしがやってくると、また1ぴき消えました。
ことりがやってくると、また1ぴき……。
てんとうむしが残り1ぴきになったとき、風が吹きました。
消えたてんとうむしたちは一体どうなったのでしょうか。
『かわいいてんとうむし』のおすすめポイント
穴あきのしかけ絵本です。
色鮮やかな絵と、立体的なてんとうむしで、視覚でも触覚でも楽しめます。
何かがきてからてんとうむしが減ることで、「まさか……」とドキドキしてしまいますが、ご安心を。
最後はちゃんとみんな、おうちに戻っていますよ。
『ノンタン にんにん にこにこ』
画像引用:amazon.co.jp
出版社:偕成社
発行日:1987年7月
値段:600円+税
対象年齢:0歳から
『ノンタン にんにん にこにこ』のあらすじ
ノンタンがページいっぱい、大きなお顔で百面相。
ページをめくるととなりにいつも、違う生き物がいます。
にんにん、にこにこ。
いいいのいー、びっくりひゃっくり。
ノンタンは、泣いたり怒ったり、大忙しです。
『ノンタン にんにん にこにこ』のおすすめポイント
子どもたちが大好きな、「ノンタンシリーズ」の1冊です。
かわいいノンタンが、リズミカルな言葉と一緒に、顔でも感情を表現します。
笑った顔、泣いた顔、怒った顔など、絵本に出てくる表情を知る最初の絵本におすすめです。
お気に入りの顔を見つけると、子どもも一緒に顔を作ってますよ。
『かわいいおかし』
画像引用:amazon.co.jp
出版社:教育画劇
発行日:2019年7月
値段:1,000円+税
対象年齢:0〜3歳
『かわいいおかし』のあらすじ
あまくておいしいおかしは、とてもかわいい。
鯛のかたちをした「鯛焼き」、ハトのかたちをした「鳩サブレー」。
白鳥のかたちをした「スワンシュークリーム」に、動物のかたちと名前を覚えられる「食べっこどうぶつビスケット」。
かわいいおかしを食べる時の音はいったいどうなるでしょうか?
『かわいいおかし』のおすすめポイント
子どもが大好きなおかしを描いた、おいしくてかわいい絵本です。
鯛焼きを食べる時、ビスケットを食べる時などの、違う擬音を覚えるのにもぴったりです。
鯛焼き占いや、ケーキのいちご占いもついているので、何度でも楽しむことができますよ。
かわいい絵本おすすめ人気作品【1、2、3歳児向け】
小さいものを見るとかわいい、でも自分よりもはるかに大きな動物の赤ちゃんだってかわいいと思うんですよね。
次は、1歳から3歳の子ども向けの絵本を紹介します。
『はるかぜさんぽ』
画像引用:amazon.co.jp
出版社:講談社
発行日:2017年3月
値段:1,200円+税
対象年齢:2歳ごろから
『はるかぜさんぽ』のあらすじ
はるかぜさんぽ、てくてくてく。
お気に入りのワンピースを着た女の子が、大好きな散歩に出かけます。
桜やレンゲやたんぽぽなど、春の自然をこころいっぱい楽しみます。
ダンゴムシやちょうちょの虫たちにも女の子は指をのばして……。
『はるかぜさんぽ』のおすすめポイント
春がきたよろこびを、お気に入りのワンピースと新しい靴で楽しみに出かけた女の子。
『あめふりさんぽ』や『さんさんさんぽ』などで人気の「おさんぽシリーズ」の春編です。
春風に桜のはなびらが舞ったり、シャボン玉が飛んできたり。
風の音の表現を楽しむこともできる、かわいい絵本です。
『かわいくなんか ないっ!』
画像引用:amazon.co.jp
出版社:評論社
発行日:2006年10月
値段:1,300円+税
対象年齢:2〜3歳
『かわいくなんか ないっ!』のあらすじ
フクロウのフクちゃんは、かわいいと言われるのがだいきらい。
それでも、森のみんなはフクちゃんを「かわいい、かわいい」と言うのです。
フクちゃんはかわいいのではなく、カッコいい森のハンターのつもりなのに!
そこで怒ったフクちゃんは、お母さんにうったえたところ、「かわいくないわ」と言われてしまい……?!
『かわいくなんか ないっ!』のおすすめポイント
ちょっと背伸びしたい年頃の子どもには、共感できるフクちゃんの気持ち。
かわいいかわいい、なんて言われ続けるのは小さい子ども。
もう大きくなってカッコよくなった自分には、ちゃんとそう言って欲しいのです。
けれど、お母さんにはいつまでも「かわいい」と言って欲しい。
そんな矛盾した子どもの気持ち、思わず微笑んでしまうかわいらしいお話です。
『ぞうくんのさんぽ』
画像引用:amazon.co.jp
出版社:福音館書店
発行日:1977年4月
値段:900円+税
対象年齢:2歳から
『ぞうくんのさんぽ』のあらすじ
お天気の良い日、ご機嫌なぞうくんは散歩にでかけました。
途中でともだちのかばくんと出会い、散歩に誘いました。
すると、かばくんは「背中に乗せてくれるなら、一緒に行ってもいいよ」と言うのです。
かばくんを背中に乗せたぞうくんが歩き出すと、今度はワニくんが……!
『ぞうくんのさんぽ』のおすすめポイント
大人気の「ぞうくんのさんぽシリーズ」の第1弾。
『てんじつき さわるえほん ぞうくんのさんぽ(福音館書店)』も出版されています。
背中に乗るともだちが増えてしまって、ぞうくんは最後にとっても小さなカメくんが乗っただけでスッテンコロリン。
子どもにとっては、積み上げた積み木の塔が、たった1つの小さな積み木で崩れてしまうような面白さを味わえます。
『とんとんとん』
画像引用:amazon.co.jp
出版社:金の星社
発行日:1997年6月
値段:1,200円+税
対象年齢:3〜4歳
『とんとんとん』のあらすじ
なかよしのかずきくんの家にあそびに行った女の子。
かずきくんが住むのは大きなマンションで、そこにはたくさんのドアがありました。
女の子は、あたりをつけた部屋のドアをとんとんとん。
すると、そこから出てきたのはカバさんでした。
女の子は次のドアをノックしに行きますが、心配になったカバさんたちも後をついてきていますよ。
『とんとんとん』のおすすめポイント
次から次へとドアをノックし、かずきくんではないともだちが出てきます。
部屋を間違えられたともだちたちも、なぜか女の子の後をついてくるので、いつのまにやら大人数。
出てくるともだちの顔は、やさしかったり、ちょっぴり怖かったり。
ドキドキ、少しハラハラしながら「とんとんとん」の音で子どもと一緒に楽しむ絵本です。
『どうぞのいす』
画像引用:amazon.co.jp
出版社:ひさかたチャイルド
発行日:1981年11月
値段:1,000円+税
対象年齢:2〜4歳
『どうぞのいす』のあらすじ
うさぎさんが、小さないすを作りました。
どこに置こうかと考えたうさぎさんは、「どうぞのいす」と立て札をたてて、木のそばにおきました。
そこへやってきたロバさんは、いすの上にどんぐりがいっぱい入ったカゴを置きました。
木の下でひと休みしようとしていたロバさんですが、気持ちがいいのでついお昼寝。
昼寝から目覚めたロバさんが見たのは、カゴいっぱいのくりでした。
いったい何があったのでしょうか。
『どうぞのいす』のおすすめポイント
ロバがいすの上にどんぐりを置いたことがきっかけで、なにやら不思議な物々交換が始まりました。
うさぎが「どうぞのいす」と立て札を置きましたが、そもそもうさぎも座るために作ったとは限らないのですよね。
たくさんの動物や物々交換のものが登場するので、楽しく言葉を覚えることができるかわいい絵本です。
『リリーとナッツ ゆきのクリスマス』
画像引用:amazon.co.jp
出版社:佼成出版社
発行日:2018年10月
値段:1,300円+税
対象年齢:3歳から
『リリーとナッツ ゆきのクリスマス』のあらすじ
リリーとナッツはリスの姉妹です。
時期はもうすぐクリスマス、家族みんなでクリスマスツリーの飾りつけを始めました。
てっぺんに星をつけて、最後に綿を飾りました。
お父さんが「ほんもののゆきみたいだろう」と言いますが、リリーとナッツはゆきを知りません。
どうしてもほんもののゆきが見たい2人は、クリスマスにあるお願いをしました。
『リリーとナッツ ゆきのクリスマス』のおすすめポイント
かわいいリスの家族が、クリスマスの準備を始めています。
森で拾ったものや、お母さんが焼いたクッキーなどと一緒に、クリスマスツリーに飾られた綿のゆき。
ツリーにあかりがともり、クリスマスのお祝いをする食卓には、クランツやクリスマスケーキものっています。
クリスマスにワクワクする気持ちを盛り上げてくれる絵本です。
『くまのがっこう』
画像引用:amazon.co.jp
出版社:ブロンズ新社
発行日:2002年8月
値段:1,200円+税
対象年齢:2〜5歳
『くまのがっこう』のあらすじ
くまのがっこうのくまのこきょうだいたちは、全部で12ひき。
みんなで仲良く、寄宿舎でくらしています。
ジャッキーは12ひきめで女の子、そのほかはみんな男の子。
たった1人の女の子であるジャッキーは、みんなのお母さん代わりのつもりでいます。
本当は一番のきかんぼうで、いたずらっ子なのですがね。
『くまのがっこう』のおすすめポイント
かわいいくまの兄妹の大人気シリーズ、「くまのがっこうシリーズ」の1作目です。
関連商品も多く販売されていますね。
11ひきいるお兄ちゃんたちは、みんなそれぞれ名前がついていて、顔もみんな違います。
ジャッキーがお母さん代わりをしようとしても、うまくいかないことの方が多いのですが、お兄ちゃんたちがうまくフォローをして、みんなで楽しい生活をしています。
きょうだい全員の名前や顔の特徴を覚えるのも、楽しいですよ。
『おたんじょうびのケーキちゃん』
画像引用:amazon.co.jp
出版社:佼成出版社
発行日:2011年3月
値段:1,300円+税
対象年齢:3歳から
『おたんじょうびのケーキちゃん』のあらすじ
今日は誰かのおたんじょうび?
ケーキ屋さんで目覚めたケーキちゃんは、おたんじょうびのお祝いをしようと、先を急ぎます。
途中で、どんどんと一緒におたんじょうびをお祝いするともだちたちが加わってきます。
プレゼントくんやスプーンちゃん、フォークくんにくすだまくんなど、気がつけば総勢40名超え!
どんなおたんじょうび会になるのでしょうか。
『おたんじょうびのケーキちゃん』のおすすめポイント
イチゴと生クリームでかわいく着飾ったケーキちゃんが、お誕生日会に華を添えます。
小さな子どもたちのお誕生日が近づいている時に読み聞かせてあげるのはもちろん、お誕生日会の用意を手伝ってもらう時に読むのもいいですね。
一体どれほどの準備が必要なのか、その先にどんな喜びが待っているのか、ワクワクしながら読める絵本です。
『なにをたべてきたの?』
画像引用:amazon.co.jp
出版社:佼成出版社
発行日:1978年1月
値段:1,300円+税
対象年齢:2〜3歳から
『なにをたべてきたの?』のあらすじ
しろぶたくんは、お腹がぺこぺこ。
最初にりんごを食べました。
すると真っ白だったしろぶたくんのお腹に、赤い円ができました。
続いて食べたのは、レモン。
お腹には、さらに黄色い円ができました。
気づけば色鮮やかなお腹になっていたしろぶたくんが、最後に食べたものとは……?
『なにをたべてきたの?』のおすすめポイント
りんごやレモンなどを食べる時のしろぶたくんの、幸せそうな表情といったら!
繰り返されるリズムや、お腹に着く色は食べたものの色だったことに気付くなど、読むたびに新しい発見ができる絵本です。
出会うともだちぶたたちもさまざまな色をしているので、それぞれのぶたの違いも楽しめるかわいい1冊です。
かわいい絵本おすすめ人気作品【4、5、6歳児向け】
この時期になると、かわいいと思う対象は赤ちゃんや動物だけでなく、“もの”にも広がっています。
ここからは、4歳から6歳向けの絵本を紹介します。
『おつきさま、こんばんは!』
画像引用:amazon.co.jp
出版社:講談社
発行日:2011年8月
値段:1,400円+税
対象年齢:4歳から
『おつきさま、こんばんは!』のあらすじ
窓際にならんでいた世界各国の人形たち。
みんなが寝静まった夜に、人形たちはやさしい月の光で目をさましました。
日本人形やテディベア、マトリョーシカたちが、おつきさまとの思い出を話し始めました。
その思い出とは、出身国のおつきさまにまつわるお話です。
それぞれの話を聞いたおつきさまの反応は……?
『おつきさま、こんばんは!』のおすすめポイント
人形たちの絵が、とってもリアル!
月明かりに光る人形たちの目が、怖くもあり、吸い込まれそうでもあり、不思議な感覚になります。
日本のお月見はもちろん、夜中明るい白夜、月が隠れる月食など、人形たちの口からそれぞれ故郷で見たおつきさまについて語られます。
世界各地の人形の代表と、その国の様子がわかる絵本です。
『おにぎりがしま』
画像引用:amazon.co.jp
出版社:ブロンズ新社
発行日:2012年6月
値段:1,300円+税
対象年齢:4〜6歳
『おにぎりがしま』のあらすじ
ひとりぼっちのこたろうが、ある日見つけたおにぎりの中から、小さなおにぎりおにが出てきました。
おにぎりおには、稲から米を育て始め、あっと言う間に米を収穫します。
そして「おにぎりつくろ!」と言うやいなや、おにたちがさまざまな種類のたくさんのおにぎりを作りだしました。
『おにぎりがしま』のおすすめポイント
おにぎりから出てきたおにぎりおにの、なんてかわいらしいこと。
集まったおにぎりおにたちは、「おにぎりつくろ おにぎりつくろ いろんなものを つめこんで」と言っておにぎりを作っていきます。
しおおにぎりやのりおにぎりの定番から、かいのめおにぎりやたこおにぎりのようなギョッとするものまで。
お気に入りのおにぎりを見つけるのが楽しい絵本です。
『おばけパーティー』
画像引用:amazon.co.jp
出版社:ほるぷ出版
発行日:1995年6月
値段:1,400円+税
対象年齢:4、5歳から
『おばけパーティー』のあらすじ
おばけのアンリは、ともだちを招いて家でパーティをします。
特別に作った色とりどりのカクテルを飲むと、みんなの体がとても綺麗な色に変わりました。
次々と出てくる料理に合わせて、体の色もどんどんと変わります。
最後に食べたデザートで、みんな透明になってしまいましたよ?!
『おばけパーティー』のおすすめポイント
真っ白なおばけたちが、どんどんと色を変化させる面白さがある絵本です。
おばけたちもみんなかわいらしくて、怖さなんて全くありません。
かぼちゃのスープやサーモンでも色が変わりますが、透明になってしまった時は、一体何を食べたのでしょうね。
日本でも根付き始めたハロウィンのパーティなどに合わせて、読み聞かせてあげたい1冊です。
『まいごのたまご』
画像引用:amazon.co.jp
出版社:KADOKAWA
発行日:2018年6月
値段:1,400円+税
対象年齢:4〜6歳
『まいごのたまご』のあらすじ
むかしむかしのおおむかし、山の上からコロコロと転がり落ちた1つのたまご。
すっかりまいごになってしまったたまごは、外にいる恐竜たちにたずねます。
「ぼくはあなたのたまごですか?」
かわいそうなひとりぼっちのたまごは、無事に家族に出会えるでしょうか。
『まいごのたまご』のおすすめポイント
ステゴサウルスにブラキオサウルス、トリケラトプスにティラノサウルス。
子どもたちに大人気の恐竜たちが、次々と登場します。
誰のたまごかわからずに途方に暮れて泣き出すと、太陽の眩しい光がたまごの中を透かしてうつしだしてくれました。
恐竜好きの子どもにおすすめの絵本です。
『ないしょのおともだち』
画像引用:amazon.co.jp
出版社:ほるぷ出版
発行日:2009年5月
値段:1,600円+税
対象年齢:5〜6歳
『ないしょのおともだち』のあらすじ
マリーは大きな家に住む女の子。
ある日、マリーは自分の家の壁の奥に、ネズミの家があることに気づきました。
マリーはネズミに近づいてはいけないと言われ、ネズミは人間には近づいてはいけないと、それぞれの親に言われています。
マリーとネズミは毎晩、ないしょの交流を続けていましたが、大きくなると、どちらも家を出ていってしまいました。
『ないしょのおともだち』のおすすめポイント
マリーとネズミ、マリーの娘まりがとネズミの娘ネズネズはないしょのおともだちになりました。
この絵本の最大の特徴は、細部まで描き込まれた家の様子です。
人間の家はもちろんのこと、ネズミの家の調度品は、人間が使った廃材などを利用したとってもエコなものばかり。
それをとてもおしゃれにかわいく描いています。
ひとつひとつの小さな絵に、いつも新しい発見ができる絵本です。
『こねこのぴっち』
画像引用:岩波書店『こねこのぴっち』
出版社:岩波書店
発行日:1987年11月
値段:1,500円+税
対象年齢:4〜5歳
『こねこのぴっち』のあらすじ
こねこのぴっちは、りぜっとおばあさんのもとで、たくさんのきょうだい猫と暮らしています。
きょうだいたちは、毛糸であそんだりほうきを倒したりと大騒ぎ。
ぴっちはそんなことには興味はなく、したいことといえば、他の動物になること。
おんどりになろうとしたり、やぎになろうとしたり、さまざまな挑戦をしますが、はたしてうまく行くでしょうか。
『こねこのぴっち』のおすすめポイント
『長ぐつをはいたねこ』や『たんじょうび』で有名なハンス・フィッシャー作の絵本です。
小さくかわいいこねこのぴっちは、池でおぼれた後に、うさぎ小屋にとじ込められ、病気になってしまいました。
心配する両親やきょうだいたち、ともだちやリゼットおばあさんのあたたかい看病と愛情で元気を取り戻したぴっち。
自分自身でいることの素晴らしさと、仲間の大切さを教えてくれる1冊です。
『ハロウィン ドキドキ おばけの日!』
画像引用:amazon.co.jp
発行日:2009年10月
値段:1,400円+税
対象年齢:4〜6歳
『ハロウィン ドキドキ おばけの日!』のあらすじ
レイは怖がりの男の子。
ハロウィンがある10月になると、コスチュームの話題で持ちきりで、それだけでレイは気を失いそうなほどゆううつです。
レイ自身は少しでも優しそうなおばけになろうと、シーツで作ったコスチュームを作り、そのまま寝ました。
するとその夜、同じような格好をした本物のおばけが現れて、「こわがりおばけのシェイク」だと名乗りました。
『ハロウィン ドキドキ おばけの日!』のおすすめポイント
人間のハロウィンとおばけのハロウィンがつながる話です。
レイのシェイクもどちらも怖がり、だけれど協力して意地悪なちびドラキュラのブルードに立ち向かうことにしました。
一緒に作ったジャックオーランタンも味方し、2人はハロウィンを楽しみながら、少しずつ怖がりではなくなっていきます。
友情や、苦手なものを克服していくことの大切さを教えてくれる絵本です。
『かめのこうちゃん 』ーかわいいいきもののえほんシリーズ
画像引用:amazon.co.jp
出版社:童心社
発行日:2008年5月
値段:900円+税
対象年齢:4、5歳から
『かめのこうちゃん』ーかわいいいきもののえほんシリーズのあらすじ
泳いだり、ひなたぼっこをするのが好きなクサガメのこうちゃん。
ある日、食後の散歩をしていると、突然目の前の地面が盛り上がり、カメの赤ちゃんたちが出てきました。
赤ちゃんたちに沼への道を教えてあげている途中で、トンビが飛んできました。
赤ちゃんを水の中に急いで避難させていたら、なんとこうちゃんがトンビに捕まってしまいました!
『かめのこうちゃん 』ーかわいいいきもののえほんシリーズのおすすめポイント
『あまがえるのあおちゃん』や『ざりがにのあかくん』などが人気の「かわいいいきもののえほんシリーズ」。
子どもが好きな生き物や、身近な生き物を題材にとり、かわいい絵柄で自然への興味を抱かせてくれます。
今作の『かめのこうちゃん』も、カメは沼に住んでいることや、トンビがカメを狙うことなどを自然の流れで教えています。
かわいい絵本おすすめ人気作品【小学生以上向け】
心があたたかくなるお話をかわいいと感じたり、音楽をかわいいと感じたり。
“かわいい”対象は“もの”だけでなく、どんどんと広がっていきます。
最後に、小学生以上向けの絵本を紹介します。
『手ぶくろを買いに』
画像引用:amazon.co.jp
出版社:偕成社
発行日:1988年3月
値段:1,400円+税
対象年齢:小学生以上
『手ぶくろを買いに』のあらすじ
厳しい冬がやってきて、子ぎつねの手は真っ赤っか。
母ぎつねは、人間のいる町に行って、子ぎつねに手袋を買ってあげたいと思うものの、昔した怖い経験から行くことができません。
そこで、子ぎつねの片手を人間の手に変えてやり、「この手にあう手袋をください」というようにと子ぎつねに教えますが……?
『手ぶくろを買いに』のおすすめポイント
『ごんぎつね』で有名な新見南吉の作品『手ぶくろを買いに』に、黒井健が絵をつけました。
『手ぶくろを買いに』自体も非常に有名な作品なので、多くのイラストレーターが絵本化をしています。
人間への恐怖で足が動かず、子ぎつねひとりで町に向かわせた母ぎつね。
相手がきつねでも、きちんと対応をした帽子屋の店主。
いろいろと考えさせられるお話です。
『プレゼント、あけてみて!』
画像引用:amazon.co.jp
出版社:あかね書房
発行日:2015年12月
値段:1,500円+税
対象年齢:小学生以上
『プレゼント、あけてみて!』のあらすじ
「プレゼントこうかんをしませんか」という手紙を受け取ったハリネズミくん。
ハリネズミくんは、働きっぱなしのアリさんのためにプレゼントを選びました。
ハリネズミくんからのプレゼントを受け取ったアリさんは、穴の中のモグラくんにプレゼントを贈ります。
ハリネズミくんは、誰からどんなプレゼントを受け取るのでしょうか。
『プレゼント、あけてみて!』のおすすめポイント
細かく描かれた絵と、たくさんのしかけが嬉しい、しかけ絵本です。
表紙のメッセージカードには「プレゼント、あけてみて!」の文字。
絵本のページをめくることが、プレゼントを開けることになり、読む前からワクワク感たっぷりです。
小さなプレゼントと一緒に、誰かに贈りたくなるかわいい1冊です。
『まちがいペンギン』
画像引用:amazon.co.jp
出版社:偕成社
発行日:2001年1月
値段:1,600円+税
対象年齢:小学生以上
『まちがいペンギン』のあらすじ
ペンギンはいつも群れでいる……、間違いです。
ペンギンは飛ばない……、それも間違いです。
ペンギンはみんな同じように見える……、それも間違いです!
動物園やテレビで見たペンギンの姿を、すっかり信じ切っている人は要注意ですよ。
全く違うペンギンの姿を見せてあげましょう。
『まちがいペンギン』のおすすめポイント
フランスで人気の絵本が登場です。
見開きページの左側に“常識”と思われているペンギンの姿を、右側に作者が考えるペンギンの“真の姿”を描いています。
作者のユーモアが理解できるようになるのは、ペンギンの生態を知ってからこそ。
小学生から大人まで幅広く楽しんで欲しい絵本です。
『ももたろう』
画像引用:amazon.co.jp
出版社:誠文堂新光社
発行日:2020年12月
値段:1,200円+税
対象年齢:小学生以上
『ももたろう』のあらすじ
昔々、おばあさんが川で洗濯をしていると、大きな桃がながれてき、ました!
中から出てきた男の子はももたろうと名付けられ、すくすく立派に育ち、ました!
ある日、みやこから来たえらい人に頼まれ、ももたろうはきび団子を持って、鬼ヶ島に鬼退治に行くことになり、ました!
『ももたろう』のおすすめポイント
ギャグ漫画界の鬼才漫☆画太郎が、絵本作家ガタロー☆マンとしてデビューしました。
表紙に鼻水をたらしたかわいい桃太郎が描かれていますが、この作品では要所要所で鼻水をたらしたキャラクターが出てきます。
ページをめくるたびに、前ページの文末である「ました!」が大きく描かれていて、子どもが大好きなポイントを押さえた楽しい絵本です。
かわいい絵本は乳児から小学生まで人気!選び方は?
ここでは、年齢別だけではない絵本の選び方のポイントを紹介します。
かわいいの絵本の選び方①絵の雰囲気がかわいいものを選ぶ
パステルカラーや、淡い色使い、色の組み合わせをかわいいと感じるもの。
そして、ファンシーなかわいいリボンや花が出てきているものは、それだけで気持ちがふわふわします。
登場するキャラクターや背景がかわいらしいと、文章もなぜか少し明るく感じるものですよね。
かわいい絵本の選び方②かわいい動物がでているものを選ぶ
くまやカメ、恐竜にしろぶた。
一見「かわいい?」と思ってしまうものでも、絵本の絵の力は素晴らしいものです。
鮮やかな色彩で描かれたものや、シンプルに色の違いを楽しむもの。
お気に入りの動物がかわいく描かれていれば、一気にその絵本を好きになってくれますよ。
かわいい絵本の選び方③かわいい子どもがでているものを選ぶ
絵本に登場する子どもと、それを読んでいる子ども。
年ごろが近ければ近いほど、絵本に対する共感や興味が強くなります。
感情移入する絵本の登場人物がかわいければ、子ども自身も自分をかわいいと感じて嬉しくなりますね。

【かわいい絵本まとめ】
今回はかわいい絵本を25作品、年齢別に紹介しました。
いかがでしたか?
かわいい、とひとことで言っても、その内容はそれぞれ。
キャラクターがかわいいもの、絵柄がかわいいもの、ストーリーがかわいいもの、といろいろありました。
どれを“かわいい”と感じるのかは、子どもそれぞれ違います。
普段から子どもがどんなものをかわいいと感じているのかを観察して、子どもがかわいいと思ってくれる絵本を見つけてあげてください。
かわいい絵本が好きな方はこちらもチェック!▼

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